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2012.12.30

映画『アンネの追憶』

ホットヨガ(三一八回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ようやく年賀状を投函しました。(苦笑)毎年、ガンモがデザインを考えてくれるのですが、筆無精のガンモは、フリースペースを小さく取るので、書きたいことがなかなか書けません。そこで今回は、「できるだけフリースペースを広くしておいてね」とリクエストしておいたのですが、出来上がってみるとやっぱり狭かったです。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、五月四日のことである。年内に映画のレビューを書かせていただくのはこれが最後になるので、とうとうこの一年のうちに鑑賞したすべての作品のレビューを年内に書き上げることができなかったことになる。新しい年を迎えても、しばらくは、今年のうちに鑑賞した作品のレビューを書かせていただくことになるだろう。

 本作は、かの有名な「アンネの日記」を書いたアンネ・フランクのもう一つの物語で、彼女の親友であるハネリ・ホスラーの証言をまとめた本である「もうひとつの『アンネの日記』」をもとに構成されているそうだ。

 ナチス・ドイツから逃れるために、アムステルダムにある隠れ家で、家族や仲間たちとともにひっそりと生活していたアンネ・フランクは、何者かの密告によりゲシュタポに見付かってしまい、強制収容所に送り込まれてしまう。ゲシュタポの何の容赦もない踏み込みように、私はドキドキハラハラしながらその様子を見守っていた。

 実は、本作に登場するアンネ・フランクのアムステルダムの隠れ家には、二年前に私たちも足を運んでいる。実際に足を踏み入れてみると、とても狭いが良くできていると感じたのを覚えている。もちろん、助けてくれる人がいなければ、二年もの間、隠れ続けることはできなかったわけだが、彼女たちがそこに隠れていることを一体誰が密告したのか、いまだにわかっていないそうだ。

 物語の初めのほうに、アンネがサイン帳をプレゼントされるシーンが映し出される。書くことが大好きだった彼女に贈られたのだ。だから、強制収容所に送られたあとも、彼女は書き続けたかった。しかし、強制収容所ではペンも紙も支給されず、紙以外の何かに書くことも許されてはいなかったのだった。

 私には、アンネの書きたい気持ちが痛いほど良くわかった。私だって、何も書けない状況に追い込まれてしまえば、きっと自分自身を失ってしまうことだろう。何かが起こればこまめにノートに書き留め、それを文章に組み立てて表現する喜びを知っている。書くことが好きな人たちは、そうした作業を心から楽しんで来たはずだ。

 そんなアンネの姿を、彼女の親友だったハネリ・ホスラーが振り返ることで構成されているはずの本作なのだが、それにしては視点がハネリ・ホスラーではなく、アンネに合っていたりと、ちょっと中途半端である。

 そのためか、本作は、高い評価を得られそうな内容なのに、評価はあまり高くはない。先ほども書いたように、どこか中途半端なのである。もしかすると、本作を鑑賞する人たちが、既にユダヤ人迫害の物語に慣れてしまっているからなのかもしれない。実際、私も、本作と他のユダヤ人迫害の物語との間に特別大きな差は感じなかった。

 ただ、本作に登場するユダヤ人男性が、ナチス・ドイツの兵士に、彼自身の中にある人間的な感覚を目覚めさせようとするシーンは印象的だった。上からの命令に従って動いているだけの兵士に対し、自分の中にある善悪の判断を研ぎ澄まさせようとするのだ。怒りの感情を例に取り、怒りを感じるのは、自分の中に善悪の判断基準があるためだと主張するユダヤ人男性は、そのことをナチス・ドイツの兵士に良く言ったものだと思った。

 アンネ・フランクの家を訪れたときに初めて知ったのだが、強制収容所に送り込まれた家族のうち、父のオットーだけが生き残ったそうだ。そして、アンネ・フランクらがゲシュタポに連行されたあと、彼らをかくまっていたミーブという女性がアンネの書いた日記を大事に保管しておいて、やがて自由の身になって帰って来たオットーに託し、「アンネの日記」が出版されたというわけなのだ。

 オットーは、家族の中で自分だけが生き残ったことに対し、心苦しい想いを抱えていたかもしれないが、彼が生き残ってくれたことで、世界中の人々が「アンネの日記」を読むチャンスを与えられ、その結果、ユダヤ人たちがどのように迫害され続けて来たかを知ることができたのだと思う。それを考えると、彼はとても重要な役割を託されたように感じられるのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m またまた更新が遅くなってしまいました。しかし、これはまだ十二月三十日の記事なのです。(苦笑)

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