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2012.04.11

映画『セカンドバージン』

ファースト・イレッサ(1)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。インドネシアのスマトラ沖でまた大きな地震がありましたね。どうやらこの辺りにも、巨大地震を繰り返し引き起こすプレートがあるようです。まだ被害などの詳しい情報は入って来ていませんが、大きな被害が出ていないことを祈ります。

 本作を鑑賞したのは、九月二十七日のことである。はっきり言って、あまり好きな作品ではない。というのも、作品を通して「愛」を感じ取ろうとしたものの、思うように感じ取ることができなかったからだ。この手の作品の多くは、「愛」と「欲望」を混同してしまっているように思う。

 本作は、もともとNHKのテレビドラマとして放送され、大人の女性たちに支持された作品なのだそうだ。NHKもこの手のテレビドラマを放映する時代になったのかと驚きである。

 鈴木京香さん演じる離婚暦のある四十五歳のキャリアウーマン・中村るいと、長谷川博己くん演じる十七歳年下の既婚男性・鈴木行(こう)が激しい恋に落ちて同棲生活を始めるものの、突然、行が姿を消してしまう。本作は、るいが出張で訪れたマレーシアで行と偶然の再会を果たしたところから始まっている。思いがけない再会を果たした二人だったが、行はるいの目の前で何者かに銃で撃たれてしまうのだ。

 映画を鑑賞するとき、私は作品の中に登場する人たちの心の温度を感じ取ろうとする。しかし、本作について言えば、るいの心の温度は感じられたのだが、行の心の温度を感じ取ることはできなかった。だからだろうか。るいのほうが一方的に行を追い掛け続けているように思えてしまった。行がひどい傷を負っていたからだそうか。いや、過去の回想シーンを含めても、やはり行の心の温度を感じ取ることはできなかった。

 歳の差のある二人は、キャリアウーマンのるいに対し、若い行が引け目を感じているようにも思えた。行にしてみれば、何でも完璧にこなして主導権を握ってしまうるいに対し、自分の出る幕がないという不満を常に抱えていたのかもしれない。るいがもう少し甘え上手であったならば、行もスクリーンの中でもう少し生き生きとして、心の温度を感じとることができたのかもしれない。

 作品の中に、私の知っている愛を探そうとするのだが、見えて来るのはどれも欲望ばかりで、愛と呼べるものが見当たらなかった。るいは無意識のうちに主導権を握りたがり、行は妻がいてもるいと同棲生活を始める。みんな、自分のことが好きなのだ。他者への愛は、一体どこに表現されているのか。深田恭子ちゃん演じる妻の立場である万理江でさえ、夫である行のことを本当に愛しているのかどうかさえもわからなかった。そう、私にしてみれば、行の心の温度も万理江の心の温度も低いように感じられたのだ。

 そんな状況の中で、異国で怪我を負った行にるいが必死に付き添っている。遠くまで歩いて水をもらいに行き、タオルで行の身体を拭いたりしながら、かいがいしく行の世話をしている。

 怪我を負った行の心の中に棲んでいるのは、るいなのか、それとも妻の万理江なのか・・・・・・。

 どうやらこの作品は、るいと行を究極的な絆で結ばせたがっているようだった。行の心の温度がわかりにくい作品に仕上がっているのだが、実は普段は見えないところに行のるいに対する想いが表現されている。私から見ても心の温度がわかりやすいるいは、行が抱く自分への感情を手探りでずっと探し続けていたように思う。だから、現地の子供に導かれてある小屋に出向いたときに知った驚愕の事実に涙したのではないだろうか。

 それにしても、簡単に妻以外の女性を受け入れてしまう行でさえ、るいに対する愛情をはっきりとは示せなくなってしまっている。日本人男性の感情がここまでわかりにくいのは、もう国民性と言ってしまっていいのかもしれない。

 ちなみに、鈴木京香さんと長谷川博己くんは、このドラマがきっかけで実際に交際を始めたと聞いたが、その後、どうなったのだろう。既に破局してしまっているという話もどこかに掲載されているようだが、恋多き二人のことだから、映画のように真剣だと思われたリアルな恋も、一過性のものに過ぎなかったのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ううん、この作品のどこに人気の秘密があるのか、私には良くわかりませんでした。(苦笑)大人の女性たちに支持されていたのだとすれば、やはりるいと同じようなキャリアウーマンと呼ばれる女性たちの中に、自分の思い通りになってくれそうな年下男性との恋に憧れる気持ちが存在しているということなんでしょうかね。

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