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2012.01.07

映画『アリス・クリードの失踪』

ひらひらと目の前に広がる金属製の幾何学模様の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 更新が遅くなり、申し訳ありません。今回は予定を変更して、映画のレビューをお届けしたいと思います。

 本作を鑑賞したのは、映画『127時間』を鑑賞したのと同じ七月九日のことである。劇場で、予告編を何度か目にした作品だったのだが、実際に鑑賞してみると、頭の中で思い描いていた内容とはずいぶん異なっていた。

 二人組の男たちが黙々と何かの準備をしている。見守っているうちに、それが誘拐の準備だとわかる。二人はどこかの部屋を借り、部屋の中からは外の景色が見えないように光を遮断している。入口のドアにも、二重、三重に鍵が取り付けられている。

 やがて二人組の男たちは、若い女性を誘拐し、その部屋に連れて来る。そして、女性の着ている服を脱がすとジャージに着替えさせ、さるぐつわを取り付けてベッドに縛り付けた。女性は抵抗してはいるものの、生命の危機を感じたのか、いやいやながらも二人組の男たちに従っている。

 どうやら若い女性はお金持ちのお嬢様らしい。二人組の男たちのうち、若いほうの男が新聞で彼女を見付けて、誘拐のターゲットに定めたのだ。これから身代金が要求され、女性の父親との取引が始まるのかと思いきや、なかなかそうはならなかった。実は、若いほうの男は女性の恋人だったのだ。それからは、三人が互いに駆け引きをしながら、高額な身代金を手に入れようと必死にもがき始める。

 オープニングの段階から、完全犯罪とも言えそうなほどの用意周到な展開に感動していたところ、若いほうの男と誘拐された女性が恋人同士だったということがわかり、これまでとは違った緊張感が漂い始めた。二人組みの男たちのうち、年配の男にそのことがばれてしまったら、大変なことになるのではないかという予感がしたからだ。

 本作のタイトルは、『アリス・クリードの失踪』と掲げられてはいるものの、『奇妙な三角関係』というタイトルを掲げてもいいくらいだ。実は、誘拐犯の二人の男たちは、刑務所で知り合った仲間同士で、ただならぬ間柄でもあったからだ。

 しかし、どういうわけか、誘拐された女性に対し、被害者としての同情心が沸いて来ない。何故だろう? 考えてみたところ、どうも私は、誘拐された女性を演じている女優さんがミスキャストのように思えてしまったようだ。メイクも控えめで、もう少しかよわい感じのする女性のほうが、この役に適しているのではないかと思ってしまったのだ。しかし、最後まで鑑賞してみると、そんな考えも吹き飛んだ。なるほど、このような展開を迎えるならば、彼女は決してミスキャストというわけではなかったのだと言える。

 驚いたことに、本作の登場人物は、わずか三人だけである。低予算で製作されたとも言える作品だが、二転、三転と覆される三人の騙し合いに最後まで目が離せない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 若い男の刑務所仲間だった中年男を演じているのは、イギリス映画にはしばしば出演されているエディ・マーサンという俳優さんですね。彼は、普段は刑事さんの役が多いように思うのですが、今回は誘拐犯を演じていました。台詞がないときでも、表情で演技ができる役者さんなんですよね。

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