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2012.08.25

映画『テイク・ディス・ワルツ』

ヨーロッパ産の口唇ヘルペスの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 最近、「○○さんがFacebookに参加しました」というメールが良く届きます。インターネット上での交流が多いせいか、本名を知らない方も多いので戸惑いますが、どうもFacebookは、ご本人の意図しないところで、どこかに登録されているアドレス帳を参照し、Facebookに参加しませんかというメールを送りつけているように思います。おそらく○○さんは、Facebookに参加したことで、このようなメールが送信されていることに気付いていないと思います。何らかのアドレス帳に登録されていても、必ずしも親しい相手とは限りませんよね。例えば相手が企業だったり、Facebookでの交流を望まない知人なども含まれているかもしれないのです。そういう相手に対しても、このようなメールを送りつける機能があるFacebookは恐ろしいと思います。しかも、指定されたページにアクセスしてみると、私の個人情報である苗字や名前の欄が既に埋まってしまっているのです。おそらく、どなたかのアドレス帳からデータを引っ張って来ているために、そのデータを入力エリアに表示しているのでしょうね。最近、Facebookの株価が下がっているのは、このように強引なところがあるのも原因なのではないでしょうか。

 今回は、八月二十四日に鑑賞したばかりの作品のレビューを書かせていただこうと思う。実は、この映画を鑑賞してからというもの、この映画の世界からなかなか抜け出せないでいる。それくらい、私にとっては強く余韻をひきずる作品となった。

 フリーライターの仕事をしているマーゴは、チキン料理専門家の夫ルーと仲良く暮らしている。結婚五年目の二人には、まだ子供はいない。くっついたり、じゃれ合ったりするのが好きな二人の間には、見るからにソウルメイト的な雰囲気が漂っている。しかし、ルーはマーゴの心の中にある闇の部分には気付いていないように見える。

 ある日マーゴは、取材でとある島を訪れ、そこでダニエルという青年と出会う。まるで二人を応援するかのような偶然がいくつも重なり、マーゴは次第にダニエルに惹かれて行く。偶然は重なるもので、何と、ダニエルはマーゴの自宅のすぐ向かいに住んでいたのだった。

 まずは日本版の予告編をご紹介させていただいたのだが、実は海外で公開されている予告編のほうが長い。海外で公開されている予告編に日本語の字幕を付けてくださっている動画を見付けたので、あわせてご紹介させていただく。

 私は本作を鑑賞して、ここまで女性の葛藤を描いた作品には出会ったことがないと感じた。本作で扱われているようなテーマの作品は、多くの場合、男女が簡単に不倫の関係を結んでしまう。そのために、私には共感できない作品であることが多い。しかし、本作は違うのだ。だから、同じ女性として、ルーとダニエルの間で激しく葛藤し続けるマーゴを元気付けたくもなる。こんな繊細な描写が実現されているのは、やはり女性監督ならではないかと感じたものだ。

 だからと言って、結末までずっと同じ調子で共感したまま鑑賞できるかと言えば、そうえはない。結末に近付くと、これまでとは違う大きな動きがある。私はそこで戸惑い、ついには作品の世界から放り出されてしまった。そう、ちょうどメリーゴーランドのシーンで流れている『ラジオスターの悲劇』の音楽が突然、途切れてしまったような感覚だ。

 結局のところ、日常生活の中でどこかもの足りない感覚というものは、どうやっても埋められないものなのだろうか。サラ・ポーリー監督は、人間の持つそうした部分を表現したかったのだろうか。

 私が印象に残ったシーンは、いくつかある。一つは、マーゴがダニエルの部屋を訪れたときに見せられた絵の中に、暗いマーゴと明るいマーゴが同時に描かれていたことである。五年間も一緒に暮らしているルーとは、そのような会話に至らないのに、まだ出会ったばかりのダニエルは、一見、明るく見えるマーゴの中に、暗いマーゴというもう一人のマーゴがいることを見抜いていたのだ。

 そして、マーゴがダニエルに、自分をどのように愛してくれるのか知りたいと言ったことに対し、ダニエルがそれを言葉だけで表現するシーンも印象に残っている。いわゆる、言葉だけのラブシーンだ。実際に行為そのものを行わなくても、それ以上の説得力がある。

 また、結婚五周年を迎えたマーゴとルーをダニエルが人力車に乗せるシーンは、とてつもなく切ない。ダニエルが一体どんな気持ちで二人を自分の引く人力車に乗せているかを想像しただけでも胸が痛む。他にもいろいろあるのだが、ネタバレになってしまうので、これ以上は控えることにしよう。

 マーゴを演じているのは、映画『痛いほどきみが好きなのに』映画『アイム・ノット・ゼア』映画『ブローン・アパート』、映画『彼が二度愛したS』、映画『脳内ニューヨーク』、映画『シャッター アイランド』などに出演していたミシェル・ウィリアムズである。彼女は、不安定なマーゴを見事に演じ切っている。

 ルーを演じているのは、映画『50/50 フィフティ・フィフティ』のセス・ローゲンだ。映画『50/50 フィフティ・フィフティ』でも下ネタを連発していたコメディアンの彼だが、本作では下ネタは登場しない。

 そして、監督を担当しているのは、映画『あなたになら言える秘密のこと』などに出演していた女優のサラ・ポーリーである。彼女の監督デビューは、映画『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』だった。映画『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』でも夫婦に絡む男女問題を扱っていたが、本作でも別の視点から男女問題を描いたというわけだ。私は、映画『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』でそれほど大きな感動が得られなかったので、サラ・ポーリー監督の新作と聞いても、実はあまり期待していなかった。ところが、平日の映画館に珍しくたくさんの人が入っていたので、評価の高い作品なのだろうかと思っていたところ、やはりそうだった。これだけ繊細な作品を鑑賞すると、やはり余韻を引きずる。私と同じ日に本作を鑑賞された方たちは、私と同じように余韻を引きずり続けているのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m またまた更新が遅くなり、申し訳ありません。日頃の寝不足を解消すべく、睡眠を貪っていました。おかげでとてもすっきりしたので、また新しい週を迎えられそうです。本作は、現在、劇場公開中です。私のように、余韻を引きずりたい方に強くお勧めします。(^^)

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