« 百円足りない | トップページ | 「わざとやったらごめんな」 »

2012.03.06

映画『シャンハイ』

百円足りないの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 息子さんが大学受験をしたという友人から、第一志望に合格したとのメールが届き、何だか私までうれしくなりました。友人は今、その大学のある地域に再び出向いて、いろいろ準備を進めているところです。この時期は、準備がいろいろ大変ですね。私も二十八年前のことを思い出します。私の場合は、国公立大学を志望していたものの、共通一次試験(現在のセンター試験)を受けたところ、点数が足りなかったため、慌てて私立大学志望に切り替えたのです。しかし、その年は全体的に共通一次試験の平均点が落ち込んでいたため、ひょっとすると志望校を変えずに突き進んでも良かったのかもしれません。そのため、入りたい大学というよりも、入れる大学を選んでしまったような気がします。結果、広島の私立大学にいったん進学したのですが、親の反対を押し切って休学届を出して予備校に通い始めました。そして、翌年、東京や神奈川の大学を再受験し、神奈川にある大学に一浪で入りました。今になって思えば、大学受験だけでもいろいろな分岐点があったことになりますが、最初に志望した国公立大学に進んでいたならば、半纏(はんてん)を着てウロウロする飾り気のない大学生活を送っていたかもしれません。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、八月三十日のことである。映画サイトでの評価はやや低いものの、私としてはそれほど悪くない作品だと思っている。ただ、登場人物が多い上に人間関係も複雑であるばかりでなく、それぞれの登場人物が表と裏の顔を持っているため、ひどくわかりにくい。また、感情のやりとりが少ないため、鑑賞後に残るものも少ない。ちなみに、本作の監督を務めているのは、映画『ザ・ライト -エクソシストの真実-』のミカエル・ハフストローム監督だそうだ。

 太平洋戦争直前は、イギリス、イタリア、フランス、日本、アメリカなど、複数の国が上海を分け合っていた。そんな上海で、一人のアメリカ人諜報員コナーが殺される。上海でコナーと待ち合わせをしていた同じくアメリカ人諜報員のポール・ソームズは、コナーの死について調べ始める。その延長線上で、中国人のアンソニー・ランティンやその妻のアンナ、渡辺謙さん演じる日本人のタナカ大佐、菊地凛子ちゃん演じる謎の女性スミコらと出会う。ポールは、殺された同僚のコナーがランティンを捜査していたことを知るのだが、どういうわけか、日本人のタナカ大佐はそんなポールを執拗に追い回すのだった。

 ご覧のように、こうしてレビューを書くために簡単なあらすじを書こうとしても、人間関係が複雑過ぎて挫折しそうになってしまう。やはり、人間関係も含めて難解な作品だと思う。

 太平洋戦争直前における上海でのそんな難解な人間関係を形成している社交の場として、カジノやパーティーが挙げられる。どちらも、人間同士が本音で語り合えるような場所ではない。だから、相手を利用するために誰かと誰かが繋がろうとする世の中だった。そんな希薄な人間関係の中で、登場人物たちの本音を見破る意気込みで鑑賞するのも悪くはないだろう。

 時代に押し流されながら、ただ過ぎて行くだけの出来事として、本作は存在しているように思う。私は、学生時代に二回ほど、長野県のリゾート地で住み込みのアルバイトを経験しているのだが、どういうわけか、本作のレビューを書くにあたり、その頃のことを思い出した。というのも、アルバイトに出掛けている間に知り合い、意気投合したものの、アルバイトを終えてそれぞれが住んでいる場所に戻ると、交流が途絶えてしまった人たちがたくさんいるからだ。おそらく、リゾート地という特別な場所でのみ結ばれた淡い友情だったのだろう。太平洋戦争直前という特別な上海は、私にそんな昔を思い出させてくれたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 相手を利用しようという目的で近づいているからなのか、本作の人間関係はとても複雑で希薄ですね。そんな中で本物の感情があるとすれば、ポールとアンナの間に生まれた感情なのではないかと思っています。まあ、実際のところはどうかわかりませんが・・・・・・。(苦笑)

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
↓↓↓↓↓↓

哲学・思想[人気blogランキング]に

|

« 百円足りない | トップページ | 「わざとやったらごめんな」 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/54160608

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『シャンハイ』:

» ■映画『シャンハイ』 [Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>]
太平洋戦争勃発前夜の上海を舞台に、アメリカ人スパイのジョン・キューザック、日本軍人の渡辺謙、上海の裏社会のドン、チョウ・ユンファと、その妻、コン・リー、そして謎の日本人女性、菊地凛子が交錯する映画、『シャンハイ』。 いやー、チョウ・ユンファ、やっぱりカッコい... [続きを読む]

受信: 2012.03.17 03:17

« 百円足りない | トップページ | 「わざとやったらごめんな」 »