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2013.01.29

映画『ファミリー・ツリー』

痒み止めの代償の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 髪の毛がずいぶん伸びてしまいました。私は、美容院での当たり障りのない会話がとても苦手で、美容院にはあまり行かないため、髪の毛が伸び始めると、しばらく伸び放題になります。伸びてしまった髪の毛がかなり邪魔なのですが、髪の毛が伸びてしまってもいいように、髪の毛をまとめるアクセサリを購入したばかりなので、しばらくもさもさした髪の毛で頑張ってみようかとかいう気持ちもあります。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、六月一日のことである。劇場で本作の予告編を何度も見ていたので、本作が公開されると、自然に映画館に足が向いていた。

 映画『マイレージ、マイライフ』でのクールなジョージ・クルーニーが最も彼の素に近いと思っていたので、予告編の中でなりふりかまわず必死で走る彼を見て、これはただごとではないと思った。とは言え、妻(子供たちにとっては母親)が死んでしまう映画は観たくないとも思っていた。

 舞台となっているのは、誰もが憧れるハワイである。ジョージ・クルーニー演じる弁護士のマット・キングは、家族でハワイ旅行にやって来たわけではない。ハワイに住んでいるのだ。しかも、彼はかなりの資産家らしく、カウアイ島に先祖代々から伝わる広大な土地を持っている。しかし、その土地を売ると、ハワイの自然は失われてしまうことから、土地を売ることに反対する人たちもいる。

 あるとき、彼の妻エリザベスが海でボート事故に遭い、意識不明の重体に陥ってしまう。そんな衝撃に加え、エリザベスが浮気をしていたこともわかり、マットは二重に衝撃を受けてしまう。そんな複雑な心情の中、マットは広大な土地を売るかどうかを決断しなければならないのだった。

 本作の見どころは、何と言っても、マットがエリザベスの浮気相手であるスピアーのところに乗り込んで行くところだろう。そこにはスピアーの美しい妻もいて、マットとしては、何も知らないスピアーの妻を傷つけたくないと思うのだろう。客観的に見ていると、その妻と、しらじらしいような会話を交わしながら、じりじりとスピアーに近付いて行く。マットはおそらくスピアーの妻に、自分自身を重ねたのだろうと思う。

 これまで仕事に熱中するばかりで、家族のことを真剣に想わなかったマットが、エリザベスのために最初で最後かもしれない優しさを見せるのは、何と、スピアーにエリザベスを見舞ってもらうことだった。マットにとっては憎むべき対象のスピアーを、意識不明のエリザベスと引き合わせようとしたのは、エリザベスがスピアーに対し、真剣な想いを抱えていたことを知ったからだろう。自我だけにとらわれている人にはできない行為である。

 それにしても、腹が立つのはスピアーの態度である。エリートだから、あそこまで冷酷になれるのだろうか。何でも手に入ると思って、何事にも真剣にならず、どんどん切り捨てて行く。私は、スピアーのような男が一番嫌いである。

 奇跡が起こるような作品ではないだけに、何だか現実味があり、心に深く残る作品である。妻の事故を通して、これまで家族という枠の外にいた男がだんだん家族らしくなって行く、そんな物語だった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 評価の高い作品だけに、しっかりと中身の詰まった作品です。ジョージ・クルーニーの最高傑作などと言われていますが、確かにその通りかもしれません。

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