グリグリゾンの仲間
※映画『アンフェア the answer』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 朝、起きたら、携帯電話にYahoo! JAPANからの防災速報メールが届いていました。一体何ごとだろうと思いながらメールを開いてみると、青森県で震度五強の地震が発生したとのことでした。該当地域にお住まいの皆さん、お怪我はありませんでしたでしょうか。日本列島はなかなか落ち着きませんね。ここ二、三年のうちに、青森県には二回ほど足を運んでいますので、距離的には遠くても、青森県は身近に感じてしまいます。現在は、揺れに敏感になっている状態だとは思いますが、大きな揺れは、どうかこの一回のみで落ち着いてくれますように。
真空管アンプ好きのガンモは、ときどき思い付いたようにレコードを買って来る。とは言え、リビングを片付けていないので、もう何年も真空管アンプを稼動させてはいない。それでもガンモはレコードを買い続ける。
あるとき、ガンモが買ったばかりのレコードがリビングに置かれていたので、包みを開けてみた。それは、ピンクフロイドのアニマルズだった。これは、プログレッシブロックと言われる分野のレコードで、私が購入するならまだしも、ガンモが購入する分野のレコードではない。
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ガンモに、
「アニマルズ買ったんだ。sheepが入ってるやつでしょ。ウチにCDがあるよ」
と言ってみた。プログレッシブロックの領域に片方だけ足を突っ込んだことのある私は、レコードこそ持ってはいないものの、CDなら持っていた。このアルバムもCDからmp3化して、通勤の途中に聴いていたはずだった。
するとガンモは、
「ロンドに行ったときに見た発電所が写ってたから買った」
と言った。私自身はまったく記憶になかったのだが、調べてみると、アニマルズのジャケットに写っているのは、ロンドンのテムズ川沿いにあるバターシー発電所らしい。確かにテムズ川には何度か足を運んだが、発電所など見えていたかどうかまで覚えていない。ガンモは、
「あの発電所がピンクフロイドのアルバムのジャケットに使用されていると、ガイドブックに載ってた」
と言った。ガンモにしてみれば、ガイドブックで紹介されている建物が目の前に見えて来たので、はっきりと印象付けたのだろう。私は、CDを買っておきながら、このアルバムの持つそうした背景に関しては疎かった。
ガンモは更に、
「これはグリグリゾンの仲間だから」
と言った。グリグリゾンというのは、キングクリムゾンのことである。何年か前に、キングクリムゾンやイエスが来日したときにガンモと一緒にコンサートに足を運んだ。そのときガンモは、キングクリムゾンのことを知らなかったので、インターネットで検索しようとしたらしい。しかし、キングクリムゾンというグループ名を思い出すことができなかったので、それに近い「グリグリゾン」を検索キーワードにして検索したと言うのだ。当然、有益な情報は得られなかったようで、
「『キングクリムゾン』がわからなかったので、『グリグリゾン』で検索してみたけど、ヒットしなかった」
と言っていた。グリグリゾンは、キングクリムゾンを思い出せないガンモが勝手に創造したバンド名なので、当然のことだろう。
ガンモ曰く、購入したレコードは、キングクリムゾンやイエスのアルバムと同じコーナーに並べられていたという。だから、「グリグリゾンの仲間」と表現したのだ。そしてガンモは、
「えっと、こういう音楽の分野、何だっけ?」
と私に聞いて来た。私は即座に、
「プログレッシブロックでしょ」
と答えた。するとガンモは目を輝かせながら、
「そう、それそれ!」
と言った。
普段、自分の得意とする分野に関してはひどく饒舌になるガンモだが、あまり得意でない分野に関してはこんなにも曖昧であることがかわいらしくもあり、おかしくもあった。これを機に、ガンモがキングクリムゾンやピンクフロイドのことを正確に記憶したかどうかは定かではない。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ガンモと私は、好きな音楽の分野が異なっていますね。だから、ガンモがプログレのレコードを買って来たのは驚きでしたが、そのような理由があったのですね。ガンモはバターシー発電所の写真をちゃんと撮影しているそうです。私も、過去の写真を洗い出してみると、このジャケットに写っている写真が出て来るかもしれません。(笑)
人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
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