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2012.09.09

映画『無言歌』

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 本作を鑑賞したのは、十二月二十四日のことである。鑑賞し始めたとき、何とも暗い作品だと思った。何しろ、悪条件の中で、次々に人が死んで行くのだから。

 本作は、一九六〇年の中国、反右派闘争の時代を描いた作品である。毛沢東は、意見があれば自由に言って欲しいと言ったものの、実際には、意見を言った人たちは捕らえられ、ゴビ砂漠にあるうす暗い収容所に送り込まれた。そして、ほとんど食べ物も与えられないまま労働を強いられ、不衛生な環境での集団生活をさせられる。そんな悪条件の中、次々に人が死んで行くのだが、遺体が布団にくるまれて運び出されたかと思うと、すぐに次の囚人が送り込まれて来るといった有様だ。しかも、運び出された遺体は、金目のものを剥ぎ取られ、ゴビ砂漠のどこかに無造作に埋められるだけだった。

 本作の監督と脚本を担当されたワン・ビン監督は、何と三年もの歳月を費やして、右派として実際にゴビ砂漠の収容所に送り込まれた生存者から話を聞き、脚本を書き上げたという。

 夫に会うために、わざわざ上海からやって来た女性がとても気の毒だった。何故なら、彼女の夫は、既に亡くなってしまっていたからだ。しかも、もう少し来るのが早ければ、彼女は生きている夫に会えたかもしれないのに・・・・・・。

 人を人と思わないような収容所での扱いは、とにかく目を覆いたくなるようなことばかりだったが、状況がひどいだけに、少しずつ連帯感も生まれていたように思う。特に、上海から夫を探しにやって来た女性の登場により、自分自身の感情レベルを下げることで、何とか収容所での生活に順応しようとしていた男たちが本来持っていた人間らしさを取り戻したかのように見えた。

 広大なゴビ砂漠に埋められた何の目印もない数々の遺体の中から、愛する夫の遺体を捜し当てようとする女性の姿には胸がえぐられる想いだった。固く心を閉ざして、他の人たちと同じように振る舞わなければやって行けないような厳しい状況の中で、ここで暮らす男たちは、いつしか人間性を失いかけていたように思う。亡くなった一人の男とその妻が、彼らに当たり前のような人間らしさを思い出させてくれたのではないだろうか。
 
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m とにかく暗い作品でしたね。本当にこんなことがあったのだろうかと、目を疑いたくなるような展開でした。しかし、どうやら封印された事実のようですね。ビデオカメラで撮られたような作品ではありましたが、とことん暗い世界をさまよう男たちの様子が描かれていました。

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