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2012.11.06

映画『ポエトリー アグネスの詩(うた)』

カメ好きのよしみでの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。更年期の肌の乾燥による痒みですが、湿度の高い日は、通勤の途中でも悩まされることがありませんでした。肌は敏感に湿り気をキャッチしていたのですね。

 本作を鑑賞したのは、三月三日のことである。アグネスというと、すぐに思い浮かべるのは、『ひなげしの花』を歌っていたアグネス・チャンである。しかし、本作は、そのアグネス・チャンの話ではない。

 八ヶ月も前に鑑賞した作品だが、何とも心に残る作品である。主人公のミジャは六十六歳の女性で、釜山で働く娘の代わりに、孫のジョンウクを育てている。中学三年のジョンウクは、ミジャの作ってくれたご飯はおいしそうに食べるものの、ミジャが話し掛けてもほとんど話をしない。

 あるとき、ジョンウクのクラスメイトの女の子が川に身を投げて、自ら命を絶ってしまう。ミジャがジョンウクに尋ねても詳細は掴めなかったが、ジョンウクの友人の父兄から、ジョンウクらの取った行動が、女の子の自殺と関わりがあったことを聞かされ、ミジャは衝撃を受ける。

 本作のタイトルに登場するアグネスとは、自殺した女の子の洗礼名である。若い頃から詩を書く素質があると見込まれていたミジャは、詩作教室に通い始め、詩を書くべく、詩の材料を探し求める。私は、ミジャが小さなノートを持ち歩き、自分の感じたことなどをそこに書き留めている姿に共感した。何故なら私自身も、「ガンまる日記」を書くために、普段からノートを持ち歩いているからだ。とは言え、最近はノートよりも、携帯電話かAndroid端末を使ってインターネットに接続して、記事の下書きをしてしまうことが多い。

 ミジャは詩作教室のほかに、詩を作るサークルにも参加して、そこから詩作りのための刺激を受けようとする。そのサークルに参加している男性が、サークルに参加している人たちの前に立ち、自分の作った詩を解説するシーンがやけにリアルだった。私には、台詞を覚えて演じるシーンではないように思えたほどだ。

 鑑賞している間は、何故、このようなタイトルが付けられているのだろうと不思議に思っていた。何故ならミジャは、詩を紡ぎ出す苦しみを味わっているように思えたからだ。あまり堅苦しく考えずに、もっと気楽に詩を書けばいいのに、とも思った。

 そして、最後の最後になって、ミジャの書いた詩が読み上げられたとき、なるほど、スクリーンの中で展開されて来たありとあらゆる出来事が、ミジャの中ですっかり吸収され、自分なりの詩を紡ぎ出すことができたのだとわかった。孫が女の子の自殺に関わってしまったことで苦悩していたミジャは、その想いを詩に託したのだ。実に良く出来た作品だと思った。そして、韓国のいろいろな事情もわかった。

 もしも、一つの詩を完成させるために、これまでのありとあらゆる出来事が起こったのだとしたら、映画としては、とても贅沢な作品と言えるのかもしれない。そう考えると、映画全体が一つの詩のように感じられるからだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 六十六歳のミジャは、決して裕福とは言えない暮らしぶりなのですが、服装がとてもおしゃれなんですね。それも、けばけばした着飾り方ではないので、とても好感が持てるのです。こういう演出の仕方もあるのかと思い、とても新鮮に感じました。

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