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2011.12.24

映画『クリスマスのその夜に』

編み物をする女性が教えてくれたことの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。またまた更新が遅くなり、申し訳ありません。クリスマスではありますが、今年は積極的にクリスマスをお祝いし合うのを自粛させていただいています。それでも、少しだけクリスマス気分を味わおうと、ケンタッキーに寄ってチキンを買って帰ろうと思ったのですが、入口のドアをくぐると、「ご予約の方ですか?」と尋ねられ、「いいえ」と答えたところ、「三十分待ちになりますが、よろしいですか?」と言われました。普段、私が利用している最寄駅にはケンタッキーがないので、わざわざ途中下車してまでケンタッキーを目指したというのに、三十分も待たなければならないのかと思い、途方に暮れていたところ、すぐ近くにモスバーガーがあり、店頭でチキンも売られていたので、そこでチキンとハンバーグとサラダを購入して帰宅しました。

 クリスマスにちなんで、十二月十六日に鑑賞したばかりの作品のレビューを書かせていただこうと思う。

 実は、予告編を観た限りでは、本作はそれほど心惹かれる作品であるようには感じられなかった。というのも、一つの物語で構成されているわけではなく、あちらこちらでいくつもの物語が並行して進行している作品だと感じられたからだ。ところが実際に鑑賞してみると、確かにクリスマス・イブにあちらこちらでいくつもの物語が生まれてはいるのだが、登場人物が多くても、それほど混乱するような内容ではなかったのが幸いだった。それどころか、どこか心がほっこりして来るような作品に仕上がっていた。

 予告編では、それほど心惹かれる作品ではないと感じられたというのに、最終的に本作を鑑賞しようと思い立ったのは、本作が、映画『ホルテンさんのはじめての冒険』のベント・ハーメル監督の作品だったからだ。確かに、予告編を観たときに、登場人物たちが話している言語が私の判別できる言語ではないことが気にはなってはいたのだが、ノルウェー映画ということであれば、それも納得が行く。映画『ホルテンさんのはじめての冒険』を鑑賞したときも、雪の多い国だと実感してはいたが、本作も同様だった。

 スクリーンを通して展開されるいくつもの物語は、クリスマス・イブだというのに、どれを取っても手放しでハッピーと言えるものではなかった。妻に愛想をつかされ、家を追い出されてしまった男が友人の医師のところで何かを受け取る。それが何であるのかは、あとになってからわかる。かつて彼が住んでいた家では、子供たちとともに、妻とその恋人が仲睦まじく暮らしていた。そして、サンタクロースに扮して子供たちへのプレゼントを渡すために、妻の恋人が納屋にやって来る。納屋にはサンタクロースの衣装が用意されていて、そこでサンタクロースの服装に着替えをしてから子供たちにプレゼントを渡すことになっているのだ。すなわち、かつては男が実践していたことを、今年は妻の恋人が実践しようとしている。当然、男の心の中は穏やかではない。男は、妻の恋人よりも先にサンタクロースに扮し、自分が用意したプレゼントと摩り替えて、納屋で妻の恋人を待ち構えるのだった。

 久し振りに故郷でクリスマスを過ごそうと考えているものの、所持金が少なく、故郷に帰れない男もいた。何と、その物語の中では、警報が鳴って駆けつける車としてカングーが登場した。なるほど、ヨーロッパ映画だからカングーが登場しても決して不思議ではない。実際、カングーの故郷であるパリを訪れたときも、およそ二分に一台の割合でカングーを見掛けたし、それ以外のヨーロッパの国々でもカングーはたくさん活躍していた。それでも、こうしてはっきりとカングーを映画で認識するのは初めてのことだったかもしれない。

 中年の男女がクリスマス・イブに情熱的なセックスをしているシーンも印象的だった。セックスそのものもやけにリアルだったが、決して体型のいいカップルとは言えないところに、現実味が溢れ過ぎていた。しかし、このカップルが不倫カップルだったということに、あとになってから気付く。というのも、女は男が妻と別れると口にしたことをずっと信じて、今年こそ新たな展開を待ち続けていたからだ。

 他にも、妻に家を追い出された男の友人である医師の話や、クリスマスなのに家族とお祝いをしない男の子と女の子が天体望遠鏡で夜空を眺める話など、実に様々な物語が盛り込まれている。それらは互いに完全には繋がらないものの、誰もがクリスマスをきっかけに素直になって、愛を求めたり、与えたりする物語が詰まっているのである。

 日本からはるか遠い国で起こっているいくつかの出来事は、クリスマスという全世界共通の行事を通して、日本にいる私たちにとっても身近な物語に変わるのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 妻に追い出された男がサンタクロースに扮する話は何とも痛々しかったですね。何故なら男は、サンタクロースの格好をして自分の子供たちを抱きしめるからです。しかも、それだけでなく・・・・・・。ああ、何故、人生はこうもうまく行かないのでしょう。うまく行かないことがあるからこそ、うまく行ったときの喜びもひとしおだとわかってはいるのですが、やはり、サンタクロースの仮面をかぶった男は悲し過ぎますね。

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