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2012.08.23

無言の対決

映画『宇宙兄弟』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 残暑がとても厳しいですね。私のように、ほてりのある人たちにとっては、暑い夏が一番辛いだろうと思います。今のこの夏の暑さを、来るべき冬のために温存しておくことができればいいのにと思ってしまいますね。

 通勤の途中に、自宅から自宅の最寄駅まで自転車に乗って走っているときに、しばしばお目に掛かる歩行者がいる。やせ型の四十歳くらいの男性で、肩からカバンをぶら下げ、せかせかと歩いている。良くお目に掛かるなあと思いながら、彼の行動をさりげなく目で追ってみると、彼は道端にある自動販売機の前で立ち止まり、何かしていた。それは、飲み物を買う行為ではなかった。何故なら、何も持たずにすぐにその自動販売機から離れたからだ。そして彼は、すぐにまた別の自動販売機の前で立ち止まり、何かしているのだった。

 彼が自動販売機の返却口に残されたお釣りを集めているであろうことは、だいたい予想がついた。何故なら、自動販売機の前で彼が行う動作が、そのときの思い付きの動作ではなく、繰り返し操作の産物であるかのような、ひどく手慣れた動作であるように見えたからだ。そして、おそらくだが、彼は毎日のように私が住んでいる界隈の自動販売機を巡回し、返却口にお釣りが残っているかどうかをチェックしているのだろうと思った。その証拠に、毎日、ほぼ同じ時間に家を出ている私が、こうして彼と遭遇しているからだ。

 あるとき私は、彼が街角に立ち、落ち着かない様子で何かを待っているようなポーズを取っているのを見掛けた。一体何を待っているのだろうと思いながら、彼の前を自転車で通り過ぎたところ、何と、その先の角を曲がったところにある自動販売機の前で、通勤途中のサラリーマンと思われる男性が携帯電話を操作しながら、煙草を吸っているのだった。おそらくその自動販売機で飲み物を買って飲んだあと、サラリーマン風の男性はそこに留まり、携帯電話を操作し続けていたのだろう。私は、「ハハーン、彼はこの自動販売機が空くのを待っているのだな」と思った。もしも私が彼ならば、お目当ての自動販売機が塞がっている間に、先に別の自動販売機を巡回してしまうと思うのだが、どうも彼は、自分の決めた巡回ルートを死守していそうな雰囲気だった。

 そして、別の日にそこを通ってみると、またしても同じ構図を見掛けたのだ。そのとき私は、自動販売機の前で携帯電話を操作しているサラリーマン風の男性は、自動販売機の返却口をチェックしている男性が少し離れたところに控えて、自動販売機が空くのを辛抱強く待っていることを知った上で、わざと自動販売機から離れようとはしていないのではないかと思った。すなわち、自動販売機を巡回している男性に意地悪をするために、わざと自動販売機の前を離れないのではないか。私には、何だか二人の男性の取っている行動が、無言の対決のように思えてしまったのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 自動販売機の返却口をチェックする行為も、自動販売機の前に佇んで携帯電話を操作する行為も、彼らにとっては毎日必ずこなすべきリストに挙がっている行為なのでしょうね。考え方によっては、朝の忙しい時間帯に、とても余裕のある時間を過ごしている二人であるとも言えますね。

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