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2012.07.15

映画『私の頭の中の消しゴム』

神戸花鳥園で過ごす休日(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 三連休もあっという間に過ぎてしまいそうですが、皆さんは、この三連休をいかがお過ごしでしょうか。もしかすると、三連休ではなく仕事だという方もいらっしゃるかもしれませんね。とにかく暑い日が続いているので、しっかりと水分補給をして、熱中症に気を付けましょう。

 今回は、本日、観賞したばかりの作品のレビューを書かせていただこうと思う。Gyao!では、有料の動画もあるのだが、無料の動画も楽しむことができる。あまりにも有名な作品ではあるのだが、私は劇場でもDVDでも観賞していなかったので、Gyao!で無料放映中だった本作を観賞した。

 はっきり言って、本作は泣ける。それなのに、韓国映画は作品の出来栄えとは関係なく、しばしば酷評の標的にされることがあり、醜い批評がインターネット上に撒き散らされることがある。あるいは、本作で描かれているような愛があまりにも眩し過ぎて、目を瞑りたい人たちが酷評を書き込んでいるのかもしれない。何故なら、明らかに自分の中で足りていないものを認めざるを得ない作品だからだ。本作で描かれているような愛に対して目を瞑ることで、自分自身を守ろうとしているのではないかとも取れる。

 私は以前から、本作のタイトルと、本作が若年性アルツハイマーを扱った作品であることまでは知っていた。しかし、二人の主人公のうちどちらが若年性アルツハイマーに冒されてしまうのかまでは知らなかった。そのため、男性の主人公のほうが若年性アルツハイマーに冒されてしまうのだと勝手に思い込んでいたので、鑑賞しているうちに、女性の主人公のほうが若年性アルツハイマーに冒されてしまうとわかって驚いた。

 社長令嬢のスジンは既婚の上司と不倫関係にあり、駆け落ちをするために駅で上司と待ち合わせをするものの、上司はとうとう約束の時間に姿を現さなかった。そんなとき、駅のホームやコンビニでたまたま顔を合わせたのが大工の現場監督チョルスである。対照的な二人は、住む世界がまったく異なっていると言っても過言ではなかったのだが、のちに後悔に結び付くほどの勘違いとある偶然が二人を結び付けることになる。偶然を味方に付けた二人は、やがて深く愛し合うようになるのだが、一匹狼という表現がぴったりのチョルスは、スジンと違って結婚への憧れを抱いてはいないようだった。そんなチョルスをスジンのまっすぐな愛がほぐして行き、二人は幸せな結婚をするのだが・・・・・・。

 何と言っても、主人公の二人がいい。スジンはかわいいし、チョルスはかっこいい。かっこいい男性にも二種類あると思う。アイドルのように、女性たちに愛想を振り撒きながら、複数の女性たちから慕われるタイプと、チョルスのように、カタブツで特定の人に対してのみ心を開くタイプである。言うまでもなく、私は後者のほうが好みなので、チョルスのかっこ良さに惚れ惚れしてしまった。

 若年性アルツハイマーを扱った作品は、過去にも鑑賞したことがある。それらの作品の中で共通しているのは、忘れないようにするために、家中にメモを貼り巡らせていたということだ。本作もまた、例外ではない。新しい記憶からどんどん忘れてしまうスジンは、結婚した夫のチョルスに対し、かつて不倫関係にあった上司の名前を呼び掛け、「愛してる」と言う。その一方で、かつて不倫関係にあった上司のことを、チョルスと間違えているような素振りも見受けられる。スジンの面倒を看ると宣言したチョルスは、報われない想いにとらわれながらも、スジンを愛し抜こうとする。

 本作が教えてくれる「愛」は、「化学反応のように変化する愛」だと私は思う。前半に登場するチョルスと、後半に登場するチョルスは、風貌も含めてまったく別人のようである。最初は、自分のことしか信じることができずに、周りに対しても心を閉ざしていたはずのチョルスが、愛を知り、これまで閉じていた部分を開いて行く。また、長年、実の母親との間にあった確執も、チョルスが許すということを学んでからは、取り除かれて行く。これらの化学反応のような変化は、チョルスがスジンとの愛を通じて起こして来たものである。男女が深く愛し合うということは、このような化学反応にも似た変化を引き起こすことにもなるのだ。だから、もうあとには戻れない。

 それだけに、スジンの記憶がどんどん消えて行ってしまうのはとても悲しいが、逆にそれらの化学反応にも似た変化が二人の愛の軌跡でもある。実際の若年性アルツハイマーは、本作で描かれているようなものではなく、本当はもっと深刻な状況かもしれない。しかし、本作がどうしても泣けてしまうのは、不確かな記憶の中に確かな愛を感じ取ることができるからではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m Gyao!では、インターネットの回線を使って、一部の作品を無料で鑑賞することができます。私の大好きな映画『人生に乾杯!』も、現在、無料放映されているようです。よろしければ鑑賞してみてくださいね。

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