« 言葉と行動の重み | トップページ | 吉岡温泉は熱かった »

2012.12.18

映画『アーティスト』

言葉と行動の重みの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 先日、ムートンブーツが歩きにくいので、合皮ブーツに変えたという話を書きましたが、合皮ブーツを愛用し始めてから、足がやけに冷えるようになりました。どうしてこんなにも冷えるのだろうと不思議に思っていたところ、ようやくその原因がわかりました。履き続けていると、いつもブーツのサイズが大きくなってしまうことから、今回は少し小さめのサイズの合皮ブーツを購入していたのです。そのため、合皮ブーツの中に、靴下を四枚重ね履きした足は入るものの、脱いだり履いたりするのに便利なジッパーを下げたままにして履いていたのです。どうやらそこから足の中に冷たい空気がどんどん入り込んで冷えてしまっていたようです。履き心地はいいのに冷える合皮ブーツと、暖かいけれども歩きにくいムートンブーツと・・・・・・。皆さんなら、どちらを選ぶでしょうか。

 本作を鑑賞したのは、五月二日のことである。劇場で予告編を観て、「何だか古めかしい作品だなあ」と思っていたのだが、わざわざ古めかしく作っていることがわかり、興味を持ったのだ。

 何と、本作の舞台となっているのは、一九二〇年代のハリウッドである。映画の歴史で言うと、無声のサイレント映画から、音声と動画が同期したトーキー映画へと移り変わる時代のことである。

 ジャン・デュジャルダン演じるジョージ・ヴァレンティンは、サイレント映画のスターとして頂点を極めていた。しかし、次第にサイレント映画からトーキー映画に切り替わって行くようになると、サイレンと映画にこだわり続けていたジョージは出番が少なくなり、やがて落ちぶれて行く。

 そんなジョージと対照的に描かれているのが、新人女優のペピーである。ペピーは、ジョージの出演する新作映画の舞台挨拶でジョージと出会い、ジョージに惹かれて行く。ジョージと出会った頃はまだ一般の女性だったペピーは、やがてオーディションを受けて女優になり、トーキー映画のスターへの階段を昇って行く。

 一見すると、ペピーは自分が有名になるためにジョージを踏み台にしているようにも見える。しかし、ペピーにはジョージに対する恋心にも似た憧れがあり、やがて二人は恋仲になって行くのだ。とは言え、ジョージには妻もいたので、世間一般からすれば不倫ということになる。しかし、ジョージが妻に愛されていないからだろうか。そんな不倫の間柄である二人に対し、あまり嫌悪感を抱かない。

 頂点を極めた人というのは、必ず人生のどん底も経験するようにできているようだ。また、ジョージとペピーは、頂点に立つ時期がそれぞれ異なっているので、常にどちらかがもう一方をフォローするような関係を築いているように見える。

 こうした物語がすべてサイレント映画で構成されているのは興味深い。サイレント映画ということは、すなわち台詞がない。台詞がないのに、登場人物たちが置かれている状況を的確に把握できるということは、役者さんたちの表情や動作がそれだけ豊かなのだろう。台詞がなくてもストーリーがわかるように、表情や動作でカバーされているのだ。

 そんな本作は、第八十四回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、監督賞などを受賞したそうだ。しかも、サイレント映画が作品賞を受賞したのは、八十三年振りのことだとか。その時代に映画と関わっていた人たちが審査員にいたかどうかはわからないが、今では懐かしいサイレント映画が見事に再現されているので、かなり見応えのある作品に仕上がっている。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m まるで、サイレンと映画の全盛期に作られた作品のように錯覚してしまいます。また、本作に登場する愛犬が実にいい演技をしています。全体的に良くできた作品だと思いました。

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
↓↓↓↓↓↓

哲学・思想[人気blogランキング]に

|

« 言葉と行動の重み | トップページ | 吉岡温泉は熱かった »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/56347969

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『アーティスト』:

« 言葉と行動の重み | トップページ | 吉岡温泉は熱かった »