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2012.11.09

映画『セイジ -陸の魚-』

「ハイウェイ温泉諏訪湖」に入ってみるの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 生理が来ました。(苦笑)お腹に力が入らなくなってしまったのは、生理の前触れだったのかもしれません。有給休暇がたくさん余っているので、大事を取って、仕事はお休みをいただき、一日ゆっくり休ませていただきました。おかげさまですっかり回復しています。(^^)

 本作を鑑賞したのは、映画『ポエトリー アグネスの詩(うた)』を鑑賞したのと同じ三月三日のことである。

 公開されてから、ずいぶん日にちが経っていたというのに、劇場内はとても混雑していた。前のほうの席しか空いていなかったので、斜め上を見上げるような形で鑑賞することになってしまった。一体どうしてこんなにも人気が高いのだろうと、私は不思議に思っていた。ひょっとすると、主演の西島秀俊さんのファンの女性が多いのだろうか。それとも、伊勢谷友介さんの監督作品だからなのだろうか。実際に鑑賞しても、その理由はとうとうわからなかった。

 ちなみに、西島秀俊さんは、私の好きなタイプの俳優さんである。とは言え、彼が演じるのは、女性にはモテるものの、女性に対して与える愛情がひどく薄い役柄が多いような気がしている。

 森山未來くん演じる大学生の「僕」が、自転車で旅行中に新井浩文さん演じるカズオの運転する軽トラックと接触してしまう。カズオは、手当のために「僕」をさびれたドライブインに連れて行く。そこで「僕」は、西島秀俊さん演じる雇われ店長のセイジや裕木奈江ちゃん演じるオーナーの翔子と出会う。やがて「僕」は、そのドライブインでアルバイトとして働くことになるのだった。

 まず、セイジと翔子の関係が妙だ。ベッドシーンはあるものの、二人の間に愛はあるのかと疑問に思ってしまう。どうやらセイジは、子供の頃に強烈な経験をして、自分と周りとの世界をすっかり遮断してしまったようだ。そのため、翔子とのベッドシーンにおいても完全に受け身であり、時が過ぎて行くのをただひらすら待っているようにも思えた。そんなセイジだから、普段は最低限、必要なことしかしゃべろうとはしない。

 それでも、寡黙なセイジは、店の常連客の一人である津川雅彦演じるゲン爺の孫娘りつ子にだけは心を開いていた。しかし、あるとき、りつ子の家に強盗が押し入り、あろうことか、りつ子の両親がともに惨殺され、りつ子自身も片腕を失うという大けがを負ってしまう。それ以来、りつ子は固く心を閉ざし、どんなことにも無反応な子供になってしまうのだ。

 サブタイトルとなっている『陸の魚』とは、その環境では生きられないのに、無理して生きようと頑張っていることを指しているようにも思える。私自身も、人との深い繋がりを求めてしまうために、軽く繋がろうとして、気軽に近付いて来る人たちとはうまく行かないことが多い。だから、セイジの気持ちも少しはわかるのだ。

 おそらくセイジは、どんなことにも無反応になってしまったりつ子を、何とかして現実の世界に引き戻したいと考えたに違いない。あるときセイジは驚くべき行動を取る。その瞬間はスローモーションで流され、それを目撃した周りの人たちにとっても、りつ子にとっても、実に衝撃的な出来事となった。それは、セイジの人生を掛けた試みでもあったので、中途半端な想いでは達成し得なかったはずである。そのおかげでりつ子は、現実の世界に戻ることができたのである。

 にこにこ笑いながら、誰に対しても受けが良く、みんなの人気者であるという人も、中にはいるかもしれない。しかし、そういう人が必ずしも真の愛情を示せる人であるとは限らない。セイジは、確かにドライブインの常連客からは人気があったものの、決して多くを語ろうとはしない寡黙な人である。それでも、自分の人生を掛けて、これほど深い愛情を示し、闇の世界を彷徨っていた少女を救ったのだ。

 一方で、セイジがこのような行動を取ることができたのは、自分自身の生い立ちを激しく嫌悪していたからかもしれない。自分にはもう、失うものなど何もないと言えるほどの覚悟がなければ実践できなかったことだとすれば、彼がこれまで送って来た人生は、彼が悲観したような価値のない人生ではなかったと言える。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私がまだテレビを見ていた頃にテレビドラマに出演されていた裕木奈江ちゃんを久し振りに拝見しました。彼女は、若い頃のまま成長されていますね。今はもうテレビを見なくなってしまったのでわかりませんが、彼女は今でもテレビドラマに出演されているのでしょうか。

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