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2012.09.27

映画『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』

パズルを解くような予定消化(中編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 帰宅してから就寝するまで、わずか一時間ほどしかないというのに、あれやこれやと詰め込み作業を行っています。リストに書き出さなければ予定をこなせません。そう言えば、そろそろ来年の手帳を購入する頃ですが、去年、eBayオークションで購入したpaperblanksの手帳をちゃんと使い切れていないので、来年は安い手帳で我慢しようかと思っています。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、一月十三日のことである。劇場で予告編を何度も観ているうちに、是非とも鑑賞したいと思い、鑑賞した作品だ。

 本作は、悪徳の限りを尽くした元イラク大統領サダム・フセインの息子ウダイの影武者にさせられてしまった、不運な男ラティフの物語となっている。

 実話に基づいているというのに、思わず目を背けたくなるような残酷なシーンが多い。ウダイは、何かをしたいと思ったら、直ちにその欲望を実現させてしまう男である。自制心のない男と言えばいいのだろうか。まるで彼の中には、満足という言葉が存在していないかのようだ。

 街で気に入った女性を見つけては、声を掛けて車に乗せ、自宅に連れ去り、欲にふける。しかし、気に入ったという感情が持続するわけではなく、ことが終わると無残にも殺して捨ててしまう。結婚式を控えた女性にも目をつけて、ことが終わったあとに、女性が自殺してしまったこともあった。それでもウダイの感情は動かない。彼の人間としての感情は、どこかに置き忘れられてしまっているかのようだ。言い換えると、感情が動かないために、無感情のまま、残酷な行為を繰り返してしまっているとも言える。

 そんなウダイの影武者として、単に顔が似ているという理由だけでラティフが選ばれた。タイトルにある『デビルズ・ダブル』のダブルは、影武者という意味で使われている。

 もちろん、顔の似ているウダイとラティフを演じているのは一人の俳優さんである。映画サイトでは、「怪演」などと表現されているが、顔は似ていても、性格のまったく異なる二人を演じ分けているのだから、まさしく「怪演」という表現にふさわしい演技だったと思う。その俳優さんとは、何と、映画『17歳の肖像』のドミニク・クーパー
である。映画『17歳の肖像』を鑑賞したときは、彼がまさかこんな役を演じることになろうとは思ってもみなかった。本作では、ロンドン生まれの彼が話す英語が面白い。おそらく、イラクなまりで話そうとしているのだろう。予告編にもあるが、ウダイがラティフとハグしながら、
"Never let you go."
と言うシーンもイラクなまりを意識していて、とても印象的だ。

 ウダイの父であるサダム・フセインを演じている俳優さんも、サダム・フセインにどこなく似ていて面白い。そして、サダム・フセインにも影武者がいた。おそらく、命が狙われることを想定した上での影武者なのだろうが、いくら高い報酬を得たとしても、影武者にさせられた身としては、逃げ出してしまいたい気持ちでいっぱいだろう。

 もちろん、ラティフも例外ではなく、影武者を辞めたいと言ったことに対し、ウダイが
"Never let you go."(お前を行かせはしない)
と言ったわけだ。そんなラティフの中では、影武者から解放されたい気持ちがどんどん膨らみ、やがて大胆な行動に出るのだった。

 とにかく、これが実話であるということに、ただ驚くばかりだ。サダム・フセインの息子であるというだけで、逮捕もされずにこれだけのわがままが通っていたのだとすれば、イラクという国がどのような国だったのか、容易に想像できるというものだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ウダイという男は、とにかく目を背けたくなるようなことばかりをして来た男のようですね。そんなウダイに顔が似ているというだけで影武者にされてしまったらラティフは、とても気の毒だったと思います。

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