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2011.10.12

リュープリンという選択(6)

映画『ミスター・ノーバディ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m オーストラリア旅行の記事の続きを書きたいところなのですが、平日は旅行アルバムと連携して記事を書き上げる余裕がないため、比較的余裕のある週末に書かせていただくことにします。今回は、リュープリンという選択(5)の続きをお届けしますね。

 十月の三連休の初日は、二回目のリュープリンの注射を打っていただくことになっていた。もたもたしていて、家を出るのがすっかり遅くなってしまったものの、診察の予約時間までには何とか婦人科の受け付けを済ませることができた。完全予約制なので、ほとんど待ち時間もなく、すぐに私の名前が呼ばれ、中待ち合いに入った。

 診察室では、私の前の患者さんがI医師の診察を受けていた。「通常は三ヶ月経てば・・・・・・」とか、「貧血は・・・・・・」といったようなキーワードが診察室から漏れ聞こえて来た。「ひょっとすると、こちらの患者さんも子宮筋腫でリュープリンの注射を始めたばかりなのだろうか?」と私は頭の中で勝手に想像していた。そうこうしているうちに、私の前の患者さんが診察を終えて診察室から出て来られたかと思うと、ほどなくして私の名前が呼ばれたので診察室に入った。

 私はI医師に、生理(リュープリンの注射をしているので、正確には不正出血)が来たことを伝えた。I医師からは、リュープリンを始めたときに、翌月から生理は止まるが、私の場合は不正出血があるだろうと言われていたのだが、実際にその通りになった。

 I医師に、生理の程度について尋ねられたので、私は通常の生理よりも少しだけ出血が少ないくらいだったが、いつもよりも長引いていると答えた。生理が始まったのは十月一日なのだが、実はこの記事を書いている今でも少量の出血が続いている。子宮筋腫の人は、生理が長引くとも言われているが、私の場合、最大限に長引いたとしてもせいぜい一週間程度だったので、今回の出血は生まれて初めてと言ってもいいくらい長引いていることになる。

 それから、これまでよりもほてりが若干強くなったことと、ここには書けないある症状についてもI医師に相談させていただいた。その症状については、これまでにも少しだけ出ていて、過去にI医師に相談させていただいたこともあるのだが、リュープリンを始めてから、その状況がひどくなってしまったのである。私は、体内のエストロゲンが少なくなったためにそれが起こっているのではないかと主張したのだが、I医師は、私の筋腫が大きいために起こっているのではないかとおっしゃった。私は、注射を始めてからお腹が少し小さくなって来ているので、筋腫が大きくなったために起こっているとは考えにくく、やはり体内のエストロゲンが少なくなったからだと主張した。しかしI医師は、リュープリンの注射を始めても、筋腫はすぐに小さくなるものではないとおっしゃった。それなのに、確かに私のお腹はに凹んで来ているのだ。それを考えると、筋腫が大きいためにその症状が悪化したとは考えにくかった。

 I医師は、その症状に対し、エストロゲンを足す方法もあるが、それではあまり意味がないので、リュープリンの注射を弱いものに変えるという選択肢もあるとおっしゃった。現在、私に施されている注射は、最強のものを使ってくださっているらしい。強い注射を使って女性ホルモンの分泌を抑え、あとからエストロゲンを足すくらいならば、最初から弱い注射を使ったほうがいいのではないかとI医師はおっしゃった。

 低エストロゲンの人に対して、エストロゲンを足すという方法も取られているが、実のところ、私が相談させていただいたその症状に関しては、エストロゲンを足してもあまり意味がないことがわかっているとI医師はおっしゃった。また、漢方薬もないという。

 私は、リュープリンによるエストロゲン不足が理解できないと言った。生理のような不正出血があるということは、体内にまだエストロゲンがあるということであり、特に私の場合、脂肪から作られるエストロゲンもあるはずなのに、ほてりやその他の症状などの明らかにエストロゲン不足の症状が出ているのだ。体内のエストロゲンが一体何に使われるのか、良くわからないと私が言うと、I医師は、
「様々な要因が重なって起こっていることなので、低エストロゲンの症状が出たとしても、単にエストロゲンを足しただけでは解決しないんです」
とおっしゃった。

 私は、I医師が提示してくださった選択肢について、考えてみた。今回から、リュープリンの注射を弱くしてもらうか、それとも、I医師のおっしゃるように筋腫が小さくなることを期待して、このまま最強のリュープリンを注射してもらうか。私は考えた末に、やはりこれまでの最強のリュープリンの注射を続けていただくことにした。

 ちなみに、私が訴えたある症状に対し、漢方薬はないが、西洋医学のお薬はあるとI医師はおっしゃった。
「その薬を処方しましょうか?」
とI医師が言ってくださったので、私がある専門用語を用いて、
「それにも効きますか?」
と尋ねてみたところ、I医師は、
「良く勉強してますね」
と褒めてくださった。しかし、私の知識はまだ断片的で繋がりを持たないと答えると、I医師は、
「確かにそうやね」
とおっしゃった。

 私が、
「リュープリンは抗がん剤だったんですね」
とI医師に言うと、I医師は、
「乳がんの治療に使われるリュープリンは、あなたに注射しているリュープリンの二倍の量ですよ」
とおっしゃった。そして、
「それに、抗がん剤という言われ方をしていますが、厳密に言えば、抗がん剤と言ってもがん細胞を殺傷するわけではなく、女性ホルモンの分泌を抑えているだけなので、正常な細胞も殺してしまうような抗がん剤とは違います」
ともおっしゃった。リュープリンが乳がんや前立腺がんの治療にも使われているのは、ホルモンに依存するがんだからということのようだ。

 私は、いい機会だったので、以前から疑問に思っていたことをI医師に尋ねてみた。
「ホットフラッシュとほてりの違いは何ですか?」
すると、I医師からは、
「同じですよ。ホットフラッシュは英語です」
という答えが返って来た。私は、
「ホットフラッシュは、暑いだけでなく、寒い感覚もやって来るのだと思っていました」
と言った。するとI医師は、
「それは、日本語では冷えのぼせと言いますね」
とおっしゃった。なるほど。私の場合、冷えとのぼせが交互にやって来ているわけではなく、上半身がほてり、下半身が冷えている。これは明らかに冷えのぼせだが、ホットフラッシュが冷えのぼせと同義ならば、私もホットフラッシュということになるのかもしれない。

 更に、最近、息が苦しいとまでは行かないが、階段を昇ったりすると息切れがする上に、普段の呼吸も何となくし辛いので、もしかすると血栓ができているのではないかとI医師に尋ねてみた。すると、I医師は、
「それはないでしょう。血栓ができれば、足は腫れるし、冷えも出て来ます。更年期、貧血、肥満などでも、息切れしますよ」
とおっしゃった。私は何だか耳が痛かった。

 それから、もうすぐ胃の内視鏡の検査を行うことになっていて、検査のときに出血が止まらないと困るので、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の服用を一週間ほど中止するように言われていることを伝えると、I医師は、
「それはその医師が桂枝茯苓丸を知らんからやろう。もし、血液が止まりにくくなるような薬なら、生理の出血量が多い人には処方できませんよ。(服用を中止するのは)前日だけにしておいたら?」
と言ってくださった。私はその言葉にいたく納得したのだった。

 いつものように桂枝茯苓丸を四週間分処方していただき、四週間後の診察の予約をしたあと、私はリュープリンの注射のために処置室に向かった。そこで、前回とは反対側の左側の下腹部にリュープリンの注射をしていただいた。二回目だからだろうか。身体の中にリュープリンが残っているという感覚も、握力の低下も見られなかった。そして、一万五千円弱を支払って病院を出たあと、最寄の薬局で処方箋を受け取り、最寄駅へと向かった。

 所用を済ませてから駅の改札に行くと、人身事故が発生しているという。いつもは病院の最寄駅で昼食をとるのだが、今回は少し早めに三宮まで出向き、三宮で昼食をとろうと思っていた。しかし、人身事故で電車が動いていないため、予定を変更して、いつものお店で昼食をとり、そのあとコーヒーショップに入って「ガンまる日記」を書き上げたあと、三宮へと向かった。その頃には電車は復旧していた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m リュープリンの副作用なのか、以前よりもほてりが若干強くなっているような気がします。今でも私は日中は半袖Tシャツ一枚で過ごし、帰宅すると、半袖Tシャツを脱いで上半身はスポーツブラジャーだけになり、ガンモに敬遠されながらも、寝室の窓を開けて、扇風機をブンブン回します。I医師に、これ以上、ほてりが強くなるのかどうか尋ねてみたのですが、これ以上は強くならないだろうとおっしゃっていたので、これくらいのほてりならば、何とか乗り越えられそうだと思っています。抱えている別の症状はありますが、筋腫が小さくなれば改善されるだろうというI医師の言葉を信じてみることにします。(苦笑)

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