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2011.12.01

映画『イヴ・サンローラン』

ガンモ、ミイラになる(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m もう十二月なんですね。いやはや、月日が経つのは本当に早いものです。私はまだ、長袖の服が着られないので、半袖で過ごしています。何だかこのまま年末まで半袖で過ごせそうな気がして来ました。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、五月二十三日のことである。実は恥ずかしながら、本作を鑑賞するまで、世界的なファッションデザイナーであるイヴ・サンローランが同性愛主義者であったことを私は知らなかった。彼はピエール・ベルジェという運命的な恋人との出会いを果たし、ピエールの助けによりイヴ・サンローランを設立して世界的なファッションデザイナーへと成長したのだった。本作の多くのシーンは、ピエールへのインタビューによって成り立っている。

 本作を鑑賞すると、イヴの中から、有名人にありがちな「憂鬱」を感じ取ってしまう。本当に求めているものが手に入らずに、激しく苦悩しているのだ。

 世間的には、華やかなファッション業界で活躍していたイヴなので、彼を表面的なところでしか見ていない人たちは、彼を「成功した人」として見ていたはずである。確かにその通りなのかもしれないが、イヴは、イヴ・サンローランというブランドの人気を保ち続けるために、かなり無理をしていたと感じる。人気を維持するために、自分自身をひどく痛めつけてしまっているように思えたのだ。彼の内面にはかなりの苦しみがあったはずなのに、表面的には華やかな一面を見せ続けていた。イヴのパートナーのピエールは、そんな彼の二面性を感じ取っていたようである。

 自分が生み出したものが世の中に受け入れられ、それが常に上位をキープしていたら、素直にうれしい。ブログランキングに参加している私だって、応援クリックの数が多くなり、上位にランキングできたらとてもうれしい。しかし、上位にいることで、その状態を維持するプレッシャーも生まれて来る。イヴは長年に渡り、そのプレッシャーと戦い続けて来たように思う。だから、思い切って引退宣言をしたときに、晴れ晴れとした表情をしていたのではないだろうか。

 イヴ亡きあと、ピエールは、美を追求するためにイヴと二人で集めた数々の価値ある骨董品をオークションにかけている。その数に圧倒されるとともに、イヴがどれだけたくさんのお金を手にしていたかを想像することができる。
 しかし、例えたくさんのお金に恵まれていたとしても、決して幸せにはなれないということを、憂鬱なイヴが証明してくれているように思う。クリスチャン・ディオールの後継者に抜擢された頃から、イヴの輝かしい未来は決まっていたかのように見えたが、次々に運び出されて行く高価な骨董品を見ていると、金銭的には恵まれなくても、自分が本当にやりたいことを実践しながら、本当に好きな人と一緒に過ごす素朴な人生のほうに魅力を感じてしまうのだった。一見、華やかそうに見える人生の裏に、これほどの憂鬱があったということに、とにかく驚かされる作品だった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いつも思うのですが、世の中で成功する人は、その成功を助けてくれる重要な人物に出会っていますよね。イヴにとっては、まさしくピエールがそうでした。そして、イヴを喪ったピエールの悲しみは、まだまだ深いように感じられました。

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