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2012.09.30

映画『パーフェクト・センス』

カメの旅行カバンだと思っていたら・・・・・・の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m この週末は、台風が通り過ぎて行きました。皆さんのお住まいの地域では、被害は少なくて済んだでしょうか。私たちの住んでいる地域では、雨が降り、風も吹いて、比較的台風らしい通り過ぎ方をして行きました。それでも、夕方には警報も解除され、穏やかな表情を取り戻しました。

 本作を鑑賞したのは、一月十四日のことである。人々が次第に五感を失って行く中で愛し合うようになった一組の男女の愛を描いた、これまた一風変わった作品である。

 五感を失うという原因不明の感染病が広がる中、シェフのマイケルと科学者のスーザンは出会う。やがて愛し合うようになった二人は、嗅覚、味覚、聴覚を次々に失って行くのだが、それでも二人は愛し合うことをやめない。ちなみに、マイケルを演じているのはユアン・マクレガー、そしてスーザンを演じているのはエヴァ・グリーンだ。

 私たちは、普段、知らず知らずのうちに五感を使っていることに気付く。もちろん、人を愛するときも、自らに備わった五感を使っている。しかし、その五感が次々に失われてしまったとしたら、人々はどんな行動に出るのだろうか。

 嗅覚がわからないから、強烈な臭いのものも平気になり、味覚がわからないから、どんな味の食べ物も食べられるようになる。また、耳が聞こえなくなると、どれだけ大音量の音楽が流れていたとしても耳障りにはならない。そんなことを思い浮かべるのだが、どれを取ってみてもポジティブな現象であるとは言い切れない。ということは、私たちは五感を使って繊細に生きているということなのだろう。

 私は、ある感覚が失われ始めると、他の感覚がどんどん研ぎ澄まされて行き、失われた感覚をカバーしてくれるようになるということを表現したい作品なのかと思い、そこに焦点を合わせて鑑賞していたのだが、どうもそうではないらしい。何故なら、人々は次から次へと五感を失って行くからだ。

 そうなると、マイケルのシェフの仕事も成り立たなくなってしまう。何故なら、シェフという仕事は、嗅覚や味覚に頼る仕事だからだ。料理を味わう人たちの嗅覚や味覚が失われてしまっているのだとしたら、マイケルはおいしい料理を作ることができないばかりか、マイケルの作った料理を食べる顧客たちも、マイケルの作った「料理を味わう」ことすら不可能になってしまうのだ。しかし、それでもマイケルは、シェフの仕事をやめようとはしない。

 そんな状況にあっても、男女が愛し合うことができるかどうかを問うならば、私は「本能」について考える。好きという感情は、何らかの理由があって芽生えるわけではなく、本能によるものだと思う。もしも本能でないとしたら、「あの人はお金持ちだから好き」というような打算がそこに働いていると思う。すなわち、自分にメリットを与えてくれる存在であるために好きだと思い込んでいるだけで、大事にしたいのは好きになった相手ではなく、あくまで自分ということになる。五感が失われつつあるマイケルとスーザンには、もはや打算する余裕はなかったと思う。最終的に二人は、自分の本能の部分に頼ろうとしていたのかもしれない。

 ただ、人々が何らかの感染病により、五感を失って行くという設定が、私にはあまりリアルに想像することができなかった。そのため、映画の世界にどっぷり浸かれなかったのはちょっぴり残念だった。それでも、試行錯誤を繰り返しながらも、最終的には一緒に生きて行くことを選択した二人は、真に愛し合う男女なのだと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私にとって、人々が次々に五感を失うということは、リアルに想像できる題材ではありませんでしたが、なかなかユニークな設定だと思いました。やはり、イギリス映画はアメリカ映画とは違って、とても繊細な展開になりますね。

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