« 商売熱心な眼鏡屋さん | トップページ | 「声かけ事案」に思う »

2012.07.09

映画『50/50 フィフティ・フィフティ』

商売熱心な眼鏡屋さんの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 仕事に出掛けて行くのに、しばらくソフトキャリーケースを愛用していたのですが、重いものを運ぶのに便利なため、あれやこれやと詰め込み過ぎてだんだん重くなってしまいました。そこで、持ち運ぶものを厳選して、いったんメッセンジャーバッグに変えたあと、リュックに戻しました。新品の布製リュックをおろしたのですが、朝食のバナナが余ったのでビニールに軽く包んで入れておいたところ、バナナを入れたことを忘れてしまい、リュックの中でぐちゃぐちゃになっていました。(苦笑)この時期、バナナは冷蔵庫に入れておかないと、すぐに柔らかくなってしまいますね。皆さんもお気を付けください。

 本作を鑑賞したのは、十二月九日のことである。がんの闘病に関する話なので、母の肺がんと重ねながら鑑賞したのは言うまでもない。

 一口にがん患者と言っても、皆、同じ状況にあるわけではない。一人一人のがん患者の状況はそれぞれ異なっていると言っても過言ではないくらいだ。がんにおいて、まず大きな分かれ目になるのが、手術が可能であるか、そうでないかだと思う。手術が可能な場合、がん細胞を完全に取り除くことができるが、一般的に、手術が可能になるのは、がんが原発部位に留まっている場合のみである。既に原発部位から他の部位へと転移してしまっている場合は、手術によるがん細胞の完全除去を期待できない。

 本作の主人公の場合、がんは原発部位に留まっているものの、手術が非常に難しいとされている。そのため、最初は抗がん剤による治療を選択するのだ。

 鑑賞して、まず最初に驚いたのは、がんの闘病を扱った他の作品と違って、シリアスには仕上がっていないことだった。がんになってしまったシアトルの公営ラジオ局で働く二十七歳の青年アダムを演じているのは、映画『インセプション』にも出演していたジョセフ・ゴードン=レヴィットである。実は、彼の同僚かつ親友であるカイルのキャラクターが作品全体を明るくさせている。カイルは、見るからに陽気でユーモアに溢れたアメリカ人である。本作は、カイルを演じているセス・ローゲンの親友で、ガンを克服した脚本家ウィル・ライザーの実話が基になっているのだそうだ。

 ある日、腰の痛みを訴えて受診したアダムは、「悪性神経鞘腫 神経線維肉腫」と診断される。実際、作品の中でも覚え切れなほどの長い病名だった。簡潔に表現させていただくならば、肉腫なので、臓器以外のところにできるがんということになる。

 アダムが医師に言われたのは、五年生存率が五十パーセント、転移する確率が十パーセントということだった。私は、五年生存率が五十パーセントもあるのは、かなり高いほうだと思う。そのため、作品全体の雰囲気よりも、その生存率の高さから、本作はそれほど深刻な作品ではないのだろうと解釈した。

 とは言え、本作は、がんを患った人を支える人たちの描写として、なかなか鋭いところを突いていると思う。アダムにはレイチェルという恋人がいたのだが、アダムががんだとわかると、自分がアダムの世話をすると宣言しながらも、結局はアダムを支えることが負担になり、二人の関係はぎくしゃくしてしまう。

 私の周りにも、親ががんになってしまい、手術によりがん細胞はすべて除去できたものの、術後のケアが必要なことから、もともとあまり円満ではなかった両親の夫婦関係のほうが心配なのだと言っている人がいる。それくらい、家族ががんになると、がん患者を支える家族の本当の愛情が試されることになるのだ。

 抗がん剤の投与を受けていたアダムだったが、実は抗がん剤が効いていないことがわかり、がん細胞が大きくなってしまっているという。手術をしなければ、転移の可能性があるが、手術は難しい。果たしてアダムはどのような決断をするのか・・・・・・。

 レイチェルとうまく行かなくなってしまったアダムを心で支えたのは、新米セラピストのキャサリンだったかもしれない。また、アダムに対して過剰な愛情を注ぎたがるアダムの母親の言動も気になるところだ。

 私にとっては、がんになった人の心情や周りの人たちの本当の気持ちに触れることのできる作品だった。愛はいつも試されているのだと思った。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 主人公のアダムを支える人たちは、どこにでもいそうなタイプの人たちでした。がんになってもこれまでと変わりない態度で接し続けていた親友カイルの存在はとても大きいと思います。様々な登場人物を観察することで、がんになってしまった人を支えるためのお手本にもなりそうな作品だと思います。

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
↓↓↓↓↓↓

哲学・思想[人気blogランキング]に

|

« 商売熱心な眼鏡屋さん | トップページ | 「声かけ事案」に思う »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/55161792

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『50/50 フィフティ・フィフティ』:

« 商売熱心な眼鏡屋さん | トップページ | 「声かけ事案」に思う »