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2013.01.14

映画『テルマエ・ロマエ』

今年最初の失せ物(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 大雪に見舞われた地域にお住まいの皆さん、お怪我などはありませんでしょうか。少量の雪となると珍しくてうれしいのに、大雪となると、いろいろと生活に支障がありますよね。この三連休、私たちは泊まりで出掛けていたのですが、雪の予報を察知して、どうなることかと心配していました。しかし、ありがたいことに、私たちが出掛けていた地方では雪による影響はほとんどありませんでした。皆さんも、交通事故やお怪我などにはくれぐれもお気を付けくださいね。

 本作を鑑賞したのは、映画『道』を鑑賞したのと同じ五月十二日のことである。劇場で何度も予告編を見ていた。コミックのことを良く知らないので、「面白そうだけど、ばかばかしい作品だったら嫌だなあ」と思いながら、鑑賞に踏み切った。

 主人公のルシウスを演じているのは、最近、いろいろな作品に出演されている阿部寛さんである。彼は何と、日本人ではなく、古代ローマ人を演じているのだ。それだけではない。本作の面白いところは、阿部寛さんの他にも、古代ローマ人を日本人の俳優さんたちが演じていることだ。どの俳優さんも日本人離れした顔立ちの俳優さんばかりで、なるほどと思ってしまう。映画サイトの解説によると、日本を代表する顔の濃い役者さんを集めてキャスティングしたのだそうだ。

 日本には銭湯の文化があるが、古代ローマにも公衆浴場があり、その設計に携わっていたのが阿部寛さん演じるルシウスである。彼は、公衆浴場に新しいアイデアを求められるものの、行き詰まりを感じていた。そんなとき、ひょんなことから現代の日本にタイムスリップしてしまい、日本の銭湯で実用化されている内容を新しいアイデアとして古代ローマの公衆浴場に取り込もうとするのだ。

 現代の日本でルシウスを助ける存在として、上戸彩ちゃん演じる漫画家志望の真実がいる。しかし、突っ込みどころとしては、真実が古代ローマ語をわずか数ヶ月でマスターしてしまうところである。たった数ヶ月の独学で、古代ローマ人と対等に話すことができるまでに古代ローマ語をマスターすることができるなんて、まるで夢のような話である。

 そう、本作は、物語全体を通して、まるで夢のような話なのだが、それでも何だか面白い。何と言っても、ルシウスが日本人のことを「平たい顔族」と表現したり、役柄ではなく、阿部寛さんとして生きているはずの日本の文化にいちいち驚き、自分の生きている時代である古代ローマの時代のものに置き換えて思考するところだろう。だいたい、同じ日本人でも、確かに阿部寛さんは「平たい顔族」ではないので、それもおかしい。

 結局のところ、本作は、日本のお風呂に入る習慣と古代ローマの公衆浴場に入る習慣を結び付けることに成功した作品と言えるのではないだろうか。というのも、ヨーロッパを旅行してみるとわかるのだが、ホテルには、浴槽の付いていない部屋も多いのだ。これが何を意味しているかと言うと、ヨーロッパでは、浴槽に浸かって身体を暖めることがあまり日常的でないらしいのだ。そのため、時にはミニトイレのような形をしたビデが便器の横に置かれていて、「これは一体何なのだろう?」と頭を悩ませることになる。私はそのビデが洗濯をするところなのかと思っていたのだが、ビデだったので、実際には洗濯をしなくて良かったと思う。

 要するに本作は、お風呂に入るという行為を通して、国や時代を越えたところで、人々が繋がるといった物語なのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m あとから思い返してみると、なかなかユニークな作品だと思いますね。やはり、キャスティングが素晴らしいです。かなり長い間、劇場公開されていましたが、そうしたキャスティングの面白さも大きく影響していたと思います。

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