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2012.08.02

映画『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』

ファースト・イレッサ(9)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ああ、またまたやってしまいました。わずか一時間ではありますが、またしても書きかけの記事をアップして公開してしまいました。(苦笑)アクセスしてくださった皆さんには、書きかけの記事をお見せすることになってしまい、申し訳ありませんでした。最近、残業続きのため、帰宅してから就寝までの時間が短く、記事をなかなか書き上げられないのです。そのため、更新時間が、これまでの通勤途中から昼休みにまでずれ込んでしまっています。今回も昼休みにしこしこ書いていたのですが、時間内に書き上がらず、もうすぐ昼休みが終わってしまうと思い、慌てて下書き保存したつもりだったのですが、間違って記事を公開してしまいました。書きかけの記事を公開してしまったことを後悔しています。(苦笑)ここに改めて公開させていただきます。

 本作を鑑賞したのは、つい先日の七月二十八日のことである。製作から二十五年を経た作品が、デジタル・リマスター版で生まれ変わって劇場公開されたのだ。私は、リアルタイムで鑑賞していなかったので、これは良い機会だと思い、劇場に足を運んだ。

 一九八〇年代の作品だからだろうか。やはり、リアルタイムで鑑賞されたであろう五十代や六十代の観客が多く、鑑賞したミニシアター系映画館の小さなスクリーンは、前列のほうまで埋まっていた。

 本編の上映が始まって驚いたのは、その映像の美しさである。デジタル・りマスター版をリリースする手順については良くわかっていないのだが、何しろ作品が古いので、あまり期待はしていなかったのだ。ところがそんな考えは甘かったとすぐに気付かされることになる。まるで、最近撮られたばかりの作品のように美しかったのである。

 本編が始まると、いきなり濃厚なベッドシーンが写し出された。「あれ? でも、何か、嫌じゃない。このベッドシーンには愛があるぞ」私はそう感じた。少し前に鑑賞した映画『ヘルタースケルター』のラブシーンとは大きな違いである。

 濃厚なベッドシーンでは、男女が欲望に任せて絡み合っているのではなく、互いに自分の中にあるものを与え合っていた。そのベッドシーンには、男女としての美しさが描き出されていた。

 私は、本作のようなベッドシーンを、子供たちにももっと見せるべきだと思う。世の中に溢れているベッドシーンの多くは、欲望にまみれていて目を覆いたくなるものばかりだが、本作のようなベッドシーンには、例え一見、過激であるかのように見えても、ベースにある深い愛をはっきりと感じ取ることができるので、子供たちに向けても封印すべきではないと思うのだ。

 ペンキ塗りで生計を立てているゾルグと情緒不安定なベティが出会い、激しい恋に落ちる。ゾルグは常にベティに与え続け、感情のコントロールが効かず、情緒不安定なベティはゾルグを振り回し続ける。まさしく、邦題のサブタイトルに掲げられている「愛と激情の日々」がぴったりの作品である。

 作品の中で、彼らが結んで行く友情も面白い。べティの親戚にホテルを経営している女性がいて、二人はその女性を頼り、そこで共同生活を始める。その女性には恋人がいて、べティとゾルグはその恋人ともすぐに意気投合する。そして、その恋人の紹介で職や家にありつけるというわけだ。

 そして、私が本作を鑑賞していて気になったのは、ガスコンロの使い方である。通常、ガスコンロは、鍋に火を通したりするのに使うものだが、どうも本作では、明かり代わりに使われることもあるように思えた。フランスでは、ガスコンロを明かり代わりに使うことも多いのだろうか。

 また、自動車で働きに出掛けていたゾルグが、ガスコンロにかけたままの鍋をさも熱そうにつつくシーンも気が気ではない。だいたい、ガスコンロに火をかけたまま仕事に出掛けて行くなど考えられない。そして、「間に合った」と言って鍋をテーブルまで運ぶのに、ガスコンロの火は止めないのだ。「おいおい、早くガスコンロの火を止めなよ!」と、思わず叫びたくなってしまった。本作には、そんなシーンがいくつか用意されている。ガスコンロの火を止める概念が、日本とフランスでは異なっているのかもしれない。

 物語としては、かなり長いほうではないかと思う。まるで、一ヶ所に留まっているのは退屈なんだと言わんばかりに、状況が次々に変化して行く。だからと言って、決して展開が速くて追いつけないわけではない。好感の持てる展開のスピードだ。

 状況の変化が大きいためか、出会った頃のべティとゾルグと、物語の終盤を迎える頃の二人は、もはやまったく別人のようである。そして、衝撃のラストは、どんどん加速して変化してしまったべティに、とうとう追い付けなくなってしまったゾルグが思い切って取った行動なのかもしれない。

 ちなみに、べティを演じているのは、のちの映画『屋敷女』のベアトリス・ダルだそうだ。私は、映画『屋敷女』は予告編しか観ていないのだが、彼女なら、映画『屋敷女』のようなホラー映画でも何かしでかしそうな気がする。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 何となく、平穏な関係ではいられないカップルっていますよね。ゾルグとべティがまさしくそんなカップルだったのではないかと思います。べティは感情のコントロールができない女性で、気に入らないことがあると、部屋の窓から生活用品を次々に投げてしまいます。それだけならまだしも、予告編にもあるように、住んでいた家に火を付けてしまったりもするのですね。ゾルグはそんなべティも受け入れて行くのです。ここに描かれているのは、そんな激しい愛ですね。

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