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2012.05.11

映画『やがて来たる者へ』

腎盂炎(じんうえん)、その後の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。またまた週末がやって来ました。ゴールデンウィークが明けてすぐの週末ですので、何となくですが、これからまた九連休できればいいのに、などと思ってしまうこの頃です。休み癖がついてしみました。(苦笑)皆さんも、楽しい週末をお過ごしくださいね。

 本作を鑑賞したのは、十月十二日のことである。

 ナチスがユダヤ人を虐殺したのは有名な話であるが、本作で虐殺されるのはイタリア人である。第二次世界大戦末期の一九四四年秋、パルチザン抹殺のため北イタリアの農村にやって来たナチスは、子供や老人、女性ら七七一人もの命を奪ったという。その事件は、“マルザボットの虐殺”と呼ばれているそうだ。本作は、その“マルザボットの虐殺”を八歳の少女の視点から描き出している。

 新人のグレタ・ズッケリ・モンタナーリ演じる八歳の少女マルティーナの演技が素晴らしい。彼女は、小さい頃に弟が自分の手の中で息を引き取って以来、そのショックから口が効けなくなってしまっている。

 スクリーンには、マルティーナを含めたボローニャ郊外に住む人たちの普通の暮らしぶりが写し出されている。森を生活の中に取り込み、彼らは本当にここに住んでいるのではないかと思えるくらい、リアルな生活感が漂っていた。

 それに加え、本作を通して感じ取ることができるのは、キリスト教に対するイタリアの人たちの熱い信仰心である。身の危険を感じたときに、人々は教会に集まって祈りを捧げているのだ。これは、日本にはない価値観だと思う。日本では、仮に同じようなことが起こったとしても、お寺や神社に人々が集まって、祈りを捧げるようなことはないのではないだろうか。

 ベニャミーナという女性を演じている女優さんを何かの作品で観たと思っていたところ、映画『ボローニャの夕暮れ』で殺人の罪を犯した少女を演じていたアルバ・ロルヴァケルだった。彼女は、ボローニャ地方と深いご縁があるのかもしれない。

 ナチスの残酷さを描いた作品は、つい最近も鑑賞したばかりだが、どうしてあれほどまでに残酷な気持ちになれるのか、どうしてもわからない。それだけ、上下関係の厳しい社会が築かれていたのだろうか。ある意味、洗脳のようなことが行われていなければ成り立たないことでもある。
 こうした作品を通して、私たちは未体験の戦争を振り返る。自分一人だけでなく、軍隊として集団で行動することで、感覚が麻痺してしまった部分も大きいだろう。そのエネルギーがもっと別のことに使われたならば、こうしてたくさんの人たちが命を落とすこともなかったのではないかと残念でならないのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 二年ほど前でしたか、夏休みの旅行でドイツに行きました。もちろん、今のドイツには、ナチスの面影はありません。(苦笑)今になって思えば、何故、歴史的にこれほど残酷なことができたのかと不思議でなりませんね。考えられるのは、指導者が良くなかったということくらいでしょうか。

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