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2012.06.04

映画『カンパニー・メン』

鞆の浦散策(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 逮捕された菊地直子容疑者の現在の顔写真が公開されていて驚きました。指名手配写真とはまったくの別人ですね。これでは捕まらないはずです。逃亡中に求婚されても、自分が菊地直子であることを明かした上で断ったとか。私はそこに、彼女なりの人間らしさを感じてしまいました。

 本作を鑑賞したのは、十月二十七日のことである。またしても、鑑賞メモに書き留めた作品のタイトルを見ただけでは、作品の内容を思い出すことができなかった。私の中では、それほど強く印象に残らなかった作品だったのかもしれない。

 映画『ザ・タウン』のベン・アフレック演じるボビーは、ボストンに本社のあるGTX社という大企業のエリート社員である。しかし、リーマン・ショックによる不況から、GTX社が行った大規模なリストラの対象となり、わずか十二週間分の退職金を手にしただけでGTX社を去ることになってしまう。

 三十七歳という若さで販売部長というポジションに就いていた彼は、ポルシェを乗り回し、大邸宅に住むという贅沢な暮らしを送っていた。しかし、リストラにより、それらの暮らしをいっぺんに失うことになってしまう。妻のマギーは、自分もパートに出て働くと提案するものの、これまで大企業で高給取りだったボビーにしてみれば、どうしてもプライドが許さない。そんな彼が、働くことにおいて真の喜びを見出すまでのプロセスが描かれているのだ。

 ボビーと対照的な生き方をしているのが、ケヴィン・コスナー演じるマギーの兄ジャックである。ジャックは小さな工務店を経営していて、職を失ったボビーに自分のところで働かないかと声を掛けてくれるのだが、おそらくボビーにとって、ジャックの営む工務店の仕事は、自分の理想とする仕事からは大きく掛け離れてしまっていたのだろう。もちろん、ボビーなりのプライドもあるのだろうが、なかなかジャックの誘いを受ける気にはなれないようだった。とは言え、なかなか仕事にありつくことができないボビーは、とうとうジャックに頭を下げて、ジャックの工務店で働くことになるのだった。

 本作の落ち着くところは、アメリカ映画にはありがちなハッピーエンドである。確かに、映画としては新しい未来に対して希望が持てる理想的な展開である。しかし、現実はそんなに甘くはないだろうというのが私の正直な感想である。だからと言って、自分の好きな仕事に対して、何も働きかけないでいるのも考えものである。だから、未来に向けて働きかけたことが一つの結末であり、その結末の先にある更なる未来は描かれてはいない。

 本作を鑑賞すると、働く人たちにとって、仕事や会社がどのような位置付けであるかについて、改めて考えさせられる。かつて会社は、働く人たちにとって、定年まで働ける安定した場所だった。しかし、景気が低迷してしまった現代においては、会社に自分自身の未来のすべてを預けることはできない。会社の経営が傾いてしまえば、本作のように、あっけなくリストラの対象となってしまう。そうした状況は、本作の舞台となっているアメリカだけでなく、日本においても同じだろう。ひょっとすると、リストラならまだいいという人もいらっしゃるかもしれない。会社が倒産してしまい、自分が一生懸命働いた給料さえ受けとることができない人たちもいらっしゃるかもしれないのだ。

 そうした厳しい状況を考慮すると、やはり、本作のようなハッピーエンドを迎えてしまうのはどうかと思う。むしろボビーには、工務店で働くことに喜びを見いだして欲しかったと願うのは、私だけだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実にアメリカらしいハッピーエンドの作品でした。そのハッピーエンドの部分が、どうも消化不良なんですね。まあ、私は、ベン・アフレックのきゅっと結んだ口元が好きなので許すことにします。(苦笑)

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