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2012.02.11

映画『モールス』

パンク修理の外注(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 長引いている風邪ですが、服用している風邪薬を顆粒タイプのものから錠剤タイプのものに変えたところ、薬が効いて良くなって来ました。まだまだ鼻から抜けたような甘い鼻声ですが、薬が違えばこんなにも効き目が違うのだと驚いています。少なくとも、辛い鼻詰まりからは解放されました。

 本作を鑑賞したのは、八月十三日のことである。実は、本作を鑑賞する少し前に、夏休みを利用してガンモと一緒に出掛けたオーストラリア行きの飛行機の中で、一年ほど前に劇場で鑑賞した映画『ぼくのエリ 200歳の少女』を鑑賞した。何を隠そう、私にとって映画『ぼくのエリ 200歳の少女』は、これまで鑑賞したすべての作品の中で三本の指に入るくらい大好きな作品である。その作品が、飛行機の中でも鑑賞できるというので、おさらいをしたのだ。大好きな作品をもう一度鑑賞すると、最初に鑑賞したときには見落としてしまっていたことまで見えて来るので、作品の理解を深めるにはとてもいい。

 前置きが長くなってしまったが、本作は、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド版リメイクの作品である。ただ、私の中では、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』への特別な想いがあるだけに、ハリウッド映画としてリメイクして欲しくなかった気持ちが大きかった。そのため、がっかりすることがわかっているのならば、最初から鑑賞しなくても良いのではないかという気持ちもあった。とは言え、やはり気にはなるもので、好奇心から、とうとう映画館に足を運んでしまったのである。

 映画『ぼくのエリ 200歳の少女』では、ストックホルム郊外に住むオスカー少年とエリという少女の恋の物語だったが、本作ではオーウェン少年とアビーという少女の恋の物語として構成されている。どちらも、雪のたくさん降る地域が舞台となっているのだが、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』の舞台となっているストックホルムが切れるほどの寒さを感じさせるのに対し、本作は普通に雪のたくさん降る寒い地域という印象だった。

 本作を鑑賞した感想としては、「ああ、やっぱりハリウッド映画になると、こうなっちゃうのよねえ」という残念な気持ちが一番大きかった。オリジナルとの比較ばかりで申し訳ないのだが、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』は繊細かつ透明感のある作品に仕上がっていたのだが、本作は表現方法があまりにもストレート過ぎる上に、ヴァンパイアであるアビーの凶暴な性格が増強されてしまっていた。そのため、どこかホラー映画に近いような仕上がりになってしまっているのだ。私としては、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』の詩的で想像力を掻き立てられるような描写が好きで好きでたまらない。

 本作を鑑賞されたいろいろな方たちのレビューを拝見すると、やはり私と同じような感想を抱かれた方が多いようだ。一方、本作に高い評価を付けていらっしゃる方も多いのだが、そういう方たちは、オリジナルの映画『ぼくのエリ 200歳の少女』を鑑賞されていない方たちのようだった。

 私なりにこの現象を分析してみたのだが、まず、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』を上映していた映画館はミニシアター系映画館だったが、本作を上映していたのは比較的ポピュラーな映画館だった。そのため、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』を鑑賞された方たちと、本作を鑑賞された方たちは、客層が異なっていたのではないかと思う。すなわち、本作に高い評価を付けているのは、普段からハリウッド映画を好んで鑑賞している方たちだと思う。それに対し、ミニシアター系映画館に通い詰めている人たちは、ハリウッド映画があまり肌に合わず、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のような詩的で繊細な作品を好む人たちなのではないかと思うのだ。だから、普段から好んで鑑賞している繊細な作品とは違う仕上がりになってしまっている本作では物足りなく感じてしまったが、普段からハリウッド映画に慣れている人たちにとっては衝撃的な作品だったために、高い評価を付けたのではないかと想像する。参考までに、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』の予告編もご紹介しておこう。

 ちなみに、本作でヴァンパイアのアビーを演じているのは、映画『キック・アス』でヒット・ガールを演じていた クロエ・モレッツである。彼女は確かにかわいいのだが、映画『キック・アス』では圧倒的な存在感を放ってはいたものの、やはり映画『ぼくのエリ 200歳の少女』でエリを演じていたリーナ・レアンデションのほうがずっとヴァンパイアに近い怪しげな存在であるように思えた。

 また、主人公のオーウェン少年を演じていたコディ・スミット=マクフィーよりも、やはり映画『ぼくのエリ 200歳の少女』でオスカー少年を演じていたカーレ・ヘーデブラントのほうがはるかに適役のような気がする。要するに、私の中で、映画『ぼくのエリ 200歳の少女』があまりにも大切な作品であるがために、本作のありとあらゆるところを受け入れられなかった。感想としては、その一言に尽きるような気がする。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m とにかく私は、オリジナル作品の虜なんですね。また、オリジナルでは、エリの正体がお風呂上がりのシーンでわかるのですが、本作ではそのような描写はされていませんでした。何故、その描写が含まれていないのかは、ちょっと謎ですね。

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