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2012.04.12

ファースト・イレッサ(2)

映画『セカンドバージン』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。京都の祇園で痛ましい事故が起こりましたね。事故に巻き込まれるとも知らず、普段と変わりない様子で出掛けて行った方たちが亡くなられています。事故を起こした自動車を運転していた方には持病があったようですが、事故との因果関係はまだはっきりしていません。自動車はとても便利な乗り物ではありますが、使い方を誤ると凶器にもなり得るのだと改めて痛感しました。

 胃のリンパ節にあるがんが肺がんから転移したものであることがわかったので、母はいよいよ検査の翌日からイレッサを服用することになった。

 効く人にはとても良く効くと言われているイレッサだが、服用することで死に至る危険性も含んでいる。イレッサについてあまり知識のない私たちは、母がイレッサを服用することについて、やはり期待よりも不安のほうが大きかった。しかし、そのときの私たちは、母の治療方針として提示されたイレッサに望みを託すしかない状況だった。

 この日から、母は毎日午前十一時にイレッサを服用することになった。私たちの不安とは裏腹に、母はイレッサを服用し始めたその日から、夜になると必ず出ていた咳がピタリと止まり、良く眠れるようになったそうだ。同室の患者さんたちからも、
「咳が出なくなって良かったね」
と言われたそうだ。

 ただ、服用を始めた初日には、少しだけ熱が出たそうだ。母はとても寒がりなので、初夏の病院の冷房が少しきついようだった。母は普段から、夏でも冷房を使わない生活を続けているので、やはり冷房には慣れないのだろう。幸い、服を一枚多めに着込むことで、熱は収まったそうだ。

 イレッサを服用し始めてからの母は、夜に咳をしなくなったばかりか、血痰も出なくなったそうだ。痰が出ることもあるが、血を伴わない痰に変わったそうだ。

 とは言え、イレッサの服用に対して抱く母の不安はまだまだ消えず、その不安を新しい主治医にぶつけたらしい。すると主治医は、
「僕だって、仕事の帰りに交通事故に遭って死んだら、僕の三人の子供たちはどうなるんですか。それと同じことですよ」
とおっしゃったそうだ。つまり、イレッサの副作用もまた予測できない事故であるとおっしゃりたかったのだろう。それを聞いた母は、新しい主治医への信頼感が増したようだ。私も母からその話を聞いて、その主治医はとても信頼できる医師だと感じた。

 母は同室の患者さんと仲良くなり、日中はいろいろな話をしていたそうだ。そのため、退屈に感じることもないと言っていた。

 その後も母は、順調にイレッサの服用を続けた。母の調子がいいからなのか、主治医は、イレッサが効いているというようなことを言ってくださったそうだ。母自身も、自分自身の身体を通して、イレッサが良く効いていると実感しているようだった。ただ、主治医は、肝機能障害が出るかもしれないので、母の目の色が変化していないか、しばしばチェックしてくださっているようだった。

 このように、イレッサの服用に関しては、細心の注意を払いながら行われていた。ガンモもイレッサについていろいろ調べてくれたが、イレッサにより死に至るケースは、経過の良し悪しに関係なく報告されているようだった。また、イレッサ服用中は、グレープフルーツが禁忌であるとされているが、そのことは既に主治医や薬剤師から母にしかりと伝わっているようだった。

 どのような展開になるのか、予測が付かないことが恐ろしくもあったのだが、イレッサは、母の入院していた病院としては二週間、メーカサイトとしては一ヶ月、イレッサを服用した患者の経過を観察しながら、何かあったときに緊急処置のできる病院に入院して服用されることが望ましい薬なのだそうだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この頃はまだ、イレッサがもたらしてくれる効果をずいぶんネガティブにとらえていました。そのため、期待よりも不安のほうが大きかったように思います。しかし、その後、私たちはイレッサの凄さを知ることになるのです。

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