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2013.01.11

映画『道』

今年も商売繁盛の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。西宮神社に参拝するときに、本来ならば、去年購入した大福笹を持参すべきだったのですが、仕事帰りに寄ったので、持参することができませんでした。去年購入した大福笹を持参して仕事に行けば良かったのかもしれません。(苦笑)そのため、寝室には、去年の大福笹と今年の大福笹の二つを飾っています。

 本作を鑑賞したのは、五月十二日のことである。TOHOシネマズで、貯まったシネマポイントカードのポイントを消費して無料で鑑賞しようと思い、その時間に鑑賞できる作品を紹介していただいたところ、本作は千円で鑑賞できると言われた。せっかく映画を無料で鑑賞しようとしているのに、千円で鑑賞できる作品にポイントを使ってしまうのはもったいない。しかし、既に他の作品は鑑賞してしまっていて、その時間に鑑賞できる作品は本作しかなかったので、無料鑑賞は諦めて、千円を支払って本作を鑑賞することにしたのだ。

 何故、本作の鑑賞料金が千円だったかと言うと、TOHOシネマズで開催されている過去の傑作映画を上映する「午前十時の映画祭」の作品として上映されていたからだ。「午前十時の映画祭」は、既にDVD化はされているものの、劇場公開を見逃してしまった作品や、劇場でもう一度鑑賞したいというような作品を千円で鑑賞できるのである。

 劇場の窓口で鑑賞券を発行していただき、私がスクリーンに入ったときには、既に本編の上映が少し始まってしまっていた。古い作品なので、それほど混雑はしていないだろうと思っていたのだが、席に着こうとして、本作を鑑賞している人の多さに驚いた。古い作品だからだろうか。やはり、ご年輩の方たちが多かった。

 本作は、フェデリコ・フェリーニの監督作品である。大道芸人のザンパノが、ジェルソミーナという頭の弱い女性を奴隷として買い、一緒に旅回りをする話である。

 ザンパノは、あちらこちらの町を回っては、観客の前で怪力を披露している。しかし、どこかインチキ臭い雰囲気も漂っている。彼はジェルソミーナに対して思いやりを持たず、手荒く好き勝手に接するのだが、ジェルソミーナは彼に逆らうことなく旅回りを続けるのだった。すなわち、まったく対照的な二人が一緒にいることになる。

 二人は古びた馬車にたくさんの荷物を積み込んで、一緒に旅をしている。馬車の中で眠ることもあるが、時には空き家のようなところで寝泊まりすることもある。男女が一緒に旅を続けているのだから、二人がロマンチックな雰囲気になってもおかしくはないはずなのだが、なかなかそういう雰囲気にはならない。それどころか、ザンパノは、出掛けた町で別の女性と関係を持っているようにも見える。

 それでも二人は、やがて夫婦として旅を続けるようになるのだが、それはあくまで便宜上のことであり、二人の間に愛が通っているようには見えない。何と言っても、ジェルソミーナに対するザンパノの態度がどこまでも粗いのだ。しかし、あるときザンパノは、ジェルソミーナを置き去りにしてしまい・・・・・・。

 自分の本当の気持ちに気付かずに、ジェルソミーナへの態度を改めることなく、どこまでも突っ走り続けたザンパノが自分の本当の気持ちに気付くには、大きな代償を支払わなければならなかった。百歩進んで九十九歩戻るくらいなら、最初から一歩進むだけにしておけば良かったのではないかと私は思う。しかし、多かれ少なかれ、世の中の男性たちは、ザンパノの予備軍なのではないだろうか。自分の気持ちに素直になるために、大きな代償を支払うことになってしまう男性たちが多いように思う。

 そういう意味では、本作は、男女の愛を逆説的に表現した作品なのではないだろうか。そのため、どこまでもポジティヴに男女の愛を表現し続けるような作品よりも心に深く残る。特に、ラストで見せるザンパノの姿は、これまで彼が見せることのなかった新しいザンパノなのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ザンパノのような男性は、日本にもたくさんいるように思います。そういう男性たちが、自分の立場に置き換えて鑑賞すると、涙なしには鑑賞できない作品かもしれません。

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