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2012年3月

2012.03.31

ホットヨガ(二八八回目)

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m YouTubeを活用すれば、Nativeの話す英語に触れることができる上に、繰り返し視聴できることもわかって来ました。私はイギリス英語を学びたいので、そうしたキーワードでYouTubeを検索してみたところ、とても面白い動画に辿り着きました。二十四パターンの英語のアクセントで話すイギリス人男性の動画です。どうやらこの男性、様々な国籍のお友達がいらっしゃるらしく、それらのお友達のアクセントを真似ているようです。英語の日本語なまりもあります。笑えますよ。

 三月三十一日土曜日は、ホットヨガの梅田店のスタジオで、六十分のフリースタイル骨盤調整のレッスンを受けた。いつもよりも十分も早くに家を出たので、いつもより二本も早い電車に乗ることができた。しかし、JR大阪駅に着く手前で電車が信号待ちのためにしばらく停車し、三分ほどロスしてしまった。JR大阪駅に着いてから、レッスン開始まで三十分以上もあるというほくほくの状態だったので、いつもの心引かれるコンビニ兼酒屋さんで景品を買い求めた。雨が降っていたので、スイスイ歩けるわけではなかったが、傘をさすよりもレインポンチョのほうがいいだろうと思い、レインポンチョをかぶり、ソフトキャリーケースをコロコロ転がしながら歩いた。

 それなのに、梅田店のスタジオに着いたのは、レッスン開始の五分前だった。これでは、いつもと変わらないではないか。おそらく、今回はフリースタイル骨盤調整のレッスンが最終日のはずなので、私は急いで着替えを済ませてスタジオに滑り込んだ。

 雨が降っていたからだろうか。レッスンの参加者は、わずか十名と少なかった。そのうち男性会員は一名だけで、これまで骨盤コースのレッスンでしばしばお目に掛かっていた方だった。

 さて、今回のお土産は、身体を少し前屈みにして立ち、骨盤を意識しながら、足を片足ずつ動かすというものだった。これが、骨盤の左右の動きである。

 更に今度は、空中にある椅子に腰かけているような姿勢を取り、上半身を動かすことなく、骨盤を前に押し出したり後ろに押し出したりした。これが、骨盤の前後の動きである。

 スタジオの鏡を見ながらポーズを取っていたのだが、私はなかなかうまく動かすことができなかったものの、これらの動作がとてもスムーズな方たちがいた。しかも、お腹には贅肉がなく、ほとんどぺったんこという方もいらっしゃった。私はその方たちが自分と同じ人間であるとはとても思えなかった。

 インストラクターは、ある靴屋さんで聞いたという話を聞かせてくださった。ある靴屋さん曰く、ほとんどの人は、左足の足のサイズが大きいのだそうだ。確か、私の足のサイズは、左が二十二センチで右が二十二.五センチのはずである。左右の違いを調整するには、いつも右足から踏み出している人は意識的に左足から踏み出すようにして、いつも左足から踏み出している人は意識的に右足意から踏み出すようにすればいいらしい。

 その靴屋さん曰く、左足の靴を前に並べてディスプレイしている靴屋さんは、そのことを良く知っている靴屋さんなのだそうだ。量販店など、とにかく靴が売れればいいと考えている靴屋さんは、靴のディスプレイにあまりこだわりを持たないのだそうだ。

 そして、骨盤コースのレッスンにもある足を前後に開脚するポーズを取った。私はこのポーズを取ると、うつ伏せになったときにお腹が詰まり、息ができなくなってしまう。そのため、ときどき休みながらポーズを取らせていただいた。

 また、同じく骨盤コースのレッスンにもある、四つん這いから片手を上に挙げて、その手を反対側の手の間に入れ込むポーズも取った。やはり私は、お腹を下にするポーズはひどく苦手である。呼吸が苦しくなってしまうのだ。

 更に、両足の裏を合わせて座ったときに、どちらのひざが上に上がっているかを見て、上がっているほうのひざに向かってからだを傾けるポーズを取った。その後、ひざの具合を観察してみると、上がっていたひざが下がっていた。こうしたポーズを取ることでも、骨盤が調整されるらしい。

 レッスンの後半は、寝転がって行うポーズを取った。ヨガマットの上に寝転がり、片足ずつ上に上げて、足で円を描いた。その後、片足を折り曲げて、足の甲をもう一つのひざにくっつけた。その状態から、くっつけている足をヨガマットに向かって下ろして行った。

 レッスン後に瞑想しているときに、インストラクターが、
「短い間でしたが、皆様と一緒にレッスンを受けられたことをとてもうれしく思っています。まだこの業界にはいるつもりですので、またどこかで皆様にお目に掛かれることを楽しみにしています。身体はとても正直ですので、これからも身体にいいことをしてあげてください。すべての細胞は七年間で入れ替わります。皆様の七年後の身体が素敵な身体でありますように」
とおっしゃった。私は、とても有意義だった骨盤調整のレッスンが終わってしまうのが残念で仕方がなかった。

 レッスンを終えてスタジオの外に出て行くときにインストラクターに、
「ありがとうございました。お疲れ様でした」
と言った。すると、インストラクターは、頭を深々と下げてあいさつをしてくださった。

 シャワーを浴びて着替えを済ませ、ロッカールームを出ると、同じく着替えを済ませたインストラクターとばったり会った。私が、
「レッスンが終わってしまうのがとても残念です」
と言うと、インストラクターは事情を話してくださった。どうやらインストラクター側の事情らしかった。私は、自分自身の経験から、今のインストラクターを励ます言葉を持ち合わせていたので、心の中で思ったことを正直にインストラクターに向けて発した。

 その後、ロッカーの鍵を受付に返却してスタジオを出ると、先ほどのインストラクターがスタジオから出て来られた。しかし、傘を忘れたとおっしゃるので、私は、
「(そのまま忘れておけば)またここに来られるということですよ」
と言った。インストラクターは、
「そうですね。また来られるということですよね」
とおっしゃって、忘れた傘を手に持ち、元気に階段を下りて行かれた。

 ああ、本当に、毎回、とても楽しいレッスンだった。またいつか、レッスンが再開されることを切に願っている。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 毎回、とても楽しみに参加していたフリースタイル骨盤調整のレッスンが終わってしまい、とても寂しく感じています。インストラクターから学んだことを忘れないようにしながら、またレッスンを受けられる日を楽しみにしています。

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2012.03.30

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

代替療法(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 三月ももうおしまいですね。職場の送別会に参加して来ました。仲の良かった派遣仲間が二人も契約終了になってしまったので、とても落ち込んでいましたが、何と何と、二人のうち一人は、同じビルの別会社で次の仕事が決まりました。(^^) しかも、私がしばしば連絡を取り合っている派遣仲間と同じプロジェクトに配属されることになるようです。そして、契約終了になるもう一人の派遣仲間もまた、もしかしたらその派遣仲間と同じプロジェクトの仕事に決まるかもしれません。こちらについてはまだわかりませんが、決まってくれるといいな、と思っています。もし決まれば、何だか運命的なものを感じますね。

 本作を鑑賞したのは、三月二十三日のことである。劇場で予告編を目にしたとき、「あれ? マーガレット・サッチャーを演じているあの女優さんは誰なのだろう?」と思った。後日、その女優さんがアメリカ人のメリル・ストリープであることがわかり、ひどく驚いたものだった。またしてもアメリカ人の女優さんが、イギリス英語で役を演じていることがわかったからである。

 もともと本作は、公開されたら観に行くつもりでのんびり構えていたのだが、メリル・ストリープがイギリス英語を話していることがわかったので、鑑賞の優先度を上げて、すぐさま劇場に足を運んだ。そして、鑑賞し始めてしばらく経ったとき、私はあるシーンで思わず吹き出してしまった。そのシーンとは、引退したマーガレット・サッチャーがお店でミルクを買い求めて自宅に戻り、"Milk's gone up. 49p a pint."「ミルクが値上がりしてしまった。一パイント(液量の単位で、0.568 リットル)につき、四十九ペンス」と口にするシーンである。いやはや、これは凄い。メリル・ストリープが話しているのは、まさしくイギリス英語である。おそらく、こんなシーンで吹き出す人はいないと思うので、私の席の近くで鑑賞されていた方たちは、私が何故、吹き出してしまったのか不思議に思ったかもしれない。ちょうどそのシーンが含まれた動画をYouTubeで見付けたので、皆さんにもご紹介させていただこうと思う。動画の開始から三分八秒くらいのところで、老け顔メイクのメリル・ストリープが意志をこめて発言するシーンだ。

 ご紹介させていただいた動画は、BBCで公開されているもののようだが、インタビューに対し、アメリカ英語で受け答えするメリル・ストリープが映っている。これもまた面白いではないか。

 さて、映画の内容だが、一言で言うと、マーガレット・サッチャーの光と影を描いた作品と言っても過言ではないだろう。彼女がイギリス初の女性首相として活躍していた時期を光とするならば、現役を退き、認知症を患ってしまった今の彼女は影と言えるのかもしれない。おそらく、視点は現代にあるのだろう。いくつもの回想シーンで成り立っているとともに、精神的にも支えてくれた亡き夫デニスとの夫婦愛も同時に描かれている。

 父も市長を務めていた関係で、マーガレット・サッチャーは若い頃から政治に興味を持っていた。私は、彼女が「食器を洗って一生を終えるつもりはない」と言ったシーンには考えさせられた。何かを成し遂げるために生まれて来た人は、自分自身の役割をちゃんと知っているのだろう。しかし、政治家の道へと進んだことで、夫や子供たちに寂しい想いをさせたのではないかという後悔もあるように思えた。

 そんなマーガレット・サッチャーを、メリル・ストリープが口調や服装、髪型まで真似て好演している。YouTubeでマーガレット・サッチャーを検索すると、女性首相として現役だった頃のマーガレット・サッチャーの映像がたくさんヒットするので、メリル・ストリープの演じるマーガレット・サッチャーと見比べてみるのも面白いだろう。マーガレット・サッチャーは青いスーツを好んで着ていたのか、本作でもメリル・ストリープが青いスーツを着込んで演説している。

 ちなみに、本作でメガホンを取っているのは、女性監督で映画『マンマ・ミーア!』のフィリダ・ロイド監督だそうだ。映画『マンマ・ミーア!』には、本作でマーガレット・サッチャーを演じているメリル・ストリープも出演している。メリル・ストリープが出演する作品は、これまでにもたくさん観て来たが、ありとあらゆる役を次々にこなす彼女から目が離せない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m メリル・ストリープの老け顔メイクにも驚きましたね。単にメイクだけでなく、動作まで老人なのです。老け顔メイクで外を歩いても、メリル・ストリープだとわからなかったそうです。私も、予告編を観たときにはわからなかったくらいですから、実際にその姿を目にした人たちにもわからなかったと知って安心しました。(苦笑)

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2012.03.29

代替療法(後編)

代替療法(前編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 代替療法について、もう少し触れておく必要があると思い、いつものことではありますが、タイトルを変更させていただきました。それでは、後編を書かせていただきます。

 私は、母に抗がん剤が投与されることになったとしても、代替療法を並行して続けたいと思っていた。というのも、ハーブティーやお茶ならば、抗がん剤投与の邪魔にはならないだろうと思っていたからだ。とりわけ、私が海外から個人輸入したハーブティーに関しては、抗がん剤の副作用を緩和してくれる働きもあるとの情報を得ていたので、できる限り続けたかった。

 義父の葬儀のために香川県にあるガンモの実家に帰省していた私は、そのまま休暇を取り続けて愛媛県にある私の実家まで移動し、翌日に控えている母の入院に付き添いたかった。しかし、既に義父のことで三日間も休暇を取っていたため、それ以上、休暇を延長するのは憚(はばか)られた。そこで、せめて代替療法の情報だけでも主治医に知っておいていただこうと、父のパソコンのメールアドレスに主治医に宛てた手紙とハーブティーの情報が記載されたURLを貼り付けたメールを送信した。

 ところが、実家のパソコンに接続したプリンタの不具合により、それらのメールを印刷することができず、また、メールの中に記載したハーブティーの情報を示すURLも、相手先サーバのダウンにより接続することができなかった。そんなことが重なり、なかなかうまく行かない状況に苛立ちを覚えていたものの、父は私が過去に送信したメールに記載していたハーブティーに関するURLにアクセスしたときに、そこに書かれている情報を印刷してくれていたことがわかった。そこで、当日はそれを持参して、主治医に継続的な使用許可をいただくよう、父に頼んでおいた。そして、いよいよ母の入院当日を迎えた。

 入院当日、入院の準備を整えた母は、父と一緒に大きな病院へと向かった。そのとき、主治医や主治医の上司らが父と母に、母の今後の治療方針について説明をしてくださったそうだ。母の今後の治療方針については、複数の医師で決めたという。実を言うと母は、イレッサを服用することにより、がん細胞の増殖を抑える治療法が取られることになった。あとからわかったことだが、肺がんの治療において、最初からイレッサが使われるのは、最近では珍しくないようだ。

 母の今後の治療法について説明を受けたあと、父が、ハーブティーに関する資料を提示して、このハーブティーをこのまま飲み続けても良いかどうかの判断を主治医に仰いだらしい。しかし、主治医らは、父が提示した資料をほとんど見ることもせず、
「それを飲み続けて、何かあっても責任は取れませんよ」
とおっしゃったそうだ。私は、ハーブティーなのだから、抗がん剤に何か影響を与えるほどのものではないと思っていたのだが、今になって思えば、母に使われるのが一般的な抗がん剤ではなく、イレッサだったために、主治医らもひどく慎重になっていたのではないかと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 個人輸入したハーブティーを飲み続けることができないと言われたときは、正直言って、もっと患者側の自由意思を認めて欲しいと思いましたね。ちなみに、がんの代替療法については、鮫の軟骨やウコンについては、ある程度の効果が認められているそうです。それ以外の代替療法については、ひどく懐疑的なようでした。

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2012.03.28

代替療法(前編)

映画『ヒューゴの不思議な発明』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。春だからなのか、仕事中に猛烈な眠気に襲われ、集中力を失ってしまいました。こういうときは、トイレに立って気分転換をします。それでも眠気が収まらないときは、普段は飲まない炭酸飲料を飲んでリフレッシュしています。それでは、忘れられない結婚記念日の続きを書かせていただきますね。

 現在、日本のほとんどの病院で行われている西洋医学以外の方法で病気を治そうとする手段として、代替(だいたい)療法と呼ばれているものがある。抗がん剤投与のための入院が決まるまでの間、私はとても不安だったので、海外から取り寄せたがんに効くという解毒効果の高い高価なハーブティーを母に飲んでもらっていた。作家の桐島洋子さんも推薦されているフロー某(なにがし)というそのハーブティーは、リキッドタイプとドライタイプのものがあり、リキッドタイプのものは更に高価なので、私は父に頼んで、ドライタイプのものを煎じてもらっていた。実は、そのハーブティーを飲むと、子宮筋腫が小さくなったり、いつの間にか子宮筋腫が消滅していたという記事をどこかのサイトで読んだので、私自身もかつて愛飲していたことがあるのだ。しかし、ドライタイプで煎じたあとの放置時間が著しく長いため、仕事などで家を空けることの多い私には合わず、辞めてしまった。それでも、自宅で過ごす時間が長い人には、良いハーブティーだと思う。

 良薬口に苦しという言葉もあるように、母にとって、そのハーブティーはなかなか飲みにくいようだった。母はそのハーブティーを飲むようになってから、食事を一口一口ゆっくりと味わうようになったそうだ。そのため、これまでよりも食べるのが遅くなってしまったと言っていた。

 母は、このハーブティー以外にも、身体の中にできた腫瘍を解毒してくれるという温灸で有名な「ビ」で始まる果物の葉っぱを干して作ったお茶も飲んでいた。これは、どこかに確かな情報があったわけではなく、母自身がどこかで聞き付けて来た情報だった。この頃は、どちらかというと、そちらのほうがメインだったと思う。

 母は、夜になると咳が出て、なかなか熟睡できないことが続いていたのだが、不思議なことに、このお茶を飲むと、母の咳は収まったそうだ。反対に、飲まないでいると、夜中に血痰を伴う咳がたくさん出てしまうようだった。

 しかし、母がお世話になっている大きな病院で医療福祉サービスを担当している看護師さんにこれらのお茶を飲んでいることを伝えると、私が海外から取り寄せたハーブティーに関しては否定されなかったものの、母が好んで飲んでいた「ビ」で始まる果物の葉っぱを干して作ったというお茶に関しては、葉っぱにトゲがあるので飲まないほうが良いと言われてしまったのである。

 それでも母は、そのお茶を飲むと咳が止まるというので、そのお茶をひっそりと飲み続けていたようだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 今になって思えば、代替療法として飲んでいたハーブティーやお茶は、飲む人の心理的な状況によって、効果が現れたり現れなかったりするように思いますね。いや、代替療法に限らず、すべての薬がそうなのかもしれません。のちに私たちは、そのことを強く実感することになるのです。

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2012.03.27

映画『ヒューゴの不思議な発明』

ホットヨガ(二八七回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。岩手県と宮城県で震度五弱の地震があったそうですが、該当地域にお住まいの皆さん、お怪我はありませんでしたでしょうか。あの東日本大震災を経験された地域での大きな地震なので、やはり揺れを感じたときの恐怖心は大きかっただろうと思います。震度五前後の地震は以前よりも減って来ているとは言え、突然の大きな揺れは恐ろしいですよね。地球で起こっていることに対し、なすすべもない私たちは、地震が起こらないようにすることよりも、地震が起こってからのことを考えるしかないんですよね。

 本作を鑑賞したのは、三月十八日のことである。シネマポイントカードのポイントが貯まっていたので、ポイントと引き換えに無料鑑賞させていただこうと、劇場窓口で作品のタイトルと上映時間を告げると、
「3Dではないですが、よろしいですか?」
とわざわざ確認されてしまった。確かに予告編でも、本作の高い3D効果を観客に意識させて3D鑑賞に導くような宣伝文句が並べられていた。結局、私は、本作を3Dではなく通常版を鑑賞してしまったのだが、今になって思うと、本作に関しては、やはり3Dで鑑賞しておくべきだったかもしれないと少しだけ後悔している。

 本作もまた、イギリス英語が耳に心地良い作品の一つなのだが、舞台となっているのは一九三〇年代のパリである。大きな駅の時計台に小学生くらいの男の子が一人で住んでいる。彼は父親をなくしてしまったため、駅の時計台で時計のねじを巻いて生計を立てている男性に引き取られたのだ。

(英語学習のため、今回も、日本語版よりは長めの海外版の予告編をご紹介させていただいた)

 男の子の名前はヒューゴである。ヒューゴの父親をジュード・ロウが演じている。父親から機械を直す術を教えてもらったヒューゴは、父親が遺してくれた機械人形を修理したくてたまらない。彼の父親は、その機械人形の仕組みを手帳に詳細に書き残していたのだが、機械人形の修理用の部品を調達するためにヒューゴが時々盗みを働いているおもちゃ屋の主人にその手帳を取り上げられてしまう。父親の形見の一つである手帳を取り上げられたヒューゴは、おもちゃ屋の主人に手帳を返してくれるように懇願するのだが、おもちゃ屋の主人はヒューゴを冷たく突き放し、彼の大事な手帳を返そうとはしない。しかも、大人が子供に対してすることではないだろうと思えるくらいのひどい仕打ちをヒューゴに対して行うので、観ていて不快に思ってしまうほどだった。しかし、後半になるにつれ、次第にその理由が明らかになって来る。

 やがて、父親の形見の手帳を取り上げられて絶望を感じていたヒューゴに一筋の光が差し始める。おもちゃ屋の主人の養女であるイザベルと話をするようになるのだ。イザベルは、ヒューゴよりも少し年上の設定なのだろうか。ヒューゴよりも少し背が高く、それでいて知識や好奇心もある魅力的な少女である。

 そんなイザベルを演じているのは、映画『キック・アス』映画『モールス』のクロエ・グレース・モレッツだ。本作を鑑賞していて驚いたのは、アメリカ人である彼女がきれいなイギリス英語を話しているということだ。クロエちゃん、なかなかやってくれるではないか。

 駅には鉄道保安官もいて、駅で見掛けた、親のいない子供たちを保護しては、しかるべきところに送り届けている。ときどき盗みを働いているヒューゴも鉄道保安官に目をつけられてはいるのだが、ときにはイザベルの機転のおかげで救われてもいる。

 鉄道保安官は、ひと癖もふた癖もありそうな感じなのだが、どこかで見たことのある俳優さんだと思っていたら、何と、映画『ブルーノ』でブルーノを演じていたサシャ・バロン・コーエンではないか。映画『ブルーノ』では、彼に対し、嫌悪感さえ抱いてしまったが、本作で演じている鉄道保安官は、なかなかのハマリ役だと思う。

 ところで、本作の構成は、ちょっと変わっているように思う。前半は最愛の父親をなくしたヒューゴの物語かもしれないが、後半は一変して、違う人の物語になっている。前半と後半で主人公が切り替わるような感じである。ひょっとすると、そうした展開に戸惑ってしまった人もいらっしゃるかもしれない。

 ちなみに、本作でメガホンを取っているのは、マーティン・スコセッシ監督だが、最近、鑑賞したマーティン・スコセッシ監督の作品と言えば、映画『シャッター アイランド』が記憶に新しい。本作でパパ・ジョルジュを演じているベン・キングズレーもまた、映画『シャッター アイランド』に出演されていたはずだ。

 それにしても、映画『ヒューゴの不思議な発明』という邦題はいかがなものだろうか。あたかも、ヒューゴが何か発明をするかのような邦題だが、厳密に言えば、発明ではないだろう。強いて言えば、「発見」ではないだろうか。本作の邦題は、これまで私が鑑賞した作品の中でも七不思議に入るくらいの不思議なタイトルである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 今更ながら、本作は3Dで鑑賞したかったと思いました。ちょっと残念ですね。(苦笑)3Dで鑑賞された皆さんは、充分な迫力を感じられたでしょうか。それにしても、当時は時計台の中で暮らす人たちが実際にいたのでしょうかね。

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2012.03.26

ホットヨガ(二八七回目)

リュープリンという選択(11)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 仕事帰りに空を見上げたところ、三日月を挟んで二つの星が上下に並んでいました。金星と木星だったみたいですね。普段、なかなか見られない光景に、思わず見入ってしまいました。皆さんのお住まいの地域からも確認できたでしょうか。

 I医師の診察のあとは、ホットヨガの三宮店のスタジオで、六十分の骨盤コースのレッスンを受けた。実は、I医師の診察を終えて処方箋を受け取り、路線バスに乗って病院の最寄駅に着いたのは、少し頑張れば、いつも梅田店で受けている十二時半からのフリースタイル骨盤調整コースのレッスンに間に合いそうな時間だった。三宮店でのレッスンを予約していたが、そちらをキャンセルして梅田店のレッスンに切り替えることもできる。しかし、JR大阪駅に着いてからのろのろ歩いているうちに、またまたレッスンに遅刻してしまうだろうと思い、最初に予約していた通り、三宮店でレッスンを受けることにした。

 三宮店でのレッスンは十六時からだったので、まだまだ時間的に余裕があった。私は少し早めの昼食をとり、「ガンまる日記」を書き上げた。そのあと、レッスンが始まるまでに映画を一本鑑賞しておきたい気分だったのだが、三宮店のスタジオに近いミニシアター系映画館で上映されている作品は、梅田店のスタジオでホットヨガのレッスンを受けたときに、既に梅田店のスタジオ近くにあるミニシアター系映画館で鑑賞してしまっている作品が多かった。もちろん、まだ鑑賞していない作品もあるにはあったのだが、残念なことに、上映スケジュールが私のスケジュールと合わなかった。私はもどかしい気持ちを抱えながら、レッスンの開始時間までショッピングを楽しむことにした。

 とは言え、何か欲しいものがあって始めたショッピングではなく、ぽっかりと空いた時間を埋め合わせるためのものだったので、すぐにショッピングに飽きてしまった。私はとうとう時間を持て余してしまい、レッスン開始の三十分も前に三宮店のスタジオに入ることにした。スタジオに早く入ったとしても、いつもの梅田店での遅刻を取り戻せるわけでもないのだが、着替えを済ませてレッスンが行われるスタジオに入ったのは、レッスン開始の二十分も前のことだった。

 今回は、狭いほうのスタジオに、十七名の参加者が集まった。元神戸店のフリーパス会員さんやサウナスーツの女性や外人さん、三宮店のフリーパス会員さんら、御馴染みのメンバーも参加されていた。確か狭いほうのスタジオの定員は十六名だったはずなので、定員よりも一名多いことになる。そのため、スタジオ内には熱気がこもりがちだった。インストラクターは、レッスン中に何度も換気をしてくださったのだが、それでもやはりスタジオ内は暑く感じられた。

 私は、スタジオの暑さと関節の痛みのためにあまり思うようにポーズを取ることができず、後半の四つん這いのポーズのあと、前後に開脚するポーズに入る前に途中退出させていただいた。最近、ポーズを取って身体を支えるときに、腕などの関節の痛みが顕著になって来たのだ。そのため、関節の痛みをかばうようなポーズを取ってしまいがちなのである。そして、暑さと痛みでレッスンに集中することができず、とうとうレッスンの途中で退出してしまったというわけなのだ。

 ほとんど誰もいないシャワールームで一足お先にシャワーを浴びた。しかし、その後、レッスンを終えた方たちが一斉にシャワールームに来られたかと思うと、さっさとシャワーを浴びて、私を追い越して行った。私はすっかり老人になってしまったのか、どうも最近、何をするにも動作がのろい。他の方たちよりも先にシャワーを浴び始めたというのに、私がシャワーを浴びてロッカールームに戻る頃には、ほとんどの方たちがメイク台に向かって髪を乾かしたり、パタパタとお化粧をしていた。

 ところで、四月のレッスンスケジュールを確認してみると、とても残念なことに、現在、私が参加させていただいている梅田店でのフリースタイル骨盤調整コースのレッスンは今月いっぱいで終了してしまうらしい。そうなると、四月からは、土曜日に梅田店で受けたいレッスンがない。そこで私は、四月からのレッスンを三宮店のスタジオで予約することにした。

 帰り支度を整えて受付に行くと、いつも少しだけお話をさせていただくインストラクターから、
「梅田店に通っていらっしゃるんですか?」
と聞かれたので、私は、
「はい。今は、フリースタイルの骨盤調整というレッスンを受けているんですが、そのレッスンが今月いっぱいで終わってしまうようなので、四月からは三宮店でレッスンを受けさせていただくと思います。よろしくお願いします」
と言って、三宮店をあとにしたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 関節の痛みが少し気になっています。特に、身体を支える手の関節が痛むため、どうしても痛みをかばうポーズになってしまいます。まさか、骨密度と関係していたりしないですよね。(苦笑)

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2012.03.25

リュープリンという選択(11)

映画『ドラゴン・タトゥーの女』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m Googleに自分の本名を入力すると、Googleの持つ機能により、犯罪を連想させるような言葉が次々に検索候補として表示されてしまうことから、ある男性がGoogleを相手に裁判を起こしたそうですね。実際に、この男性と同姓同名の人物が犯罪に関わっていたのかどうかはわかりませんが、そのために就職の内定も取り消されてしまったのだとか。何ともお気の毒な話であります。私も、ときどきGoogleに自分の本名を入力して検索してみることがありますが、確かに私と同姓同名の別人の情報が表示されることがあります。例えば私は、Facebookのアカウントを持ってはいないのですが、検索すると、私と同姓同名の方がヒットします。(苦笑)どうやら、私よりもずいぶん若い方のようなので、私のことを良くご存知の方であれば、混同されることはないだろうと思っています。

 およそ二ヶ月振りにI医師の診察を受けた。梅田店で受けているホットヨガのレッスンではないが、余裕で家を出たというのに、病院の最寄駅に着いてみると、目の前で病院行きの路線バスが出発してしまった。次の路線バスは十五分後の発車である。タクシーを利用しようかどうしようか迷ったものの、結局私は、次の路線バスを待つことにした。そのため、予約時間に五分ほど遅れて病院に到着することになったのである。

 予約時間に少し遅れてしまったためか、名前を呼ばれたのは、予約時間を三十分ほど過ぎてからのことだった。私は今回の診察で、I医師と何を話すか、あまり考えていなかった。つまり、行き当たりばったりの診察を受けたことになる。

 I医師には、生理はまだ来ていないこと、早くも筋腫が大きくなってしまっていることなどを報告させていただいた。I医師はうなずきながら、私の言ったことをカルテに書き込んでくださった。そして、カルテに書き留める手がひとまず落ち着くと、I医師は、
「次は何をしますか?」
とおっしゃった。もちろん、私は、
「何もしません」
と答えた。I医師は笑っていた。

 実は、この半年間、女性ホルモンの分泌を抑制する注射をしていて、少し気になっていたことがある。それは、骨密度と貧血である。私の場合は偽閉経だが、実際に閉経を迎えられた女性たちの骨密度が減少し、時には骨粗しょう症にまで発展することがあるのは良く知られている。これも、エストロゲンと関係しているらしい。

 また、貧血については、生理があった頃は出血量が多く、いつも貧血気味だったので、半年間も生理が止まっていたならば、貧血が改善されているのではないかと思ったからだ。

 貧血に関しては、しばしば血液検査を受けていたので勝手は良く知っていたものの、骨密度の検査に関しては、まったく未経験だったため、どのような検査を行うのか想像も付かなかった。そこで私は、骨密度に関して、まずはどのようなきっかけで検査を受けるべきなのかとI医師に尋ねてみた。するとI医師は、骨粗しょう症については、特に自覚症状が現れないため、自分の意志で自主的に検査を受けるものだとおっしゃった。つまり、何か症状が出てから動くものではないらしい。I医師曰く、これまでに、骨粗しょう症のために女性ホルモンの分泌を抑制する注射を途中で中止した患者さんはいたが、その後の処置まで必要な患者さんはほとんどいなかったという。

 もしも骨粗しょう症になってしまった場合、どのような処置が行われるのだろうと思い、私はI医師に、
「エストロゲンを足すのですか?」
と尋ねてみた。するとI医師は、そうではないとおっしゃった。婦人科の医師は、エストロゲンを足すのではなく、骨密度を増やす薬を使うのだそうだ。そのあたりは、整形外科(?)の医師とは処置が違っているらしい。I医師は、
「骨粗しょう症の検査も貧血の検査もすぐにできるからしましょうか」
とおっしゃった。

 更に私は、子宮体がんについても気になっていたので、
「一年ほど前に子宮体がんの検査を行っていただいているので、そろそろ検査していただいたほうがいいのかもしれません」
と申し出た。I医師は、
「子宮体がんの検診については、子宮が大きい人はしておいたほうがいいので、しましょうか」
とおっしゃった。

 I医師曰く、乳がんや子宮頚がんが健康診断に組み込まれているのは、定期的な検診を行うことで、その有効性が認められているからなのだそうだ。しかし、子宮体がんについてはそうではないらしい。そのため、健康診断の対象からは外されているのだそうだ。I医師の考えは、以前から、「子宮の大きい人は子宮体がんの検査を受けておいたほうがいい」というものだった。そのことを覚えていたために、私も自分から申し出たのだ。

 私は、ときどき感じている痒みについてもI医師に尋ねてみた。しかしI医師は、エストロゲンの減少が痒みと関係があるかどうかについては、はっきりしたことは言えないとおっしゃった。

 また、去年の秋頃に、私は逆流性食道炎と診断されたのだが、子宮筋腫と逆流性食道炎と関係があるのかどうかI医師に尋ねてみたところ、
「あなたのように筋腫が大きくて、おへその上にまで筋腫があれば、胃を突き上げているので関係があるかもしれないね」
とおっしゃった。しかし、逆流性食道炎は、筋腫のない人もなるので、必ずしも関連性があると言い切れないともおっしゃった。すなわち、痒みにしても、逆流性食道炎にしても、はっきりとした原因はわからないとのことだった。

 ちなみに、次に私がリュープリンの注射ができるのは半年後なのだそうだ。しかし、その頃は夏ではないか。冬場にほてりを感じるのは耐えられるだろうが、さすがに夏ともなると、ほてりを感じるのを我慢し切れないだろう。

 更に私はI医師に、
「私の生理はいつ来るんでしょうか?」
と尋ねてみた。するとI医師は、最後の注射をしたのが一月下旬なので、四月半ばくらいまでには来るだろうとおっしゃった。次回の診察は一ヶ月後にしていただいたので、その頃には生理が終わっているだろうとのことだった。

 その後、血液検査を受けて、レントゲン室で手のレントゲン撮影を行った。私は、血液検査で骨密度がわかるのだろうかとぼんやりと考えていたのだが、そうではなかった。骨密度の検査は、
「ここに両手を出してください」
と案内された場所に両手を差し出すと、あっさり撮影が終わった。

 病院で会計をすると、診察と血液検査、それから骨密度の検査をしてもらっても千円ちょっとだった。およそ一ヶ月後にそれらの結果が出るので、またここでご報告させていただこうと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 生まれて初めて骨密度の検査を受けました。これで私も、立派に更年期チームに仲間入りでしょうか。(苦笑)さて、どのような結果が出るのでしょうか。子宮体がんの検査はちょっと怖いですが、勇気を出して受けて来ますね。

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2012.03.24

映画『ドラゴン・タトゥーの女』

忘れられない結婚記念日の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m いったん暖かくなったと思ったら、また寒さがぶり返して来ましたね。私は、首を冷やしたくはないので、まだマフラーを手放せないでいます。(苦笑)もう少し暖かければ、半袖ジャケットでマタギの格好で出歩いてもいいくらいなのに、この時期にマフラーを手放せないでいるのはおかしいのでしょうかね。

 本作を鑑賞したのは、二月十日のことである。公開初日にレイトショーで鑑賞したというわけだ。もともと、本作に関しては、予告編程度の知識しかなかったのだが、実際に鑑賞してみると、その面白さにグイグイ引き込まれた。

 敏腕ジャーナリストのミカエルは、雑誌で大物実業家の不正行為を大胆に暴き、その相手から名誉毀損で訴えらる。やがてミカエルは裁判に敗訴し、落ち込んだ日々を送っていたところ、ある大財閥の会長から、四十年前に起こったという兄の孫娘ハリエットの失踪事件を調べて欲しいと依頼が来る。ミカエルはその仕事を引き受け、調査を始めたものの、手掛かりを掴むことができず、調査は暗礁に乗り上る。すると、大財閥の会長の弁護士から、この事件の調査を依頼するにあたり、ミカエルが信頼のおける人物かどうかを徹底的に調査したという人物を紹介される。それは、身体にドラゴン・タトゥーのあるリスベットという名の女性だった。

 ご紹介させていただいた予告編の映像は、海外で公開されているものなので、日本語の字幕はない。しかし、こちらのほうが、日本で公開されている予告編の映像よりも長いので採用させていただくことにした。

 ミカエルの頭の切れ味の良さもさることながら、リスベットの情報収集力、分析力も素晴らしい。ほとんど感情を見せることもなく、パソコンの機能を駆使しながら、着実に、そして淡々と仕事をこなして行く彼女にとって、この仕事は天性のものであるように見える。ソフトウェア開発の仕事に携わっている私としては、彼女のようにパソコンの機能をフルに活用している姿を目にするのは、とても気持ちがいいものだ。ただ、彼女は、仕事で使う新しいパソコンを手に入れるために、非常に屈辱的な想いも経験している。人には言えない心の闇を背負っているためか、人との心の繋がりを避けているようにも見える。とは言え、それほど調査能力に優れた彼女が敏腕ジャーナリストであるミカエルと手を組めば、鬼に金棒というものだ。

 ところで本作は、映画『ゾディアック』映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』映画『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督の作品でである。ちなみに、リスベットを演じているルーニー・マーラもまた、映画『ソーシャル・ネットワーク』に出演していたようだ。この事実に驚いて、映画『ソーシャル・ネットワーク』に彼女が出演している映像を探してみたところ、ようやく見付けることができた。

 ご覧の通り、本作の彼女は、映画『ソーシャル・ネットワーク』の彼女とはまったくの別人であり、しかも、話している英語も違っている。もともと彼女はアメリカ人なので、映画『ソーシャル・ネットワーク』でははっきりとアメリカ英語で話しているが、本作の舞台はスウェーデンなので、ヨーロッパで使われている英語で話している。見た目と言い、話す英語と言い、性格と言い、まったくの別人になり切っている彼女の変貌ぶりにはただ驚くばかりだ。

 思わず、目をそむけたくなるようなシーンも含まれてはいるものの、最初から最後まで、スクリーンから目が離せない。何年か経ったときに、もう一度鑑賞したくなる作品の一つである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 恥ずかしながら、私は本作がリメイクされた作品であることは知りませんでした。それにしても、舞台となっているスウェーデンの冬はとても寒そうです。この冬は、ほとんど暖房なしで過ごした私ですが、スウェーデンで冬を迎えるとなるとどうなるのでしょうか。そんな寒いスウェーデンで、頭の切れる二人が協力し合いながら、事件解決の糸口を掴んで行く様子を見守っているうちに、スクリーンから目を離すことができなくなっています。リスベットは、誰にでも心を開く八方美人的な女性ではないのですが、それだけに、一つの方向を目指し始めると、まっしぐらに突き進んで行きます。もしも彼女がありとあらゆる方向に開かれていれば、エネルギーもまた分散してしまうような気がしました。とにかく、文句なしに面白い作品でした。

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2012.03.23

忘れられない結婚記念日

ホットヨガ(二八六回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ソフトキャリーケースを転がして、またまた地元の映画館に足を運びました。私のソフトキャリーケースをご覧になった映画館のスタッフが、「そちらのお荷物、お預かりします」とおっしゃったので、今度は「持ち込みたいのですが」と主張してみました。すると、「防犯上、お預かりすることになっていますので」と返されてしまいました。私が、「隣の席が空いているはずなので、そこに置きます」と言うと、「わかりました」と承諾してくださいました。このやりとりから感じたのですが、ソフトキャリーケースは、私のために預かってくださるわけではなかったのですね。(苦笑)

 担当外の医師による説明を受けた帰り、私たちは香川県の病院に入院していた義父を見舞った。長いこと糖尿病と向き合って来た義父は、その一年ほど前に脳梗塞を患い、奇跡的な回復を遂げたものの、その後の経過はあまり芳しくなかった。私たちが兵庫県に住んでいるということで、近くに住む義弟が献身的に義父の身の回りの世話をしてくれていた。

 私たちが義父を見舞った数日後、義父はとうとう帰らぬ人となってしまった。思えば、この頃の私たちは、いろいろな意味で必死だったと思う。義父の様態も芳しくない状態で母の肺がんが発覚し、心の中ではどっちを向いたらいいのかわからない状態だった。もしかしたら、義父にはそんな心の叫びが聞こえていたのかもしれない。

 義父が亡くなったという知らせを受けて、私たちは休暇を申請し、支度を整えてガンモの実家へと向かった。そして、静かに義父を見送った。

 私の実家の両親は、義父のお通夜にも葬儀にも参列することができなかった。母にしてみれば、自分自身も死と向き合わなければならない状況の中で、精神的にも肉体的にも負担が大きかったのだろうと思う。それに加え、抗がん剤治療による入院を間近に控えていたため、あれもこれも選択することはできない状況だったのだろう。

 義父のお通夜や葬儀のために、私たちがガンモの実家に帰省している間に、母の入院日が確定した。それは、義父の葬儀の二日後のことだった。義父の葬儀の翌日まで、私たちは香川県にあるガンモの実家に滞在してはいたのだが、愛媛県にある私の実家に寄って、母の顔を見てから兵庫県に戻るかどうかでしばらく悩んだ。葬儀後になすべきことがたくさん残っていたため、帰り支度を整えて、ガンモの実家を出るのがお昼過ぎになってしまった。それから愛媛県にある私の実家に寄って、兵庫県にある我が家に帰宅するには既に遅い時間だった。それに加え、入院を翌日に控えている母を見舞うのは、かえって母を疲れさせてしまうのではないかという懸念もあった。

 結局、私たちは考えた末に、無理をしないことに決めた。あとから知ったことだが、私の実家のある地域では、身近な人が亡くなると、四十九日が終わるまでは、人との直接的な交流を避ける風習があるらしい。特に、母はそうした風習を重んじる傾向にあるので、このとき私たちが帰省するのを見送ったのは、あながち的はずれな行動ではなかったと言える。そして、そのことを知った私たちは、義父の四十九日が終わるまでは、私の実家には帰省しないことに決めたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この頃の私たちは、とにかく必死でしたね。義父が亡くなったのは、私たちの結婚記念日のことでした。私たちの結婚記念日に義父が亡くなったことに対し、母は、私たちが義父のことを忘れないようにするためではないかと言っていました。確かに私たちは、義父のことで義弟に頼ってばかりいましたので、毎年、このような形で義父のことを思い出せるほうがいいのかもしれません。

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2012.03.22

ホットヨガ(二八六回目)

映画『アジョシ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 最近、どういうわけか、よもぎ温座パットの記事の参照数がアップしているようですね。よもぎ温座パットがまたまた世間で話題になっているのでしょうか。それとも、まだまだ寒いので、寒さ対策として求める人が多いのでしょうか。そう言えば、私自身は、上半身に顕著なほてりを感るようになってからは、よもぎ温座パットを使わなくなりました。これまでは、仕事中にオフィスで使っていたのですが、暖房が入っていると、やはり私には暑いのですね。オフィスで寒さを感じるようになれば、また利用したいと思います。

 三月十九日月曜日は、ホットヨガの三宮店のスタジオで、六十分のスタンダードコースのレッスンを受けた。

 休暇を取っていたので、レッスン前に映画鑑賞をしたあと、余裕で出掛けた。最近の私には、ソフトキャリーケースという強い味方がついてくれているため、少々重い荷物でも楽に持ち運べるようになり、そのおかげでフットワークもずいぶん軽くなった。

 とは言え、映画館にソフトキャリーケースを持ち込もうとすると、チケットを切っていただくところで、
「そちらのお荷物、お預かりします」
と言われてしまった。おそらく、映画館の座席周辺に置ける大きさではないと判断されたのだろう。ソフトキャリーケースの中には映画鑑賞に必要なものは何も入っていなかったので、私は素直にソフトキャリーケースを預けた。

 ところが、映画鑑賞を終えて出入口に向かうと、私が預けたはずのソフトキャリーケースが出入口付近の脇のスペースにぽつんと置かれていた。決して無造作な置き方ではないものの、チケットを切る人は私のソフトキャリーケースに背を向けて立っていたので、あまり気持ちのいい光景ではなかった。私は、預けたときに受け取った札を差し出し、ソフトキャリーケースを受け取った。

 今回は、もともと十九時半からの骨盤コースのレッスンを予約していたのだが、骨盤コースのレッスンにあまり魅力を感じなくなってしまったことから、十九時十分からのスタンダードコースのレッスンに切り替えた。もしかすると、いつも梅田店でお話をさせていただいているインストラクターがレッスンを担当してくださるかもしれないと思ったからだ。

 受付で、いつも梅田店でお話をさせていただいているインストラクターにお目に掛かったので、今日はスタンダードコースを担当されるのかと尋ねてみたところ、そうだという答えが返って来た。インストラクターは、その日、どのレッスンを担当するのか知らないまま出勤されたそうだ。

 さて、今回のレッスンの参加者は十三名だった。狭いほうのスタジオにヨガマットが十六枚敷かれていたが、三枚余っていた。おそらく、飛び入り参加も可能な状態だったのだろう。

 スタンダードコースのレッスンは、トライアルレッスンの対象にもなっているらしく、スタッフに案内されて、トライアルレッスンに参加中であることを示す、色の違うフェイスタオルを持った二人が入って来られた。思えば、友人や知人と一緒にトライアルレッスンに参加するというのは、私の中にはなかった価値観である。

 かく言う私も、最初は、ホットヨガのレッスンに通っているという派遣仲間からホットヨガの話を聞いて、このスタジオを訪れたのだった。私の場合、彼女からの紹介ではなく、派遣会社の福利厚生サービスを利用して、割引券を持参しての参加だった。しかし、実際にその派遣仲間とスタジオで会ったのはほんの一回ほどしかなく、のちに、その派遣仲間と疎遠になってからは、かえってスタジオで彼女と顔を合わせた辛いような気もしていた。しかし、私自身がこれほど足繁くレッスンに通っているというのに、彼女にはあれから一度も会っていないので、おそらくその派遣仲間は退会してしまったのだろうと思う。

 さて、久し振りに受けるスタンダードコースのレッスンは、私にとって、とても新鮮だった。スタンダードコースのレッスンには、例えば骨盤コースに含まれている賢者のポーズなど、他のレッスンに含まれているポーズもあった。英雄のポーズはどのコースに含まれていたのか忘れてしまったが、いろいろな英雄のポーズが短く取り込まれていた。ただ、全体的にうつ伏せになるポーズが多く、私は途中で何度かお休みをさせていただいた。

 実は、スタンダードコースのレッスンには、種のポーズから始まるフラワーなんとかというポーズがあるものと思い込んでいたのだが、今回のレッスンには含まれていなかった。あとで、受付でお会いした、今回のレッスンを担当してくださったインストラクターに尋ねてみると、フラワーなんとかというポーズが含まれているのはスタンダードコースではなく、ライトコースのレッスンだそうだ。なるほど、確かにそうかもしれない。インストラクターは、
「そのポーズが好きなら、言ってくだされば、途中で入れたのに」
と言ってくださった。

 スタンダードコースのレッスンには、座って両足を大きく開くカエルのポーズやコウモリのポーズが含まれているのだが、
「カエルのポーズやコウモリのポーズは、(男性会員のいらっしゃる)梅田店ではできませんよね」
と私が言うと、インストラクターは、
「良く言われます」
とおっしゃっていた。

 フラワーなんとかというポーズが含まれているライトコースのレッスンは、確か、かつて私も通いたいと思いつつも、平日の夜にはスケジュールが組まれていなかったため、レッスンに参加する機会が少なかったことを思い出した。またいつか、ライトコースのレッスンにも参加したいと思っている。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 最近、ホットヨガの記事が多くなっているのは、ソフトキャリーケースのおかげです。(苦笑)フラワーなんとかというポーズについては、インストラクターから正式名称を聞いたのですが、すっかり忘れてしまいました。また、調べておきますね。

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2012.03.21

映画『アジョシ』

リュープリンという選択(10)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ガンモが五泊六日の鳥取出張から帰って来ました。特急スーパーはくとに乗って帰って来たガンモを三ノ宮駅で出迎えたのですが、鳥取では忙しくしているわけではなかったので、かえって疲れてしまったようです。毎日掃除の行き届いたホテルに宿泊していたはずのガンモは、片付いていない我が家に帰って来て、「やっぱりうちが一番いい」などと言っていました。

 本作を鑑賞したのは、九月二十一日のことである。鑑賞した作品のタイトルと鑑賞した日付だけを手帳にメモしているのだが、そのメモには「アジョシ」ではなく「アジョン」と書かれていた。そのため、こうしてレビューを書くにあたり、映画サイトの情報を参考にさせていただこうと思い、映画サイトで「アジョン」を検索しても本作の情報に辿り着くことができず、焦ってしまった。「アジョ」までは合っているだろうと思い、「アジョ」で検索したところ、ようやく本作の情報に辿り着いた次第である。

 近日中に公開される別の韓国映画の予告編でも流れていたように、「アジョシ」とは、韓国語で「おじさん」のことらしい。本作の「おじさん」とは、木村拓也くん似のウォンビン演じる質屋のおじさんテシクだ。テシクは、おじさんと呼ぶにはあまりにも若過ぎる気はするのだが、そんな彼をおじさんと呼んでいるのは、映画『冬の小鳥』のキム・セロン演じる少女ソミなのである。

 正直言うと、キム・セロンについては、映画『冬の小鳥』の印象があまりにも強かったので、例えこの先、彼女が新たな役を演じたとしても、映画『冬の小鳥』を超えることはないだろうと思っていた。しかし、確かに最初は違和感を感じたものの、本作を鑑賞し終える頃には、彼女は映画『冬の小鳥』のヒロインではなく、ソミそのものになっていた。

 もとはと言えば、ソミとテシクは、ただの隣人に過ぎなかったはずである。しかし、ソミの母親が麻薬組織から麻薬を盗み、麻薬組織から狙われ始めたことから二人の結び付きは強くなる。実のところ、テシクはただの隣人どころか、本当に強い「おじさん」だったのである。

 ソミを守るために悪者たちと激しい戦いを繰り返すテシクは、一体どこでそれほどの体力をつけたのだろうか。そんな疑問を抱くものの、物語が進んで行くつれて、次第にそれも明るみになって行く。

 韓国映画は、私たちに、いつも究極的な感情を体験させてくれる。本作は、深い闇の中で生きる人たちについて描かれた作品だが、そんな深い闇の中にいても、テシクとソミの強い絆という暖かい光が物語の新たな軸となり、私たちの心に染み入って来る。少し前に鑑賞した映画『闇の子供たち』を思い出すような、目を背けたくなるシーンもいくつかあったが、とにかくアクション全開のテシクから目が離せない。おそらく、本作を鑑賞した多くの女性たちが、テシクを演じているウォンビンのファンになってしまうのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いやあ、ウォンビン、かっこいいですね。単なるかっこいいお兄ちゃんだけの俳優さんではないと思いました。人を近付けたくなさそうな、どこか暗い影を持った人と交流を結ぶと、必ずその関係は深くなるものだと実感しました。

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2012.03.20

リュープリンという選択(10)

ホットヨガ(二八五回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私は、平日は毎朝五時起きなので、目覚まし時計のほかに、携帯電話も毎朝五時にアラームが鳴るように設定しています。携帯電話のアラームは、月曜日から金曜日の朝五時に鳴るように設定しているのですが、今回は休暇を取っていたり、祝日だというのにアラームを解除しておくのを忘れてしまい、月曜日と火曜日の朝五時にアラームが鳴り、目が覚めてしまいました。(苦笑)曜日指定のアラームは確かに便利なのですが、解除し忘れると、寝不足になりますね。ただ、そのときに気付いたのですが、仕事がある日は朝五時にさっと起きられるというのに、仕事のない日にアラームが鳴ってもすぐには起きることができず、何故、アラームが鳴っているのかを理解することもきないまま、鳴り続けるアラームを止めることさえできなかったのです。このことからわかるときは、私は、夜寝るときに、「明日は休み」であるとか、「明日は仕事」があるという予定を頭に叩き込んでいるようですね。その結果、朝、目覚めたときに、その感覚が残っているので、仕事に出掛けて行く日であればすぐに起きることができますが、アラームが鳴ることを意図していない休日には、何も対処できなかったのだと思います。

 子宮筋腫についてしばらく綴っていないので、皆さんにご報告させていただこうと思う。昨年九月より、女性ホルモンの分泌を止めるリュープリンの注射を始めておよそ半年が経過し、今年の一月に最終回である六回目のリュープリンを終えた。この半年の間に、私の身体に起こったいろいろな変化についてご報告させていただこうと思う。

 リュープリンは女性ホルモンの分泌を止めるので、順調に生理のある人たちでも更年期障害の症状が出始める。私の身体に起こった変化として、まず、最初に挙げておきたいのは、上半身のほてりと下半身の冷えである。更年期障害に悩んでいらっしゃる多くの方たちは、時にひどく汗ばんだりするホットフラッシュという症状をしばしば体験されているようだが、私の場合は汗ばむようなことはなく、単なる上半身のほてりに留まっていた。このほてりは、日中の最高気温が十七度くらいあれば、半袖Tシャツ一枚でも外に出られるくらいの温感を伴っていた。しかし、最後のリュープリンから二ヶ月近く経った今、ほてりは少しずつ収まり、寒さを感じつつある。とは言え、私は何年か前から卵巣の機能がにぶくなり、女性ホルモンの分泌が抑えられているため、今でも軽いほてりの状態は続いている。

 さて、気になる筋腫のサイズだが、MRIの検査を受けていないので具体的にどれくらい縮小しているかはわからないものの、実は胴囲が十センチくらい縮んだ。スマートな人ならば、胴囲が十センチも縮むとまったくの別人になるのだろうが、大きな筋腫腹の私は、別人にはならなかった。食べる量を減らしたわけでもないのに、体重も五キロ近く減っていた。

 更に、エストロゲン不足が原因と思われる症状として、肌の痒みがあった。いつもでというわけではないのだが、痒みを感じると、特定の場所ではなく、あちらもこちらも次々に痒くなった。この痒みに関しては、市販の尿素入りクリームで対処できた。

 それから、暖房の効いた部屋での目の乾きがひどかった。エストロゲンは潤いをもたらす女性ホルモンなので、それが少なくなると、身体のあちらこちらが乾いてしまうらしい。膣の感想を訴える方もいらっしゃるくらいだ。私は、特に目の乾きがひどく、仕事中、何度も何度もコンタクトレンズ装着液を使って目に潤いを与えた。

 他に、ここには書けないが、エストロゲン不足が原因のある症状も抱えていたが、最後のリュープリンから二ヶ月近く経った今、その症状は少しずつ緩和されている。

 これらのことから私が思うのは、私たち女性にとって大切なのは、プロゲステロンではなく適度なエストロゲンなのではないかということだった。リー博士の著書を読み、天然のプロゲステロンクリームを使用することにより、自分の身体にプロゲステロンを追加して来たが、子宮筋腫も小さくならず、私にはほとんど効果がなかった。それよりも、女性にとってはエストロゲンの減少と増加、すなわち適度なエストロゲンの範囲を超えてしまうことが問題なのではないかと思えるのだ。プロゲステロンを加えることによって、エストロゲンのパワーを抑えることは、非常に難しいか無意味だと感じた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 最後のリュープリンから二ヶ月近く経ちましたので、いったん縮小していた私の子宮筋腫は緩やかに成長を始めているように思います。悲しいことに、これまで引っ込んでいたお腹がまた少し突き出して来たような感じですね。(苦笑)女性ホルモンの調整はとても難しく、女性が抱えている様々な症状は、エストロゲンが適量でないこと(多いまたは少ない)によるものだと良くわかりました。

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2012.03.19

ホットヨガ(二八五回目)

映画『SHAME -シェイム-』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ガンモが鳥取に出張中のため、四連休のうちの三日間で、合計六本の映画を鑑賞しました。六本鑑賞したと言っても、九百五十円の前売券を購入しておいた作品を鑑賞したり、シネマポイントカードの提示で一回千円で鑑賞できる映画館で鑑賞したり、貯まったシネマポイントカードを消費して無料で鑑賞したりしたので、ほとんどお金は掛かっていません。また、鑑賞した作品では、登場人物が私の好きなイギリス英語を語ることが多かったので、心地良さを感じることができました。

 三月十七日土曜日は、ホットヨガの梅田店で六十分の骨盤調整のレッスンを受けた。いつもよりも十分早く家を出ることができたため、レッスン開始の三十分前にはJR大阪駅に着いていた。私は、ソフトキャリーバッグをコロコロと余裕で転がしながら、梅田店のスタジオへと向かった。梅田店に着いたのは、レッスン開始の八分ほど前だった。いつもよりも十分も早く家を出た割には遅い到着だが、それでもいつもよりは三分ほど早い。私は着替えを済ませ、レッスンが行われるスタジオへと向かった。

 スタジオの扉を開けてみると、どうやらレッスンは始まったばかりのようで、ユーミンの声のインストラクターが参加者を優しい口調で導いていた。もう少し早ければ、レッスン開始のあいさつから参加することができたのにと思うと残念だったが、それでも私としては精一杯の時間である。

 レッスンの参加者は十五名で、そのうち男性会員はNさんと、かつて骨盤コースのレッスンでしばしばお見掛けしていた方の二名だけだった。

 まず、手始めとして、ユーミンの声のインストラクターに導かれ、手で足の裏を刺激した。私たちの足の裏は、内蔵の状態とリンクしているそうだ。土踏まずの内側と外側には、内蔵と関係するツボが集中しているらしい。身体に不具合を感じたら、不具合を感じている内臓に対応するツボを刺激してあげるといいそうだ。また、足の親指のあたりが私たちの頭に相当し、そこから身体全体が形成されているともおっしゃった。

 骨盤調整のレッスンでは、骨盤に関する知識のお土産がもたらされる。参加者は毎回、そのお土産を持ち帰ることになるのだ。今回のお土産は、くるぶしの位置を整えるというものだった。これは、これまでにも骨盤調整のレッスンで何度か行ったことのあるストレッチである。まず、両足を前に投げ出して座り、左右の足のくるぶしの位置を確認する。そして、片方の足を手前に引き寄せ、右手と左手を使ってトランプを切るときのような手つきで、曲げた足先を上と下から支えた状態で上下に引っ張り、くるぶしのあたりの詰まりを取る。そして、再び足を投げ出して、くるぶしの位置を観察する。くるぶしに詰まりがある場合、このストレッチでくるぶしが本来の位置に戻るらしい。私は、このストレッチを行っても、くるぶしの位置はそれほど変わらないので、普段から、足に詰まりがあるわけではないのかもしれない。

 今回も、お決まりのストレッチではなく、これまでとは少しずつ違うストレッチがレッスンに盛り込まれていた。ただ、骨盤コースのレッスンにもあったように、足を前後に開いて後ろ足を落とし込んで開脚するポーズは苦手である。エストロゲン不足から来ているのか、最近は関節が痛むため、身体をかばうようなポーズを取ってしまいがちなのである。それでも、レッスンが終わる頃にはたっぷりと汗をかくことができた。

 レッスン終了後、シャワーを浴びたあと、いつものように、受付で三宮店のスタッフとお話をさせていただき、A href="http://marumi.tea-nifty.com/gammaru/2012/03/post-1185.html">先日のレッスンのあと、店舗のエレベータが動いていたので下に降りて行ったものの、出入口が閉まっていたために出られなかったことを報告させていただいた。三宮店のスタッフによれば、どうやら店舗のエレベータを止める係の人によって、店舗のエレベータが止まる時間が違うらしかった。以前のように、きっかり二十一時になれば、店舗のエレベータがさっと止まってしまうほうが諦めがつくと三宮店のスタッフに言ってみたところ、
「では、そのように伝えておきますね」
と言ってくださった。

 靴を履いていると、今回のレッスンを担当してくださったインストラクターが普段着で歩いて来られた。おそらくレッスンのあと、シャワーを浴びたばかりなのだろう。ゲストのインストラクターなので、レッスンのあとは受付などの業務はないはずである。レッスンを終えると、帰宅されるのだろうか。

 インストラクターが、面白い文字入りのTシャツを着ていたので、じっくりと拝見させていただいた。日本語で文字が書かれたTシャツで、お子さんとお揃いなのだそうだ。ああ、こういうTシャツを着たくなる気持ちは私にも良くわかると思った。Tシャツは、個性を表現するための手段でもあるのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m インストラクターは、レッスンが終わると、ワカメと味噌汁をとってくださいと語り掛けてくださいます。ワカメについては良くわかりませんが、整体師の古久澤先生も、腸の冷えを取るためには味噌汁がいいと薦めてくださっていますね。そうことからすると、骨盤調整のインストラクターは、整体師の先生のように、骨盤についてしっかりと学んだ方なのかもしれません。

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2012.03.18

映画『SHAME -シェイム-』

担当外の医師による説明(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ここのところ、私の実家のある愛媛県西条市で、包丁を持った男による強盗事件が相次いでいましたが、ようやくその犯人が捕まったとの知らせを受けました。これでひとまず一件落着ではありますが、果たして逮捕された男がこれまでの強盗事件にも関与していたのかどうかはまだわかっていません。もし、未解決のすべての強盗事件がその男の犯行でなく、他にも犯人がいるのだとしたら、ちょっと怖いですね。何はともあれ、逮捕されて良かったと思っています。

 本作を鑑賞したのは、三月十日のことである。セックス依存症の男について描かれた本作は、公開前からとても気になる作品だったので、公開されたら絶対に観に行こうと思っていた。

 ニューヨークに住む独身貴族のビジネスマンであるブランドンを演じているのは、映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のマイケル・ファスベンダーである。ブランドンは、仕事以外の時間は自慰行為やポルノ鑑賞、コールガールや行きずりの女性たちとのセックスに費やしている。仕事中に会社のトイレで自慰行為をしたり、自宅の浴室で自慰行為をしている姿は生々しい。しかも、スクリーンには、マイケル・ファスベンダーの美しい裸体が映し出されている。大事な部分にはモザイクがかけられているものの、露出度が高い割りには、セックスシーンも含めて全体的にいやらしさを感じさせないのはお見事である。

 そんなブランドンのもとへ、映画『17歳の肖像』映画『わたしを離さないで』のキャリー・マリガン演じる妹のシシーがしばらく泊めて欲しいと転がり込んで来る。感情豊かで、ブランドンとは対照的な性格のシシーは恋愛依存症で、これまでにもリストカットを繰り返していた。そんなシシーが来てからは、ブランドンの生活が狂い始める。

 私は本作を鑑賞したあと、その衝撃のためにしばらく席を立つことができなかった。本作は、肝心なことがはっきりとは表現されていないので、いろいろな解釈があるようである。ブランドンは、女性と感情抜きのセックスはできても、心を通い合わせることに関しては奥手だとかそんな解釈もある。

 しかし私は、本作は、セックス依存症をテーマに扱った作品ではないと思っている。ブランドンが何故、何人もの女性たちとのその場限りのセックスを繰り返しても満たされないのか。そこに本作の核となるものが存在しているように思えるのだ。大いなるヒントは、歌を聴きながらブランドンが流した涙や、ブランドンが会社の上司と妹の三人で飲みに行った帰りに自室で見せた苦悩するシーンから得られるのではないだろうか。

 単刀直入に書こう。ブランドンが人と感情を交わすことができないでいるのは、彼が本当に感情を交し合いたい相手とはそれが実現できないためではないか。その一言に尽きると思うのだ。彼にとっては、自分が本当に感情を交し合いたい対象以外は、ただ右から左へと通り過ぎて行くだけの存在に過ぎないのだ。何故なら、彼が本当に感情を交し合いたい対象は、社会的に、彼がこの先、どう頑張っても到底結び付くことのできない存在だからだ。だから彼は、自分の本心と自分の置かれている立場とのギャップに激しく苦悩し、その苦悩から必死で逃れようとするために、その対象を自分からとことん遠ざけてしまうことで平静を保って来たのではないだろうか。スクリーンを通して、私には、彼のそんな苦悩が痛いほど伝わって来た。

 セックス依存症という表面的な出来事に惑わされずに、ブランドンが感情を落とし込むべき対象との関係性に目を向けることで、彼の本当の苦悩を理解することができるような気がした。

※2013.04.03追記

劇場でもう一度、鑑賞して来ました。そして、私の感じたことは正しかったと確信しました。どういうわけか私には、ブランドンの気持ちが痛いほど良くわかりました。そして、彼がセックスに求めるものは、快楽ではなく、逃避なのだとはっきりわかりました。だから、本作の中で、一番の快楽とも思えるシーンであっても、彼の表情は苦悩に満ちているなのですね。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 衝撃的な作品でありました。セックスを繰り返してもブランドンが満たされないのは、それらの行為が彼の本当に求める行為ではないからでしょうね。だから、ラストには少しの希望があります。おそらく彼は、あのあと、セックス依存症から解放されたのではないかと思いますね。

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2012.03.17

担当外の医師による説明(3)

ホットヨガ(二八四回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 十九日月曜日に休暇を申請して、四連休を過ごしています。あいにくガンモは鳥取に出張に出掛けて行きました。私もこの休暇を利用して、ガンモのいる鳥取へと出掛けて行こうかと思っていたのですが、鳥取でマラソンが開催されるらしく、ホテルがなかなか取れなかったそうです。やっとのことで取れたホテルは、どうも二人で宿泊できる部屋ではなさそうだということでした。しかも、ガンモは会社の経費で出張中なので、私が出掛けて行くとなると、私の分だけ別会計にしていただかなくてはなりません。どうやらそれも難しそうだというので、私は鳥取には出掛けて行かずに自分の予定をこなすことにしました。予定をこなすにしても、やりたいことが山積みですので、やりたいことをすべて手帳にリストアップして、少しずつ消化しています。それでは、担当外の医師による説明(2)の続きを書かせていただきますね。

 医師からは、六月二十日頃からの入院を勧められた。その時点ではまだ具体的な治療方法は何も決まってはいなかった。本来ならば、すぐにでも入院して何らかの治療を始めて欲しいところだったのだが、病院のベッドが空いていなかったため、すぐには入院できない状況だったのだ。私は医師に、
「六月二十日頃というと、今から十日以上も先のことになってしまいますが、その間、何も処置されなくても大丈夫なのでしょうか?」
と尋ねた。すなわち、入院待ちをしている間に、母のがん細胞はどんどん細胞分裂を繰り返してしまうのではないかと不安だったのだ。それに対し、医師は、
「ベッドが空いていなくて入院できない場合、例え手術を受ける患者さんであっても待っていただくことになります」
というようなことを言われた。あとになって、ガンモは医師がそのように発言したことに対し、母は手術のできないステージIVだが、もっと早い段階のがんが見付かった手術可能な患者さんでさえ、ベッドが空くまで入院するのを待ってもらっているのだから、手術のできない母に対しても、当然、待って欲しいと言っているように聞こえたと言っていた。

 その後、診察室のパソコンのディスプレイに表示されている電子カルテの中に、入院中の食事についていろいろな選択肢があるのが見えたので、私は、母が日頃から食べないように気を付けている海藻類を食事に出さないで欲しいとお願いしておいた。というのも、現在は落ち着いているものの、母は何年か前に甲状腺の病気を患い、手術を受けたことがあり、それ以来、海藻類を控えるように気を付けているためだ。現在は、甲状腺機能についてはほぼ問題はないようなのだが、母は海藻類を食べると具合が悪くなることがあるらしい。私がそのようにお願いすると、電子カルテの中の母の病院食の欄には「ヨード抜き」のチェックが付けられた。

 今後の治療法に関して、私が口にしたイレッサを電子カルテに入力した医師だったが、扁平上皮がんの場合、イレッサはあまり効かないと医師に言われた。私たちが何らかの可能性を見出そうとしても、すぐにその場で可能性を摘み取ってしまうような医師だった。

 担当外である医師の説明は、電子カルテに書かれていることを単に読み上げたり、こちらが質問した内容に淡々と答えてくださるだけのひどく簡単で発展性のないものだった。あとで父や母から聞いたことだが、そのとき説明してくださった担当外の医師が、その大きな病院で出会った中で最も感情の感じられない説明をする医師だったようだ。

 ところで、大きな病院には、医療福祉についての相談窓口があった。担当外の医師からの説明を聞き終えた私たちは、医療福祉の担当看護師さんに呼ばれて別室に入り、今後のことについて話をうかがった。ただし、このときガンモは遠慮して、大きな病院内の別の場所で待ってくれていた。その病院に、医療福祉担当の看護師さんがいらっしゃることは、父からも再三聞いていた。というのも、母の肺がんが発覚した頃から、私は代替療法についての調査も進めていて、がんに有効と言われている高価なハーブティーをアメリカから個人輸入したりしていたのだ。医療福祉の担当看護師さんは、そうした代替療法の相談にも乗ってくださるので、私は父からその看護師さんの名前を聞いていたのだ。

 ただ、医療福祉担当の看護師さんは、私がアメリカから個人輸入したハーブティーに関し、否定こそしなかったものの、日本国内でがんに関する情報については、がん情報サービスが最も正確であるとおっしゃった。すなわち、代替療法に関しても研究が進められているので、がん情報サービスのサイトから正確な情報を得るように薦められたのだ。

 更に、医療福祉担当の看護師さんは、がん患者のサークルのようなものがあることや、治療費や入院費などについても詳しい説明をしてくださった。これまで地元の小さな病院しか利用したことのなかった私たちにとって、こうした医療福祉の相談窓口で医療についていろいろな相談ができるのは、とても有り難いことだと思った。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m このとき検査結果を説明をしてくださった担当外の医師は、ずいぶん事務的と言いますか、機械的と言いますか、感情の部分がすっかりそぎ落とされた説明をされる医師でした。そのため、話に余韻が残らないので、それ以上、話が続かないのですね。私としては、もっといろいろな話を聞いておきたかったのですが、話に発展性がないので、思わず言葉を引っ込めたような気がします。担当外の医師のような対応は、患者の話が長くならないようにするための対策としては、抜群の効果があると思いました。(苦笑)

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2012.03.16

ホットヨガ(二八四回目)

映画『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 引越しのシーズンですね。久し振りに、小学校時代からの友人に連絡を入れてみたところ、彼女の娘さんが私の住んでいる市にある大学の寮に入るとの知らせを受けました。彼女も引越しの手伝いのために、こちらに来るそうです。何だか新しいことが起こりそうな予感です。(笑)

 三月十二日月曜日の仕事帰り、私はホットヨガの三宮店のスタジオに足を運んだ。去年の夏に購入した五十回回数券をあまり消費できていないので、週に一度ペースのレッスンでは、またしても回数券をたくさん余らせてしまうだろうと思っていた。そこで、月曜日の夜に三宮店で行われている骨盤コースのレッスンを毎回、予約だけは入れていたものの、レッスンの直前になると、いつもキャンセルしてしまっていた。その原因としては、週末になっても日頃の寝不足を解消できないことと、通勤時の荷物が多くなってしまうことが挙げられる。

 寝不足に関しては、何とか解消することができた。あとは通勤時の荷物が多くなってしまうことへの対処だが、実はホットヨガのレッスン用に、ソフトキャリーバッグを購入したのだ。その中に、着替えやバスタオルやらお風呂道具セットやら水やらを詰め込んで、コロコロと転がしながら仕事に出掛けた。いつもならば、重いバッグを肩に掛けて、朝の慌しい時間に限界を感じるほどえっちらおっちら歩いているのだが、ソフトキャリーバッグを転がせば、階段以外の平地はほとんど手ぶらで歩くくらいのスピードでずんずん歩けることがわかった。もっと早い段階から、ホットヨガのレッスン用にソフトキャリーバッグを購入すれば良かったと後悔したものだった。

 さて、仕事を終えて母に毎日の電話を掛けたあと、私はレッスン開始の二十分も前に三宮店のスタジオに到着した。実は、二十五分前にスタジオに入ることのできる状態ではあったのだが、あまりにも早い時間だったので、その辺をうろうろして時間を潰していたのだ。梅田店のスタジオでレッスンを受けるときには、ほとんど毎回、遅刻しているというのに、三宮店は、仕事帰りに寄ることができるので、ほとんど遅刻することがないのだ。これまで、三宮店のレッスンで遅刻したのは、ほんの数えるほどだったと思う。

 入口の扉を開けると、受付で、いつもお話をさせていただく礼儀正しいスタッフが私を迎えてくださった。いつも梅田店のスタジオで、三宮店の別のスタッフとお話をさせていただいているのを良くご存知のようで、
「梅田店で浮気しているなんて思ってませんので」
などと言われた。私は、
「いや、思ってますよね?」
と返しておいた。

 レッスンの参加者は十六名で、男性会員はゼロだった。それもそのはずで、三宮店のスタジオは女性会員しか受け付けていないのである。レッスンを担当してくださったのは、初めてお目に掛かるインストラクターだった。しばらく三宮店に足を運ばないでいるうちに、新しいインストラクターが仲間に加わっていたようだ。それだけに、すっかり姿を見掛けなくなってしまったインストラクターもいる。

 梅田店で、骨盤の理論を学ぶ骨盤調整のレッスンを受けているからだろうか。骨盤の根本ではなく、どこか途中の段階についてのみ語られる骨盤コースのレッスンに対し、あまり興味が持てなくなってしまっていた。今のように、骨盤コースのレッスンがあちらこちらのスタジオで展開されるようになる前、私は南森町店のスタジオで骨盤コースのレッスンを受けていたのだが、そのコースは、やはり骨盤の理論から教えてくださるレッスンだった。しかし、その骨盤コースのレッスンがあちらこちらのスタジオに展開されたことで、骨盤コースのレッスンの流れだけが伝わり、骨盤の理論は抜け落ちてしまったように思える。私は、その抜け落ちてしまったものを骨盤調整のレッスンに見出しているのだと思った。

 レッスンを終えてシャワーを浴びたあと、帰り支度を整えて受付に行くと、既に二十一時を回っていた。三宮店では、夜のレッスンを受けて退出時刻が二十一時を回ると、店舗のエレベータが止まってしまうので、従業員用エレベータを使用して一階まで降りるのが常だった。今回も、その感覚でスタジオの外に出てみたところ、何と、二十一時を回っているというのに、店舗のエレベータがまだ動いていた。これはラッキーだと思い、店舗のエレベータに乗り込んで一階まで降りてみたものの、いつも利用している出入口には鉄格子が下りていた。これでは出られないと思い、再び三宮店のスタジオまで店舗のエレベータを利用して昇ってみた。

 すると、スタッフに案内された会員さんがエレベータ待ちをされていたので、
「一階からは出られませんよ」
と教えてあげた。しかし、スタッフが、
「○○○(一階の店舗)の店内の出入口から出られます」
と教えてくださったので、再び店舗のエレベータを操作して、一階までその会員さんと一緒に降りた。私は、その店舗を利用したことがなかったので、一階に着くと、その会員さんの案内で一緒に店舗の中に入った。しかし、店舗の中にある出入口もまた閉まっていたのだ。

 私は、
「こっちも閉まってますよね。仕方がないから、やっぱりもう一回上に戻って、従業員エレベータで降りますか」
と提案した。その会員さんは、とても好感の持てる若くてかわいらしい会員さんだった。ひょっとすると、これまでにもレッスンでお目に掛かったことがあるかもしれない。そして、再び一緒にエレベータに乗り、三宮店のスタジオに着いたところ、今度は別の会員さんたち二人が私たちの乗っていたエレベータに乗り込もうとしていたので、このエレベータに乗っても外には出られないことを伝え、従業員エレベータを使用して一階まで降りることを提案した。

 そして、従業員エレベータのあるところまでぞろぞろ歩いて行ったのだが、そこには既に先客の会員さんが一人いらっしゃった。従業員エレベータは店舗のエレベータよりも狭いので、先客の会員さんと私と、若くてかわいらしい会員さんの三人が乗るといっぱいになってしまった。そのため、店舗のエレベータに乗ろうとしていた会員さんたち二人にはその場に残っていただき、お先に失礼させていただくことになった。

 従業員用エレベータを利用したおかげで、私たちはようやく外に出ることができた。最初から、従業員用エレベータを利用しておけば、もっと早く外に出ることができたのにと思う。何故、店舗の出入口が既に閉鎖されてしまっているのに、店舗のエレベータがまだ動いていたのかは謎である。それでも、若くてかわいらしい会員さんと言葉を交わすことができて良かったと思う。次にお会いしたときに、あいさつぐらいできるといいなと思っている。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 久し振りに平日の夜に三宮店でレッスンを受けてみました。いやあ、ソフトキャリーバッグは便利ですね。何故、もっと早くこれに切り替えなかったのでしょうか。(苦笑)そんな後悔から、通勤用にももう一つソフトキャリーバッグを購入してみました。バッグやリュックに比べると、ファスナーをほぼ全開にしないと開かないので、荷物の出し入れについては不便ですが、平地を歩くスピードは断然速くなりました。トータルで考えると、やはりソフトキャリーバッグは荷物の多い私の強い味方になってくれるだろうと思っています。

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2012.03.15

映画『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』

担当外の医師による説明(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 静岡県島田市が岩手県のがれきを受け入れると表明したそうですね。これは、なかなか決断できることではないだろうと思います。静岡県島田市の市長さん、やってくれましたね。私としては拍手を送りたいところではありますが、放射能が心配だということで、地元の方たちからは反対の声もあるとか。なかなか難しい問題ですね。私は、自分の住んでいる市の市長が同じ選択をしたならば、賛同したいと思っています。

 本作を鑑賞したのは、九月九日のことである。いつも英語学習でお世話になっているBBC製作のネイチャードキュメンタリーと言えば、これまでにも映画『アース』映画『オーシャンズ』を鑑賞して来た。どの作品も、美しい映像を通して大自然を感じさせてはくれるものの、今となってはどの作品にどのような動物たちが登場し、どのような感動を与えてくれたのか、詳細に思い出すことができない。

 本作もまた、美しい映像で構成されている。ただ、ストーリーがないせいか、どのネイチャードキュメンタリーもみんな同じように見えてしまう。映像美もその場限りのもので、あとに残るものが少ない。これは、過去の作品で、美しい映像に慣れてしまい、もはや当たり前になってしまったからかもしれない。

 そして毎回、評価の対象となっているのが、日本語版ナレーションを担当される方たちのナレーションである。というのも、この手の作品は、外国語のナレーションをそのまま音声で流しておいて日本語字幕で翻訳するのではなく、日本語吹き替えで上映しているからである。今回は、日本語版ナレーションを松本幸四郎さんと松たか子さんが務めていた。松たか子さんは、感情よりも言葉のほうが遅れがちなところがあるので、可もなく不可もなくといったところだった。

 しかし、気になったのは、予告編でも流れているミスチル演奏の主題歌「蘇生」である。正直な気持ちを書かせていただくならば、静かな気持ちで映像美に浸っていたいのに、主題歌の再生音が大き過ぎると感じてしまった。もう少し静かな曲を選んで欲しかったと思う。たいていの場合、外国の作品に日本の楽曲をテーマソングとして割り当てるというこの手の試みは、成功しないことが多い。

 ところで、鑑賞して半年経った私の心に残っているのは、動物たちの智恵である。食べるために、固いヤシの実を割ろうとするフサオマキザル。大きな骨を食べられるサイズにするために、高いところから何度も岩場に落として割っているヒゲワシ。ああ、知恵を使うのは人間だけではないのだと実感した。

 とは言え、映像としては美しくても、悲しいことに、それだけで終わってしまいがちな作品でもある。それでも、大自然の素晴らしさを伝えるだけの作品ではあると思う。いろいろな動物を追うのではなく、かつての映画『キタキツネ物語』のように、特定の動物にのみ狙いを定め、ストーリー性を持たせたほうが心に残る部分は多いようにも思えた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私たちの心にいつまでも残るのは、美しい映像よりも、そこで繰り広げられるドラマであるように思いました。だから、映画『キタキツネ物語』は、鑑賞から何十年経っても心の中に残っているものが大きいのかもしれません。

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2012.03.14

担当外の医師による説明(2)

担当外の医師による説明(1)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。千葉県銚子市や茨城県神栖市で震度五強の地震があったそうですが、該当地域にお住まいの皆さん、お怪我はありませんでしたでしょうか。千葉県銚子市と言えば、何年か前に、ガンモと一緒に銚子電鉄の乗り潰しに出掛けて行ったことを思い出します。犬吠崎の灯台は、地震の大きな揺れに耐えることができたでしょうか。おまけに、昨日は青森県や岩手県に津波注意報も出ていましたね。そうした情報を知らせるメールが携帯電話に届くと、やはりタイトルを読んだだけでもドキッとしてしまいます。

 ガンモが大きな病院まで駆け付けてくれたおかげで、私としてはとても心強かった。いつもならば、兵庫県にある我が家から、愛媛県にある私の実家まで、最低でも四時間半は掛かるというのに、今回は更にその先にある大きな病院まで三時間ちょっとで着いたらしい。寝不足の上に、母の診察時間に間に合うように、ずいぶんスピードも出していたようだ。そんなことで交通事故でも起こしたら大変なことだが、とにかくガンモが無事で良かったと思った。

 私たちはしばらくの間、広い待合所で順番待ちをした。大きな病院なので、待ち時間が長いのは覚悟していたものの、たまたま他の患者さんたちの診察に空きが出たのか、予約時間よりも早めに名前を呼ばれた。私たちは緊張した表情で、四人とも一緒に診察室の中に入って行った。

 今回、検査結果を聞かせてくださるのは、母をこの大きな病院に呼んでくださった医師とは別の医師だった。母をこの大きな病院に呼んでくださった医師は、その日は別の病院で外来を担当されていたらしい。母もたまたまそのときにその病院でお世話になり、その医師がこの大きな病院で継続的に診察を受けられるように手配してくださったのだ。今回は、先日の検査結果を聞かせてくださるということで、その医師でなくても良いと判断されたのだろう。

 医師は、パソコンで母の電子カルテを開き、説明に入った。それによると、母の肺がんは、胃のリンパ節にも転移しているとのことだった。頭のMRIの検査を受けて転移性脳腫瘍があることがわかったのは別の病院だったので、その情報は電子カルテには記載されていなかった。そのことを医師に言うと、
「○○医師(母を大きな病院に呼んでくださった医師)に確認しておきます」
と言ってくださった。

 私は、
「肺がんのステージとしてはどの段階なのでしょうか?」
と医師に尋ねた。医師は、
「転移があるならステージIVですね」
とおっしゃった。母は、私よりも更にがんに関して疎かったので、ステージIVよりもまだ先があるのかと思っていたらしい。しかし、それ以上、先のステージがないことがわかると、
「ステージVがあるのかと思った」
とがっかりした口調で言った。母のそんな言葉を聞くと、胸がきゅんと痛んだ。

 私は、喫煙者でもない母が肺がんになったことをふまえ、
「腺がんでしょうか?」
と医師に尋ねてみた。すると医師は、
「扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんですね」
とおっしゃった。扁平上皮がんというのは、喫煙者に多い肺がんである。私はその答えに納得が行かず、喫煙者でもない母が扁平上皮がんになるのはおかしいので、原因は何かと医師に尋ねてみた。すると医師は、
「受動喫煙ですね」
とおっしゃった。受動喫煙、すなわち母は、喫煙している人の煙を吸って肺がんになったというわけだ。

 とは言え、同居している父は、確かに煙草を吸っていた時期があったものの、それはもう二十年ほども前のことである。今は弟も両親と同居しているが、弟が同居し始めたのはわずか一年ほど前のことなので、おそらく数年前から形成され始めたであろう肺がんとの関連性は薄いように思えた。しかも母はかなりの嫌煙家なので、喫煙者である弟の部屋に入るときも煙草の煙を嫌い、必要最小限に留めていたはずだった。つまり、母が煙草の煙にさらされるようなことはほとんどなかったはずなのだ。それなのに、母の肺がんが扁平上皮がんとは・・・・・・。

 それから医師は、今後の治療方針について説明してくださった。その説明の中で、「(ステージIVの肺がんが)完治することはありません」といったようなニュアンスを含む表現が多く見受けられ、私はその度に気をもんだものだった。

 医師の話によれば、他所に転移があると手術はできないので、抗がん剤の投与か放射線治療になるとのことだった。抗がん剤と聞いて、私が一番最初に頭に思い浮かべたのは、イレッサだった。そこで私は医師に、
「イレッサですか?」
と尋ねてみた。医師は、
「イレッサですか。適応はありますね」
とおっしゃった。内視鏡の検査をしたときに、母のがん細胞が採取され、イレッサを服用しても良い遺伝子の並びになっているかどうかの検査も行われたらしい。その結果、母の遺伝子はイレッサに適応しているようだった。

 イレッサは、母のような非喫煙者の日本人女性の肺がん患者に良く効く薬ではあるのだが、イレッサの服用により、死に至ってしまった患者さんもいらっしゃる。そのため、訴訟問題にまで発展している薬である。

 私がイレッサのことを口にしたからだろうか。医師はあたかもメモを取るかのように、電子カルテに「イレッサ」と入力した。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 前編と後編のつもりで書き始めたのですが、二回では書き上げられそうにないので、またまたタイトルを変更させていただきました。このとき説明をしてくださった医師は、担当医ではなかったからでしょうか。ひどく淡々としていて、大きな病院の医師とはこんなものなのだろうかとがっかりしたのを覚えています。しかし、その後、母は同じ病院で、メンタル面でもフィジカル面でも良い影響を与えてくれる医師に出会うのです。

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2012.03.13

担当外の医師による説明(1)

映画『ハウスメイド』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。福島近郊のサービスエリアに設置されているごみ箱に、福島産のお土産や、おそらく実家などからのもらいもののと思われる生野菜などが大量に捨てられているというニュースを読みました。これには、胸が痛みますね。東北地方頑張れとか、とりわけ福島に対しても、表向きにはたくさんのエールが贈られている中で、実際にはこのようなことが起こっているというのです。がれきの受け入れに関しても、放射能の問題が浮き彫りになっていると聞きました。私は、福島産の食べ物については、他県以上に厳密な検査が行われているのではないかと思っているのですが・・・・・・。特に、生野菜などは、その土地に住んでいる人たちが食べているものでもあるので、何とも胸の痛む出来事でありますね。「捨てられたのは、福島産のお土産や生野菜ではなく、放射能である!」と福島の方たちに向かって叫びたくなります。日本国民が本当の意味で東日本大震災の痛みを分かち合うには、こうした恐れを福島の皆さんたちと一緒に体験して行くことのように思えて来ました。

 青天の霹靂から二週間ほど経ち、母が肺がんであることを自分の中で少しずつ受け入れながら、次第に冷静さを取り戻したとき、一番最初に思ったのは、喫煙者でもない母が、何故、肺がんになったのかということだった。この頃、私はがんに対する知識はほとんどなかったのだが、四年前にある肉腫で義母が他界したことをきっかけに、ガンモはがんに関するブログなどを熱心に読んでいた。そのため、ガンモは私よりも、がんに関する知識が豊富だった。

 やがて私は、肺がんの中でも腺がんという種類のがんならば、喫煙者でなくても肺がんになることを知った。だから、母の場合も、きっと腺がんなのだろうと思っていた。

 さて、大きな病院で診ていただく前に、地元の少し大きな病院で頭のMRIの検査を受けたところ、母の肺がんは、既に頭にも転移していることがわかった。ただ、この時点ではとても小さな転移性脳腫瘍が一つあっただけだった。ガンモは、
「転移があると、IV期、つまり末期だから」
と言った。それを聞いた私は、目の前が真っ暗になったのを覚えている。

 五月の終わりから六月の初めに掛けて、母は大きな病院に検査入院をした。その検査入院中に、母は心電図を取っていただき、内視鏡の検査も受けたそうだ。この頃は正確な記録を取っていなかったのであやふやなのだが、おそらくPET-CTの検査も受けたのではないかと思う。

 母曰く、内視鏡の検査は、思いのほか辛かったらしい。その後、肺が傷ついていないか、レントゲンを撮って確認していただいたあと、退院したという。

 六月上旬にそのときの検査結果が出るというので、私は休暇を取って帰省した。このときガンモは仕事の都合で私とは一緒に帰省できなかったので、私は一日の仕事を終えたあと、高速バスを利用して帰省した。母の肺がんが発覚してから初めて母との対面を果たした私は、母の顔を見て安心するとともに、これからのことを考えるととにかく不安な気持ちでいっぱいだったと思う。

 実家に一泊したあと、私は両親とともに病院に出掛ける準備を整えた。驚いたことに、父と母はよそ行きの服を着ていた。地元の病院ではなく、自家用車で四十分ほど走ったところにある大きな病院に出向くことになるので、ずいぶんかしこまっているらしい。一方、私はというと、いつもと同じラフな服装だった。私自身が病院で診察を受けるときも、特によそ行きの服を着たりはしない。私は、病院に出掛けて行くことに関しての意識の違いを強く感じたものだった。

 私たちは、父の運転する自家用車で大きな病院へと向かった。予約時間よりもずいぶん早い出発である。この日、ガンモはもしかすると、検査結果を説明してくださる医師の話を一緒に聞きに行けるかもしれないと言っていた。しかし、前日の夜も遅かったようなので、兵庫県から愛媛県まで午前中のうちに移動するのは難しいだろうと思っていた。

 ところが、大きな病院に着いて順番待ちをしているときに、父が、
「トイレの前で、珍しい人に会った」
と言うではないか。誰だろうと思って顔を上げてみると、何と、ガンモだった。ガンモは早朝に目覚め、ほとんど睡眠を取らずに、高速道路を飛ばして、大きな病院まで駆け付けてくれたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この少し前までは、とにかく動揺していましたね。母が肺がんであることを受け入れるまでにずいぶん時間が掛かったように思います。仕事をしていたのが不思議なくらいです。確かに仕事中も、しばしば涙がにじんでいたのを覚えています。(苦笑)こうして振り返ってみると、私たちはちゃんと前を向いて生きて行けるのだと感じました。

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2012.03.12

映画『ハウスメイド』

ホットヨガ(二八三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m いったん暖かくなったのに、また寒さがぶり返していますね。街を歩いている人たちを見ると、寒くてもマフラーをしていない人たちが多く見受けられます。私は、首は冷やしたくないので、例え上半身が半袖であったとしても(今は寒いので、もちろん長袖を着ていますが)、首を暖かくしていればご機嫌です。(笑)

 本作を鑑賞したのは、九月七日のことである。予告編の雰囲気から、人間の心の奥底に潜むどす黒い感情が浮き彫りにされた作品だと思い、公開前からとても楽しみにしていた。主演のチョン・ドヨンは、映画『ハッピー・エンド』で大胆なラブシーンを披露していたのが印象的である。そのチョン・ドヨンが、今回はメイドとして働く上流階級の邸宅の主と情事を重ねながら、次第に究極的な感情を体験して行く。

 チョン・ドヨン演じるウニは、上流階級の邸宅でメイドとして働き始める。その邸宅には、双子を身ごもった妻がいる。ウニが雇われたのは、妊娠中の妻の世話をするとともに六歳になる娘ナミの面倒をみるためだ。しかし、ウニはやがて映画『イル・マーレ』のイ・ジョンジェ演じる邸宅の主フンと良からぬ関係になる。

 映画『イル・マーレ』では、純朴な青年といったイメージを抱かせてくれたイ・ジョンジェだったが、今回の役は邸宅の主ということで、少々強引である。しかし、もともとの資産家は彼ではなく、妻のようだ。そのため、彼自身、どこか肩身の狭い想いをしてもいるようだ。

 そんなフンは、メイドとしてやって来たウニに興味を持ち、肉体関係を結ぶようになる。しかし、やがて二人の情事を彼の妻が知るところとなり、運命の歯車が狂い始める。

 嫉妬は人を別人にしてしまう。これまで理性で保たれていた秩序をめちゃくちゃに狂わせてしまうのだ。夫とメイドの情事を知った妻とその母親の取る態度が、とにかく尋常ではない。その勢いにつられて、やがてウニも自らの感情をむき出しにして行く。そして、衝撃の結末を迎えるわけだ。

 ただ、良くわからないのが、ウニの先輩メイドであるビョンシクの取る行動ある。一言で言ってしまえば、彼女はコウモリのような存在だ。もともと彼女は、妻の母親に仕えていたからだろうか。一見、妻の味方であるようにも思えるのだが、時にはウニの味方であるようにも見受けられる。妻の味方であるときは、古株のメイドとしての役割を全うしようとし、ウニに優しくするときは、彼女自身の人間的な部分が引き出されているのかもしれない。

 究極的な感情を体験したあとには、恐ろしい静寂が待っている。何となく、これからも同じことが繰り返されて行くであろう予感を漂わせている。何故なら、究極的な感情を体験した割りには、その経験が、魂の奥深いところにまで行き届いていないような気がするからだ。

 冒頭の女性の飛び降り自殺のシーンは、別の解釈もあるようだが、その邸宅で働いていた若いメイドが身を投げたと考えられなくもない。そして、冒頭とラストでエンドレスの構成になっているのではないだろうか。

 究極的な感情が表現された作品であるにもかかわらず、本作の評価が低いのは、ひょっとすると、予告編と実際の作品の間にギャップを感じた人が多かったからかもしれない。かくいう私もギャップを感じてしまった一人である。また、女性の立場から見て、本作の登場人物の中に自分自身を投影させようとしても、誰も見つからないことも評価が低い原因の一つかもしれない。強いて挙げるならば、私はウニの親友に一票入れたいところだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私にとってもっとも嫌悪する存在は、やはり邸宅の主であるフンですね。彼がメイドに手を出すということさえしなければ、このようなこと起こっていなかったはずなのにと思います。だからこそ、まるで何事もなかったかのように振る舞っているラストに怖さを感じる作品です。

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2012.03.11

ホットヨガ(二八三回目)

みんなを笑顔にする○○フェアの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m この週末、ガンモは一人で沖縄出張に出掛けていました。沖縄は、ずいぶん暖かかったようです。軽装で出掛けてしまったので、帰りはずいぶん寒かったみたいですね。そろそろ帰りの飛行機に乗るために空港へ向かう頃だと思い、ガンモに電話を掛けてみると、街角のどこかで東日本大震災の追悼ライブが行われていたのでしょう。ガンモが電話に出ると同時に音楽が聞こえて来ました。ガンモは曲の演奏が終わるまでずっと、携帯電話を繋いだままにして、その演奏を聞かせてくれました。音楽で追悼の意を表現するのは、時間の掛かることでもあり、また、言葉で表現するよりも間接的でもあるのですが、その旋律の中に、確かに想いを込めることができるのだなと思いました。

 三月十日土曜日は、梅田店のスタジオでホットヨガの六十分の骨盤調整コースのレッスンを受けた。いつもならば、出掛ける十五分ほど前までに「ガンまる日記」を書き終えて、支度を整えてから家を出るのだが、今回は、先に支度を整えておいて、出掛ける直前までパソコンに向かって「ガンまる日記」を書いていた。すると、いつもとは勝手が違っていたせいか、準備し忘れていたことがいくつかあり、またしても家を出るのが遅くなってしまった。しかも、これまでにないほど遅くなってしまったのだ。それでも、家を出たあと、途中で信号待ちをしなくて良かった分、何とかいつもの電車に乗ることができたのだが、梅田店に着いて、着替えを済ませてスタジオに滑り込んでみると、既にレッスンは始まってしまっていた。

 今回のレッスンの参加者は十六名で、そのうち男性会員は四名だった。おそらく骨盤調整コースのレッスンに初めて参加されたであろう方と、Nさん、それから、いつも骨盤コースのレッスンでお見掛けしていた方と、カップルで参加されている方の四名である。

 今回も、ユーミンの声のインストラクターに導かれ、これまでとはまったく違うレッスンを体験した。毎回、レッスンの内容が異なっているので、とても新鮮である。レッスンの内容は、やはり骨盤の理論から学ぶレッスンだった。

 今回は、両足を投げ出して、片方の足を棒に見立てて、前後にずらすレッスンを行った。その動作を左右片方ずつ行い、自分で動かしにくいほうの足を感じ取った。そして今度は、動かしにくいほうの足を後ろに伸ばし、動かしやすかったほうの足を前に折り込んで身体を前面に倒した。これは、骨盤コースのレッスンにも組み込まれているポーズだが、私はこのポーズが効いているのは、前に折り込んでいるほうの足だと思っていた。しかし、そうではなく、後ろに伸ばしているほうの足に効いていたことがわかった。骨盤調整コースのレッスンでは、動かしにくかったほうの足を後ろに伸ばすこのポーズをじっくりと二回行い、動かしやすかったほうの足を後ろに伸ばすポーズを一回だけ行った。

 今回は、全体的に寝転がって行うポーズが長かった。以前から感じていたことなのだが、私は両足を片側に倒したときに、寝そべっている上半身が不自然にぐらついてしまう。しかし、中には両足だけを片側に倒しても、寝そべっている上半身がきれいに決まっている人たちがいる。いや、ほとんどの方たちがそうなのだ。私の上半身が不自然にぐらついてしまうのは、ウェストのくびれがないからだろうか。片側だけでなく、どちらの向きでも同じように不自然な状態になるのはとても不思議である。

 こんなふうに、毎回、新しい宝箱を開けるかのようなレッスンが展開されるため、あっという間の六十分だった。

 シャワーを浴びて受付に行くと、受付にはやはり、三宮店のスタッフがいらっしゃったので、私は再び高いテンションで会話をさせていただいた。「毎週同じような会話をしてますね」と三宮店のスタッフがおっしゃった。ここのところ、毎週、梅田店に足を運んでいらっしゃるという三宮店のスタッフに、私は、
「いっそのこと梅田店のスタッフになられてはいかがでしょうか」
と提案させていただいた。

 骨盤調整コースのレッスンは、十二時半から行われるので、お昼御飯を食べるのがずれ込んでしまう上に、その後の映画鑑賞もやや制限されてしまう。以前は、一日のうちに映画を二本鑑賞することも余裕だったが、十四時半頃にお昼ごはんを食べるとなると、その日のうちに映画を二本鑑賞するのはちょっときつい。それでも私には、骨盤の理論をしっかりと教えてくださる骨盤調整コースはどうしても捨てがたいのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 骨盤調整コースのレッスンは、骨盤の理論を学びながら、毎回、同じレッスンではないというのが魅力的ですね。レッスンを受けると、やはり「調整」が行われているようで、最近の私の歩き方も少しずつ変化して来ているように思います。骨盤の歪みを調整するために、荷物を持つ手も、これまでとは反対に変えてみました。それで、少しでも左右の骨盤のずれの調整ができればいいと思っています。

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2012.03.10

みんなを笑顔にする○○フェア

映画『インシディアス』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 更新が遅くなりまして、申し訳ありません。東日本大震災から一年が経過しますね。あちらこちらで東日本大震災を忘れないでいるためのイベントが開催されているようです。しかし、実際に被災された方たちと、そうしたイベントを通して東日本大震災を外から感じようとする人たちとでは、やはりギャップがあることと思います。でも、ギャップが生じたとしても、とにかく私たちは、あの東日本大震災を忘れないでいることが大切なのではないかなと思っています。

 まだ寒さが残る中、職場で半年に一度の○○フェアが開催された。○○フェアとは、職場に特定の業者さんがやって来て、商品を格安で提供してくださるセールのことである。

 今回、開催されたのは、消耗品のフェアである。その日のお昼休み一時間限りの開催なので、十二時のチャイムが鳴ると同時に、私は派遣仲間と一緒に大急ぎで階段を駆け下り、特設会場へと向かった。あれほど急いで階段を駆け下りて行ったというのに、○○フェアの会場となっている一階屋外の特設会場では、既にたくさんの人たちが目をギラギラさせて、商品を物色していた。聞くところによると、十二時のチャイムが鳴る以前から特設会場にやって来て、商品を物色していた人たちもいるらしい。確かに、私たちよりも先にこれだけの人たちが集まって来ているということは、十二時のチャイムが鳴る以前からここで待機していた人たちもいるはずである。

 今回は、洗剤を買う必要がなかったので、私は洗剤以外の消耗品を次から次へと買い物かごに入れて行った。一番の狙い目は、四袋五百円のボディーソープだった。それらを無事にゲットすると、ガンモが使う男性用シャンプーが二本で五百円だったのでまとめ買いした。それから、三個五百円の携帯用歯ブラシセットや四袋五百円の詰め替え用薬用ハンドソープなども買い物かごに入れて行った。

 ○○フェアの特徴としては、特設会場を訪れている人たちが家族と電話で話しをしながら買い物をしているところである。とにかく消耗品が安いので、あれも買おうか、これも買おうかと、家族と相談しているのである。私も、男性用シャンプーを購入したことをガンモに電話で伝えておいた。ガンモは、「ありがとう」と私に言った。

 ○○フェアの会場には、同じオフィスで働いているにもかかわらず、普段はそれほど会話をしていない人たちもいたのだが、お買い得商品を買い物かごに入れて気分が高揚していたせいか、何の抵抗もなく言葉を交わすことができた。普段、それほど会話をしているわけではないのに、まるで同じ喜びを分かち合う同志のような感覚で繋がっていた。

 こうして私は、欲しいものをひと通り買い物かごに入れたので、いよいよ会計を済ませるために清算待ちの長い列に並んだ。ところが、今回の○○フェアはこれまでに経験ないほどの大盛況ぶりで、会計を終えるまでにずいぶん時間が掛かってしまった。とは言え、昼休みなので、○○フェアだけに時間を費やしてはいられない。お昼ご飯も食べなければならないし、通勤途中にアップした「ガンまる日記」の推敲もしておきたかった。そんなこんなで、ようやく会計を済ませた私は、購入した戦利品を大急ぎでオフィスの自席に運ぶと、再び食堂のある一階へと降りて行った。オフィスには、派遣仲間も含めて、○○フェアで買い物を済ませた人たちが、パサパサと買い物袋の音を立てながら、満足そうな表情で戦利品の整理をしていた。私のように、自家用車で通勤していない人たちは、これらの戦利品をせっせと分割して持ち帰ることになる。結局私は、重いのを少し我慢して、わずか二回ですべての戦利品を自宅に持ち帰った。

 次の○○フェアは半年後の開催予定である。○○フェアは、普段、会話をしていない人たちをも結び付け、みんなを笑顔にする。お買い得商品満載の上に、みんなの笑顔が見られるかと思うと、先日開催されたばかりだというのに、早くも○○フェアが待ち遠しくて仕方がない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ○○フェアは、すべての人たちが利用するわけではなく、普段から消耗品の買い物と縁のない人たちは利用していません。そういう方たちは、私たちが血相を変えて特設会場に向かう姿を不思議そうに見守っています。ここにも、実際にそれを体験している人たちとそうでない人たちとの間でギャップがありますね。とは言え、もしも同じビルで働いている人たち全員が特設会場に押し寄せて来たら大変なことになりますので、ギャップがあってもいいのかなと思っています。

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2012.03.09

映画『インシディアス』

青天の霹靂の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 寒さがまたぶり返しましたね。私は花粉症ではないのですが、にわか花粉症のガンモによると、花粉が来ているそうです。春を迎えるにあたり、くしゃみをして身体の緊張を解く季節なのでしょうか。花粉症の皆さんにとってはとても辛い季節だと思いますが、頑張って乗り越えてください。

 本作を鑑賞したのは、九月二日のことである。本作がホラー映画であることは覚えていたのだが、レビューを書くにあたり、映画のタイトルを眺めても、その内容を思い出すことができなかった。鑑賞してから半年も経ってしまうと、こういうことが多い。

 本作を鑑賞しようと思い立ったのは、劇場で本作の予告編を観たことがきっかけだった。映画『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン監督と、わずか百三十五万円という低予算で映画『パラノーマル・アクティビティ』を世に送り出して大ヒットさせたオーレン・ペリ監督が手を組んだ作品ということで、普段、この手の作品はほとんど鑑賞しない私でも興味を持ったのだ。実際に鑑賞してみると、ラストの意外性に驚かされた。なるほど、それで『インシディアス』(こうかつな)というタイトルが付けられているのだと思った。

 ある家族が新居に引っ越して来るのだが、やがてその家で不気味な現象が次から次へと起こり始める。そんな中、長男が梯子から落ちて昏睡状態に陥ってしまう。数々の不気味な現象の原因が引越し先の家にあると見た家族は、その家を引っ越して新しい家に住み始めるのだが・・・・・・。

 製作者は意識していないかもしれないが、本作は第一部と第二部に分かれていると思った。第一部は、家族だけが登場し、次から次へと不気味な現象が起こるシーンで構成されている。そして第二部では、不気味な現象を解決するために呼び寄せた霊媒師とその仲間たちの助けを借りて、衝撃の結末を迎える。ストーリーとしては、良く練られていると思った。ただ、第一部と第二部では、ガラリと雰囲気が変わる。霊媒師が家にやって来るシーンでは、映画『パラノーマル・アクティビティ』を思い出したので、ひょっとすると第一部を映画『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン監督が担当し、第二部を映画『パラノーマル・アクティビティ』のオーレン・ペリ監督が担当したのだろうか。

 本作を一言で表現すると、父親の、息子への深い愛情を利用した「こうかつな」存在を扱った作品である。そのずる賢さと強い執念にはぞっとさせられる。そのため、こうした連鎖を断ち切るための解決策を示すような作品ではない。仮に鑑賞者が同じような立場に陥ってしまったとしても、解決のためのヒントになるようなものは何一つ示されてはいないのだ。

 それにしても、やはり西洋のホラー映画は、日本のホラー映画とは大きく異なっている。日本のホラー映画がどこか水気のあるじっとりとしたイメージだとすれば、西洋のホラー映画は全体的に黒いイメージである。邪悪なものの現れ方や邪悪なものとの戦い方が、信仰する宗教によって異なっているというのも面白い。そうした現象は絶対的なものではなく、その国に住む人たちが心の中で生み出す相対的なものであることを意味しているのだろうか。和洋折衷という意味で、誰かに西洋の悪魔と日本のお坊さんを戦わせるような映画を作って欲しいものである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m なかなかひねりの効いた作品だったと思います。鑑賞後の感想としては、「呑まれた!」と思いましたね。ちなみに映画『ソウ』シリーズは、ほんの一作しか鑑賞したことがないのですが、超常現象というよりは、人間の中に棲む悪魔が描かれた作品だったように記憶しています。こうして二人の監督が手を組んで、一つのものを生み出す作業もいいですね。

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2012.03.08

青天の霹靂

「わざとやったらごめんな」の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私の出身地である愛媛県の高校入試において、去年の社会科の問題用紙が誤って配布され、試験監督を務めた教諭も受験生らも最後まで去年の問題であることに気付かずに試験が終了してしまったそうです。しかし、あとから去年の問題だったことに気付き、既に帰宅した受験生をわざわざ呼び戻して再試験したとか。いやあ、これは驚きの事件ですね。受験生らも、予想外の再試験で動揺したことと思います。果たして、どのように対処するのでしょう。私としては、例え去年の問題であったとしても、受験生らが真剣に取り組んだ結果を考慮してあげたほうがいいような気がしています。

 あれは去年の五月中旬頃のことだった。当時は、ウィークデーの仕事帰りであっても、ちょっと無理をして、映画を鑑賞してから帰宅することがあった。その日も、加入しているシネマポイントカードの鑑賞ポイントが二倍になる日だったので、私は三宮にあるミニシアター系映画館に足を運び、映画を鑑賞していた。私は、映画を鑑賞するときはいつも、携帯電話の着信音量を消音モードに設定している。私の携帯電話はバイブレータの機能もなく、着信時のランプもカバンの中に入れておけば光ることがないためである。

 映画を鑑賞したあと、携帯電話を開いてみると、映画鑑賞中に母からの着信があったことがわかった。私は、ほんの軽い気持ちで母に折り返しの電話を掛けたのだが、そのとき私は、母から驚くべき事実を知らされることになる。母は確かに、
「肺がんになった」
と私に言ったのだ。

 私は一瞬、自分の耳を疑いながらも、胸の奥からこみ上げて来る深い悲しみを感じた。一方、母はとても冷静だった。ここのところ、夜になると血痰を伴う咳が出ていたので、かかりつけの医院でレントゲンを撮ってもらったところ、
「カイロを貼ってませんよね?」
とレントゲン結果を見た医師に何度も念を押されたあと、大きな病院で診てもらってくださいと言われ、紹介状を書いていただいたそうだ。そして、地元の大きな病院で検査を受けたところ、更に大きな病院を紹介され、それらの病院でいろいろな検査をした結果、肺がんと診断されたという。

 そして、その大きな病院に非常勤で診察に来ていた医師が、自分の勤める別の病院に呼んでくださり、父と母は自宅から四十分ほど掛けてその病院まで出向き、再び詳細な検査を受けることになっているそうだ。

 私は、とにかく気が動転してしまい、母と話している間も、冷静ではいられなかった。母が落ち着いているのがせめてもの救いだった。母は、これまでの人生の中で起こった最も気掛かりで胸を痛めた出来事を挙げて、あのときあれが少しでも良い方向に向かってくれて本当に良かったと言った。

 母との電話を切ったあと、私はすぐにガンモに電話を掛けて、母から聞いたことをそのまま伝えた。ガンモもひどく驚き、私に何度も何度も、それが本当なのかどうかを確かめた。私もまさか、母が肺がんになろうとは思ってもみなかった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 母の肺がんがわかってからこれまでのことを、少しずつ書いて行こうと思います。きっと、「青天の霹靂」とは、このようなことを言うのでしょうね。おかげ様で、あれから早くも十ヶ月が経過しようとしています。今はその状況を受け入れ、前向きに取り組んでいます。

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2012.03.07

「わざとやったらごめんな」

映画『シャンハイ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ずいぶん暖かくなりましたね。私は暖房の効いたオフィスでは、真冬の頃からずっと半袖Tシャツ一枚で過ごして来ましたが、外が暖かくなったせいか、早くも暑くなり、大きな団扇でパタパタと扇ぎながら仕事をしています。もう少しでマジクール相当品を使って、腕や頭を冷やすことになるかもしれません。私と同じように、上半身にほてりのある方たちは、今の時期の暖房は辛いでしょうね。お互い、工夫しながら、何とか乗り越えて行きましょう。

 週末の仕事もこなすガンモは、平日に代休を取っている。私が仕事に出掛け、ガンモが代休を取った日はたいてい、自宅の最寄駅で待ち合わせをして、ガンモの運転するカングーで迎えに来てもらい、回転寿司などで夕食をとる。その後、近くのお店で簡単に買い物を済ませて帰宅するのが常である。

 その日も回転寿司で夕食をとったあと、近くのお店で買い物をしていたときのことだった。そのお店はバナナが安いので、回転寿司で食事をしたあと、しばしば利用しているのだ。レジで会計を済ませてお釣りをもらうときに、女性の店員さんから、
「わざとやったらごめんな。パーカー、裏表反対になってますよ。わざとやったらごめんな」
と言われた。しかも、お釣りを手渡す手は、お釣りを受け取ろうとする私の手に軽く添えている状態だった。

 私は、あまりにも突然のことで状況が良く掴めなかったのだが、ようやく、自分の着ているパーカーが裏表反対らしいことがわかった。次第に気温も上昇して来ているので、私はジャケットを脱いで、半袖Tシャツの上に半袖のパーカーだけを着て歩き回っていたのだ。

 私は自分の目では確かめずに、ガンモに、
「私の着ているパーカー、裏表反対なの?」
と尋ねてみた。するとガンモは私を見て、
「裏表反対だから」
と言った。私はガンモに、
「何で気付いてくれないの?」
と言った。そして、店を出たあと、そのまま何事もなかったかのようにパーカーを脱いで、裏と表を正した。

 今回のことで、私は、女性の定員さんの言葉の発し方に感動した。他の人には聞こえないように私に近寄り、お釣りを渡す手を私の手にそっと添えて、
「わざとやったらごめんな」
という言葉まで添えた上で、私の着ているパーカーが裏表反対だということを教えてくださったのだ。

 この、「わざとやったらごめんな」の一言が素晴らしいではないか。裏表反対に着ているのは、私の自由意思かもしれないという可能性を、あらかじめ想定してくださっているのだ。すなわち、パーカーを裏表反対に着る自由意思もあることをほのめかしてくださったわけだ。この一言のおかげで、実際は、自分では意図しないところでパーカーを裏表反対に着てしまっていた私は、恥ずかしい気持ちを半減させることができた。そして、こんな優しい言葉の発し方もあるのかと、痛く感動したのだった。

 それにしても、ガンモは私と一緒に回転寿司で食事をしていたにもかかわらず、私のパーカーが裏表反対であることに気付いてはいなかった。夫婦も次第に年代が古くなると、外見よりも中身で勝負しようとするのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 結婚して関西に移住してからは、人との距離の取り方が難しくもあったのですが、関西ではこんな素敵な言葉を使うことができるのですね。

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2012.03.06

映画『シャンハイ』

百円足りないの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 息子さんが大学受験をしたという友人から、第一志望に合格したとのメールが届き、何だか私までうれしくなりました。友人は今、その大学のある地域に再び出向いて、いろいろ準備を進めているところです。この時期は、準備がいろいろ大変ですね。私も二十八年前のことを思い出します。私の場合は、国公立大学を志望していたものの、共通一次試験(現在のセンター試験)を受けたところ、点数が足りなかったため、慌てて私立大学志望に切り替えたのです。しかし、その年は全体的に共通一次試験の平均点が落ち込んでいたため、ひょっとすると志望校を変えずに突き進んでも良かったのかもしれません。そのため、入りたい大学というよりも、入れる大学を選んでしまったような気がします。結果、広島の私立大学にいったん進学したのですが、親の反対を押し切って休学届を出して予備校に通い始めました。そして、翌年、東京や神奈川の大学を再受験し、神奈川にある大学に一浪で入りました。今になって思えば、大学受験だけでもいろいろな分岐点があったことになりますが、最初に志望した国公立大学に進んでいたならば、半纏(はんてん)を着てウロウロする飾り気のない大学生活を送っていたかもしれません。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、八月三十日のことである。映画サイトでの評価はやや低いものの、私としてはそれほど悪くない作品だと思っている。ただ、登場人物が多い上に人間関係も複雑であるばかりでなく、それぞれの登場人物が表と裏の顔を持っているため、ひどくわかりにくい。また、感情のやりとりが少ないため、鑑賞後に残るものも少ない。ちなみに、本作の監督を務めているのは、映画『ザ・ライト -エクソシストの真実-』のミカエル・ハフストローム監督だそうだ。

 太平洋戦争直前は、イギリス、イタリア、フランス、日本、アメリカなど、複数の国が上海を分け合っていた。そんな上海で、一人のアメリカ人諜報員コナーが殺される。上海でコナーと待ち合わせをしていた同じくアメリカ人諜報員のポール・ソームズは、コナーの死について調べ始める。その延長線上で、中国人のアンソニー・ランティンやその妻のアンナ、渡辺謙さん演じる日本人のタナカ大佐、菊地凛子ちゃん演じる謎の女性スミコらと出会う。ポールは、殺された同僚のコナーがランティンを捜査していたことを知るのだが、どういうわけか、日本人のタナカ大佐はそんなポールを執拗に追い回すのだった。

 ご覧のように、こうしてレビューを書くために簡単なあらすじを書こうとしても、人間関係が複雑過ぎて挫折しそうになってしまう。やはり、人間関係も含めて難解な作品だと思う。

 太平洋戦争直前における上海でのそんな難解な人間関係を形成している社交の場として、カジノやパーティーが挙げられる。どちらも、人間同士が本音で語り合えるような場所ではない。だから、相手を利用するために誰かと誰かが繋がろうとする世の中だった。そんな希薄な人間関係の中で、登場人物たちの本音を見破る意気込みで鑑賞するのも悪くはないだろう。

 時代に押し流されながら、ただ過ぎて行くだけの出来事として、本作は存在しているように思う。私は、学生時代に二回ほど、長野県のリゾート地で住み込みのアルバイトを経験しているのだが、どういうわけか、本作のレビューを書くにあたり、その頃のことを思い出した。というのも、アルバイトに出掛けている間に知り合い、意気投合したものの、アルバイトを終えてそれぞれが住んでいる場所に戻ると、交流が途絶えてしまった人たちがたくさんいるからだ。おそらく、リゾート地という特別な場所でのみ結ばれた淡い友情だったのだろう。太平洋戦争直前という特別な上海は、私にそんな昔を思い出させてくれたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 相手を利用しようという目的で近づいているからなのか、本作の人間関係はとても複雑で希薄ですね。そんな中で本物の感情があるとすれば、ポールとアンナの間に生まれた感情なのではないかと思っています。まあ、実際のところはどうかわかりませんが・・・・・・。(苦笑)

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2012.03.05

百円足りない

ホットヨガ(二八二回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 仕事帰りに朝食用のバナナを買おうと思い、スーパーに寄ったのですが、いつも購入している安売りのバナナがすべて売り切れてしまっていました。高いバナナは残っていたのですが、いつも購入している価格の倍以上の価格で売られていましたので、何も買わずにスーパーを出ました。(苦笑)

 最近、ホットヨガのレッスンに通うときも、レッスンに遅れそうになると、JR大阪駅からタクシーを利用しようとするなど、歩くことに関して真剣に取り組もうとはしない傾向にある。これは、私の脚力が弱まってしまっているせいもあると思う。大腰筋という筋肉が弱ってしまっているせいか、人よりも歩くのがひどく遅く、しゃかしゃか歩けないのだ。そのため、時間に余裕のないときは、到底間に合わないと思い、タクシーに頼りたくなってしまうのだ。

 最近、通勤にもこの傾向が現れ始めた。いつも通勤に利用しているJR線が遅れ、その先で乗り継ぐ地下鉄がいつもよりも遅い時間に発車する電車になってしまった。何とか勤務先の最寄駅に着いたものの、荷物を抱えて走らなければ間に合わない。通常、勤務先の最寄駅から勤務先までは、早歩きで歩いて十分程度だ。しかし、仕事開始までに残された時間はあと十分足らずしかない。そこで私は、いちかばちかでタクシーを利用することにした。道路が混雑していれば、小走りで勤務先に向かうのとそれほど変わりはないかもしれないが、とにかく走って通勤することは、今の私には無理だと思えたので、タクシーに頼ることにしたのだ。

 「近場で申し訳ないのですが、○○○までお願いします」
と、私はタクシーの運転手さんに行き先を告げた。関西地方には、目的地が近場だとわかると、露骨に面倒臭そうな態度を取る運転手さんがいらっしゃる。私が利用したタクシーの運転手さんも例外ではなく、私が行き先を告げてもうんともすんとも言わず、黙ってドアを閉めて発車した。

 道路は少し混んでいた。信号待ちに時間が掛かり、これでは例え歩いたとしてもあまり変わりはなかったかもしれないなどと少し後悔し始めたものの、信号を超えてからは割りとスムーズに走ることができた。そのため、いつもと同じ、今回、私が乗車したよりも一本早い電車に乗って、最寄駅からせっせと歩いたくらいの時間に職場の正門前に着くことができた。

 私は、タクシーに乗っている間に、支払うべきタクシー料金を予測して小銭を用意しておいた。これほど運転手さんが露骨に嫌がるのだから、初乗り料金だろうと思っていたのだ。実際、その通りだった。私は、下りるときに、
「ありがとうございます。ちょうどです」
と言って、初乗り料金の六百六十円を運転手さんに手渡した。

 そして、タクシーを下りたあと、すぐに職場の正門に向かって歩き始めたのだが、私が歩き始めても、タクシーはまだ発車しようとはしなかった。そうかと思うと、タクシーの鳴らす「プップー」というクラクションが背後から聞こえて来たのだ。ひょっとして、私を呼んでいるのかと思い、タクシーまで戻ってみると、
「百円、足りません」
とタクシーの運転手さんが言うではないか。それが、私を運んでくれたタクシーの運転手さんが発した初めての言葉だったかもしれない。「あれ、おかしいな。ちゃんと小銭を数えて用意したはずなのに」と思いながらも、私は財布の中から百円を取り出して、
「すみませんでした」
と言って運転手さんに渡した。

 職場に着いて、そのことを派遣仲間に話したところ、
「普通、手渡したときに、その場でお金を数えるんじゃないんですか?」
と言われた。確かにそうだ。お金が足りないと言われたのは、私が正門に向かって歩き始めてしばらくしてからのことだった。まさかまさか・・・・・・? 本当は足りていたのに、近場で道路も混雑していたので、百円足りなかったことにして、あとから追加で請求されてしまったのだろうか? いやいや、そんなことは思いたくない。それでも私としては、何となくすっきりしない気持ちが残った。むしろ、千円札を出してお釣りをもらったほうが良かったのかもしれないが、急いでいたので、お釣りのないように心掛けたつもりだったのだ。

 近場でタクシーを利用したときに、これほど露骨にサービス精神ゼロの対応をされたのは初めてのことだっただけに、ついついタクシーの運転手さんを疑ってしまったが、私自身、財布の中にどれだけの小銭が入っているかを管理し切れていないので、実際のところはわからないのがとても残念である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 朝から何となく、後味の悪い想いを体験しました。皆さんも、近場でタクシーを利用するときは、くれぐれも運転手さんのご機嫌にご注意くださいね。(苦笑)

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2012.03.04

ホットヨガ(二八二回目)

映画『未来を生きる君たちへ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m あいにくの雨ですね。私は、自宅の最寄駅までは自転車を利用していますので、雨が降るとレインポンチョをかぶって移動することになります。そのため、レインポンチョを用意してかぶるのに手間が掛かったり、レインポンチョをかぶっていても雨に濡れてしまったりするので、ちょっぴり憂鬱ですね。それでも、ひと雨ごとに暖かくなって行くのでしょうかね。

 三月三日土曜日、私はホットヨガのフリースタイル骨盤調整コースのレッスンを受けるべく、梅田店のスタジオへと向かった。いつもよりも早めに家を出たというのに、JR線が遅れてしまい、次の列車に乗ったのとほぼ同じ時刻にJR大阪駅に着いてしまった。また遅刻するのは嫌だと思い、タクシーを利用したい気分だったのだが、タクシーがすぐには捕まりそうになかったので、しぶしぶ歩き始めた。それにしても、ホットヨガのレッスンに通うのにJR大阪駅前からタクシーを利用するなんて、良くない癖が付き始めたものだ。

 梅田店のスタジオに着いたのは、レッスン開始の三分ほど前だったと思う。ロッカーの鍵を受け取るときに、受付のスタッフから、
「申し訳ありませんが、今日は骨盤調整のインストラクターがお休みをいただいていますので、代わりに○○が入らせていただきます。『骨盤調整風味』のレッスンとなりますが、ご了承ください」
と言われた。レッスンを担当してくださるインストラクターがお休みをされて、他のインストラクターが代役を務めるということは、これまでにも何度か経験がある。時にはまったく違うレッスンに変わってしまうこともあるのだが、おそらく、フリースタイル骨盤調整のレッスンを他のインストラクターが代役を務めてくださるということは、これまで私が受けていた六十分の骨盤コースのレッスンに近いものなるのだろうと思っていた。

 着替えを済ませてスタジオに入ってみると、これまで何度も骨盤コースのレッスンを担当してくださったインストラクターがスタジオの中にいらっしゃった。なるほど、「骨盤調整風味」というよりも、どうやら骨盤コースのレッスンそのものになりそうだと予感した。実際のところ、「骨盤調整風味」ではなく、九十五パーセント以上純正の骨盤コースのレッスンだった。

 今回のレッスンの参加者は十四名と、やはり少なめだった。そのうち男性会員はNさんと、これまで骨盤コースのレッスンで良くお見掛けしていた男性会員の二名だけだった。

 どういうわけか、スタジオで稼動しているファンヒーターの調子が良くないらしく、途中で何度も何度もエラー音を発していた。インストラクターはその度にファンヒーターのスイッチを入れ直していた。なかなか手の掛かるファンヒーターである。

 スタジオ内が暑く感じられたので、私はレッスンの途中でスタジオの外に出て、少し休息を取らせていただいた。ちょうど、骨盤コースで言うところの四つん這いのポーズが始まる頃に出て行ったのだが、スタジオに戻ってみると、早くも四つん這いのポーズは終わってしまっていた。本来ならば、四つん這いのポーズが終わるまでもう少し掛かるはずなのだが、果たして、四つん這いのポーズのどのポーズが行われていたのだろうか。

 レッスンを終えたあと、シャワーを浴びて着替えを済ませて受付に行くと、またまた三宮店のインストラクターが受付にいらっしゃったので、お話をさせていただいた。前回も書かせていただいたように、ここのところ、私はずっと、三宮店で平日の夜に行われている骨盤コースのレッスンを毎回、予約してはレッスン直前になってキャンセルするということを繰り返しているため、何となくバツが悪かった。できれば土曜日の早い時間に骨盤がらみのレッスンを受けたい私としては、三宮店のレッスンスケジュールよりも梅田店のレッスンスケジュールのほうが都合がいいのだ。しかし、それでは梅田店にどっぷりと浸かってしまうことになるので、平日の夜に三宮店でのレッスンを予約するものの、どうしても時間が取れずにキャンセルしてしまうのだ。

 三宮店のインストラクターは、ここのところ、連続して梅田店のスタジオに入っていらっしゃるそうだ。
「また、三宮店でお会いしましょう」
と言って梅田店をあとにしたものの、実際に三宮店でレッスンを受けられるのは、もう少し先になってしまいそうである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 結局、「骨盤調整風味」のレッスンというわけではなく、「ほとんど骨盤コース」のレッスンが展開されていました。レッスンを終えてから知ったことですが、フリースタイル骨盤調整コースのレッスンを担当してくださっているインストラクターは、私が通っているホットヨガスタジオのインストラクターではなく、フリーのインストラクターのようです。きっと、いろいろなスポーツクラブなどでレッスンを担当されて来たのでしょうね。私としては、骨盤の理論を学びたいので、これからも、骨盤調整のレッスンに期待しています。

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2012.03.03

映画『未来を生きる君たちへ』

一人、また一人(14)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。災害時に使える防寒具として、【防災グッズ 震災グッズ】【YDKG-td】【smtb-td】災害時などいざという時に備えたい防災用緊...を購入してみました。試しに自宅で活用し始めてみたところ、自分の体温を逃がさないので、とても暖かいことがわかりました。ここのところ、気温が高くなって来ているので、私は自宅では何の暖房器具も使用せずに、半袖Tシャツ一枚の上にこれを使用しています。パサパサと音がするものの、暖かくてとても快適であります。

 本作を鑑賞したのは、八月二十七日のことである。鑑賞してから半年以上も経ってしまうと、本作のように映画のタイトルがやや抽象的な場合、映画のタイトルを見ただけでは作品の内容を思い出せないことがある。本作も例外ではなく、こうしてレビューを書くにあたり、映画サイトの情報を参照してようやく思い出した次第である。

 本作は、映画『しあわせな孤独』、映画『アフター・ウェディング』映画『悲しみが乾くまで』などのスサンネ・ビア監督の作品である。スサンネ・ビア監督の作品はいつも、やや重いテーマが扱われることが多いのだが、本作もまた、考えさせられることの多い作品だった。

 いろいろな立場にいる人たちが、暴力や復讐の連鎖を断ち切れないでいる。医師であるアントンの息子エリアスは、学校で執拗ないじめを受けているところを転校生のクリスチャンに助けられ、やがてクリスチャンと友情を結ぶようになる。クリスチャンは、やられたらやり返せという考えの持ち主なのだが、エリアスの父であるアントンは、何でも暴力で片付けてしまう考えを否定している。エリアスやクリスチャンを伴っているときに、アントンはある男に殴られる。クリスチャンらがその男の勤務先を突き止めたというので、その男のもとを訪ねたときも、アントンは再びその男に殴られてしまうものの、決して手を出そうとはしなかった。私はそのシーンに大きく心を動かされた。

 アントンが手を出さないことにより、その一部始終を間近で見ていたエリアスやクリスチャンらは何を思っただろうか。特に、何でもやり返せばいいと思っていたクリスチャンには、やり返さないという新たな選択肢も加わっただろうか。そんな人間的にも懐の大きさを感じさせてくれるアントンなのだが、実はアントンの浮気が原因で妻とは別居中の身である。また、医師として、普段はアフリカの難民キャンプで働いているアントンだが、妊婦のお腹を切り裂く“ビッグマン”の手当てにあたることになり、殺人者の命を助けることは、自分自身も殺人に協力することになるのではないかと激しく葛藤する。更に、ラストに近付くにつれ、ある大きな事件が起こり・・・・・・。

 こうして振り返ってみると、本作でいろいろな登場人物たちが直面しているのは、「赦(ゆる)し」という偉大なテーマなのではないかと思う。自分自身が殴られても決して手を出そうとしなかったアントン、夫の浮気を許容するかどうかで葛藤し続けているアントンの妻、執拗ないじめに遭っているエリアスやその友人のクリスチャン、そして、ラストの大きな出来事に関わったエリアスとクリスチャンや彼らを取り巻く周りの大人たち・・・・・・。そのどれもが、「赦す」ことに対し、激しい葛藤を覚えてしまう設定ばかりである。

 しかし、それらの難しい状況の中にほんのわずかでも希望があるとするならば、やはり「愛があってこそ赦しが起こる」ということなのではないかと思う。言い換えれば、「愛なしには赦しは起こらない」ということだ。そのことを強く認識させてくれるのが、夫の浮気を赦そうとするアントンの妻であったり、大きな出来事に関わったエリアスとクリスチャンだったりするわけである。起こっていることが大きいだけに、すっきりした結末ではないのだが、それでも、似たような問題に直面した人たちに、迷いから抜け出すためのヒントを与えてくれる作品なのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m スサンネ・ビア監督は、またしてもシリアスなテーマを扱った作品を世の中に送り出しました。怒りの感情の向こう側にある、人間としての平等な感覚を引き出すことで解決が得られているような気もしますね。例えば、アフリカで殺人者を救うことに直面した医師のアントンは、相手を殺人者だと判断する前に、自分自身が医師であることを認識することで医師としての平等な感覚を引き出そうとしているように思えました。アントンの妻も、夫の浮気を赦せないでいる自分自身の感情を観察する前に、自分は夫を愛しているという、事実や状況よりももっと根本的な部分で大切なことに気付くことができたのだと思います。

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2012.03.02

一人、また一人(14)

頑固もののガンモ(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 少し間が開いてしまったのですが、今回は、およそ二年振りに一人、また一人(13)の続きを書かせていただきます。

 あれから早くも二年の月日が流れようとしている。まだ皆さんにはご報告していなかったのだが、実はその間に、私の所属している派遣会社から、新たに二人の派遣社員が採用された。そのうちの一人は、二年前に派遣契約を終了させられた派遣仲間のポストに就いたので、私としては何とも複雑な気持ちだった。あれほど急いで派遣契約を終了させたというのに、わずか一年程度で体制が変わってしまったことに、戸惑いを覚えたものだった。

 しかし、私のそんな複雑な気持ちをよそに、新たに仲間に加わった二人の派遣仲間たちは、私の中から私自身とも言える大切なものをどんどん引き出してくれる貴重で有り難い存在だった。そのため、休日に三人で飲みに行ったり、職場では話せないようなことをメールで交わし合ったりもした。私は、この五月で現在の派遣先での就業期間がちょうど十年になるのだが、これまで現在の派遣先でいろいろな派遣仲間たちとの出会いを果たして来たものの、彼女たちほど中身の濃い付き合いに発展したのは初めてだった。

 しかし、昨年末あたりから、何となく派遣先企業の中で「予算が厳しい」という声を聞くようになった。私もとうとう現在の派遣先との契約が終了してしまうのだろうかという不安を抱えながら派遣先企業の様子をうかがっていたところ、つい先日、派遣会社の営業担当が、私たち派遣社員の次期の契約更新について話を伝えにやって来た。

 派遣先企業に派遣会社の営業担当がやって来ると、派遣社員が一人ずつ営業担当と個別に面談をする。その順番はいつも、その派遣先企業に就業した順である。すなわち、私が一番の古株なので、いつも私が一番に呼ばれるわけだ。

 派遣会社の営業担当は、派遣先企業の上司らと話をした直後に、私に声を掛けてくださった。立ち話も何なので、一階にある打ち合わせスペースに向かう途中で、派遣会社の営業担当から、驚くべきことを聞かされた。何と、私を含めた古株の派遣社員は次期も契約更新がなされるのだが、私と仲の良かった二人の派遣社員が契約終了になってしまうというのだ。

 それを聞いた途端、私は階段を降りていた足を止め、そこに立ち止まった。営業担当も、私が彼女たちと仲良くさせてもらっていることを良く知っていたので、一緒に立ち止まって、
「辛いですよね」
と言った。私は、
「そのことを、これから二人に伝えなければならないんですよね」
と営業担当に言った。営業担当も、このようなことを派遣社員に伝えるのはとても辛そうだった。その後、一階の打ち合わせコーナーで営業担当と話をしたのだが、私は最初から最後までずっとため息をついていたのだ。

 私が面談を終えたあとは、まるでバトンを渡すかのように次から次へと派遣仲間を呼んで、すべての派遣社員が営業担当との面談を終えた。契約終了になってしまう派遣仲間が営業担当と話をしているとき、彼女たちがどんな気持ちで営業担当の話を聞いているのかと思うと、私の胸は潰されそうだった。

 営業担当との面談が終わったあと、契約終了になる派遣仲間の一人と女子トイレで会った。私は彼女の顔を見るなり、こらえ切れない思いが募り、涙目になってしまった。彼女に声を掛けたもののの、何と言ったかは覚えていない。ただ、この結果がとても残念で、彼女たちがいなくなってしまえば、とても寂しくなることを伝えたように思う。
 しかし、彼女は私よりもずっと気丈で、この契約終了をむしろポジティブにとらえていた。私は、どんなときも被害者になろうとはしない彼女の強さをひしひしと感じ取った。

 その夜、もう一人の派遣仲間も含めて、職場で会えなくなる寂しさをメールに綴って送付したのだが、そのメールに対してもらった返事もまたずいぶんポジティブだったので安心した。彼女たちに言わせてみれば、この結果に一番衝撃を受けて落ち込んでいるのは、他の誰でもなく私らしい。職場で会えなくなっても、こうして連絡を取り合うことができるのだから、心配しなくていいというようなことまで言われてしまった。どうやら私は、一人でメソメソしてしまっていたらしい。

 彼女たちとの職場での分かれが辛いのは、彼女たちとは心の世界を共有することができたからだと思う。これは、とても簡単なことのようでいて、これまで職場で出会った人たちとは実現できなかったことである。だから、彼女たちと職場で会えなくなってしまうのがこんなにも寂しいのだろう。

 しかし、私自身も彼女たちとの職場での分かれを、もっとポジティブにとらえてみようと思う。新たなステップへと踏み出すために、職場で顔を突き合わせてコミュニケーションを取るという古い皮を脱ぎ捨てようとしているのかもしれないのだから。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 一人でメソメソしていて、何だか情けないですね。(苦笑)今回のことは、これからももっと関係を発展させて行くための新たなステップなのかもしれません。二人ともとてもポジティヴな姿勢なので、きっと次の仕事もすぐに決まるでしょう。ポジティヴな彼女たちを応援したいと思います。

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2012.03.01

頑固もののガンモ(後編)

映画『ヒマラヤ 運命の山』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m いやあ、ずいぶん暖かくなりましたね。私は密かに、マタギに戻るチャンスをうかがっています。(苦笑)日々の気温差がありますので、皆さんも体調を崩さないように気をつけてくださいね。それでは、頑固もののガンモ(前編)の続きを書かせていただきます。

 ガンモをカングーに残していったん家の中に入ったものの、私はかなりイライラしていた。果たしてこれが、免疫力がひどく低下してしまっている母に風邪をうつさないための最善策と言えるのだろうか。私は心の中で自問自答を繰り返していた。

 私は再び立ち上がり、ガンモのいるカングーに戻った。家の中に入るようにガンモに声を掛けてみたが、相変わらずガンモは岩のように動こうとしなかった。風邪を引き掛けているというのに、ガンモが寒いカングーに残り続けていることと、病気の母が用意してくれた手料理を食べないでいることに苛立ちを覚え、私はとうとう百円均一のお店で買ったボードを手に取り、ガンモの頭をペシッと叩いた。それでもガンモはカングーの中に居座り続けたので、私は激しい苛立ちを覚えながら、運転席のほうへと回り込み、憎しみのこもった激しい形相でガンモを睨み付けた。

 私は、とにかく焦っていたと思う。今回の帰省で、母は私たちに手料理を用意してはくれたものの、次回、帰省したときには状況が変わってしまっているかもしれない。そう思うと、ガンモは自分から大きなチャンスを失ってしまっているように思えて仕方がなかったのだ。

 それでもガンモは動かないので、私は再びしぶしぶ家の中に入った。相変わらず、ガンモが頑固な姿勢を崩さないでいることがわかると、母は、
「車ん中は寒いのに、家の中に入って、ご飯を食べてくれたほうがええんじゃけどね」
と伊予弁で言った。

 それを聞いた私は、何だか心が柔らかくなった。免疫力がひどく低下している状態で、風邪を引き掛けている人を家の中に迎え入れるのは、正直言って怖いと思う。もしも母が風邪を引き、三十八度以上の熱を出すことになれば、主治医から処方されている薬を飲んだあと、ただちに病院に搬送してもらわなければ命に関わるのだ。

 母は、私たちを迎えてくれた時点でマスクを着けていたが、その防備を崩さないまま再び外へ出て、ガンモのいるカングーへと向かった。もちろん、私も一緒について行った。

 母は、コンコンコンコンとカングーの窓を叩いた。そして、ここは寒いので家の中に入って欲しいこと、ご飯の用意ができているので食べて欲しいことなどをガンモに伝えた。するとガンモはようやく起き上がり、カングーを降りて家の中に入ってくれたのだ。私は、童話の『北風と太陽』を思い出した。私がガンモに対して必死に働き掛けていたのは、ずっと北風がして来たことだったと反省した。

 暖かい家の中に入ったガンモは、母の手料理を食べたあとゴロンと横になり、少し眠った。横になっているガンモを見付けて、父と母が湯たんぽや毛布を持って来てくれた。ガンモはそのまま二時間ほど眠った。そのため、当初、一時間だけの約束だった滞在時間はとうに過ぎてしまった。午前からの続きの電話会議は十六時からだったが、ガンモは私の実家で電話会議に参加するのだろうと思っていた。

 ガンモが横になっている間、私の両親は次から次へと私たちのいる部屋の扉を開けて、私たちに見せたいものや、持って帰らせたいものなどを運んで来た。電話では毎日話しているものの、こうして五ヶ月振りに会うのだから無理もない。

 そして十六時少し前に、ガンモはむっくりと起き上がった。
「良く寝た。風邪、治ったから」
とガンモは言った。間もなく電話会議が始まる時間だったので、私はガンモのために、ガンモのノートパソコンで使用するACアダプタをカングーまで取りに行った。その間にガンモは、ノートパソコンや携帯電話をセットアップしていたようだった。

 私は、別の部屋にいる両親に、ガンモの風邪が良くなったこと、これから電話会議が始まることなどを伝えた。いなみに、私たちが滞在している間、両親と私はずっとマスクを着用していた。

 ガンモの電話会議が終わって間もなくすると、私たちはたくさんのお土産をカングーに積み込み、両親に見送られながら、ガンモの実家へと出発した。とは言え、ガンモの両親は既に亡くなってしまっているため、もはやガンモの実家には誰も住んではいない。それでも、ガンモの実家は義弟との大切な接点となっているため、この春、小学生になる姪の入学祝いや、お正月に帰省しなかったために渡しそびれていたお年玉を持参したのだ。

 ガンモの実家を出発し、兵庫県の我が家に到着したのは二十三時頃だっただろうか。帰宅するや、私はガンモの身体を強く抱き締め、昼間の無礼を謝った。いつの間にか、私たちはわだかまりを残さずに、いつものように打ち解けあっていた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いろいろな状況が同時に進行しているとき、その中から一つだけを選び出すのはとても難しいですよね。あちらを立てればこちらが立たずという状況にもなりかねません。結果的にガンモは暖かい家の中に入り、母の手料理を食べて眠り、引き掛けていた風邪を退散させることができました。有り難いことに、ガンモの風邪が母にうつることもありませんでした。「結果良ければすべて良し」とは言い切れませんが、『北風と太陽』の太陽のように愛情をもって行動することが大切なのだと痛感しました。

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