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2012年4月

2012.04.30

想い出のホテル

映画『裏切りのサーカス』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 天候に恵まれてスタートしたゴールデンウィークでしたが、雨が降りましたね。しかし、雨のおかげで気温が下がったのか、過ごし易くなりました。雨が上がったあとは、緑がくっきりと輝いて見えます。この先も、涼しくて過ごし易いゴールデンウィークでありますように。

 今回の帰省の最初の目的は、ガンモが学生時代の友人たちとの同窓会に参加することだった。同窓会にはガンモが一人で参加することになるため、私はその間、映画を鑑賞しようと思い立ち、派遣会社の福利厚生サービスを利用して、映画の鑑賞券を何枚か購入しておいた。

 帰省するなら、ガンモの実家に宿泊すれば良かったのだが、同窓会の会場とガンモの実家までは比較的距離があったことと、ガンモの実家から映画館のある場所までは、自家用車かタクシーを利用しなければ移動が困難なことなどから、ガンモの参加する同窓会の会場から比較的近い上に、映画館からも近いホテルを予約しておいた。

 予約時に、ホテルへのチェックイン時刻を十六時と伝えてあったのだが、ゴールデンウィーク初日の高速道路の混雑により、ホテルへの到着時刻が大幅に遅れてしまった。そのため、ホテルに向かう途中でホテルに電話を掛けて、予定していたチェックイン時刻よりも遅れることを伝えておいた。

 結局、私たちがホテルに到着したのは、当初の予定より二時間半も遅い十八時半頃だった。十七時から始まっているというガンモの同窓会にも遅刻してしまったので、ガンモは私に自分の荷物を託すと、すぐさま同窓会の会場へと向かった。

 私はというと、一人でチェックインを済ませたあとは、ホテル近くの映画館まで映画鑑賞に出掛ける予定にしていたのだが、どうにもこうにも疲れが出てしまい、ホテルでしばらく休むことにした。前日の夜、仕事帰りに映画を鑑賞したあと帰宅し、帰省の準備を整えたあと夜遅くに就寝し、I医師の診察を受けるために早起きした上に、高速道路の渋滞でひどく疲れてしまったのだろう。私は疲れや眠気と戦いながら、映画鑑賞に出掛けて行く元気はもはや残されていないと判断するに至った。

 実は今回、宿泊したホテルは、私たちにとっての想い出のホテルだった。というのも、十数年前に私たちが結婚を決めたあと、お互いの両親が初めて顔を合わせた場所だったからだ。愛媛県に住んでいる私の両親は、当時、携帯電話も持っていなかったというのに、このホテルまで何とかやって来たのだった。既に亡くなってしまった義父も義母も、決して元気とは言えないまでも、ここに集まって会食ができる状態ではあったのだ。 

 そんな想い出のホテルに、別の新たな想い出が加わったのは、四年前に義母が他界したときのことだった。義母の通夜と葬儀に参列するため、私の両親はまたまた愛媛県から香川県にあるこのホテルまで足を運んでくれたのである。そして、二人でこのホテルに宿泊したのだ。

 今回、その想い出のホテルにチェックインしたことを、母に電話を掛けて話してみると、母は、ホテルの近くにコンビニエンスストアがあることや、夜景がきれいだったので、ずっと夜景を眺めていたことなどを聞かせてくれた。

 ただ、このホテルは、全国展開されているホテルではあるものの、設備が少々古かった。私たちが宿泊した日はとても暑かったので、部屋に設置されている空調の温度調整をしようと頑張ってみたのだが、調整できる範囲が低・中・高の三段階しかなく、最も涼しいと思われる高につまみを合わせても、ほてりのある私には暑くてたまらなかった。そこで、まだ四月の下旬だったので、窓を開ければ涼しい風が入って来るはずだと期待して、これまた格闘しながらようやく窓を開けてはみたものの、ホテルの窓は何と二重構造になっていて、部屋側の窓しか開けることができず、外から涼しい空気を取り込むことはできなかった。私はがっくりとうなだれながら、ガンモの帰りを待っていた。

 少し体力が回復して来たので、ホテルの無料インターネットサービスを利用するためにフロントに出向き、ケーブルモデムを借りて来た。部屋に戻り、フロントで受け取った包みを開けてみると、中から大きなACアダプタとともに箱形のケーブルモデムと同軸ケーブル、それから有線LANケーブルが出て来た。どうやら、各部屋に引き込まれているケーブルテレビの回線を同軸ケーブルとケーブルモデムで繋ぎ合わせ、インターネット回線に変換する仕組みらしかった。すなわち、パソコンへのLAN接続は、有線LANケーブルのみである。いまどき、無線LANを開放するか、無線LANへの接続パスワードを公開して、宿泊客にインターネット接続環境を無料で提供するホテルが多いというのに、有線LANケーブル接続のみとは恐れ入った。

 また、部屋に備え付けの洗面台も古い形式のものだったので、ハードコンタクトレンズを洗浄する必要のある私には、水をちょろちょろと出したときにコンタクトレンズが蛇口とひどく接近してしまい、とても使い辛かった。こんなふうに、何から何まで古い設備で固められたホテルだったのである。

 ガンモがホテルに帰って来たのは、二十二時過ぎのことだった。同窓会は盛り上がり、久し振りに再会した旧友たちとの宴会を楽しんだようだ。ホテルの部屋が暑く感じられるのは私だけだと思っていたのだが、ガンモにとってもひどく暑かったようだ。ガンモは私と同じように、二重構造の窓を何とかして開けようとしばらく格闘していたが、なかなか思うようにはならず、間もなく敗北する羽目になってしまった。結局、その夜、私たちは暑さのためにあまり良く眠れない夜を過ごすことになってしまった。

 それにしても、ホテルに泊まって、ここまで不便さを感じたのは初めてのことである。決して、ホテル側の対応に不備があったわけではないのだが、とにかく、何から何まで古かったのだ。

 私たちは、このホテルに宿泊せずに、想い出のままに心の中にそっとしまっておけば良かったのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 経営者の方針なのか、とにかく何から何まで古い設備でしたね。それと同時に、時代の流れを感じてしまいました。私たちは、特に意識するわけでもなく、時代の流れに沿った生き方をしているのだと思います。しかし、このホテルは、もう何年も前から、時代の流れがすっかり停止してしまっているかのようでした。果たして、このホテルに新しい風を吹き込むのは誰なのでしょうね。

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2012.04.29

映画『裏切りのサーカス』

リュープリンという選択(12)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 高速バスの事故で、七人もの犠牲者が出てしまいましたね。ここのところ、様々な形での自動車事故がクローズアップされていますが、この事故もまた、とても悲惨なものとなってしまいました。事故を起こした高速バスはディズニーランドに向かう途中だったようですが、楽しいはずのゴールデンウィークが一変して、惨事に変わってしまいました。亡くなられた方たちのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 今回は、ゴールデンウィークが始まる直前の四月二十七日に鑑賞したばかりの作品をご紹介させていただこうと思う。本作のことは、劇場に貼り出されていたポスターを見て、公開前からとても気になっていた。主演がゲイリー・オールドマンだったこともある。一体どのような作品なのか、詳細は良くわからなかったのだが、とにかく気になる作品だったので、公開されたら絶対に鑑賞しようと思っていたのだ。

 それほど気になる作品だったというのに、本作が本格的なスパイ映画であると知ったのは、実際に鑑賞し始めてからのことだった。ちなみに、本作の原作者は、かつてMI6諜報(ちょうほう)員だったこともある作家ジョン・ル・カレだそうだ。スパイ映画というと、ジェームズ・ボンドを思い浮かべる方も少なくないだろう。私自身、ジェームズ・ボンドシリーズを鑑賞したことはほとんどないのだが、本作は、ジェームズ・ボンドシリーズで描かれているような華やかな(?)スパイの世界とはまったく異なる地味なスパイ映画であると断言してしまってもいいだろう。どちらかと言うと、水面下で進行している出来事を明るみにしようとして描かれたもので、少し前に鑑賞した映画『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』から受けた印象に近いと言える。

 ゲイリー・オールドマン演じるスマイリーは、英国諜報(ちょうほう)部「サーカス」を引退したにもかかわらず、新たな指令を下される。それは、二十年にも渡って「サーカス」に潜伏し続けているという「もぐら(二重スパイ)」を探し出し、始末して欲しいというものだった。容疑者は、"ティンカー”、“テイラー”、“ソルジャー”、“プアマン”のコードネームで呼ばれる四人である。スマイリーは、過去の膨大な資料をもとに、ターゲットを搾り出して行く。

 正直言うと、最初のうちはわけがわからなかった。おそらく、詳しい状況説明がなされないままに会話や回想シーンだけで物語が進行して行くからだと思う。状況を呑み込むには、与えられた情報から推察して行くしかない。しかし、私が面食らったのは、登場人物の多さだ。さきほど挙げた四人の容疑者のほかに、スマイリーが右腕となっていたサーカスのリーダー、コントロールがいる。そして、もぐらを探すという新たな指令が下ったときに、スマイリーの手助けをすることになる現役諜報員のギラムもいる。更に、他の諜報員も様々な立場で登場し、次々に入って来る情報に目が回りそうになった。

 時代は東西の冷戦時代である。そのため、「東側」とか「西側」といった表現が出て来る。「東側」であるハンガリーの将軍が自分の知っている「もぐら」の名前と引き換えに自らの亡命を要求したことで、ハンガリーに諜報員が送り込まれたことから始まる。しかし、その諜報員は銃撃されてしまい、取引は失敗に終わる。そのあたりの素早い展開が、私にはわかりにくくもあった。

 本作で注目したいのは、サーカスに関わる人物を演じている人たちがみんな、過去に何らかの作品で脚光を浴びた俳優さんたちであるということだ。例えば、サーカスのリーダー、コントロールを演じているジョン・ハートは、映画『エレファント・マン』でジョン・メリック、すなわちエレファント・マンを演じていた。また、スマイリーを演じているゲイリー・オールドマンは、過去に様々な役をこなしているが、私としては、映画『シド・アンド・ナンシー』でセックス・ピストルズのベーシストであるシド・ヴィシャスを演じていたのがとても印象的である。テイラーを演じているコリン・ファースは、言うまでもなく、映画『英国王のスピーチ』で演じた吃音に苦しむ英国王が記憶に新しい。そして、スマイリーの手助けをすることになる現役諜報員のギラムは、映画『アメイジング・グレイス』で若き英国首相を演じていた。

 ただ、情報セキュリティに関してひどくナーバスな時代を生きている私からすると、諜報員が働く「サーカス」のセキュリティが一体どのくらいのものなのかが気になるところだ。情報の宝庫とも言える図書館のようなところにカバンを持ち込むことができないのは当然のことだろうが、見ていると、やはり穴がある。現役諜報員のギラムは、見事にその穴を利用して、調査に必要な日誌をまんまと盗み出す。ドキドキする展開だが、これが現代ならば、ポケットに精密な小型デジタルカメラを忍ばせておいて、該当ページをささっと撮影してしまうのではないだろうか。

 サーカスへの入退室をチェックしている人も、現代とは違って何となく人間味がある。無機質なガードマンが無表情で入退室をチェックを行っているというのが現代のイメージだが、当時はサーカスに出入する諜報員らと入退室チェックを行っている人が顔見知りで、互いにあいさつを交わしていたりもするのだ。まだまだ人間味溢れる時代だったのだろう。

 そして、ところどころに挿入されているサーカス内部でのパーティの映像は、「もぐら」がまだ表面化していなかった旧き良き時代を示唆していたのかもしれない。パーティーに参加しているサーカスの諜報員たちは、長い間、一緒に仕事をして来た気心の知れた仲間たちであるという印象を抱いた。だからこそ、実際に「もぐら」が存在するとするならば、それは仲間内の間で、想像以上に胸を痛める出来事であったはずだ。

 物語が進行して行く中で、ついに「もぐら」が誰であるのかわかるのだが、その背景には、調査を依頼されたスマイリー自身の感情にも関係する複雑な事情が絡んでいた。いやはや、難解である。

 ちなみに、本作でメガホンを取っているのは、私の大好きな映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン監督なのである。今回は、少し難しい作品だったが、なるほど、最初からそのことがわかっていれば、鑑賞中にもっといろいろなことを吸収できたのにとも思う。

 やはり他の方たちにとっても、一回だけの鑑賞ではなかなか理解しにくい作品なのだろうか。劇場で、二回目の鑑賞は千円という割引サービスが設定されていた。私は、本作を鑑賞した映画館では、毎回千円で鑑賞できるので、特に二回目の鑑賞料金が千円というメリットには惹かれなかったのだが、こうしてレビューを書くために頭の中を整理するだけでもずいぶん理解は深まったと思うのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m イギリス英語が耳に心地良い作品ではあるのですが、内容としてはかなり難解でありました。スマイリーを演じているゲイリー・オールドマンは、スマイリーという役名にまったくふさわしくなく、笑いません。(苦笑)感情が見えにくい役柄ではありますが、それだけに諜報員としは敏腕だったのでしょうね。

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2012.04.28

リュープリンという選択(12)

活魚の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ゴールデンウィークが始まりましたね。私は九連休で、現在、香川県のとあるホテルに宿泊してこれを書いています。気温が上昇したようで、ずいぶん暑かったですね。高速道路もひどく混雑していました。そのため、一般道と併用しながらガンモの運転で走って来たのですが、ここまで来るのに、いつもの二倍以上もの時間が掛かってしましました。こちらに向かう途中、高速道路で発生した三台の自動車事故現場のすぐ脇を通りました。当事者の方たちに怪我はなかったようですが、子供を抱きかかえ、途方に暮れている様子が目に入りました。交通事故が起きるか起きないかは、本当に紙一重なのだと思いました。今年のゴールデンウィークは連休が固まっているようですので、皆さんもどうかくれぐれもお気をつけくださいね。

 ゴールデンウィークの初日となった今日、私は帰省の準備を整えたあと、大きな荷物はすべてガンモに任せて一人で家を出た。朝の早い時間に、I医師の診察の予約を入れていたためである。

 朝からついていないと思ったのは、乗ろうと思っていた電車が目の前で発車してしまったことだ。そのため、次の電車に乗る羽目になってしまい、しかも、途中で乗り継ぎの必要な電車だったため、病院に着いたのは予約時間を数分過ぎた頃だった。

 今回は、自ら申し出て、子宮体がんの検査を行うことになっていた。検査の前にひとまず診察室に呼ばれ、前回の血液検査の結果と骨密度の検査結果の説明を受けた。驚いたことに、半年間もリュープリンあるいはスプレキュアを注射して女性ホルモンの分泌を抑制し、生理を止めていたというのに、私の貧血は改善されてはいなかった。私のヘモグロビン値は、求められる値が十二.〇から十五.〇であるのに対し、八.〇だったのである。I医師は、この先、生理が再開するので、貧血は更に深刻になるとおっしゃった。そこで、またしても鉄剤を処方していただくことになった。

 一方、骨密度に関しては、(YAM比107%、同年代平均比107%)という平均よりも高い値が得られ、骨粗しょう症の心配はまったくないそうだ。半年間も女性ホルモンの分泌を抑制していたというのに、骨密度が男性の平均値よりも上回っていたのである。これは、私がここ数年の間、天然のプロゲステロンクリームを使用していたことが関係しているように思える。私の参加している天然のプロゲステロンクリームのMLでは、天然のプロゲステロンクリームを使用することで骨密度が上がったという報告がなされている。私は、プロゲステロンクリームは筋腫の成長にも関わっていると感じていたので、しばらく使用をやめていたのだが、プロゲステロンクリームでほてりを緩和できたという方もいらっしゃることや、プロゲステロンクリームの使用を中止してから頭痛が復活してしまったことを考慮し、再び天然のプロゲステロンクリームを使用し始めたのだった。

 私はI医師に、エストロゲンの値を示すエストラジオール値について尋ねてみたのだが、相変わらずI医師は、血液検査におけるエストラジオール値は意味がないのでモニタしていないとおっしゃった。女性ホルモンの分泌量は日々変化しているので、ある時期だけをモニタしても意味がないというのがI医師の持論である。I医師曰く、エストラジオール値とさまざまな婦人病との相関性もあまりないので、意味がないらしい。

 それについては、確かに私も実感していることである。例えば私の子宮筋腫は大きい。だからと言って、エストロゲンの分泌量が多いわけではない。もしもエストロゲンの分泌量が多ければ、私はほてりに悩まされたりすることはないはずである。すなわち、私の身体には、世間一般的に、エストロゲン不足と言われている症状とエストロゲン過多と言われる症状が同時に起こっているのである。このことからも、I医師のおっしゃる通り、エストラジオール値との相関性はなさそうである。それでも、確実に言えることがあるとすれば、リュープリンやスプレキュアの注射で女性ホルモンの分泌を止めていた頃は、筋腫が小さくなっていたということである。

 私は、少し前に腎盂炎(じんうえん)にかかり、その症状が治まる頃に胃がもたれるような症状があったことをI医師に報告した。もしかすると、胃のもたれが更年期障害によるものかもしれないと思ったからだ。しかし、I医師は、それもあるかもしれないが、更年期障害で胃がもたれる人は少ないとおっしゃった。ということは、他の病気が潜んでいるのかもしれない。私なりの見解としては、やはり去年の秋頃に診断された逆流性食道炎と関係しているのではないかと思っている。あれ以来、胃のもたれは感じていないことや、食欲もすっかり元に戻っているので、あまり心配しなくても良いのではないかと私なりには思っている。

 ちなみに、私の生理は、I医師の予想通り、今月の半ばくらいまでには来ていた。ただ、以前よりも出血の期間が長く、二週間も出血が続いた。これまでは、長くても一週間程度で終わっていたはずなのに、リュープリンやスプレキュアの注射をしてから、生理がだらだらと長引くようになってしまったように思う。出血量は以前とそれほど変わらず、やはり二日目と三日目は多いものの、他の日はそれほど多くはなかった。

 その後、子宮体がんの検診をしていただいて、久し振りにエコーも見ていただいた。私の筋腫は、もはやエコーではキャッチし辛いらしい。それでも、大きな塊が三つほどあり、その中で一番大きいのが直径十五センチもあるそうだ。リュープリンをやめた途端、すぐさま復活して来るとは、憎たらしいヤツである。

 次回の診察は二ヵ月後に予約させていただいた。I医師に二ヵ月分の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)と鉄剤を処方していただいて、病院近くの薬局で受け取ったのだが、薬局がひどく混雑していて、処方箋を受け取るまでに三十分以上も掛かってしまった。私がI医師の診察を終えたあとは、四国に向かうことになるため、ガンモと十一時半頃に病院近くで落ち合うことになっていたのだが、ガンモに電話を掛けてみると、まだ家を出ていないという。その後、ガンモはようやく家を出たものの、高速道路がひどく混雑していたため、高速道路を利用するのを諦めて一般道を走っているという連絡をガンモから受けた。そのため、私たちがようやく合流できたのは、十三時半過ぎのことだった。こうして私たちは、遅めのお昼ご飯を食べてから、四国へと向かったのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私の骨密度が思いのほか高かったので、I医師は、「(リュープリンが)またできるね」とおっしゃいました。(苦笑)確かに骨粗しょう症を気にすることなくリュープリンの投与を受けられますが、筋腫がこんなにも早く元の大きさに戻ってしまうのはがっかりですね。とは言え、リュープリンで筋腫が小さくなっている間に、できるだけ元の大きさに戻らないように決意を新たにする人たちも多いだろうと思います。しかし、決意を新たにしたところで、やはりエストロゲンが分泌されるようになると、せっかく縮小していた筋腫もただちに元の大きさに戻ってしまうというのが現状のようですね。こうしているうちに、本格的な更年期を迎えるのを待つしかないのでしょうかね。それにしても、半年間生理を止めていてもなお、貧血の状況が改善されていないというのはショックでした。

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2012.04.27

活魚

映画『ラスト・エクソシズム』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。またまた登校中の子供たちの列に自動車が突っ込み、またしても幼い命が犠牲になってしまいましたね。ここまで重なると、もはや言葉もありません。私は、自動車の免許を持っていないので良くわかりませんが、客観的に見て、自動車の免許を持っていることと、自動車を安全に運転できることはまったく別物であると断言できます。自動車の運転免許を持っていても、その日の体調や意識の持ち方、周りの状況などによっても、その人の運転の状況は変わって来るんですよね。それを考えると、自動車の運転免許というものは、状況が万全のときに自動車を運転できるという証に過ぎないようにも思えます。現在の運転免許に、状況が万全でないときでも自動車を運転できるかというようなハードルを設けてみるのはどうでしょうか。

 先日、通勤のために、自宅の最寄駅まで自転車を走らせていたときのことである。時間は朝の七時過ぎのことだった。ビニール袋を片手に掲げた男性が私の前を自転車で走っていた。そのビニール袋は、買い物をしたときに商品を入れてもらえる、ごく一般的な白いビニール袋だった。とは言え、たいていの場合、ビニール袋に何かを入れて自転車で運ぶときは、ビニール袋を自分の手では持たずに、自転車の籠に入れたり、自転車のハンドルに掛けたりして走る人が多いのではないだろうか。そうでなければ、自転車を片手で運転することになってしまうからだ。しかし、その男性は、さも大事そうにビニール袋を片手に掲げ、自転車を片手だけで運転しながら走っていたのだった。

 私は、「あれほど大事そうに掲げているあのビニール袋の中には、一体、何が入っているのだろう」と興味を持った。そして、その男性の後ろを自転車で走りながら、しばらくそのビニール袋に注目していると、ビニール袋の中で何かがピチピチと動くのが見えた。どうやら、そのビニール袋の中には生き物が入っているようである。

 そのとき私は、突如としてひらめいた。この男性は、自宅で亀か何かを飼っていたものの、その亀が予想以上に大きくなってしまったので、これからどこかの川に捨てに行くのではないか。そう言えば、駅前に少し大き目の川がある。おそらく男性は、その川にビニール袋の中にいる生き物を放つはずだ。

 私はそう確信して、自分自身も自転車をこぎながら、その男性の行方を見守っていた。しかし、その男性は、駅前の大きな川をさっと素通りしてしまった。そうかと思えば、大きな川の少し先にある小さな路地を曲がり、自転車を止めたようだった。私は、アテが外れてがっかりした。その男性が自転車を降りた場所を確かめてみると、そこは何と、料理店だった。店の看板には、「活魚」と書かれているではないか。なるほど、ビニール袋に入っていたのは、そのお店で使用する新鮮な食材だったのだ。

 私はそのときになって初めて、その男性がビニール袋を運ぶときに、自転車の籠にも入れようとせず、自転車のハンドルにも掛けなかった意味を理解した。わざわざ片手運転をしてまで大事そうに運んでいたのは、食材に対する敬意を払うためだったのだ。いやはや、男性の後ろを走りながら、大きな川に亀を放つためだなどと勝手に思い込んでいたことが恥ずかしくなった。とは言え、飲食店で働いている人が、どうしてそのような時間に活魚を掲げて自転車に乗っていたのかは謎である。あるいは、釣りに出掛けた友人または知人などから、釣れたばかりの魚を分けてもらったのかもしれない。何にしても、その男性が食材である活魚に対して敬意を払っていたのは疑いようのない事実なのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 男性の後ろを自転車で走りながら、勝手な想像を巡らせていたことを恥ずかしく思いました。(苦笑)この男性が食材に対して払っているような敬意が、私自身の仕事に対しても存在しているかどうかと問われれば、恥ずかしくなりますね。そのため、このときのことを自分の胸に焼き付けておきたくて、この記事を書いてみました。

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2012.04.26

映画『ラスト・エクソシズム』

ファースト・イレッサ(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 四月になり、新学期が始まったからなのか、それとも、どこかの企業で大量に人材が採用されたからなのか、通勤電車がこれまで以上に混雑しています。特に学生さんが多いですね。東京に住んでいたときに体験していたほど激しい通勤ラッシュではありませんが、職場に着く頃にはぐったり疲れています。

 本作を鑑賞したのは、十月十一日のことである。ほとんど前知識もなく鑑賞に臨んだ私は、悪魔祓い(エクソシズム)の儀式を行っている牧師が、悪魔の存在をはなから否定している上に、悪魔祓いの儀式をショーのような感覚でとらえ、悪魔祓いの最中に起こる超常現象もトリックとして証明できると明言していることに対し、苛立ちを覚えた。悪魔祓いの真実を描いた作品ではなく、悪魔祓いの儀式のトリックを暴こうとした作品だったとは・・・・・・。私は絶望に打ちひしがれながらも、最後まで鑑賞することにした。

 地元でも有名なコットンという牧師がドキュメンタリー映画の撮影に協力している。コットンは、これまで何度も悪魔祓いの儀式を行いながらも、実は悪魔の存在を否定している。コットンはカメラの前で、悪魔祓いの儀式を行う振りをしながら、依頼者が納得するような超常現象をトリックで引き起こして見せる。コットンにしてみれば、最初から悪魔など存在しないので、悪魔祓いの儀式を依頼されても、このようなトリックで切り抜けて来たというのだ。

 あるときコットンは、撮影隊を引き連れ、悪魔祓いの依頼のあった農場に到着する。コットンとしては、そろそろ悪魔祓いから引退するつもりで、お決まりのショーを実践してみせたつもりだったのだが・・・・・・。

 これまで、悪魔祓いを扱った作品をいくつか鑑賞して来たが、悪魔祓いを行う牧師自身が悪魔祓いをショーのように扱うケースは初めてである。このように、逆説的に迫られてしまうと、悪魔など見たこともないくせに、「おいおい、悪魔は本当にいるんだぞ! 悪魔祓いを馬鹿にするな!」と言いたくなってしまう。

 本作で悪魔に取り憑かれたとされる少女ネルの豹変ぶりには目を見張るものがある。日本においては、悪霊に取り憑かれたという話は、昔話程度にしか耳に入って来ない。本当はもっといろいろなケースが存在しているはずなのに、家族がひた隠しにしていて明るみにならないのか、それとも、実際に悪霊に憑依されたというケースが少ないのかどうかはわからない。しかし、悪魔祓いならぬ霊媒師のような立場の人がいるという話はあちらこちらで聞いたり、ときには映画の題材にもなっている。

 不思議に思うのは、西洋で悪魔が取り憑いたとされるとき、例えどのような監督がメガホンを取ったとしても、その描写にはある程度の共通点が見られるということだ。もしも悪魔が取り憑くという現象が家族の妄想であるとするならば、悪魔憑依の描写には様々なバリエーションが存在してもいいはずではないだろうか。

 ネルの場合も、突然、性格も顔も変わり、家畜を惨殺したりする。普段のネルからは、とても考えられない行動である。ネルに取り憑いたとされる悪魔を祓うために、軽い気持ちで悪魔祓いのショーを行ったコットンは、とうとう悪魔の存在を目の当たりにすることになるというわけだ。

 本作は、映画の中でドキュメンタリー映画を撮影していたカメラが見付かるものの、その撮影に関わっていた人たちが失踪してしまっているという設定で話が進められている。途中から変わって行く悪魔祓いの状況にひどく驚いてしまうものの、果たして、映画作品としての価値はどうだろう。私としては、もう少しまじめな悪魔祓いの作品を鑑賞したかったという気持ちが強かった。そういうい意味では、少し残念な作品だったと言える。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私は、キリスト教信者というわけではないのですが、昔から悪魔祓いを扱った作品はついつい見入ってしまいますね。そんな中でも本作は、異端とも言える作品なのかもしれません。厳粛な悪魔祓いの雰囲気が好きなのは、悪魔祓いの瞬間、エクソシストたちが神と繋がっているからなのかもしれません。残念ながら、本作には、そのようなシーンはありませんでした。(苦笑)

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2012.04.25

ファースト・イレッサ(4)

腎盂炎(じんうえん)だった!の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。医師が処方してくださった抗生物質のおかげで、排尿時の痛みは消えました。このまま経過を見て、処方していただいた薬が切れる頃に、もう一度泌尿器科を訪れたいと思います。それでは、まるで患者ブログのようになってしまっていますが(苦笑)、ファースト・イレッサ(3)の続きを書かせていただきますね。

 イレッサを服用している状態で、経過が良好というのは、どのような状態のことを言うのだろうか。簡単に言えば、イレッサは、抗がん剤の中でも細胞分裂を抑える働きをする薬であり、点滴で体内に注入する抗がん剤と違って、細胞を殺傷する抗がん剤ではない。そのため、多くの場合、「イレッサが効いている状態」というのは、がん細胞がそれ以上、大きくはならず、「現状維持」を保てる状態のことを指すようなのだ。

 しかし、母の場合、イレッサの服用で、がん細胞がどんどん縮小していたのである。レントゲン結果を見ると、がん細胞がどんどん縮小しているのがわかったそうだ。しかも、母の肺にできていたがん細胞の侵食による空洞は、イレッサを服用することで、少しずつ埋まって来ていたそうだ。主治医によれば、この空洞は、埋まって来る人もいれば、そのままの人もいるらしい。

 この頃から言われていたのが、母ほど経過が良好な患者は、主治医が肺がん専門でその大きな病院に勤務するようになってからは初めてのことなのだそうだ。そのため、母の経過が良好であることは、私たちにとっての喜びだけでなく、主治医にとっての喜びにも繋がっていたようである。

 ただ、肺にできていた空洞にイレッサが過剰に働き掛けて、ただちに窒息死する可能性もゼロではなかったようだ。しかし主治医は、これまで母に副作用が出ていないので、まず大丈夫だろうと言ってくださったようである。

 母の肺にあるがん細胞は、最初のうち、空洞も含めて何と八.三センチもあったそうだ。しかし、イレッサの服用により、わずか二週間で四センチほどにまで縮小したそうだ。主治医はとにかく驚いていたようである。

 とは言え、母は入院中、慣れない冷房に寒気を感じて風邪を引いてしまったようだった。そのため、咳も出ていたようだが、主治医はできるだけイレッサ以外の薬を服用しないほうがいいとおっしゃり、咳が出るならば、これまでよりも服をたくさん着込むことで回避するように指示してくださったそうだ。母を薬漬けにしない処方をしてくださったことで、主治医に対する好感度はますます高まった。

 退院しても良いという話が主治医から出たとき、私の両親は、うれしい反面、やはりイレッサの副作用がまだ恐ろしかったので、もう少し様子を見るために入院を続けたいと申し出たそうだ。主治医は、いったんはそれを受け入れてくださったという。しかし、母の経過が良好であるため、更に上の病室に変わって欲しいという病院からの新たな申し出があったことをきっかけに、とうとう退院することに決めたらしい。それは、母が入院してから二週間あまりのことだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この頃は、イレッサの服用でがん細胞が小さくなるということを当たり前のように感じていました。しかし、検査の度にがん細胞の大きさが変わっていないことを確認して安堵されている肺がん患者さんのことを綴ったブログを拝見して、イレッサでがん細胞が小さくなることが当たり前ではなかったのだと改めて認識しました。それくらい、母にとって、イレッサは良く効いてくれたのです。

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2012.04.24

腎盂炎(じんうえん)だった!

映画『ミケランジェロの暗号』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 急に暖かくなりましたね。私はもちろん、半袖Tシャツ一枚で過ごしていますが、早くもこの時期からこんなにも暖かいと、ほてりのある私としては、この先、どのような夏を迎えるのだろうと、ちょっぴり不安にもなってしまいます。今はちょうど、夏のヨーロッパの最高気温と同じくらいですね。過ごしやすいこの気候がずっと続いてくれたらいいのにと思います。

 先日、ほてりからホットフラッシュへホットフラッシュのその後の記事を書かせていただいたのだが、実は、今回の体調不良は、更年期障害によるものではなかったことがわかったので、皆さんにご報告させていただこうと思う。

 仕事中、トイレに立ったときに、排尿時に痛みを感じた。もしかして膀胱炎だろうかと、昔の記憶を辿った。あれは確か、私がまだ大学生の頃だったと思う。大学に非常勤で来ていた医師に診ていただいて、膀胱炎と診断されたのを覚えている。そのときの状況と同じかどうかはわからないのだが、膀胱炎を放置すると良くないという記事をインターネットで読んだので、職場のインターネット環境を拝借して泌尿器科のクリニックを探し当て、仕事帰りに職場近くの泌尿器科を訪れた。泌尿器科に足を運んだのは、生まれて初めてのことである。

 二年ほど前にオープンしたばかりのそのクリニックは、清潔感溢れるゴージャスな造りだった。スタッフの数も充実していて、活気もあり、とても礼儀正しい。問診票に必要事項を記入すると、すぐに紙コップを手渡され、
「こちらのトイレで尿を取って、小窓に提出してください」
と言われた。

 トイレに入ってみると、これまた驚きの近代的でとてもきれいなトイレだった。ここに何時間も籠(こも)り、「ガンまる日記」を書き上げたくなるようなリラックスできる空間だったのだ。ここに座ってハーブティーをゆっくり飲んだとしても、ちっともおかしくないくらいのおしゃれな空間だった。

 私は、職場のトイレで排尿を済ませて来たばかりだったので、あまり尿は出なかったのだが、何とか紙コップに尿を収めて、その紙コップを小窓に置いてトイレから出た。

 しばらくすると私の名前が呼ばれたので、診察室に入った。若い医師だったが、とても説得力のある医師だった。私の尿からは、白血球が検出されているので、おそらく膀胱炎だろうとのことだった。医師は、
「ちょっと失礼します」
と言って、私の腰のあたりを軽く叩いた。
「痛みを感じますか?」
と言われたので、
「いいえ」
と答えた。すると医師は、
腎盂炎(じんうえん)ではなさそうですね」
とおっしゃった。「腎盂炎」という病名を、私は今回、初めて耳にしたのだが、医師によると、腎盂炎は膀胱炎が原因で発病するらしい。膀胱炎の場合は、最近が膀胱に留まっているが、腎盂炎の場合は、膀胱炎を起こした細菌が腎盂に回った状態のことを指すという。腎盂炎になると、悪寒がしたり、食欲がなかったりするというのだ。

 私は、思いあたるフシがあったので、
「実は、私は普段から更年期気味でほてりがあるのですが、つい先日、これまで感じたことのなかった悪寒を感じて目が覚めて、そのあと二日間ほど、ほとんどものを食べられませんでした」
と答えた。医師は私に、そのとき発熱があったかどうかを尋ねたのだが、私は体温計で体温を測っていなかったので答えられなかった。しかし、トイレに行くのも難儀するほど、息がずっと荒かったことを考えると、やはりかなりの熱があったのだと思う。医師は、
「更年期の影響もあるかもしれませんが、腎盂炎の可能性もありますね」
とおっしゃった。そして、尿に白血球が見られるとのことだったので、抗生物質を処方してくださった。

 医師に御礼を言って診察室を出たあと、会計を済ませたところ、請求金額を聞いて驚いた。何と、初診料も含めると二千七百円ほどだったのである。尿検査と診察と処方箋でそんなにも請求されるとは思っていなかったので驚いたが、どうやらそのクリニックでは、尿からいろいろな病気が発見されるということで、更に詳細な尿検査を行っているらしいのだ。しかも、診察の度にこの尿検査を行うことになっているらしい。なるほど、この素晴らしい内装は、そうした尿検査の繰り返しにより成り立っているのだとわかった。

 処方していただいた抗生物質は五日分で、これでしばらく様子を見て、再び尿検査を行い、改善が見られるかどうかで判断されることになるらしい。

 そのクリニックは、仕事帰りに簡単に寄ることのできる場所にあるので大変有り難いのだが、それだけに、職場の人たちに泌尿器科に通っていることがばれてしまう可能性もある。実際、クリニックを出たあと、処方箋と一緒に提出すべきお薬手帳をソフトキャリーケースの中からゴソゴソと取り出して歩き始めると、仲の良い派遣社員にばったり会ったので驚いた。そんなところにある泌尿器科のクリニックだが、処方された抗生物質を服用しながら、しばらく様子を見てみようと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 「腎盂炎(じんうえん)」という病気は、今回、初めて知りました。女性で急激な悪寒と発熱を伴う場合、腎盂炎を疑ったほうがいいみたいですね。確かにあれは、これまで経験したことのない症状でしたので、やはり更年期障害から来るものではなく、腎盂炎だったのでしょう。それを考えると、良くもまあ、二日程度で回復できたと思います。もう働けなくなってしまうのではないかと思うほどだったので、今になって思えば、自分でもその回復力に驚くばかりです。ただ、週明けの出勤は、少しフラフラしていました。(苦笑)

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2012.04.23

映画『ミケランジェロの暗号』

犯人はスクラップブックの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m またまた痛ましい事故が起こりましたね。今度は京都の亀岡です。いや、もう、今回の事故に関しては、安易には語りたくない気持ちでいっぱいです。一つだけ書いておきたいのは、私たちは普段から、自分がどのような行動を取れば他の人たちにどのような影響を与えてしまうのかを、常に意識しながら行動すべきだという警告も含んでいるのではないかということです。この事故を通して、現代は、自分以外の人たちに対しても思いやりを持って行動するという基本的な意識が欠けてしまっているのではないかと痛感してしまいました。

 本作を鑑賞したのは、十月六日のことである。日本で鑑賞するには珍しいオーストリア映画だ。四国と良く似た形で南半球にあるオーストラリアではない。ヨーロッパにあるオーストリアだ。

 実は、この手の作品は、笑っていいものかどうなのか、最初のうち戸惑う。それはやはり、作品の中に、ナチス・ドイツが登場するからだろう。ナチス・ドイツ時代のユーモアは、どこか重たい。だから、ここで笑っていいものかどうか、最初は躊躇してしまうのだ。しかし、おそらくここで笑っていいのだろうと、手探りで自分を解放してしまえば、あとは作品の流れに身を任せることができる。こうして思い返してみると、いやはや、こんなにもユーモアたっぷりの作品だったのだ。

 予告編によると、本作は、映画『ヒトラーの贋札』の製作スタッフによる最新作だそうだ。調べてみると、監督さんは違っている。この製作スタッフらは、贋作を扱うのが好きなのだろうか。映画『ヒトラーの贋札』では贋札作りがテーマだったが、本作では、ミケランジェロが描いたとされる絵を守るために、またまた贋作が描かれる。

 裕福なユダヤ人美術商の一家が、ある日突然、ナチス・ドイツに囚われの身となり、家族がバラバラになってしまう。彼らは、ミケランジェロが描いたとされる絵を持っていた。ナチス・ドイツは、彼らが所有していたミケランジェロの絵をイタリアのイタリアのムッソリーニに贈り、優位になろうとするのだが・・・・・・。

 注目すべきは、この一家の息子であるヴィクトルと兄弟のように育った使用人の息子ルディの裏切りだろう。ルディはいつの間にかナチスに傾斜していたのだ。しかし、ルディを信用していたヴィクトルは、ルディにミケランジェロが描いたとされる絵の隠し場所を教えてしまう。軍に入り、すぐにも実績を挙げたいルディは、その絵を押収するためにやって来るのだ。兄弟同然に育ったルディの裏切りに激しい怒りを覚えながらも、ユダヤ人美術商の一家は、収容所に送り込まれる。

 こんな深刻な状況の中、何がこの作品をおかしくさせているのかを考えてみたのだが、おそらく、ヴィクトルを演じているモーリッツ・ブライブトロイの演技がおかしいのだと思う。彼の出演する作品は、映画『素粒子』や映画『ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』を鑑賞しているのだが、特に映画『ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』には、まじめな青年の中に何か言いようのないおかしさが潜んでいる。そんな彼が本作では、大胆にもナチスの軍服を着てルディと入れ替わり、ルディにユダヤ人である自分の役を演じさせるところが何ともおかしくてたまらないのだ。

 現代ならば、顔写真付きのIDカードがあるので、囚われの身である人物と軍人が入れ替わるなど有り得ないことなのだろうが、顔写真付きのIDカードもない時代であれば、このような喜劇が起こり得たのかもしれない。

 しかも、ヴィクトルには愛し合う恋人がいたのだが、ヴィクトルが収容所に送り込まれてからは、ルディがその恋人にアプローチするようになり・・・・・・。いやはや、こうして書いているだけでもややこしい。しかし、最後まで鑑賞すると、このように複雑で贋物とも思えるようなもつれ合う人間関係の中に、キラリと光る本物の何かを感じ取ることのできる作品なのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 原題は、"Mein Bester Feind"で、英語表記は"My Best Enemy"です。ドイツ語は良くわかりませんが、やはりFeindはFriendではないでしょうか。ドイツ語と英語が正反対になっているのは、どちらでも意味が通じるからでしょうね。そう考えると、『ミケランジェロの暗号』という邦題は、何となくしっくり来ませんね。

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2012.04.22

犯人はスクラップブック

ホットフラッシュのその後の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。あと一週間頑張れば、ゴールデンウィークに突入ですね。有り難いことに、私は九連休です。前半はI医師の診察と帰省で予定が埋まっていますが、後半は未定です。去年のゴールデンウィークは、TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスを発行してもらい、映画三昧だったように思います。しかし、最近はTOHOシネマズで映画を鑑賞する回数が減ってしまったためか、まだ1ヶ月フリーパスを発行してもらえるほどポイントが貯まっていません。(苦笑)

 先日、仕事で疲れて先に横になって寝ているガンモの左足のスネ部分を見てみると、何かに引っかかれたような赤い傷痕(きずあと)が複数できていた。縦に線が入り、うっすらと血もにじんでいたことから、これは一体何で引っかいた痕なのだろうかと思い、寝ているガンモに向かって、
「ガンモ、どうしたの? 足に引っかいたような傷があるよ」
と話し掛けた。しかし、ガンモは仕事で疲れてひどく眠かったのだろう。私の呼び掛けにもほとんど反応せず、その日はそのままになってしまった。

 その翌日、ガンモは自分でその足の傷痕に気付き、
「これ、どうした?」
と私に言った。私は、
「ゆうべ、ガンモが寝ているときに、『その傷どうしたの?』って語り掛けたんだけど、眠かったからなのか、そのままずっと寝てたんだよ」
と言った。ガンモは冗談で、
「まるみに虐待された」
と言った。おいおい、冗談でもそんなこと言うものではないだろう。

 モノで溢れている我が家には、本当は日常生活に必要のないものまであちらこちらに転がっている。もしかすると、ガンモがいつも座ってパソコンを操作している辺りに何か尖ったものが潜んでいるのかもしれない。ガンモは足元を確認し始めたが、そこには尖ったものは何もなかった。

 ガンモのスネを見ると、夕べよりも傷が増えているように思えた。もしも何か潜んでいるならとても危険である。しかし、何故、左足だけなのだろうと不思議に思った。例え、パソコンを使うときに座る位置に何か尖ったものが潜んでいて、ガンモの左のスネを常に傷付けているにしても、あまりにも狙いが正確ではないだろうか。
「痛い。傷を見てたら、何だか痛くなって来た」
とガンモは言った。

 ガンモは、しばらくの間、座ったときにスネが当たりそうな場所を、あらゆる可能性を探りながら尖ったものが潜んでいないか確認していたようだ。しかし、突然ひらめいたように、
「そう言えば、トイレに行くときに、いつも痛いと思ってたところがあった」
と言って立ち上がり、トイレに向かう獣道へと向かった。そして、スクラップブックを片手に戻って来たのだ。ガンモは、
「こいつが犯人だ」
とガンモは言って、私にスクラップブックを差し出した。

犯人となったスクラップブックの先端

 見ると、そのスクラップブックは、螺旋状の針金で綴じられているタイプのものだった。その針金の一部が反り返っていて、トイレに向かうガンモの足を常に攻撃していたのだ。なるほど、そういうことだったのか。トイレに行くまでの獣道は、私自身も何度も通っているのだが、ガンモとは足を踏み出す位置などが違っていたため、私自身は被害には遭わなかったようだ。

 このスクラップブックを取り除いたおかげで、ガンモの足の傷はそれ以上、増えることはなかった。以上が、我が家の複雑な住宅事情である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m おそらく、皆さんには想像のつかないことだろうと思います。(苦笑)まあ、あまり自慢できることではありませんが、夫婦ともに細かいことは気にしない価値観で成り立っています。だからお互いにとても楽ちんになり過ぎて、甘えてしまっているのかもしれませんね(苦笑)。しかし、こうした獣道も、私たちの間に愛情があるからこそ、存在し続けてもいるわけです。もしも愛情が薄れてしまえば、家の中が汚いことが原因で大喧嘩になるだろうと思うからです。そういう外的な要素とは関係なく、私たちは仲良くやっている・・・・・・。私はそういう価値観を伝えて行きたくて、「ガンまる日記」を書き始めたのでした。

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2012.04.21

ホットフラッシュのその後

映画『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。秋田県のクマ牧場でクマが檻から逃げ出して、女性従業員を襲ったというニュースが流れていましたね。亡くなられたお二人の女性従業員がご高齢なのに驚きました。そして、こういうことがあると、毎回、クマは必ず射殺されてしまいます。これで本当に解決なのだろうかといつも思ってしまいます。人間たちは、もう何年も前から同じようなことを何度も繰り返してしまっているような気がしますね。

 今回、急激な体調の変化で、結局のところ、丸々二日間も寝込んでしまった。その間、I医師に処方していただいている桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を一日二回、きちんと飲むようにしたためか、間もなく悪寒は治まり、ほてりだけの状態に戻った。ただ、体温計で体温を測っていないのでわからないが、いつもよりも少し熱っぽい気がした。とは言え、風邪の症状は見られなかった。私は、ときどき横になって眠ったり、起きたりを繰り返していたものの、起きても何かをする気力も失せてしまっていたため、一日がとても長く感じられた。また、眠りも普段より浅く、二時間ほど眠ったと思っても、ほんの数十分程度しか眠っていなかったりもした。

 ひとまず反省すべきは、ここのところ、平日はいつも四時間程度の睡眠しか取っていなかったことだ。朝五時に起きることは決まっているのに、夜、寝るのがどうしても遅くなってしまっていたのである。日頃の睡眠不足を解消すべく、週末にまとめて睡眠を貪ってはいたものの、新しい週が始まると、すぐに睡眠の貯金を使い果たしてしまっていたのかもしれない。しかし、今回の体調の変化で、嫌というほど睡眠を貪ることができた。

 ただ、睡眠不足は解消できたものの、食欲はほとんどなかった。仕事帰りのガンモに頼んでおにぎりを買って来てもらったのだが、それもなかなか喉を通らず、オレンジジュースを飲んでみたところ、トイレに着いた途端、全部戻してしまった。やはり、食欲がないときに何かを口に入れると胃が受け付けないことがわかった。吐いたあとは、いつものように頭痛がしたので、カイロで首の後ろを温めて再び横になって眠った。

 今回、特に気になったのは、悪寒もそうだが、胃の不快感である。悪寒は初日でほぼ解消されたものの、胃の不快感は二日以上続いた。何とか身体を動かせる状態になったときに、胃の不快感の原因をインターネットで調べてみたところ、どうやら更年期障害で胃の不調を訴える人も多いらしい。ここに挙げられている更年期障害として私に当てはまっているのは、息切れ、不眠、頭痛、冷え性、肩こり、胃もたれ、無気力、集中力低下などである。冷え性については、下半身についてのみ当てはまっている。

 ちなみに、更年期障害セルフチェックを行うことのできるサイトも見付けたので実践してみた。私は、普通に判定して51~65点、辛めに判定して26~50点だった。

 胃もたれに関しては、みぞおちのあたりに自分の手を当てると具合がいいので、私はそこを温めるべく腹巻をずずずと上に引き上げて、カイロを貼ってみた。すぐには良くならなかったが、半日後には楽になっていた。

 リュープリンを繰り返すと更年期を迎えるのが早くなるとI医師に言われていたが、たった半年だけのリュープリンで早くも本格的な更年期デビューとなってしまったのだろうか。ひとまず、最悪の状態は脱したので、月曜日からは仕事に復帰できそうである。

※なお、この記事には後日談があります。こちらをご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 胃もたれが更年期障害の症状の一つであることを今回、初めて知りました。胃と言えば、去年の秋頃に、胃カメラを二回も飲んで(経鼻と経口)逆流性食道炎と診断されましたが、ポリープは見付かったものの、生検でも問題はありませんでした。ですので、あれから数ヶ月の間に胃に変化が起こっているとは考えにくいのですが、とにかく次回の診察のときI医師に相談してみたいと思っています。

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2012.04.20

映画『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』

ほてりからホットフラッシュへの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ほとんど一日中、寝ていたのですが、なかなか良くならず、この歳で両親に心配を掛けています。母のほうが深刻な病気を患っているというのに情けないですね。食欲がほとんどなく、食べられないので、ダイエットできそうです。(苦笑)それでも、少しずつ良くなって来ましたので、遅くなりましたが、記事を更新させていただきたいと思います。

 本作を鑑賞したのは、九月三十日のことである。向井理くん主演ということで、ちょっとミーハーな気持ちもあったのだが、鑑賞してみると、他の作品とは違う雰囲気を持った作品だと感じた。出演されているのはアイドル系(?)の若手俳優さんたちなのだが、映画の内容がとても真面目なのである。

 本作は、葉田甲太という現役大学生の綴った体験記をもとに映画化された作品なのだそうだ。日々の生活は充実しているはずなのに、何か物足りないと思っていた医大生のコータは、ある日、郵便局で、「150万円の寄付で、カンボジアに屋根のある小学校が建ちます」と書かれたパンフレットを手に取る。そのパンフレットに心惹かれたコータは、知り合い全員にメールを送り、協力を仰ぐのだが、集まったのはこれまで仲の良かった二人と、合コンで知り合った本田の三人だけだった。それでも、コータは学生サークル“そらまめプロジェクト”を立ち上げ、チャリティーイベントを開催しながら、百五十万円を貯め始めた。

 "そらまめプロジェクト"に参加する学生たちの温度差がたまらない。コータたちがあちらこちらでビラを配ったりして、幅広く募集をかけたため、中にはまるで退屈しのぎで参加しているかのような場違いな雰囲気の学生たちも集まっていた。

 そんな試行錯誤の中、コータたちは実際のカンボジアを自らの目で見ようと、カンボジアまで出掛けて行く。そこで目にしたものは、コータたちにとって衝撃に値するものだった。人々は地雷が埋め込まれた村で生活し、子供たちは家の手伝いをするために学校に行けないことも当たり前だった。また、病院に出向き、HIV感染者の話も熱心に聞いた。

 彼らを案内してくれた現地の日本語ガイドの男性の流した涙が忘れられない。もしかするとそのシーンは、台本が用意されていたわけではなく、その日本語ガイドの男性が実際に体験されたことなのかもしれないと思ってしまうほどだった。

 最初は何となく、アイドル系(?)の若手俳優さんたちで固められているので、どこか軽い乗りの作品なのではないかと思い込んでいたのだが、実際に鑑賞してみるとそうではなかった。おそらく、何かが物足りないと感じていたコータに足りていなかったのは、「本気で取り組めるもの」だったに違いない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 学生たちが百五十万円を貯めるのは、並大抵のことではないのだと思いました。また、いろいろな自由意思を持った人たちをまとめて一つするのも大変な作業だと感じました。ペンを使って文字を書くということが当たり前ではない国もあるのだなと驚きましたが、例え価値観の違う国に生まれた者同志であっても、笑顔で繋がることができるのだということを本作を通して表現したかったのではないかと思いました。

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2012.04.19

ほてりからホットフラッシュへ

ファースト・イレッサ(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。更新が遅くなり、申し訳ありません。いつもは自宅で下書きをしておいて、通勤の途中に清書して記事をアップしているのですが、ちょっと今回はそれどころではなくなってしまいました。それでも、何とか記事を書いてみますね。

 朝方、激しい悪寒で目が覚めた。風邪を引き掛けているのではない。布団や毛布をかぶっても寒く、なかなか身体が温まらなかった。一体どうしたのだろう。私はあまりもの寒さのために眠ることができず、結局、職場に連絡を入れて休暇を取らせていただいた。ほてりの経験ならあるが、悪寒を感じるのは初めてである。

 唇をガチガチ震わせながら私がベッドの上で寒さに苦しんでいると、ガンモが毛布を投げてくれた。おかげで身体が温まり、少し睡眠を取ることができた。

 しかし、目覚めてみると、今度はひどく暑かった。私は窓を開け、扇風機をぶんぶん回した。これまで、ほてりしか感じていなかったが、とうとう寒さがやって来たようだ。これが、ホットフラッシュと呼ばれるものだろうか。

 暑いときも寒いときも、息が粗くなり、トイレに立つのも非常に難儀である。もしもこれと同じことが、職場や外出先でも起こってしまったら、どうすればいいのだろうか。

 おそらく私はエストロゲン不足に陥り、自律神経の働きが鈍くなってしまっているのだと思う。あまりにもこの症状が激しい場合は、エストロゲンを追加するホルモン療法が取られることになると思うのだが、そうなると私の筋腫は今よりも更にパワーアップしてしまう可能性がある。また、人工のエストロゲンを足すことになれば、乳がんの危険性も高くなる。ああ、本当に女性とは、やっかいな生き物である。

 実は、一つだけ思い当たるフシがある。ここのところ、I医師に処方していただいている桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を一日一回程度しか服用していなかった。以前も、桂枝茯苓丸を服用する回数を減らしてしまうと、ほてりが強くなった。ただ、今回の場合は、ほてりも強いが、悪寒も強い。ひとまず、桂枝茯苓丸をこれまで通り一日二回服用して、できるだけ下半身を温め、ゴールデンウィーク前のI医師の診察にそなえたいと思う。

※なお、この記事には後日談があります。こちらをご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 自律神経の働きが鈍くなって来ると、自分自身で体温調節をしなければならなくなってしまいます。これは困りましたね。これまでは、ほてりだけを感じていたので、薄着で良かったのですが、これからは悪寒対策も必要になって来るかもしれません。しかも、自分で自律神経を制御するとなると、仕事にも差し支えるような気がします。同じような症状を抱えていらっしゃる皆さん、一緒に頑張りましょうね。

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2012.04.18

ファースト・イレッサ(3)

映画『ラビット・ホラー3D』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m サイドバーに設置している「検索フレーズランキング」に、「ガンまる日記」というキーワードがランクインしていますね。このサイドバーは、私がこの「ガンまる日記」を書いているココログの機能により表示させているもので、「ガンまる日記」を読んでくださっている方たちが、どのような検索キーワードを入力してこの「ガンまる日記」に辿り着いてくださっているかをランキング表示させているものです。ここに「ガンまる日記」というキーワードがランクインしているということは、勤務先など、ご自宅以外の環境で「ガンまる日記」を検索して読んでくださっている方がいらっしゃると思っていいのでしょうか。とてもうれしく思います。どうもありがとうございます。それでは、ファースト・イレッサ(2)の続きを書かせていただきます。母の肺がんに関して、現在と過去の記事が入り混じっているのでわかりにくいかもしれませんが、ファースト・イレッサに関する記事は、今から一年ほど前のことであります。

 ちょうど二年ほど前だっただろうか。私やガンモとの通話やメールが無料になる携帯電話を、実家の両親にそれぞれ一台ずつプレゼントしたのだが、母が入院したことで、それらの携帯電話がとても役に立った。最初のうち、充電器は実家に一つだけでいいだろうと思い、一つしか購入していなかったのだが、母の入院をきっかけに、充電器をもう一つ購入して母に贈ったところ、とても喜んでくれた。

 ある日、母は、その携帯電話を使って、一日に六回も父に電話を掛けて来て、とりとめのない話をしたという。きっと父と離れ離れになって寂しいのだろう。父は三日に二日くらいの割合で、片道四十分の道のりを運転して、入院中の母を見舞ってくれた。ただ、そんな母の様子を語る父の声は、ときどき涙声にもなった。やはり、長年連れ添った自分の伴侶が末期がんに侵されているというのは、なかなか耐えられるものではないのだろう。父にしてみれば、これまで当たり前のように母と笑い合ったり、喧嘩をしたりしながら過ごして来た日々が、ある日突然、当たり前ではなくなってしまったのだから。そして、そんな当たり前だった日々が、本当はとても大切な毎日だったということを痛感させられたのだと思う。

 父は母のために、これまで母が自宅で飲んでいた還元水素水を母の入院している病院までせっせと運んでくれた。還元水素水は、近所の人が分けてくださっている貴重な水で、免疫力を高めてくれる働きがあるという。海外から取り寄せたハーブティーやこれまで母が好んで飲んでいた温灸でも有名なお茶を飲むことを暗に禁じられてしまったので、せめて還元水素水だけでも飲み続けようと思ったようだ。

 母は、入院先の病院で、とても元気に過ごしていたようだ。庭で植物を育てるのが大好きな母は、あちらこちらの病室に顔を出しては、入院している患者さんたちと花の種を交換するために、お互いの住所を交換し合ったりしたようだ。そんな元気いっぱいの母を見て、患者さんたちは、
「そんなに元気そうで、あなた、一体どこが悪いん?」
と伊予弁で尋ねられたという。すると母は、
「私? 末期がんよ」
と答えたという。

 さて、幸いイレッサの恐ろしい副作用もなく、母の経過は良好だった。あまりにも良好だったからだろうか。ある日、病院から、上の階の病室に変わって欲しいと言われたそうだ。聞くところによると、母の入院していた病院では、経過が良好な人ほど、上の階へと移動することになっているらしい。それまで母がいた階は、それなりに状況が深刻な患者さんたちが集まっていたようだ。しかし、母の経過が良好なので、状況がもっと深刻な別の患者さんを受け入れるために、母に病室を変わって欲しいという病院側からの申し出があったのだった。母は病院側からのその申し出を受け入れ、上の階にある病室に変わった。

 そして、入院から二週間ほど経った頃、再び母は、更に上の階に病室を変わってもらえないかと病院側から打診されたらしい。母としては、せっかく新しい病室にも慣れて来た頃なのに、何故、また病室を変わらなければならないのだろうと思ったようだが、どうやら母の経過がすこぶる良好だったので、そのような判断が下されたらしいのだ。そして、母が度重なる病室の移動に対し、やや消極的になっていると、主治医から、
「そろそろ退院してもらってもいいですよ」
という話があったようだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m イレッサは、母にはとても良く効いてくれました。おかげで経過が良好なので、病室を変わってくれないかという話が何度か出たのです。その度に母は「せっかく慣れたのに」という想いを抱えてしまったようですが、今になって思えば、それだけ母の経過が良好だったということなんでしょうね。

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2012.04.17

映画『ラビット・ホラー3D』

きのこ栽培セットの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m わずか一時間余りではありましたが、まだ編集途中だった記事をいきなり公開してしまいました。(苦笑)いつも、書きかけの記事は公開せずに、下書きモードで保存しておいて、通勤の途中か昼休みに携帯電話にアクセスして完成させているのですが、いざ電車に乗って、ブログの編集画面を開いてみて驚きました。(苦笑)どうやら、朝のバタバタした時間の中でうっかり公開してしまったようです。もしも書きかけの記事にアクセスしてくださった方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんでした。m(__)m 何だ、いつもこんなふうに映画の記事を書いているのかと、手の内がばれてしまったかもしれませんね。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、九月二十八日のことである。タイトルにもあるように、3D映画だったので、当然、3D眼鏡をかけての鑑賞となった。

 最初のうちは、リアルな3D映像に引き込まれてはいたものの、後半に差し掛かり、結末を迎える頃には、納得の行かないストーリー展開にひどくがっかりしてしまった。このような結末を迎えることが最初からわかっているならば納得が行くのかもしれないが、どのような結末を迎えるかがわかっていない手探りの状態においては、このような展開はなかなか受け入れ難い。というのも、どこからどこまでが現実なのか、とてもわかりにくい構成になっているからだ。結末を知ったあとで、これまで観て来たものを振り返り、果たしてあれは現実だったのか、それとも現実ではなかったのかと一つ一つ検証したほうが理解が深まる作品なのである。

 満島ひかりちゃん演じるキリコは、学校の図書館で働いているが、口がきけない病を抱えている。ある日、弟の大悟が、学校で飼われていたウサギを叩き殺してしまう。予告編にもある通りの衝撃的な映像なのだが、キリコは弟の大悟の取った行動を、むしろウサギを苦しみから救うものだったと解釈している。そこからして、何とも不思議な世界である。

 しかも、キリコと大悟が映画館で3D映画を鑑賞中に、スクリーンから出て来たウサギのぬいぐるみを受け取ったころから、次々に不思議な出来事に巻き込まれる。

 ストーリーをややこしくしているのは、ストーリーを語っているのが誰の視点なのか良くわからないところだ。最初のうちは、ウサギのぬいぐるみを受け取った大悟が感じる恐怖が描かれているようにも見える。しかし、物語が進行して行くにつれて、今度はキリコの視点に変わって行く。更には、香川照之さん演じる二人の父の視点も加わって来て、実にややこしい。

 タイトルにホラーが付けられてはいるものの、本作をホラーだと実感するのは、結末を迎えたときかもしれない。ホラーというよりも、ある意味、残酷な作品だと思う。

 ちなみに、本作でメガホンを取っているのは、映画『呪怨』シリーズの清水崇監督だそうだ。私が普段、まったくと言っていいほど鑑賞しない分野の作品である。

 本作を一言で表現してしまえば、「トラウマ」ということになるのだろうか。キリコはそんなトラウマに苦しみ、声を失ってしまうほど、自分で自分を追い込んでしまったのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 3D映像としては、これまで鑑賞した3D作品の中で最もリアルだったように感じました。パナソニックが新しく開発した「一体型二眼式カメラ」で撮影されているみたいですね。3D映像を観ながら、「満島ひかりちゃん、小さいなあ」と思っていました。ほんの少し手を伸ばせば、映画の世界まで届きそうな雰囲気でした。それくらい3D映像はリアルだったのですが、ストーリーが残念な作品でありました。

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2012.04.16

きのこ栽培セット

六甲山散策の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。この記事で、久し振りに旅行アルバムを更新させていただきました。撮影している写真は、他にもたくさんあるのですが、最近は何かと忙しく、写真の整理もできていない状態ですね。また、貯まっている旅行の記事も復活させたいものです。(苦笑)

 きのこにはβグルカンが豊富に含まれているとかで、免疫力をアップしてくれる食材として良く知られている。抗がん剤投与中は免疫力が低下しがちなので、母にきのこをたくさん食べてもらいたいと思い、今から一ヶ月ほど前に、しいたけやしめじ、なめこを室内で栽培できるセットを注文してみた。

【きのこ栽培キット】もりのしめじ農園

【きのこ栽培キット】もりのしめじ農園
価格:1,344円(税込、送料別)

 時期的に、なめこは既に販売が終了してしまっているので、商品のリンクを貼ることはできなかった。

 早速開封して栽培を始めてもらったところ、およそ一週間程度でしいたけが発生し始めたかと思うと、みるみるうちに成長し、間もなく収穫できたという。形は小さいものの、とにかく大量に発生し、栽培も収穫も楽しみで面白いそうだ。ただ、食べてみたところ、味はそれほどジューシーではなかったとか。参考までに、実家から送られて来たしいたけの写真をご紹介させていただくことにしよう。

しいたけ(1)

しいたけ(2)

 こんなふうに、びっしりとできるらしい。ちなみに、現在、二回収穫できているそうだ。母曰く、ホームセンターなどに行けば、しいたけを栽培するために、しいたけの菌がを植え付けた木が販売されているそうだ。しかし、それらは比較的大掛かりなものなので、まさか室内でしいたけを栽培できるとは知らなかったと驚いていた。

 一方、なめこは、栽培を始めてから二週間ほどで発生し始めて、やはりみるみるうちに成長し、間もなく収穫できたという。こちらはしいたけと違って、とてもおいしかったそうだ。参考までに、実家から送られて来たなめこの写真をご紹介させていただくことにしよう。

なめこ

 父と母は、栽培や収穫を楽しみながら、収穫したきのこをお味噌汁に入れたり、きのこ飯を作ったりして食べたそうだ。とにかくたくさん収穫できるので、栽培するのが面白いらしい。

 ただ、話を聞いていると、成長がずいぶん速いようなので、これらは自宅で過ごす時間が長い人向けの栽培セットだと思う。私のように、自宅で過ごす時間が短い人は、きのこの成長を見逃してしまうかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m きのこ栽培セットは、かなり興奮するみたいです。(笑)もともと母は植物が大好きで、庭にたくさんの花や木や野菜を植えています。きのこ栽培セットは、室内でお手軽に栽培できる上に、たくさん収穫できるので、面白いようです。植物の栽培が好きな人に喜ばれると思います。

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2012.04.15

六甲山散策

映画『親愛なるきみへ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。日曜日はいつも自宅でのんびり過ごして、日頃の睡眠不足を解消させています。おかげ様で、今回もたっぷりと睡眠を取ることができました。もうすぐゴールデンウィークですので、それを目標に、また一週間の仕事を頑張りたいと思います。

 この週末は、珍しく、ガンモの仕事が土曜日と日曜日ともに休みだったので、ホットヨガのレッスンをキャンセルして、ガンモと一緒にどこか近場に日帰りで出掛けることになった。最初は、有馬温泉でランチバイキングを食べて日帰り温泉に入るという計画だったのだが、お目当てのランチバイキングが日曜日しか開催されていないことがわかり、目的地を六甲山に変更した。

 六甲山とは、一つの山を指すのではなく、六甲山地と呼ばれる山地を形成する山々のことを指すらしい。八年ほど前に、ガンモと一緒に出掛けた摩耶山もまた、六甲山地を形成する山々の一つのようである。

 あのときは、電動式のレンタサイクルを借りて、ロープウェイの「星の駅」、すなわち、摩耶山掬星台(きくせいだい)あたりからレンタサイクルに乗って、六甲山牧場へと向かったのだった。

 今回、改めてガンモの運転するカングーで六甲山牧場まで来てみて、私たちはこんなにもきつい坂道をレンタサイクルで走ったのかと驚いてしまった。あのときは、電動式レンタサイクルの電気のおまじないがいつ切れてしまうのかと不安で仕方がなかったのを覚えている。電気の力を借りなければ、とてもこの坂道を越えて行くことは難しかっただろう。

 今回は、お腹が空いていたので、まずは六甲山牧場の入口付近にあるレストランでバーベキューを注文して食べた。まずは運転免許を持たない私だけが六甲ビールを飲み、ほろ酔い気分でバーベキューをたいらげた。バーベキューと言っても、レストランの方が食材をすべて用意してくださるので、私たちはお皿に載せられて運ばれて来た食材をテーブルの上で焼いて食べるだけだった。お肉がとてもおいしく、私たちは満足した。

 空腹が満たされ、お腹もほどほどになったのだが、もう少し口に何か入れておきたいと思ったので、レストランを出たあと、下にある売店で六甲山牧場で採れたという牛乳の入ったカフェオレとともに神戸ドーナツを購入した。どちらもとてもおいしかった。

 それにしても、六甲山はとても寒かった。私はほてりがあるので、半袖Tシャツと半袖パーカーを二枚着込んで出掛けて来たのだが、寒くて身体を動かさずにはいられなかった。ガンモも薄着で出掛けて来てしまったため、カングーに常備しているブランケットを肩から掛けて山伏のような格好で歩いていた。

 家を出て来たのが十四時過ぎで、お昼ご飯のバーベキューを食べ終わってから六甲山牧場に入場するには既に遅い時間帯だったので、私たちは六甲山牧場をあとにして、近くの駐車場にカングーを止めて、少しだけ六甲山を散策した。

 そこは、かつて電動式のレンタサイクルで走った道だった。寒さは感じるものの、春の日差しがとても心地良かった。何を言っているのかは良くわからなかったが、六甲山の木々は私たちに優しく語り掛けてくれていた。私は、去年の夏休みに訪れたオーストラリアの深い森、ブルーマウンテンズを思い出した。私の周りには、六甲山に登って休日を過ごす人たちがいるが、彼らもまた、オーストラリアのブルーマウンテンズが与えてくれるような神聖な感覚を、この六甲山から受け取っているのかもしれないと思った。

 私たちは、そのまま歩いて摩耶山掬星台へと出た。先ほども書いたように、ここはロープウェイの「星の駅」があるところである。ここには展望台があり、神戸の街を見下ろすことができる。

 寒さと戦いながらも、私たちはしばらくの間、神戸の街を見下ろしていた。その景色は、苦労して登って来た者だけが見ることのできる特別な景色であるように思えた。どういうわけか、針のオブジェもあった。

 摩耶山掬星台の一角に、猫がいた。最初は黒い一匹だけの存在を認めたのだが、あと二匹いることがわかった。彼らは身体を擦り寄せ合ったり、じゃれ合ったり、とても仲が良かった。観光客に食料を与えてもらっているのだろうか。野良猫にしては丸々と太っていた。

 実は、私は猫よりも犬のほうが断然好きなので、猫を見掛けても、自分からはあまり寄っては行かない。しかし、どういうわけか、彼らは、猫好きなガンモを差し置いて、私のほうに先に身体をすり寄せて来た。それでも、最初のうちは私を充分に警戒し、距離を保っていたというのに、もう大丈夫と思ったのか、いきなり近付いて来たので、そんな彼らの気持ちの変化がおかしくもあった。

 摩耶山掬星台周辺は標高七百メートル弱のところあるようである。たったこれだけの標高でも、やはり山だから寒いのだろうかと思っていたのだが、帰宅してみるとやはり外は寒かったことがわかった。

 次に摩耶山掬星台を訪れたときも、あの猫たちは出迎えてくれるのだろうか。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、六甲山散策をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この週末は少し寒かったみたいですね。でも、お天気が良かったので、行楽日和だったと思います。六甲山牧場は、レンタサイクルで出掛けたときも中まで入らなかったので、この次に出掛けるときは、時間的な余裕を持って家を出て、今度こそ中に入ってみたいものです。

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2012.04.14

映画『親愛なるきみへ』

つかず離れずの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。桜の名所を通ってみたら、まだまだたくさんの花見客で賑わっていました。先週よりも今週のほうが暖かく、お花見には最適だったかもしれませんね。とは言え、ちょっぴり肌寒さも感じてしまった週末でした。

 本作を鑑賞したのは、九月二十七日のことである。映画『きみに読む物語』映画『最後の初恋』のニコラス・スパークスの原作ということで、展開されるラブストーリーに深いものを期待して鑑賞に臨んだ。結果は当たりである。とことん泣かされてしまった。

 今回は、軍人と女子大生の愛が描かれている。いや、最初から愛と言ってしまうよりも、恋から愛へと成長していくプロセスが描かれていると言ったほうがしっくり来る。恋がエネルギッシュで、自己中心的な想いを相手に素直にぶつけて行くものならば、愛には大きな許容がある。二人は、大きな苦しみや深い悲しみを乗り越えた先に用意されていた愛という偉大なプレゼントを受け取ったのだ。

日本語字幕付き予告編

英語予告編

 休暇で二週間だけ故郷に帰って来ていた軍人のジョンは、海で女子大生のサヴァナと出会い、激しい恋に落ちる。二週間の休暇を終えると、ジョンは任地へ戻らなければならず、サヴァナもまた大学へと戻らなければならなかった。会いたくても会えない二人の間には、やがて手紙をベースにした遠距離恋愛が始まるのだった。

 軍人に手紙を送るときは、軍に送っておけば、軍が届いた手紙を振り分けて任地に送り届けてくれるようだ。そうすることで、軍人がどの任地で任務を果たしているのかという機密を守ることができるようである。ということは、軍人から家族や友人に向けて手紙が送られるときもまた、消印がわからないように、ひとまず軍宛に発送するものなのだろうか。そのあたりの細かい事情はよしとして、今はパソコンや携帯電話のメールで容易に相手と繋がることができる時代だからだろうか。手紙という時間差のあるコミュニケーションがやけに新鮮に見えてしまった。昔は、届いた手紙に対してすぐには返事を書かず、返事を書くまでの間に、届いた手紙を何度も何度も読み返して、手紙に書かれている内容を吸収したものだった。返事を書くときも、相手から届いた手紙を手元に置き、その内容に従って返事を書いていたはずだ。このように、今のメールによるコミュニケーションとはまったく違う。手紙によるコミュニケーションが主流だった頃は、一つ一つの言葉に真実味があったようにも思う。今よりも情報量が少なかったからだろうか。手紙が届くこともとても楽しみだった。

 こうして二人は、手紙をベースにしたコミュニケーションを続けながら、会えるときには互いに帰省して会い、気持ちを高めて行った。しかし、恋人が軍人であることから、サヴァナの心の中にはジョンの安否を気遣う気持ちが常にあったようだ。ジョンもまた、そんなサヴァナの気持ちに応えるように、軍から離れようと決意するものの、折しもアメリカ同時多発テロが起こり、ジョンは軍を去りにくくなってしまう。

 途中、サヴァナの取った行動が信じられず、こんな物語だったのかとがっかりしてしまったのだが、それは終盤で涙に変わった。愛について語るとき、どんな選択が正解なのかはわからない。そのときどきでどんな選択をしたとしても、愛の物語には必ず続きがあるように思える。これが愛の物語でなければ、鑑賞者たちは、サヴァナの取った行動を批判しておしまいである。しかし、そうはならなかった。それを思うと、私たちが日常生活で直面している様々な問題にも、実は感動的な続きの物語が用意されているのかもしれない。しかし、その続きを体験することができるかどうかは、その人が相手をどれだけ許容できるかどうかにかかっている。

 ちなみに、本作でメガホンを取っているのは、映画『ショコラ』映画『HACHI 約束の犬』のラッセ・ハルストレム監督である。恋愛映画がお得意という監督ではなさそうだが、とても良い作品に仕上がっていると思う。本作を観て、あまり感動できなかった人たちもいらっしゃるようだが、そういう方たちは、何かが起こったときに、その続きとして用意されている感動的な物語を体験せずに、そこで物語を終わらせてしまうせっかちな方たちなのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ジョンのお父様を自閉症だと表現したサヴァナに引っ掛かりを覚えたジョンの台詞に、物語としての真実味を感じてしまいました。客観的に見ると確かにジョンのお父様は自閉症に見えるのですが、ジョンから主観的にお父様を見ると、決してそうではないのでしょうね。そのあたりの微妙な感覚もうまく表現されていたように思います。

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2012.04.13

つかず離れず

ファースト・イレッサ(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 北朝鮮の発射したミサイルは、発射直後に爆発し、打ち上げは失敗に終わったそうですね。ひとまずほっとしましたが、この失敗を埋め合わせるために次なる行動に出られるのが怖いような気がします。今後も警戒が必要でしょうね。

 ここのところ、お昼ごはんを勤務先の食堂で食べているという記事を書いて来た。人と深い話をするのが好きな私は、食堂内で繰り広げられている当たり障りのない会話にこっそり耳を傾けながらも、私と話が合う人など、この食堂にはほとんどいないのではないかと日々嘆いていた。同じ職場で働いている人たちも、いくつかのグループに分かれて食堂を利用しているものの、私はその人たちと話が合うわけでもないので、いつも一人で食べている。そのほうが気楽なのだ。複数の人たちが集まり、グループを形成すれば、会話は深くならず、当たり障りのない話ばかり展開されてしまいがちである。私はそうした状況の中に自分を置くのがひどく苦手なのである。

 そんな価値観を持っているというのに、少し前から、ある派遣仲間とときどき食堂で落ち合い、お昼ご飯を一緒に食べるようになった。その派遣仲間とは、好敵手の記事に書いた派遣仲間である。彼女は、かつては私と同じ職場で働いていたのだが、今は同じビルの別の階にある別会社で働いているのだ。そんな彼女とは、これまで、仕事帰りにしばしば外でご飯を食べに出掛けていたのだが、平日の夜はお互いの予定がなかなか合わないことから、それならばお昼休みに食堂で少しずつ話をしようということになったのだ。

 会話の中で、
「女性同士って、気を遣うから苦手なんだよね」
と彼女が言った。私もそれにはまったくの同感だった。
「そうそう、女性同士って、妙に気を遣い過ぎるんだよね。がさつにできないというか。むしろ、相手が男性のほうが気を遣わなくて済むから楽なんだよね」
と私が言うと、彼女もそれに同意してくれた。

 彼女は最近、職場で仲良くなった男性たちと、しばしば食堂で一緒にご飯を食べているようだ。私も、彼女が食堂で誰かと一緒にご飯を食べているところ何度か見掛けたことがある。そんなときは、お互い顔を合わせて、軽くあいさつを交わしている。

 女性同士が何故、気を遣うかというと、依存の関係に陥り易いからではないかと思う。一人で行動できない女性は、自分が一人でいたくないがために、自分と一緒に行動してくれる誰かを求める。しかし、一人で行動できる女性は、相手に依存されているのがわかると、その依存関係から抜け出しにくい。

 例えば、私が一人では行動できないタイプの女性だったとしよう。そんな私が、ときどき一緒にお昼ご飯を食べている彼女が別の人たちと一緒にお昼ご飯を食べているところに出くわせば、何となく気まずい雰囲気になってしまうのではないだろうか。そのとき、彼女は私に対して気を遣わなければならないはずである。そういうところが「女性同士は気を遣う」という感覚に繋がるのだと思う。幸い、私は一人で行動できるタイプなので、彼女に依存してはいない。だから、くっつくときはくっつくが、距離を置くべきときは距離を置くことを心得ている。女性同士は、確かにそうした絶妙な距離感を保つのが難しい。

 相手を利用するのではなく、相手の自由意思を尊重し、つかず離れずといった関係が、彼女と私の間には成り立っているのだと思う。そして、こうしたコミュニケーションは、女性同士よりもむしろ異性同士のほうが成立し易いように思うのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 今の職場は、グループを作っている女性たちもいますが、それ以外の女性たちはみんな自立していて、一人で行動できる人たちです。だから、お昼休みに食堂を利用しない女性たちは、自分の席で一人でお昼ご飯を食べていますね。私としては、そういうところがとてもやりやすい職場でもあります。逆に、話が合う合わないに関わらず、単に同じ女性というだけで会議室に集まって、ワイワイガヤガヤお昼ご飯を食べるような職場は、私には大きなストレスに感じられると思います。(苦笑)

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2012.04.12

ファースト・イレッサ(2)

映画『セカンドバージン』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。京都の祇園で痛ましい事故が起こりましたね。事故に巻き込まれるとも知らず、普段と変わりない様子で出掛けて行った方たちが亡くなられています。事故を起こした自動車を運転していた方には持病があったようですが、事故との因果関係はまだはっきりしていません。自動車はとても便利な乗り物ではありますが、使い方を誤ると凶器にもなり得るのだと改めて痛感しました。

 胃のリンパ節にあるがんが肺がんから転移したものであることがわかったので、母はいよいよ検査の翌日からイレッサを服用することになった。

 効く人にはとても良く効くと言われているイレッサだが、服用することで死に至る危険性も含んでいる。イレッサについてあまり知識のない私たちは、母がイレッサを服用することについて、やはり期待よりも不安のほうが大きかった。しかし、そのときの私たちは、母の治療方針として提示されたイレッサに望みを託すしかない状況だった。

 この日から、母は毎日午前十一時にイレッサを服用することになった。私たちの不安とは裏腹に、母はイレッサを服用し始めたその日から、夜になると必ず出ていた咳がピタリと止まり、良く眠れるようになったそうだ。同室の患者さんたちからも、
「咳が出なくなって良かったね」
と言われたそうだ。

 ただ、服用を始めた初日には、少しだけ熱が出たそうだ。母はとても寒がりなので、初夏の病院の冷房が少しきついようだった。母は普段から、夏でも冷房を使わない生活を続けているので、やはり冷房には慣れないのだろう。幸い、服を一枚多めに着込むことで、熱は収まったそうだ。

 イレッサを服用し始めてからの母は、夜に咳をしなくなったばかりか、血痰も出なくなったそうだ。痰が出ることもあるが、血を伴わない痰に変わったそうだ。

 とは言え、イレッサの服用に対して抱く母の不安はまだまだ消えず、その不安を新しい主治医にぶつけたらしい。すると主治医は、
「僕だって、仕事の帰りに交通事故に遭って死んだら、僕の三人の子供たちはどうなるんですか。それと同じことですよ」
とおっしゃったそうだ。つまり、イレッサの副作用もまた予測できない事故であるとおっしゃりたかったのだろう。それを聞いた母は、新しい主治医への信頼感が増したようだ。私も母からその話を聞いて、その主治医はとても信頼できる医師だと感じた。

 母は同室の患者さんと仲良くなり、日中はいろいろな話をしていたそうだ。そのため、退屈に感じることもないと言っていた。

 その後も母は、順調にイレッサの服用を続けた。母の調子がいいからなのか、主治医は、イレッサが効いているというようなことを言ってくださったそうだ。母自身も、自分自身の身体を通して、イレッサが良く効いていると実感しているようだった。ただ、主治医は、肝機能障害が出るかもしれないので、母の目の色が変化していないか、しばしばチェックしてくださっているようだった。

 このように、イレッサの服用に関しては、細心の注意を払いながら行われていた。ガンモもイレッサについていろいろ調べてくれたが、イレッサにより死に至るケースは、経過の良し悪しに関係なく報告されているようだった。また、イレッサ服用中は、グレープフルーツが禁忌であるとされているが、そのことは既に主治医や薬剤師から母にしかりと伝わっているようだった。

 どのような展開になるのか、予測が付かないことが恐ろしくもあったのだが、イレッサは、母の入院していた病院としては二週間、メーカサイトとしては一ヶ月、イレッサを服用した患者の経過を観察しながら、何かあったときに緊急処置のできる病院に入院して服用されることが望ましい薬なのだそうだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この頃はまだ、イレッサがもたらしてくれる効果をずいぶんネガティブにとらえていました。そのため、期待よりも不安のほうが大きかったように思います。しかし、その後、私たちはイレッサの凄さを知ることになるのです。

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2012.04.11

映画『セカンドバージン』

ファースト・イレッサ(1)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。インドネシアのスマトラ沖でまた大きな地震がありましたね。どうやらこの辺りにも、巨大地震を繰り返し引き起こすプレートがあるようです。まだ被害などの詳しい情報は入って来ていませんが、大きな被害が出ていないことを祈ります。

 本作を鑑賞したのは、九月二十七日のことである。はっきり言って、あまり好きな作品ではない。というのも、作品を通して「愛」を感じ取ろうとしたものの、思うように感じ取ることができなかったからだ。この手の作品の多くは、「愛」と「欲望」を混同してしまっているように思う。

 本作は、もともとNHKのテレビドラマとして放送され、大人の女性たちに支持された作品なのだそうだ。NHKもこの手のテレビドラマを放映する時代になったのかと驚きである。

 鈴木京香さん演じる離婚暦のある四十五歳のキャリアウーマン・中村るいと、長谷川博己くん演じる十七歳年下の既婚男性・鈴木行(こう)が激しい恋に落ちて同棲生活を始めるものの、突然、行が姿を消してしまう。本作は、るいが出張で訪れたマレーシアで行と偶然の再会を果たしたところから始まっている。思いがけない再会を果たした二人だったが、行はるいの目の前で何者かに銃で撃たれてしまうのだ。

 映画を鑑賞するとき、私は作品の中に登場する人たちの心の温度を感じ取ろうとする。しかし、本作について言えば、るいの心の温度は感じられたのだが、行の心の温度を感じ取ることはできなかった。だからだろうか。るいのほうが一方的に行を追い掛け続けているように思えてしまった。行がひどい傷を負っていたからだそうか。いや、過去の回想シーンを含めても、やはり行の心の温度を感じ取ることはできなかった。

 歳の差のある二人は、キャリアウーマンのるいに対し、若い行が引け目を感じているようにも思えた。行にしてみれば、何でも完璧にこなして主導権を握ってしまうるいに対し、自分の出る幕がないという不満を常に抱えていたのかもしれない。るいがもう少し甘え上手であったならば、行もスクリーンの中でもう少し生き生きとして、心の温度を感じとることができたのかもしれない。

 作品の中に、私の知っている愛を探そうとするのだが、見えて来るのはどれも欲望ばかりで、愛と呼べるものが見当たらなかった。るいは無意識のうちに主導権を握りたがり、行は妻がいてもるいと同棲生活を始める。みんな、自分のことが好きなのだ。他者への愛は、一体どこに表現されているのか。深田恭子ちゃん演じる妻の立場である万理江でさえ、夫である行のことを本当に愛しているのかどうかさえもわからなかった。そう、私にしてみれば、行の心の温度も万理江の心の温度も低いように感じられたのだ。

 そんな状況の中で、異国で怪我を負った行にるいが必死に付き添っている。遠くまで歩いて水をもらいに行き、タオルで行の身体を拭いたりしながら、かいがいしく行の世話をしている。

 怪我を負った行の心の中に棲んでいるのは、るいなのか、それとも妻の万理江なのか・・・・・・。

 どうやらこの作品は、るいと行を究極的な絆で結ばせたがっているようだった。行の心の温度がわかりにくい作品に仕上がっているのだが、実は普段は見えないところに行のるいに対する想いが表現されている。私から見ても心の温度がわかりやすいるいは、行が抱く自分への感情を手探りでずっと探し続けていたように思う。だから、現地の子供に導かれてある小屋に出向いたときに知った驚愕の事実に涙したのではないだろうか。

 それにしても、簡単に妻以外の女性を受け入れてしまう行でさえ、るいに対する愛情をはっきりとは示せなくなってしまっている。日本人男性の感情がここまでわかりにくいのは、もう国民性と言ってしまっていいのかもしれない。

 ちなみに、鈴木京香さんと長谷川博己くんは、このドラマがきっかけで実際に交際を始めたと聞いたが、その後、どうなったのだろう。既に破局してしまっているという話もどこかに掲載されているようだが、恋多き二人のことだから、映画のように真剣だと思われたリアルな恋も、一過性のものに過ぎなかったのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ううん、この作品のどこに人気の秘密があるのか、私には良くわかりませんでした。(苦笑)大人の女性たちに支持されていたのだとすれば、やはりるいと同じようなキャリアウーマンと呼ばれる女性たちの中に、自分の思い通りになってくれそうな年下男性との恋に憧れる気持ちが存在しているということなんでしょうかね。

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2012.04.10

ファースト・イレッサ(1)

ホットヨガ(二八九回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私にとっては、外を歩くにも半袖で十分な季節になりました。というよりも、早くも暑いです。(苦笑)部屋の中が暑いので、扇風機をぶんぶん回していたところ、ガンモに「風が当たって寒い」と言われてしまいました。毎度のことでありますね。それでは、代替療法(後編)の続きを書かせていただきますね。

 父と母は、その場で母の主治医が変わったことを告げられたそうだ。それまでは、地元の大きな病院に非常勤で診察に来られていた若い医師(母をその大きな病院に呼んでくださった医師)が母を担当してくださっていたのだが、その医師の専門が肺がんではないからなのか、その医師の上司となる肺がん専門の別の医師が母を担当してくださることになったという。

 そのとき、母の胃のリンパ節に見られるがんが、もしかすると肺がんから転移した扁平上皮がんではないかもしれないと言われたそうだ。仮にそうだった場合、治療法がまったく異なって来るという。すなわち、肺がんから転移したがんならば、肺がんに効く抗がん剤を使って同時に治療できるのだが、肺がんから転移したものではない胃がんならば、胃のリンパ節については、肺がんとは別に胃がんの治療を行うことになるのだそうだ。

 入院の翌日、母の胃のリンパ節にあるがんが何者であるかを調べるために、胃のリンパ節にあるがん細胞を採取すべく、母は再びPET-CTの検査と胃カメラの検査を受けた。その結果、母の胃のリンパ節にあるがんは、肺がんから転移したものであることがわかったそうだ。複雑な状況には至らずに済んだので、ひとまず安心である。

 しかし、母の肺がんは、入院までの十日あまりの間に明らかに大きくなっていたそうだ。ということは、入院までの間に飲んでいた海外から取り寄せたハーブティーは効いていなかったことになるのだろうか。とは言え、そのハーブティーを飲むことは、自己責任においてのみ許可された状態だったので、そのハーブティーをもう少し少し飲み続けてその効果を確認することは、もはや憚(はばか)られた。

 複数の医師が集まって検討してくださった結果、打ち出された母の治療方針は、イレッサを服用することだった。担当外の医師から説明を受けたときに、私がイレッサのことを口にしたために、私がイレッサに一票を投じたことになるのだろうか。ただ、イレッサは、効く人には良く効く上に、副作用も少ないが、服用することで死に至る可能性もあることが知られている。母の治療法がイレッサに決まったときに、
「この病院でも、二人の患者さんがイレッサで亡くなってます」
と新しい主治医から説明があったそうだ。私は、そのことを両親から聞いたときに、とても恐ろしく感じたものだが、そうした事実を隠すことなく、最初からきちんと説明してくださった主治医の勇気にも感謝した。

 特に母の場合、がん細胞に侵され、肺に空洞ができてしまっていたため、イレッサが急に効き過ぎてその空洞に作用した場合、ただちに窒息死してしまうのだそうだ。考えただけでも恐ろしいことである。しかし、入院までの十日あまりの間に母のがん細胞は大きくなってしまっていたので、このまま何もしなければ母の肺がんはもっと進行してしまうだろう。やはり、イレッサに可能性を見出すしかなかった。

 入院した母からは、携帯電話を使ってときどき連絡が入った。母は、同室の患者さんたちと早くもコミュニケーションを取り始め、胃のリンパ節にあったがんが肺がんから転移したものだとわかったときに、同室の患者さんたちとお祝いをしたそうだ。そして、新しい主治医や優しい看護師さんや同室の患者さんたちのおかげで、母の入院生活はとても充実したものになるのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ファースト・イレッサというタイトルを付けたのは、イレッサという薬がローテーションを組むことのできる薬だからです。通常、抗がん剤と呼ばれるものは、一度効かなくなるともう二度と使えなくなるのですが、イレッサの場合、効かなくなってもしばらく別の抗がん剤を投与されている間に、再び効くようになることがあるのだそうです。そうした使い方をイレッサ・ローテーションと呼んでいるそうです。

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2012.04.09

ホットヨガ(二八九回目)

映画『ゴーストライター』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m SONYが五千人規模の人員削減を行うと、ニュースで知りました。今の自分には直接関係のないニュースであったとしても、こういうニュースを聞くと、何となく落ち込みますね。私が社会人になったのは、バブルがはじける直前でした。そのため、まだまだ景気の良い話が飛び交っていましたね。会社の福利厚生なども充実していましたが、今はそういう時代ではないのですね。今でも私たちは、あの頃のツケを払い続けているのでしょうか。景気が回復してくれるといいとは思いますが、そうなると、人々はモノをどんどん使い捨てて行きます。景気の低迷は、私たちに、モノを大切にすることを教えてくれているのかもしれませんね。

 四月七日土曜日は、ホットヨガの三宮店のスタジオで六十分のリラックスコースのレッスンを受けた。梅田店で受けていたフリースタイル骨盤調整コースのレッスンが終わってしまったため、土曜日のできるだけ早い時間に参加できるレッスンを探したところ、三宮店でのリラックスコースのレッスンが該当したのだ。できるだけ早い時間とは言っても、フリースタイル骨盤調整コースのレッスンよりも更に遅い十四時半からのレッスンである。

 三宮店のスタジオに出掛けて行くときは、どういうわけかほとんど遅刻をしない私だが、ガンモと「お花見に行くか」、「ホットヨガのレッスンを予約しているけどどうする?」、「ああ、もうキャンセルできない。キャンセル料が掛かってしまう」、「キャンセル料がが掛かるから、レッスンに行くけど、まだ『ガンまる日記』を書いていない!」などと話しているうちにどんどん時間が経ってしまい、家を出るのがこれまでにないほど遅くなってしまった。これはもう絶対に遅刻だと思い、覚悟して自宅の最寄駅に着いたのだが、電車が遅れていたのか、乗りたかった電車に乗車することができた。やれやれである。

 およそ一週間振りに、ホットヨガのレッスンに通うために購入したソフトキャリーケースを転がして歩いたところ、やはりこちらのほうが断然、軽いと感じてしまった。ソフトキャリーケースの実態の記事にも書かせていただいたように、ホットヨガのレッスンに通うために購入したのと同じタイプのソフトキャリーケースを通勤用にも購入したのだが、早くも取っ手が壊れてしまい、使えなくなってしまったのだ。そこで、十年以上も前に使っていたソフトキャリーケースを探し出して通勤用に活用し始めたものの、ケース自体が重いことに気付いてしまった。こうして比較してみると、新しいソフトキャリーケースの軽さに驚いてしまう。

 さて、今回のレッスンに参加していたのは、十六名だった。元神戸店のフリーパス会員さんや、三宮店のフリーパス会員さんも参加されていた。レッスンを担当してくださったのは、以前、骨盤コースのレッスンを担当してくださった比較的新しいインストラクターである。

 狭いほうのスタジオで十六名がレッスンを受けていたので、スタジオ内に熱気がこもっていたのだろう。スタジオ内がひどく熱かったためか、参加者は、ことあるごとにぞろぞろとスタジオの外に出て涼んでいた。私は、インストラクターに近いヨガマットでレッスンを受けていたいたので、湿度計が何パーセントを指しているのか見てみたところ、七十パーセントを超えていた。これは確かに暑いだろう。あまりにも暑いので、いやいや、私の場合、後半のつるべ落としのポーズをサボりたかったので、スタジオの外に出てしばらく休んだ。私と同じタイミングにスタジオの外に出た人の数は四名以上だったと思う。それほど多くの人たちがスタジオを暑苦しく感じていたようだった。

 それにしても、三宮店のスタジオは、ずいぶんスタッフが入れ替わったように思う。初めてお目に掛かるスタッフが数名いた。スタジオの外に出たときに、ふと壁を見ると、梅田店のスタジオのように、三宮店でレッスンを担当しているインストラクターのプロフィールが貼り出されていた。これまで、三宮店にはなかった文化なので、毎週のように梅田店でお手伝いをされていたスタッフが、梅田店の文化を三宮店に持ち込んだのかもしれない。スタッフの名前や趣味がわかると、今後のコミュニケーションが取り易いというものだ。しばしばお話をさせていただいているスタッフの趣味が旅行と書かれていたので、今度、どんなところに行かれたのか、聞いてみようと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m スタッフのプロフィールが公開されていると、思わず立ち止まって見てしまいますね。(笑)相手の好きなことがわかると、そこからコミュニケーションも広がって行くだろうと思います。それにしても、三宮店は、スタッフがずいぶん入れ替わりました。何となく寂しいような気もしますが、これからは三宮店に通うことが多くなりそうなので、新たなコミュニケーションを確立させて行きたいと思います。

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2012.04.08

映画『ゴーストライター』

「何ができよんな」の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 週末にお花見を楽しまれた方も多いかと思います。思ったよりも暖かかったみたいですね。仕事の待機要員だったガンモが深夜から仕事に出掛けてしまいましたので、私はお花見にも行かず、自宅でのんびり過ごしました。お陰で睡眠不足の解消には繋がったと思います。やはり睡眠は大切ですよね。桜は、通勤の合間に楽しむことにします。(笑)

 本作を鑑賞したのは、十月一日のことである。現在、映画『ゴーストライターホテル』という作品が劇場公開されているが、本作は、その作品とはまったく別の作品である。私は、あの手の作品を鑑賞するつもりはない。

 ロマン・ポランスキー監督作品というと、つい先日も、映画『おとなのけんか』を鑑賞したばかりである。映画『おとなのけんか』は、あちらこちらでロケが必要な作品ではなかったので、比較的早めに仕上がったのだろうか。それにしても、これほど近い間隔で一人の監督作品を鑑賞できるのは珍しいことである。

 あるゴーストライターが、二十五万ドルという破格の報酬で、元英国首相アダム・ラングの自叙伝をわずか一ヶ月で仕上げる仕事を引き受ける。しかし、彼の前任者がフェリーから転落死していたことがわかる。どうもその転落死には裏がありそうだった。やがて彼は単なるゴーストライターではなく、国家を揺るがすほどの秘密を知ることになる。

 ゴーストライターを演じているのは、スコットランド出身の俳優ユアン・マクレガーである。これまでにも、彼の出演する作品はいろいろ鑑賞して来たが、本作は彼の代表作ともなり得る作品だと思う。それにしても、何がこんなにも本作を面白くさせているのだろうか。彼が招かれたのがアメリカ東海岸にある島だからだろうか。厳重な警備が敷かれたラングの邸宅は、同時に世間からは隔離された空間でもあった。そんな特殊な空間で繰り広げられるドラマの数々から目が離せなかったのかもしれない。

 ゴーストライターは、彼の前任者が残した手掛かりを頼りに、まるでパズルを仕上げて行くように、いろいろな出来事を繋げて行く。そのプロセスが実に面白い。しかも、ゴーストライターである彼が、やがて国家のお偉いさんたちと接触したりするシーンも興味深い。誰が誰の味方なのか、わからないところにも引き込まれる。そのため、始終、緊張感に包まれているのだ。

 心の中に強く残っているのは、前任者の残した写真と、同じく前任者が使っていた車のカーナビに残された情報を手掛かりに、彼がある教授の家を訪問するシーンだ。電話のリダイヤル履歴から何かを探り出すという調査方法は古くから存在していたと思うのだが、最近はカーナビの履歴にまで応用されている。自分がセットした情報ではないので、どこに着くかもわからない。着いても、そこで有益な情報を得られるかどうかもわからない。それでも彼は想像力を働かせ、そこで何かを掴みたいと思うのだ。

 本作にサブタイトルを付けるとしたら、間違いなく「知り過ぎた男」だろう。ゴーストライターは、知り過ぎた男であるがゆえの結末を迎える。サスペンス映画のようでいて、物語の展開に対して緻密な計算もなされている良い作品だと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ユアン・マクレガーには以前から好感を持っていましたが、もしかするとそれは彼の話す英語が私の耳に心地良かったからなのかもしれません。ちなみに、元英国首相アダム・ラングを演じているのは英国人スパイのボンド役で人気者が出たピアース・ブロスナンだそうです。彼はアイルランド出身の俳優さんですが、何だか乗りがアメリカ人っぽく見えますね。(苦笑)

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2012.04.07

「何ができよんな」

県会議員を後ろから睨み付けるの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ガンモの仕事が休みだったので、お花見に行こうかという話が持ち上がったのですが、ホットヨガのレッスンをキャンセルしなければならず、見送ることにしました。もう少し早く決断できていれば、キャンセル料の掛からない時間帯にキャンセルできたのに、残念なことをしました。

 ガンモの伯母の葬儀のときに、ガンモ一族の中で最も活発に動き回っている伯母と話をした。その伯母は、もう八十歳近いというのにとにかく多趣味で、今でも現役で自ら自家用車を運転し、図書館で本を借りて読んでは新しいことを吸収している。また、踊りを習い、老人ホームなどを訪問しては踊りを披露したり、お料理教室にも通っている。それでけではない。皇居などにも出向いて奉仕で掃除をしたり、全国あちらこちらの観音様をお参りしたりもしている。ガンモの従姉である娘さん曰く、伯母が自分の予定を書き込んでいるカレンダーは、予定でびっしり埋まっているのだそうだ。そんな活発な伯母からは、親戚の集まりで顔を合わせる度に、いろいろな話を聞かせてもらっている。

 どうしてそんなに元気でいられるのかと伯母に尋ねてみたところ、やはりそれなりに健康のことにも気遣っているそうだ。例えば整体に通ったり、外から帰ったときはうがいや手洗いを欠かさないという。整体に通っていても、単に受身ではなく、整体師さんから身体の原理を学ぼうとしている。また、自分の身体に合うサプリメントに出会うことができたので、毎日それを欠かさず飲んでいるのだそうだ。そして、お風呂に入っても、身体をマッサージしているうちに身体もほっこり温まるという。

 私はそんな伯母に、
「それだけいろいろなことをしていると、周りの人たちと価値観が合わなかったりしませんか?」
と尋ねてみた。私は、活発な伯母を自分自身と重ねてみたかったのかもしれない。すると伯母は、
「合わないんじゃないん(合わないんじゃないの)。自分が合わすん(自分が合わせるの)。だから、誰が隣に座っても怖くない」
と言った。これには目から鱗だった。伯母は、
「隣に誰が座っても、『何ができよんな(讃岐弁で、最近、どう?)』で会話を始めれば、どんな会話もそこから始まる」
と言った。いやはや、恐れ入った。伯母は、いろいろなことを吸収した結果、閉鎖的になるのではなく、自分が吸収したことを他の人たちとのコミュニケーションに活かしているのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 自分がいろいろな世界を持ち過ぎて、他の人たちと話が合わないと嘆くのではなく、自ら吸収したことを他の人たちとのコミュニケーションの扉に変えて、しっかりと活用しているのですね。とにかく驚きました。伯母と話をしていると、「活性化」というキーワードが浮かびました。きっと伯母の中では、ありとあらゆる面において、「活性化」が実現されているのだと思います。

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2012.04.06

県会議員を後ろから睨み付ける

映画『幸せパズル』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 桜はいつ満開になるのだろうと気に掛かっていましたが、どうやらこの週末に満開の地域もあるみたいですね。私の住んでいる地域では、まだ桜らしい桜は咲いていないと思い込んでいたのですが、予報では四月七日満開となっていました。えええ? 本当に? 自分でも信じられません。この週末に、お花見をされる方も多いかもしれませんが、外は寒そうなので、くれぐれも風邪を引いたりしないよう、お気を付けくださいね。

 ガンモの伯母が亡くなったという知らせを受けて、休暇を取り、香川県で行われた葬儀にガンモと二人で参列した。伯母は、今は亡き義母が病気で入院していた頃、同じく今は亡き義父のためにおかずを作って持って来てくれたりしているので、とてもお世話になっている。親族や友人、知人たちが見守る中、しめやかに葬儀が行われた。

 ところで、一年ほど前の義父の葬儀で感じたことを招かれざる客という記事に書かせていただいた。今回の葬儀において、私たちは喪主側ではなく、参列する側だったのだが、やはり親族ということで、視点はほぼ同じだった。おそらく、招かれざる客の記事に書かせていただいたのと同じ議員だったのではないかと思うのだが、今回の葬儀においても、ある県会議員の態度に我慢がならなかったので、ここに書かせていただこうと思う。

 その県会議員は、葬儀に遅れてやって来た。それでいて、彼のために一番いい席が用意されていた。県会議員や市会議員の席は、親族とは反対側の列の先頭に用意されているのだが、その県会議員の席は、用意された席の中でも最も中心寄りの席だった。遅れてやって来た県会議員は、滑り込むかのようにその席に座り、いかにも退屈そうな様子で祭壇を見上げていた。後姿であっても、身体の動きを見れば、退屈しているのが良くわかるものだ。

 しかも、その県会議員は、ほんの少し座っていたかと思うと、堂々と立ち上がり、いったん退席した。おそらく、トイレに立ったのだと思う。しばらくして戻って来ると、再び同じ席に腰を下ろした。

 私はかなり頭に来ていたので、その県会議員を後ろから睨み付けていた。更に県会議員は、葬儀の最中であろうとなかろうとおかまいなしに、隣に座っている議員仲間に話し掛け、しばらく何かを話し込んでいた。葬儀の最中に、一体何を話していたのだろうか。

 やがて、親族の近い人たちから順番にお焼香が始まった。私は、きっとあの県会議員は、自分のお焼香が終わるとさっさと退場してしまうだろうと予測していたのだが、やはりその通りだった。県会議員は自分のお焼香が終わると、議員仲間に声を掛けたあと(私には、他の議員仲間にも退場を促しているように見えた)、まるでノルマを達成したかのようにさっさと葬儀場から姿を消した。

 およそ一年前とほぼ同じ態度だったので、おそらくあの県会議員は、もう何年も同じことを繰り返しているのだろう。香川県の人たちは寛大なのか、良くもまあ、誰も何も言わないものだと思う。あんな態度で葬儀に参列されても、ありがたくも何ともないし、むしろ腹が立つばかりである。何故、あのような行為をいつまでも続けていられるのだろうと不思議に思えて仕方がなかった。

 義父の葬儀のときはガンモが喪主だったので、やはりガンモもキリキリしていたが、今回は参列者側だったためガンモも冷静だったのか、私のほうがキリキリしていると、ガンモは私を「しーっ」という態度で抑えた。

 感情を落とし込まない行為をいくら繰り返したとしても、おそらくその人の魂の経験には結び付かないだろう。葬儀場において、感情の温度差を生むだけだ。果たして、真っ先にこのことに気付くのは誰なのだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私は、表面的なことがとことん嫌いなのだと、このときにはっきりと感じました。ああ、思い出しただけでもムカムカします。(苦笑)厳粛な葬儀場では、参列者に温度差があってはいけないと思います。

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2012.04.05

映画『幸せパズル』

ソフトキャリーケースの実態の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 桜が咲き始めましたね。この週末はお花見客で賑わうのでしょうか。しかし、まだまだ肌寒い上にお天気も心配です。今の桜は、来週末にはどんな感じに咲いているのでしょう。

 本作を鑑賞したのは、十月十六日のことである。何と、日本ではお目に掛かるチャンスの少ないアルゼンチン映画だ。予告編を見たときから強く心惹かれる作品だったので、劇場公開されたら絶対に観に行こうと心に決めていた。

 五十歳の誕生日を迎えた専業主婦のマリアは、自分への誕生日プレゼントの中にジグソーパズルを見付け、その魅力に取り憑かれてしまう。予告編にも含まれているが、バラバラのジグソーパズルを完成させるという、自分の中に眠っていた新たな才能を花開かせて行くプロセスがいい。やがて彼女は常識にはとらわれない独自の方法でジグソーパズルを完成させて行くのだが、ある日、「パズル大会のパートナー募集」の広告を見付けて応募する。その広告を出していたのは、ロベルトという大富豪の独身男性だった。マリアの持つ個性的な才能に惹かれたロベルトは、マリアをパズル大会のパートナーとして受け入れ、パズル大会に出場すべく、二人で特訓を始める。そのためマリアは、家族には内緒で、ロベルトの家にこっそり通うようになる。

 まず、何と言っても釘付けになるのが、マリアが家族のために作る手料理の数々である。我が家のように、仕事帰りに夫婦で待ち合わせて外食したり、スーパーでお惣菜を買って食べたり、出来合いのお弁当を買って食べるなどということはしない。何でもマリアが手作りするのだ。マリアとまったく異なった生活を送っている私にしてみれば、このように自分や家族が食べるものをすべて手作りする家庭は憧れでもある。しかし、単に憧れを抱いているだけで、実際に私がそのことを現させられるかと問われると、料理を作る以外にもやりたいことがあり過ぎて、料理に費やす時間をついつい削ってしまいがちだ。

 そんな、家族のためにせっせと手料理を作るマリアに淡い憧れを抱く一方で、アルゼンチンにおいて、専業主婦は自宅で手料理を作るものだという暗黙的な価値観が見え隠れしているようにも思える。だからマリアは、パズル大会の特訓のために帰宅が遅くなったとしても、何とか時間をやりくりして、自宅で手料理を作り続ける。きっとマリア自身が、家族に手料理を食べてもらうのが好きなのだろう。

 しかし、専業主婦が自分の好きなことに没頭し始めると、家族のために費やす時間が減って来るのは当たり前のことである。そのため、マリアは夫との関係もどこかぎくしゃくしてしまうのだ。

 それでも、ジグソーパズルの面白さに目覚めたマリアの自由意思はどんどん膨らんで行く。そして、マリアはパズル大会の世界選手権に出場するためにドイツ行きを目指すようになるのだが・・・・・・。

 専業主婦のマリアを家庭に縛られている女性と表現するには少し抵抗があるのだが、仮にそうだとしよう。本作は、これまで家族のために多くの時間を費やして来たマリアが、次第に自分の世界を確立させて行くことで、これまで築き上げて来た家族との絆が崩壊し始める作品なのかと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。どうも彼女は、家族も自分の自由意思も両方手に入れるというちょっぴりしたたかな女性に変化してしまったように思える。そのため、ラストは何となくしっくり来ない。それでも、ジグソーパズルとの出会いをきっかけに、新たな自分の可能性を見いだした女性の姿がそこにあるのは間違いない。

 同じ女優さんの演技で、これまでジグソーパズルに夢中になって家事を後回しにして来た女性が、料理をてきぱきこなす人に出会い、変わって行くような作品があっても面白いのではないかと思う。もしもそんな作品があったならば、私は今の自分自身の姿と重ねてしまうだろうと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m これだけ映画を鑑賞している私でも、アルゼンチン映画にお目に掛かれるのは、年に一本か二本程度だと思います。それほど数が少ないだけに、その国で当たり前になっているその国特有の価値観が見えて来ないこともありますね。本作を鑑賞する限り、男性や女性のあり方は、日本と似ているのかもしれないと思いました。

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2012.04.04

ソフトキャリーケースの実態

春の嵐の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 春の嵐がやって来た日、日本各地で様々なドラマが展開されたようですね。発言小町で、自力で帰れと言われました…。というトピックを見付けました。いやあ、この相談者の方、考え方がずいぶん偏ってますね。このような価値観を持った方もいらっしゃるのかと驚きました。

 ここのところ、ホットヨガのレッスンに出掛けて行くにも仕事に出掛けて行くにも手放せなくなってしまったソフトキャリーケースだが、その使用感について書いてみたいと思う。

 現在、私は全部で四つのソフトキャリーケースを愛用している。一つ目は、海外旅行に出掛けて行くためのスーツケースである。最初のうち、私はガンモとおそろいのハードキャリーケースを愛用していたのだが、旅を重ねて行くうちに、ガンモの使用していたスーツケースが凹んでしまったり、私の使用していたスーツケースのキャスターが取れてしまったりした。そこで、またまたお揃いのソフトキャリーケースに買い換えたのである。こちらはとても快適で、キャスターもコロコロと良く回り、荷物が増えてもサイズアップできるようになっているので大変重宝している。

 二つ目は、国内旅行に出掛けて行くためのソフトキャリーケースである。これまでは、肩から提げる大きなバッグを愛用していたのだが、一年ほど前からソフトキャリーケースに切り替えたところ、移動がとても楽ちんになった。私たちはあちらこちらを旅することが多いので、ソフトキャリーケースの中には、洗面用具などの旅行に必要なものが常に入っている状態である。

 三つ目は、ホットヨガのレッスンに出掛けて行くためのソフトキャリーケースである。我が家にあるソフトキャリーケースの中では最もサイズが小さく、機内持ち込みサイズとなっている。この中に、ホットヨガのレッスンに必要な水や着替え、お風呂セットなどを詰め込んで、コロコロと転がしながらレッスンに通っている。

 そして四つ目は、仕事に出掛けて行くためのソフトキャリーケースである。ホットヨガのレッスンに出掛けて行くのに使用しているソフトキャリーケースと同じ型で色違いのものを求めた。この中には、二冊のスケジュール帳とノート、筆入れ、薬、携帯電話のイヤホンマイク(予備)や充電ケーブル、替えの電池などが入っている。また、雨に備えてレインポンチョや傘も忍ばせている。

 ここのところ、本格的にソフトキャリーケースを使用してみて感じたことがいくつかある。それは、平地では快適に進むことができるものの、やはり階段では重いソフトキャリーケースを持ち上げて移動しなければならず、とても不便だということだ。ロンドンほどではないにしても、日本にはまだまだ階段しかない場所が多い。言い換えると、車椅子に乗っている方たちとほぼ同じ視点を体験しているのかもしれない。

 そんな便利さと不便さを感じる中、実は先日、通勤に使用しているソフトキャリーケースの取っ手の部分が壊れてしまった。そう、階段を昇るときにひょいと持ち上げるあの取っ手である。そしてわかったことは、階段の多い日本では、この取っ手なくしてはソフトキャリーケースを快適に使うことはできないということだ。ソフトキャリーケースを購入してからまだそれほど日が経っていない時期に取っ手が壊れてしまったので、すぐに買い換えるのは悔しくて、しばらく取っ手なしで使用していた。階段を昇るときに、ソフトキャリーケースを引くために使っている三段階式の引き手を一番短い状態にして持ち上げてみたのだが、ソフトキャリーケースの重みで引き手のロックが外れてしまい、ソフトキャリーケースが宙に浮いている状態で引き手がびよーんと長く伸びてしまうことがしばしばあった。これはあまり心臓に良くないと思い、残念だが、まだ新しかったそのソフトキャリーケースには早くも引退してもらった。

 替わりに使い始めたのが、もう十年以上も前にdocomoでもらったソフトキャリーケースである。まだソフトキャリーケースが主流になる前の作りのため、全体的な作りはしっかりしているものの、段階式の引き手が小さく、長さの調整もできない。おまけに、ソフトキャリーケース自体が既に重い。そのため、毎日の通勤のために自転車の籠に載せたり、籠から降ろしたりするのに不便を感じている。

 そして、特筆しておきたいのは、キャスターの数だ。世間一般的には、ソフトキャリーケースのキャスターは四輪であることが望ましいようである。私自身もdocomoでもらった以外のソフトキャリーケースは四輪だったので、キャスターもコロコロと良く回り、とても使い易かった。しかし、キャスターが良く回るソフトキャリーケースというのは、電車に乗って座ったときにも、キャスターが動かないように、手で抑えておかなければならない。すなわち、一緒に歩くときはスイスイ転がってくれて、手も掛からないのだが、停止しているときは手が掛かるのである。

 それに対し、docomoでもらった古いソフトキャリーケースのキャスターは二輪である。二輪のキャスターは、転がしながら歩いていると、方向転換したときに、散歩中にだだをこねてうずくまった犬みたいに動かなくなることがある。すなわち、移動中は力が要るのである。その代わり、電車の中で座ったときは、独りですくっと立ってくれるので、手を添えておく必要がない。四輪と二輪では、手の掛かるタイミングが違うだけで、どちらも一長一短なのだ。

 ただ、すべてのソフトキャリーケースに言えることだが、転がしながら歩いているだけでも片手を占有することになってしまう。そのため、電車に乗るときに回数券を用意するときなどはいったん立ち止まってゴソゴソと用意しなければならず、不便だ。ちなみに、肩掛けバッグならば、歩きながら回数券を取り出すことができる。

 また、雨が降ったときもちょっぴり憂鬱である。というのも、ソフトキャリーケースを転がしながら傘をさすと、両手が塞がってしまい、自由が効かなくなってしまうばかりか、百パーセントの確率でソフトキャリーケースが雨に濡れてしまうからだ。ソフトキャリーケースを濡らさないようにするためには、ソフトキャリーケースを傘の中に収めながら移動しなければならないが、それはほとんど不可能に近い。

 よって、ソフトキャリーケースがその能力を発揮できるのは、移動するエリアが平地であり、電車の改札口もなく、雨も降らないという条件が揃っていなければならない。よって、普段の通勤にはあまり向かない。海外旅行などで、自宅から空港までや、空港からホテルまでなどの限られた区間ならば、快適に使用できるといったところだろうか。とは言え、ソフトキャリーケースで歩いているエリアは山あり谷ありで、まさしく人生そのものなのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 先日、仕事帰りにある場所に寄ったところ、「旅行帰りですか?」と言われてしまいました。「いえ、違うんです。通勤です」と答えると、「荷物が多くて大変ですね」と言われてしまいました。その後、ソフトキャリーケースの便利なところと不便なところの話になったのですが、やはりその方も、階段を昇るときは不便だとおっしゃっていました。平地を楽チンにスイスイ歩くことができるだけに、そのギャップが大き過ぎるのかもしれませんね。

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2012.04.03

春の嵐

映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m いやあ、爆弾低気圧の影響で、帰宅勧告が出た地域もあったみたいですね。皆さんのお住まいの地域ではいかがでしたでしょうか。今回のことを私なりに振り返ってみたいと思います。

 爆弾低気圧の影響で、日本列島は大荒れだった。仕事中に、台風のように外が荒れているのをオフィスの窓越しに見ていたのだが、帰宅する頃には、雨だけは止んでいた。しかし、依然として風は強く、ソフトキャリーケースを転がしながら歩いていると、後ろから風がぐんぐん押して来たり、反対に、前に進もうとしても強い抵抗力を感じてなかなか前に進むことのできない状況だった。普段からコンタクトレンズを愛用している私は、とにかく目だけは守ろうと、強風が運んで来るゴミが目の中に入らないように、薄目を開けて何とか歩いた。途中、こんな木が折れてしまうのかと驚くくらいの太さの木が折れて道端に転がっていた。

 職場の最寄駅から利用している地下鉄は何とか動いていただが、JR三ノ宮に着いてみると、改札口周辺にたくさんの人だかりができていた。地下鉄に乗車する前から、強風のためにJR神戸線が止まっているという情報は得ていたのでそれほど驚きはしなかったが、思っていたよりも深刻な状況にあるようだった。JR宝塚線沿線で強風のため(線路に?)木が倒れ込んでいることが運休の原因のようだ。

 とは言え、私の住んでいる地域では、JR神戸線が運休したとしても、振替輸送サービスを利用して別の路線に乗って何とか帰宅することができる。今回は、阪神電車は振替輸送サービスの対象にはなっていないとのことだったので、私は阪急電車を利用すべく、阪急電車の乗り場へと向かった。途中、この状況を知らせるためにガンモに電話したり、母に電話を掛けたりしたのだが、回線が混雑していたからなのか、電話が繋がりはするものの、途中で切れてしまったことが何度かあった。

 さて、阪急電車に乗って、自宅の最寄駅まで移動することにしたのだが、阪急電車の最寄駅に着いてからは、いつも利用しているJR線の駅まで自転車を取りに行かなければならなかった。関西地方の私鉄を利用したことのある方たちならば良くご存知だと思うのだが、JR神戸線、阪神電車、阪急電車と、列車が平行して走っていても、大きな駅以外は、同じような駅名であっても別々の場所に存在しているのだ。例えば御影(みかげ)駅は、阪神電車にも阪急電車にも存在しているのだが、両者は路線バスを利用して移動しなければならないほど離れている。JR神戸線の芦屋、阪神電車の芦屋、阪神電車の芦屋川(あしやがわ)や、JR神戸線の西宮、阪神電車の阪神西宮、阪急電車の西宮北口も同様である。すなわち、それぞれの路線が好き勝手に駅を作っているのである。

 阪急電車を利用するとき、特急列車を利用すればすぐに阪急電車の自宅の最寄駅に着くのだが、ひどく混んでいたので、私はホームに停車中の各駅停車に乗り込んだ。余裕で座ることができたのでラッキーである。そして、いつもとは違う雰囲気を楽しみながら、阪急電車の最寄駅に降り立った。残念ながら、職場を出るときは止んでいた雨も、東のほうまで移動して来たためか、再び雨が降り始めていた。

 実はそこは、私が普段、しばしば足を運んでいる大型映画館のあるところだった。レディースデイではないが、ポイント鑑賞できるくらいのポイントは貯まっているはずである。せっかくここまで来たのだから、映画を鑑賞して帰宅しようかとも思ったのだが、映画を鑑賞したあと、路線バスに乗ってJR線の最寄駅まで移動して自転車に乗って帰らなければならないことを考えると、鑑賞は見送ることにした。自転車がなければ、翌日の通勤に差し支えるためだ。

 一方、ガンモは阪神電車の沿線で仕事をしていたので、阪神電車を利用して、阪神電車の最寄駅に着いたようだった。しかし、ガンモのいる阪神電車の自宅の最寄駅と、私のいる阪急電車の自宅の最寄駅は、路線バスを乗り継がなければ移動することができず、どこかで一緒に晩御飯を食べて帰宅したいという希望がかなわなかった。そのため、それぞれの路線の最寄駅から路線バスを利用して、自宅に集合したのだった。いつもとは違う雰囲気を味わうことはできたものの、様々な選択肢があるために便利なようでいて、とても不便を感じた一日だった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m まさしく春の嵐という感じの一日でしたね。まだこの低気圧を引きずっている地域もあるそうです。どうかお気を付けくださいね。

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2012.04.02

映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』

相手を活かすコミュニケーションの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。相変わらず私の上半身はほてっていて、この時期、体温調整がとても難しくなっています。夜中に暑くて目が覚めてしまったり、仕事中も暑くて、大きな団扇でパタパタと扇いだりしています。それなのに、リュープリンを終えた途端、筋腫が大きくなっているのはどういうことなんでしょうね。(苦笑)

 映画『シャーロック・ホームズ』の公開からおよそ二年経ち、この度、その続編が公開された。映画『シャーロック・ホームズ』をガンモと一緒に観に行ったので、本作もガンモと一緒に観に行きたいと思っていたのだが、ガンモの予定がなかなか合わなかったため、私は待ち切れず、
「シャーロック・ホームズの映画、もう観るよ」
と宣言して、劇場に足を運んだのだった。映画『ヒューゴの不思議な発明』を鑑賞したのと同じ三月十八日のことである。この頃、ガンモは鳥取に出張していたのだ。

 しかし、私は本作を鑑賞してすぐに後悔することになった。本作のような面白い作品は、やはりガンモと一緒に観るべきだった。コナン・ドイルが産み出したシャーロック・ホームズからはずいぶん掛け離れてしまっているものの、とてもテンポの良い作品に仕上がっていたからだ。私は、この面白さを独り占めしてしまったことに対する罪悪感のようなものさえ感じた。

 今回も、シャーロック・ホームズを演じているのはロバート・ダウニー・Jrである。映画『シャーロック・ホームズ』を鑑賞したときには気付いていなかったのだが、実はロバート・ダウニー・Jrはアメリカ人だった。彼もまた、本作においてイギリス英語を話していたのである。そして、シャーロック・ホームズの相棒ワトソンを演じているのは、イギリス人俳優のジュード・ロウである。

 さて、本作の対決相手は、映画『シャーロック・ホームズ』でもその存在が暗示されていたモリアーティ教授である。モリアーティ教授が曲者だと思うのは、表向きは大学教授でありながら、悪党であることを隠し、普通の社会生活を送っているところだろう。しかし、心の中を垣間見てみれば、その腹黒さに驚く。実際は、こういう人が一番曲者なのだろうと思う。

 そんなモリアーティ教授に、ホームズとワトソンが挑むのだが、本作の面白いところは、結婚を間近に控えたワトソンが、ホームズの助手から足を洗おうとしているところだ。そうした背景を考慮すると、今回のホームズの数々のおちゃらけはすべて、ワトソンを自分との大いなる冒険に引き込もうとしているようにも見える。はたから見ると、新婚さんのワトソンを命懸けの大いなる冒険に巻き込んではいけないようにも思えるのだが、どうにもこうにもこの二人は、密に絡まないではいられないらしい。原作では絶対に見られなかった二人の絡みが、本作には登場している。

 原作を読んでいた人たちにとっては、違和感を覚えるシーンも確かに多いのだが、原作よりもはちゃめちゃで、否が応でも激しいアクションに引きずり込まれる作品となっている。まだまだ公開中なので、多くは語らないでおくが、ホームズとワトソンが登場するものの、原作とはまったく違う作品として楽しむのがいいのではないかと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 原作から逸脱したホームズとワトソンのキャラクターは、果たして誰が作り上げたのでしょうね。アクションシーンも多く、ハラハラドキドキの緊張感と笑いがたっぷり詰まった作品に仕上がっています。

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2012.04.01

相手を活かすコミュニケーション

ホットヨガ(二八八回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 福島県沖で、また震度五弱の地震があったそうですね。該当地域にお住まいの皆さん、お怪我はありませんでしたでしょうか。地震の速報を携帯電話などで得ることができるのはとても有り難いのですが、やはり心臓には良くないですよね。実際に揺れを体験されている方たちは、もっと怖かっただろうと思います。この先、地震を正確に予知することができて、私たちもそれに備えることができるようになるといいですね。

 先日、開催された送別会に参加したときに感じたことを書いてみたいと思う。

 今回の送別会で送別の対象となったのは、私と仲の良かった二人の派遣仲間と海外から研修に来ていた二人、それから外注さんの二人だった。

 私自身もそうだが、仲の良かった派遣仲間の一人は、今の職場で自分自身を表現することがとても難しかった。その派遣仲間は、次の仕事も決まっているので、今は新しい職場への希望に満ちていることと思う。

 これで最後だと思ったからなのか、それとも、お酒が入っていたからなのか、その派遣仲間は送別会の席で、ほんの一部ではあるものの、自分自身を表現することができた。その派遣仲間と一緒に仕事をしていた別の派遣仲間が、その派遣仲間が自分自身を表現している姿を見て、
「まるで別人みたい」
と驚いていたそうだ。おそらく、自分自身を表現することができた派遣仲間は、送別されるもう一人の派遣仲間や私が近くに座っていたため、リラックスして、自分自身を表現することができたのではないかと思う。

 実は、こうしたことは、私自身もしばしば経験している。これは、コミュニケーションがいつも相対的に成り立っているためで、自分が表現したいことを誰かが引き出してくれなければ、持っている輝きが失われてしまうのである。しかし、相手の中にあるものを引き出すと言っても、相手が自分とあまりにも違い過ぎる場合は、それも難しい。言い換えると、それが相性と言われているものだと思う。「あの人は苦手だ」と感じている人がいるとしよう。何故、その人のことが苦手なのか、突き詰めて考えてみると、自分の持っているものをうまく引き出してくれる相手ではないからではないだろうか。

 そのような場合、コミュニケーションが一方通行になってしまっている可能性がある。誰かと会話をするにしても、相槌を打ちながら自分の知っていることを話すのではなく、相手の中にあるものをどんどん引き出すような会話が望ましい。そうでなければ、話し手にとって、話の途中で話の腰が折られてしまうばかりか、話し手の意図しなかった方向へと話が流れて行ってしまう。また、このような場合、聞き手の中に残るのは、「新たな価値観に触れた」という達成感ではなく、「既に自分の中にあったものを再確認した」という満足感だけである。

 今回の送別会では、驚いたことがもう一つあった。それは、海外から研修に来ていた二人が、自分の連絡先を知らせるのに、自分のメールアドレスではなく、facebookのアカウントを知らせていたことだ。私は、facebookのアカウントを持っていないので良くわからないのだが、facebookのアカウントを知らせるということは、個別のコミュニケーションよりも、一対多のコミュニケーションを望んでいるということなのだろう。時代は変わったものである。しかし、そうした手段もまた、自分が本当はどのような人間であるかを周りに示すための効率的な手段なのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 自分にとって心地良い相手であるかどうかは、自分の軸になっているものをその相手に見せることができるかどうかにかかっているような気がしています。その相手と、自分の主となる軸から外れたコミュニケーションしか成り立たっていない場合は、居心地が悪くなるんですよね。

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