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2012.04.18

ファースト・イレッサ(3)

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 ちょうど二年ほど前だっただろうか。私やガンモとの通話やメールが無料になる携帯電話を、実家の両親にそれぞれ一台ずつプレゼントしたのだが、母が入院したことで、それらの携帯電話がとても役に立った。最初のうち、充電器は実家に一つだけでいいだろうと思い、一つしか購入していなかったのだが、母の入院をきっかけに、充電器をもう一つ購入して母に贈ったところ、とても喜んでくれた。

 ある日、母は、その携帯電話を使って、一日に六回も父に電話を掛けて来て、とりとめのない話をしたという。きっと父と離れ離れになって寂しいのだろう。父は三日に二日くらいの割合で、片道四十分の道のりを運転して、入院中の母を見舞ってくれた。ただ、そんな母の様子を語る父の声は、ときどき涙声にもなった。やはり、長年連れ添った自分の伴侶が末期がんに侵されているというのは、なかなか耐えられるものではないのだろう。父にしてみれば、これまで当たり前のように母と笑い合ったり、喧嘩をしたりしながら過ごして来た日々が、ある日突然、当たり前ではなくなってしまったのだから。そして、そんな当たり前だった日々が、本当はとても大切な毎日だったということを痛感させられたのだと思う。

 父は母のために、これまで母が自宅で飲んでいた還元水素水を母の入院している病院までせっせと運んでくれた。還元水素水は、近所の人が分けてくださっている貴重な水で、免疫力を高めてくれる働きがあるという。海外から取り寄せたハーブティーやこれまで母が好んで飲んでいた温灸でも有名なお茶を飲むことを暗に禁じられてしまったので、せめて還元水素水だけでも飲み続けようと思ったようだ。

 母は、入院先の病院で、とても元気に過ごしていたようだ。庭で植物を育てるのが大好きな母は、あちらこちらの病室に顔を出しては、入院している患者さんたちと花の種を交換するために、お互いの住所を交換し合ったりしたようだ。そんな元気いっぱいの母を見て、患者さんたちは、
「そんなに元気そうで、あなた、一体どこが悪いん?」
と伊予弁で尋ねられたという。すると母は、
「私? 末期がんよ」
と答えたという。

 さて、幸いイレッサの恐ろしい副作用もなく、母の経過は良好だった。あまりにも良好だったからだろうか。ある日、病院から、上の階の病室に変わって欲しいと言われたそうだ。聞くところによると、母の入院していた病院では、経過が良好な人ほど、上の階へと移動することになっているらしい。それまで母がいた階は、それなりに状況が深刻な患者さんたちが集まっていたようだ。しかし、母の経過が良好なので、状況がもっと深刻な別の患者さんを受け入れるために、母に病室を変わって欲しいという病院側からの申し出があったのだった。母は病院側からのその申し出を受け入れ、上の階にある病室に変わった。

 そして、入院から二週間ほど経った頃、再び母は、更に上の階に病室を変わってもらえないかと病院側から打診されたらしい。母としては、せっかく新しい病室にも慣れて来た頃なのに、何故、また病室を変わらなければならないのだろうと思ったようだが、どうやら母の経過がすこぶる良好だったので、そのような判断が下されたらしいのだ。そして、母が度重なる病室の移動に対し、やや消極的になっていると、主治医から、
「そろそろ退院してもらってもいいですよ」
という話があったようだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m イレッサは、母にはとても良く効いてくれました。おかげで経過が良好なので、病室を変わってくれないかという話が何度か出たのです。その度に母は「せっかく慣れたのに」という想いを抱えてしまったようですが、今になって思えば、それだけ母の経過が良好だったということなんでしょうね。

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