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2011.10.02

映画『まほろ駅前多田便利軒』

ホットヨガ(二五五回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m いやはや、過ごし易い季節になりましたね。私はまだ半袖Tシャツ一枚で過ごしていますが、朝の早い時間に朝日を浴びながら自転車で走っていると、ひんやりとした空気が両腕に当たってとても気持ちがいいのです。このひんやりとした空気と朝日のおかげで、朝からとてもハッピーな気分になることができます。この快適な涼しさがずっと続いてくれるといいのですが・・・・・・。(苦笑)

 四月二十九日と言えば、ちょうどゴールデンウィークが始まった頃だろうか。だから本作は、私にとって、ゴールデンウィークに鑑賞した最初の作品ということになる。本作を鑑賞する二ヶ月ほど前に、本作で主人公を演じている瑛太くんのお父様が自ら命を絶ってしまったという痛ましいニュースが流れていた。そのため、スクリーンに映し出されている、まだその深い哀しみと直面していない過去の彼がとても気の毒に思えて仕方がなかった。

 本作は、多田啓介を演じている瑛太くんと、彼の同級生役の行天春彦を演じている松田龍平くんとのコンビが絶妙にいい。単に映画のキャストとして集められただけの関係では、これほどまでに息のぴったり合う関係を演じ切ることはできないだろうと思っていたところ、あとになってから、二人が実際にプライベートでも仲のいい友達同士であることを知った。にぎやかに会話を交わす友人同士の関係ならば、スクリーンの上でも実現し易い。しかし、本作の二人は、沈黙の世界をも共有してしまっている。そこに、寄せ集めのキャストでは到底実現できそうもない空気が流れているのだ。まさしく、阿吽の呼吸とはこの二人のことではないだろうか。

 多田は、東京の郊外と思われる「まほろ市」で便利屋を開業している。ひょんなことから、その便利屋に、中学時代の同級生だった行天が居候することになる。阿吽の呼吸の二人はしばしば意見が対立するものの、互いに言いたいことを言い合ったとしても、決して根本から相手を拒絶してはいない。しかも、互いに相手にないものを持ち合い、補い合っているようにも見える。そんな二人の絶妙な関係が、最後まで観客をグイグイと引っ張って行くのだ。

 便利屋は、留守中にペットを預かったり、塾に通う子供の送り迎えを請け負ったりと、依頼人に頼まれればたいていのことは何でもこなす。便利屋に作業を依頼する人たちは、どこかワケありのようにも思えるが、多田と行天の二人の便利屋も、心にどこか大きな傷を背負っているようにも見えた。実は二人とも、離婚経験があり、それぞれに心の奥のほうに仕舞い込んでいるトラウマがあるのだ。

 便利屋としての売り上げと人件費を考えると、一人でできる仕事も多いのだが、そこは映画だからなのか、何とか二人で補い合いながらうまくやっているようである。

 人は様々な経験を通して自分自身を磨きながら、自分自身の抱えている問題を解決する糸口を見付けて行く。そのためには、わざわざ自分を変えようとしなくても、多田が行天の居候を受け入れたように、自分自身の周辺で起こっている出来事をさりげなく受け入れて行くことだけで十分なのではないか。そんなことを感じさせてくれる作品だった。

 私が本作を劇場で鑑賞してから既に五ヶ月以上経過しているというのに、まだ全国のあちらこちらの劇場で本作が上映され続けているのは、やはりそれだけ本作が優れた作品だからなのだろう。暗いイメージは拭い切れないものの、多田と行天の阿吽の呼吸を見届けるだけでも価値のある作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 多田と行天の阿吽の関係は、そのままプライベートの二人の関係なのでしょうか。とにかく、絶妙な関係が描かれています。沈黙の世界を共有できるような友人は、作ろうと思ってもなかなか作れないので、本当に貴重な二人だと思います。

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