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2012.04.05

映画『幸せパズル』

ソフトキャリーケースの実態の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 桜が咲き始めましたね。この週末はお花見客で賑わうのでしょうか。しかし、まだまだ肌寒い上にお天気も心配です。今の桜は、来週末にはどんな感じに咲いているのでしょう。

 本作を鑑賞したのは、十月十六日のことである。何と、日本ではお目に掛かるチャンスの少ないアルゼンチン映画だ。予告編を見たときから強く心惹かれる作品だったので、劇場公開されたら絶対に観に行こうと心に決めていた。

 五十歳の誕生日を迎えた専業主婦のマリアは、自分への誕生日プレゼントの中にジグソーパズルを見付け、その魅力に取り憑かれてしまう。予告編にも含まれているが、バラバラのジグソーパズルを完成させるという、自分の中に眠っていた新たな才能を花開かせて行くプロセスがいい。やがて彼女は常識にはとらわれない独自の方法でジグソーパズルを完成させて行くのだが、ある日、「パズル大会のパートナー募集」の広告を見付けて応募する。その広告を出していたのは、ロベルトという大富豪の独身男性だった。マリアの持つ個性的な才能に惹かれたロベルトは、マリアをパズル大会のパートナーとして受け入れ、パズル大会に出場すべく、二人で特訓を始める。そのためマリアは、家族には内緒で、ロベルトの家にこっそり通うようになる。

 まず、何と言っても釘付けになるのが、マリアが家族のために作る手料理の数々である。我が家のように、仕事帰りに夫婦で待ち合わせて外食したり、スーパーでお惣菜を買って食べたり、出来合いのお弁当を買って食べるなどということはしない。何でもマリアが手作りするのだ。マリアとまったく異なった生活を送っている私にしてみれば、このように自分や家族が食べるものをすべて手作りする家庭は憧れでもある。しかし、単に憧れを抱いているだけで、実際に私がそのことを現させられるかと問われると、料理を作る以外にもやりたいことがあり過ぎて、料理に費やす時間をついつい削ってしまいがちだ。

 そんな、家族のためにせっせと手料理を作るマリアに淡い憧れを抱く一方で、アルゼンチンにおいて、専業主婦は自宅で手料理を作るものだという暗黙的な価値観が見え隠れしているようにも思える。だからマリアは、パズル大会の特訓のために帰宅が遅くなったとしても、何とか時間をやりくりして、自宅で手料理を作り続ける。きっとマリア自身が、家族に手料理を食べてもらうのが好きなのだろう。

 しかし、専業主婦が自分の好きなことに没頭し始めると、家族のために費やす時間が減って来るのは当たり前のことである。そのため、マリアは夫との関係もどこかぎくしゃくしてしまうのだ。

 それでも、ジグソーパズルの面白さに目覚めたマリアの自由意思はどんどん膨らんで行く。そして、マリアはパズル大会の世界選手権に出場するためにドイツ行きを目指すようになるのだが・・・・・・。

 専業主婦のマリアを家庭に縛られている女性と表現するには少し抵抗があるのだが、仮にそうだとしよう。本作は、これまで家族のために多くの時間を費やして来たマリアが、次第に自分の世界を確立させて行くことで、これまで築き上げて来た家族との絆が崩壊し始める作品なのかと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。どうも彼女は、家族も自分の自由意思も両方手に入れるというちょっぴりしたたかな女性に変化してしまったように思える。そのため、ラストは何となくしっくり来ない。それでも、ジグソーパズルとの出会いをきっかけに、新たな自分の可能性を見いだした女性の姿がそこにあるのは間違いない。

 同じ女優さんの演技で、これまでジグソーパズルに夢中になって家事を後回しにして来た女性が、料理をてきぱきこなす人に出会い、変わって行くような作品があっても面白いのではないかと思う。もしもそんな作品があったならば、私は今の自分自身の姿と重ねてしまうだろうと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m これだけ映画を鑑賞している私でも、アルゼンチン映画にお目に掛かれるのは、年に一本か二本程度だと思います。それほど数が少ないだけに、その国で当たり前になっているその国特有の価値観が見えて来ないこともありますね。本作を鑑賞する限り、男性や女性のあり方は、日本と似ているのかもしれないと思いました。

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