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2012.12.27

映画『わが母の記』

ICカードの使い分けの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 寒いですね。これまで暖房器具を使用していなかった我が家でも、ガンモがトイレ用ヒーター程度の暖房器具を寝室で使い始めました。それのスイッチが入っていると、ガンモのいる周りだけ暖かいですね。エアコンやファンヒーターは私には暑いので、同じ部屋で過ごすには、それくらいでちょうどいいのかもしれません。一方、私はと言うと、そろそろ湯たんぽを入れようかどうしようかと迷っているところです。私の場合、下半身だけが暖まればいいので、湯たんぽで充分ですね。

 本作を鑑賞したのは、五月二日と五月三日の両日である。ゴールデンウィーク中のレディースデイを利用して五月二日に鑑賞した四作品のうち、最後に鑑賞したのが本作である。とても良い作品だと感じたので、その翌日に、ガンモと一緒にレイトショーで、もう一度鑑賞したのである。

 本作は、小説家の井上靖さんが、ご自身の体験をベースに書いた小説が映画化されたものである。ここに描かれているのは、家族愛と痴呆である。母、嫁、兄妹、そして娘たちが織りなす家族模様と、痴呆になってしまった年老いた母をみんなで支える物語だ。

 役所広司さん演じる小説家の伊上洪作は、長年、樹木希林さん演じる母の八重に捨てられたという想いを抱えて生きて来た。というのも、洪作は、小さい頃に、曾祖父の妾であるおぬいの住む伊豆の山奥にある土蔵に預けられ、育てられたからだ。そのため、洪作の中にはずっと、何故、自分の両親と一緒に暮らせなかったのかという想いがあったようだ。

 そんなわだかまりを持ちながら生きて来たために、父が亡くなり、母と向き合うようになってからも、どこかトラウマのような感覚を持ち続けていた。洪作は、小さい頃に負った心の傷がずっと癒されないまま大人になってしまったアダルトチルドレンだったのかもしれない。

 やがて母の八重は痴呆がひどくなり、これまで妹夫婦がみてくれていた母を洪作が引き取ることになり、家族みんなで一緒に暮らし始める。その過程には、家族の絆の深さが表現されている。今の時代は、肉親を施設に送り込んでしまうのが珍しくない時代だが、この時代は家族が力を合わせて肉親の世話をしていたのだ。

 本作に登場する家族は、みんな、それぞれに自由意思を持っているのだが、大きな意志は一つである。特に印象に残っているのは、洪作の書いた新しい出版物に検印を押す作業を家族らが手伝っているということだ。

 たくさんの登場人物の中で、演技が映えていたのは、宮崎あおいちゃん演じる三女の琴子、それから、樹木希林さん演じる母の八重である。特に、樹木希林さんの演じる痴呆の母は、目をみはるものがあった。

 母に愛されなかったという心の傷を負っていた洪作は、母の自分への愛をずっと模索し続けている。そして、あることがきっかけで、母の本当の想いを知ることになる。私は、そのシーンで思わず涙してしまった。母の八重が痴呆だからこそ、そして、洪作が母に愛されていなかったと思いながら生きて来たからこそ映えるシーンである。

 人と人は、解けない誤解を抱えたままで、一定の距離を保ってしまっているのかもしれない。誤解を解くには、誤解の解ける位置まで、勇気を出して、自分から歩み寄って行かなければならない。同じ距離を保ったままでは、いつまで経っても誤解は解けないのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 不謹慎かもしれませんが、母の八重を演じていた樹木希林さんは、かわいいと感じました。実際は、痴呆の肉親を抱えることになると、とても大変だとは思うのですが、この家族はとても愛があって、とにかく暖かい気持ちになりました。

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