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2012.04.26

映画『ラスト・エクソシズム』

ファースト・イレッサ(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 四月になり、新学期が始まったからなのか、それとも、どこかの企業で大量に人材が採用されたからなのか、通勤電車がこれまで以上に混雑しています。特に学生さんが多いですね。東京に住んでいたときに体験していたほど激しい通勤ラッシュではありませんが、職場に着く頃にはぐったり疲れています。

 本作を鑑賞したのは、十月十一日のことである。ほとんど前知識もなく鑑賞に臨んだ私は、悪魔祓い(エクソシズム)の儀式を行っている牧師が、悪魔の存在をはなから否定している上に、悪魔祓いの儀式をショーのような感覚でとらえ、悪魔祓いの最中に起こる超常現象もトリックとして証明できると明言していることに対し、苛立ちを覚えた。悪魔祓いの真実を描いた作品ではなく、悪魔祓いの儀式のトリックを暴こうとした作品だったとは・・・・・・。私は絶望に打ちひしがれながらも、最後まで鑑賞することにした。

 地元でも有名なコットンという牧師がドキュメンタリー映画の撮影に協力している。コットンは、これまで何度も悪魔祓いの儀式を行いながらも、実は悪魔の存在を否定している。コットンはカメラの前で、悪魔祓いの儀式を行う振りをしながら、依頼者が納得するような超常現象をトリックで引き起こして見せる。コットンにしてみれば、最初から悪魔など存在しないので、悪魔祓いの儀式を依頼されても、このようなトリックで切り抜けて来たというのだ。

 あるときコットンは、撮影隊を引き連れ、悪魔祓いの依頼のあった農場に到着する。コットンとしては、そろそろ悪魔祓いから引退するつもりで、お決まりのショーを実践してみせたつもりだったのだが・・・・・・。

 これまで、悪魔祓いを扱った作品をいくつか鑑賞して来たが、悪魔祓いを行う牧師自身が悪魔祓いをショーのように扱うケースは初めてである。このように、逆説的に迫られてしまうと、悪魔など見たこともないくせに、「おいおい、悪魔は本当にいるんだぞ! 悪魔祓いを馬鹿にするな!」と言いたくなってしまう。

 本作で悪魔に取り憑かれたとされる少女ネルの豹変ぶりには目を見張るものがある。日本においては、悪霊に取り憑かれたという話は、昔話程度にしか耳に入って来ない。本当はもっといろいろなケースが存在しているはずなのに、家族がひた隠しにしていて明るみにならないのか、それとも、実際に悪霊に憑依されたというケースが少ないのかどうかはわからない。しかし、悪魔祓いならぬ霊媒師のような立場の人がいるという話はあちらこちらで聞いたり、ときには映画の題材にもなっている。

 不思議に思うのは、西洋で悪魔が取り憑いたとされるとき、例えどのような監督がメガホンを取ったとしても、その描写にはある程度の共通点が見られるということだ。もしも悪魔が取り憑くという現象が家族の妄想であるとするならば、悪魔憑依の描写には様々なバリエーションが存在してもいいはずではないだろうか。

 ネルの場合も、突然、性格も顔も変わり、家畜を惨殺したりする。普段のネルからは、とても考えられない行動である。ネルに取り憑いたとされる悪魔を祓うために、軽い気持ちで悪魔祓いのショーを行ったコットンは、とうとう悪魔の存在を目の当たりにすることになるというわけだ。

 本作は、映画の中でドキュメンタリー映画を撮影していたカメラが見付かるものの、その撮影に関わっていた人たちが失踪してしまっているという設定で話が進められている。途中から変わって行く悪魔祓いの状況にひどく驚いてしまうものの、果たして、映画作品としての価値はどうだろう。私としては、もう少しまじめな悪魔祓いの作品を鑑賞したかったという気持ちが強かった。そういうい意味では、少し残念な作品だったと言える。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私は、キリスト教信者というわけではないのですが、昔から悪魔祓いを扱った作品はついつい見入ってしまいますね。そんな中でも本作は、異端とも言える作品なのかもしれません。厳粛な悪魔祓いの雰囲気が好きなのは、悪魔祓いの瞬間、エクソシストたちが神と繋がっているからなのかもしれません。残念ながら、本作には、そのようなシーンはありませんでした。(苦笑)

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