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2012.03.03

映画『未来を生きる君たちへ』

一人、また一人(14)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。災害時に使える防寒具として、【防災グッズ 震災グッズ】【YDKG-td】【smtb-td】災害時などいざという時に備えたい防災用緊...を購入してみました。試しに自宅で活用し始めてみたところ、自分の体温を逃がさないので、とても暖かいことがわかりました。ここのところ、気温が高くなって来ているので、私は自宅では何の暖房器具も使用せずに、半袖Tシャツ一枚の上にこれを使用しています。パサパサと音がするものの、暖かくてとても快適であります。

 本作を鑑賞したのは、八月二十七日のことである。鑑賞してから半年以上も経ってしまうと、本作のように映画のタイトルがやや抽象的な場合、映画のタイトルを見ただけでは作品の内容を思い出せないことがある。本作も例外ではなく、こうしてレビューを書くにあたり、映画サイトの情報を参照してようやく思い出した次第である。

 本作は、映画『しあわせな孤独』、映画『アフター・ウェディング』映画『悲しみが乾くまで』などのスサンネ・ビア監督の作品である。スサンネ・ビア監督の作品はいつも、やや重いテーマが扱われることが多いのだが、本作もまた、考えさせられることの多い作品だった。

 いろいろな立場にいる人たちが、暴力や復讐の連鎖を断ち切れないでいる。医師であるアントンの息子エリアスは、学校で執拗ないじめを受けているところを転校生のクリスチャンに助けられ、やがてクリスチャンと友情を結ぶようになる。クリスチャンは、やられたらやり返せという考えの持ち主なのだが、エリアスの父であるアントンは、何でも暴力で片付けてしまう考えを否定している。エリアスやクリスチャンを伴っているときに、アントンはある男に殴られる。クリスチャンらがその男の勤務先を突き止めたというので、その男のもとを訪ねたときも、アントンは再びその男に殴られてしまうものの、決して手を出そうとはしなかった。私はそのシーンに大きく心を動かされた。

 アントンが手を出さないことにより、その一部始終を間近で見ていたエリアスやクリスチャンらは何を思っただろうか。特に、何でもやり返せばいいと思っていたクリスチャンには、やり返さないという新たな選択肢も加わっただろうか。そんな人間的にも懐の大きさを感じさせてくれるアントンなのだが、実はアントンの浮気が原因で妻とは別居中の身である。また、医師として、普段はアフリカの難民キャンプで働いているアントンだが、妊婦のお腹を切り裂く“ビッグマン”の手当てにあたることになり、殺人者の命を助けることは、自分自身も殺人に協力することになるのではないかと激しく葛藤する。更に、ラストに近付くにつれ、ある大きな事件が起こり・・・・・・。

 こうして振り返ってみると、本作でいろいろな登場人物たちが直面しているのは、「赦(ゆる)し」という偉大なテーマなのではないかと思う。自分自身が殴られても決して手を出そうとしなかったアントン、夫の浮気を許容するかどうかで葛藤し続けているアントンの妻、執拗ないじめに遭っているエリアスやその友人のクリスチャン、そして、ラストの大きな出来事に関わったエリアスとクリスチャンや彼らを取り巻く周りの大人たち・・・・・・。そのどれもが、「赦す」ことに対し、激しい葛藤を覚えてしまう設定ばかりである。

 しかし、それらの難しい状況の中にほんのわずかでも希望があるとするならば、やはり「愛があってこそ赦しが起こる」ということなのではないかと思う。言い換えれば、「愛なしには赦しは起こらない」ということだ。そのことを強く認識させてくれるのが、夫の浮気を赦そうとするアントンの妻であったり、大きな出来事に関わったエリアスとクリスチャンだったりするわけである。起こっていることが大きいだけに、すっきりした結末ではないのだが、それでも、似たような問題に直面した人たちに、迷いから抜け出すためのヒントを与えてくれる作品なのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m スサンネ・ビア監督は、またしてもシリアスなテーマを扱った作品を世の中に送り出しました。怒りの感情の向こう側にある、人間としての平等な感覚を引き出すことで解決が得られているような気もしますね。例えば、アフリカで殺人者を救うことに直面した医師のアントンは、相手を殺人者だと判断する前に、自分自身が医師であることを認識することで医師としての平等な感覚を引き出そうとしているように思えました。アントンの妻も、夫の浮気を赦せないでいる自分自身の感情を観察する前に、自分は夫を愛しているという、事実や状況よりももっと根本的な部分で大切なことに気付くことができたのだと思います。

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