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2011.11.19

映画『恋の罪』

ホットヨガ(二六六回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ガストでサンキューフェアが開催されていることは、皆さん、ご存知のことと思います。私たちも、サンキューフェアが開催されているというので、ガストに何度か足を運び、三百九十円のお得なセット料理を食べてみました。更に、十一月十七日より新たなサンキューフェアが開催されているというので、またまたガストに足を運んでみました。ところが、わずか三十九円のキッズメニューがサンキューフェアとして掲げられているだけで、私のように子連れではない大人は通常料金で食べるしかありませんでした。とは言え、私はガストの携帯会員なので、通常メニューにプレミアムカフェという名のドリンクバイキングを堪能して帰って来ました。(苦笑)

 今回も、本日鑑賞したばかりの作品のレビューを書かせていただこうと思う。映画『冷たい熱帯魚』の園子音監督作品ということで、私は予告編を観たときから劇場公開を楽しみにしていた。

 予告編には、一九九〇年代に実際に起きた事件からインスパイアされた物語とあったが、本編が始まった途端、渋谷区円山町が映し出されたので、「なるほど、インスパイアされた事件とは、あの事件のことだったのか」と思った。そう、「東電OL殺人事件」である。

 実際の東電OL殺人事件では、殺害された東電のエリート女子社員が昼と夜の顔を使い分けていたが、本作の中にも、二つの顔を持った三人の女性が登場する。幸せな家庭に恵まれながらも、夫の後輩との不倫関係をずるずると続けている女性刑事の和子、人気作家の貞淑な妻でありながらも、時間と肉体を持て余しているいずみ、そして、有名大学の女性助教授でありながらも、夜になると渋谷のラブホテル街で立ちんぼをする美津子の三人である。三人の共通点を挙げるとするならば、セックスの虜になってしまっているところだろうか。実際に殺害された東電OLは、本作の中では美津子に最も近い人物であったと思われる。実際に殺害された東電OLが拒食症だったからなのか、本作に登場する美津子の肉体もひどくやせ細っていた。

 私は、園子音監督の作品では、まだ映画『冷たい熱帯魚』しか鑑賞していないのだが、映画『冷たい熱帯魚』で描かれていたような人間の究極的な闇の感情が本作でもしっかりと描き出されていた。

 とは言え、時間と肉体を持て余していた主婦のいずみが堕ちて行くプロセスは何となく理解できるとしても、有名大学の助教授を務める美津子が主張する内面の世界は、私にはやや難解だった。言葉が実体を持つ場合とそうでない場合が存在しているところまでは理解できる。しかし、言葉の実体が肉体であるというのはいま一つ理解できなかった。触感を通して初めてその存在を実感できるように、肉体を使うことで、その実体を確信しようとしたのだろうか。ということは、夜な夜な渋谷のラブホテル街に立ち、セックスを繰り返して肉体を酷使することによって、セックスというものの実体を得ようとしていたのだろうか。そうだとすると、やはり私には理解し難い。肉体ではなく、自分の究極的な感情を探り出すために肉体を酷使したというのなら、まだ理解できるのだが・・・・・・。もしかすると、本作に登場する「城」とは、美津子が求めてやまなかった「確かなもの」を代表する言葉に過ぎなかったのかもしれない。

 そして、どうやら美津子の背景には、実の母との確執があるようだった。実の母親が美津子とその父(つまりは、母親にとっての夫)に抱く激しい憎悪から想像できることは一つである。本作では、そのことが暗黙的に表現されているだけだが、もしも美津子の暴走が、それが叶わなかったことへの喪失感を埋め合わせる目的のものならば、美津子はいくら求めたとしても、それと同等のものは得られなかっただろうと思う。

 何人かの方たちが、映画サイトで本作の感想として述べられていたのだが、女性刑事の和子の不倫については、私も描写する必要がなかったように思う。しかし、園子音監督は、おそらくだが本作で表の顔と裏の顔を持つ女性たちを徹底的に描き出したかったのではないだろうか。そのために、奇怪な殺人事件に携わる担当刑事を女性にし、その女性刑事にも表の顔だけでなく裏の顔を持たせたのかもしれない。

 こんなふうに、本作は、とにかく最初から最後まで狂気の世界が繰り広げられ、しかもそれが究極的な闇の世界であるにもかかわらず、激しい嫌悪感を伴わない。そんな不思議な作品なのだ。

 更に驚いたことに、園子音監督といずみを演じていた神楽坂恵ちゃんは、先日、婚約を発表されたばかりなのだそうだ。神楽坂恵ちゃんと言えば、映画『冷たい熱帯魚』にも出演されていた女優さんである。これからも、公私ともに影響を与え合うペアであって欲しいものだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いやはや、またしても狂気の世界に引きずり込まれてしまいました。美津子の内面世界はかなり難解でありました。こういう作品を観ると、果たして人の持つ表の顔と裏の顔、一体どちらが本当の顔なのか、わからなくなってしまいますね。もしも裏の顔が本当の顔だとしたら、むしろ表の顔のほうが仮面を被っていることになりますから。本作は、まだまだ絶賛公開中です。究極的な世界を体験したい方にはお勧めの作品です。

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「恋の罪」★★★☆水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、 児嶋一哉(アンジャッシュ)、二階堂智、 小林竜樹、五辻真吾、深水元基、 内田慈、町田マリー、岩松了、 大方斐紗子、津田寛治 出演 園子温 監督、 144分、 2011年11月12日公開 2011,日本,日活 (原題:恋の罪 ) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「『冷たい熱帯魚』(2... [続きを読む]

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