« つかず離れず | トップページ | 六甲山散策 »

2012.04.14

映画『親愛なるきみへ』

つかず離れずの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。桜の名所を通ってみたら、まだまだたくさんの花見客で賑わっていました。先週よりも今週のほうが暖かく、お花見には最適だったかもしれませんね。とは言え、ちょっぴり肌寒さも感じてしまった週末でした。

 本作を鑑賞したのは、九月二十七日のことである。映画『きみに読む物語』映画『最後の初恋』のニコラス・スパークスの原作ということで、展開されるラブストーリーに深いものを期待して鑑賞に臨んだ。結果は当たりである。とことん泣かされてしまった。

 今回は、軍人と女子大生の愛が描かれている。いや、最初から愛と言ってしまうよりも、恋から愛へと成長していくプロセスが描かれていると言ったほうがしっくり来る。恋がエネルギッシュで、自己中心的な想いを相手に素直にぶつけて行くものならば、愛には大きな許容がある。二人は、大きな苦しみや深い悲しみを乗り越えた先に用意されていた愛という偉大なプレゼントを受け取ったのだ。

日本語字幕付き予告編

英語予告編

 休暇で二週間だけ故郷に帰って来ていた軍人のジョンは、海で女子大生のサヴァナと出会い、激しい恋に落ちる。二週間の休暇を終えると、ジョンは任地へ戻らなければならず、サヴァナもまた大学へと戻らなければならなかった。会いたくても会えない二人の間には、やがて手紙をベースにした遠距離恋愛が始まるのだった。

 軍人に手紙を送るときは、軍に送っておけば、軍が届いた手紙を振り分けて任地に送り届けてくれるようだ。そうすることで、軍人がどの任地で任務を果たしているのかという機密を守ることができるようである。ということは、軍人から家族や友人に向けて手紙が送られるときもまた、消印がわからないように、ひとまず軍宛に発送するものなのだろうか。そのあたりの細かい事情はよしとして、今はパソコンや携帯電話のメールで容易に相手と繋がることができる時代だからだろうか。手紙という時間差のあるコミュニケーションがやけに新鮮に見えてしまった。昔は、届いた手紙に対してすぐには返事を書かず、返事を書くまでの間に、届いた手紙を何度も何度も読み返して、手紙に書かれている内容を吸収したものだった。返事を書くときも、相手から届いた手紙を手元に置き、その内容に従って返事を書いていたはずだ。このように、今のメールによるコミュニケーションとはまったく違う。手紙によるコミュニケーションが主流だった頃は、一つ一つの言葉に真実味があったようにも思う。今よりも情報量が少なかったからだろうか。手紙が届くこともとても楽しみだった。

 こうして二人は、手紙をベースにしたコミュニケーションを続けながら、会えるときには互いに帰省して会い、気持ちを高めて行った。しかし、恋人が軍人であることから、サヴァナの心の中にはジョンの安否を気遣う気持ちが常にあったようだ。ジョンもまた、そんなサヴァナの気持ちに応えるように、軍から離れようと決意するものの、折しもアメリカ同時多発テロが起こり、ジョンは軍を去りにくくなってしまう。

 途中、サヴァナの取った行動が信じられず、こんな物語だったのかとがっかりしてしまったのだが、それは終盤で涙に変わった。愛について語るとき、どんな選択が正解なのかはわからない。そのときどきでどんな選択をしたとしても、愛の物語には必ず続きがあるように思える。これが愛の物語でなければ、鑑賞者たちは、サヴァナの取った行動を批判しておしまいである。しかし、そうはならなかった。それを思うと、私たちが日常生活で直面している様々な問題にも、実は感動的な続きの物語が用意されているのかもしれない。しかし、その続きを体験することができるかどうかは、その人が相手をどれだけ許容できるかどうかにかかっている。

 ちなみに、本作でメガホンを取っているのは、映画『ショコラ』映画『HACHI 約束の犬』のラッセ・ハルストレム監督である。恋愛映画がお得意という監督ではなさそうだが、とても良い作品に仕上がっていると思う。本作を観て、あまり感動できなかった人たちもいらっしゃるようだが、そういう方たちは、何かが起こったときに、その続きとして用意されている感動的な物語を体験せずに、そこで物語を終わらせてしまうせっかちな方たちなのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ジョンのお父様を自閉症だと表現したサヴァナに引っ掛かりを覚えたジョンの台詞に、物語としての真実味を感じてしまいました。客観的に見ると確かにジョンのお父様は自閉症に見えるのですが、ジョンから主観的にお父様を見ると、決してそうではないのでしょうね。そのあたりの微妙な感覚もうまく表現されていたように思います。

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
↓↓↓↓↓↓

哲学・思想[人気blogランキング]に

|

« つかず離れず | トップページ | 六甲山散策 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/54478595

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『親愛なるきみへ』:

« つかず離れず | トップページ | 六甲山散策 »