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2011.10.27

経口内視鏡初体験(2)

映画『わさお』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。映画『わさお』の中でも触れられていましたが、この秋も、冬眠前のクマが食べ物を求めて、私たち人間の目の触れるところにしばしば現れているそうです。今年は台風などの影響で、例年よりも更に木の実が少ないのでしょうか。クマの目撃情報は、去年よりも多くなっているそうです。何と言っても胸を痛めてしまうのが、そのような形で現れたクマが射殺されてしまうことです。射殺せずに、何とか食べ物を与えて山に返してあげて欲しいものです。それでは、経口内視鏡初体験(1)の続きを書かせていただきます。

 経口内視鏡検査を受けると覚悟を決めた私は、看護師さんが持って来てくださった小さな紙コップに入った液体を飲み干した。その液体は、胃の中にある空気を取り除くためのものらしい。その後、胃や腸の動きを止める注射が腕に打たれた。もしかするとその注射は、子宮筋腫のMRIの検査を受けるときに打たれる注射と同じものかもしれない。

 経口内視鏡検査では、喉のあたりに麻酔をかけるという。経鼻内視鏡検査のときは、鼻から麻酔薬が注がれたのだが、経口内視鏡検査の場合は、うがいをするときのような姿勢を取って、麻酔薬を喉の中にしばらく貯めておくように言われた。その麻酔薬は、注射器に収められて運ばれて来たので、私は、喉に注射をされるのではないかと恐ろしくなり、
「喉に注射をするんですか!?」
などと看護師さんに尋ねてしまった。すると看護師さんは、とんでもないといった口調で、
「注射はしませんよ」
と説明してくださった。確かに良く見ると、入れ物は確かに注射器でも、針は付いていなかった。

 看護師さんが注射器の中に入った麻酔薬を私の口の中に注ぐと、私は口の中に注がれた麻酔薬ができるだけ舌の奥のほうに留まるように、首を突き出す形でちょうど良い角度を模索しながら、五分間、同じ姿勢を取り続けた。五分経つと、今度はスプレーに入った麻酔薬を看護師さんが持って来られた。私が、鎮静剤を使用しないと宣言したため、鎮静剤の代わりに麻酔をしっかりと施してくださるという。スプレー式の麻酔薬は、先ほど喉の奥のほうに流し込まれた麻酔薬を補助するためのものだった。

 スプレー式の麻酔薬の投与が終わると、私はいよいよ施術台へと案内された。いったん仰向けに寝転んだあと、今度は身体を左側に倒すと、私の口の中にはマウスピースがはめ込まれた。マウスピースというと、トランペットの演奏に使うマウスピースを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思うのだが、今回、はめ込まれたのはトランペットのマウスピースではなく、マリリンモンローの口のようなマウスピースなのだ。そのマウスピースを軽く噛むことによって、口を開いたままの状態を保てるようになっていた。

 その後、看護師さんの指示で、私は足を折り曲げた。そのような姿勢を取ることで、経口内視鏡検査が行い易くなるのだろう。こうして準備が整うと、内視鏡のカメラは、マリリンモンローの口のようなマウスピースの中を通って、私の体内へと入って行った。

 経鼻内視鏡検査のときは、内視鏡のカメラが鼻の奥へ奥へと入って行ったとしても、多少の違和感は感じたものの、呼吸はちゃんとできていた。しかし、経口内視鏡検査では、呼吸の仕方がわからない上に、口からの異物感を感じてゲホゲホと激しく咳き込んでしまった。検査を受ける前に、女性医師からは、
「鼻で息を吸って、口から吐いてください」
と言われていたのだが、普段、そのような呼吸を実践していないのだから、いきなりぶっつけ本番でできるわけがない。しかも、喉の奥には既にカメラがぐいぐいと入り込んでいる状態なのだ。私は呼吸のペースを掴むことができず、しばらくの間、ゲホゲホと激しく咳き込んだ。私が咳き込む度に、看護師さんは私の背中をさすってくださり、
「吸って、吐いて」
とリラックスしながら誘導してくださった。

 一時は、喉に入れられた内視鏡のカメラを引き出して、検査を中止して欲しいとまで思っていた私だったが、看護師さんの誘導のおかげで、ようやく呼吸のペースを掴むことができた。鼻で吸って、マリリンモンローの口で吐く。私が呼吸をする度に、看護師さんが、
「そうです、そうです。吸って、吐いて」
と励ましてくださった。

 私の呼吸が落ち着いて来たので、女性医師は内視鏡のカメラを更に奥のほうへと進めた。まず、前回の経鼻内視鏡検査で見付かった喉の辺りの白い粘膜はきれいに取れているそうだ。そして、気になる胃のポリープだが、こちらはいくつか見付かった。一つや二つではないらしい。しかも、中には大きいもので六ミリ程度のものもあるという。ただし、どれも良性なのだそうだ。最初のうち、女性医師が、
「取りますか?」
とおっしゃったので、私は、良性ならそのままでもいいと思い、取らなくて良いという素振りを見せていたのだが、大きいもので六ミリあると言われたので、慌てて、
「取ってください」
と声にならない声をマリリンモンローの口から発した。それを聞いた女性医師は、私の胃のポリープを生検してくださったようだ。確かに、ここ三、四年は、健康診断を受ける度に胃にポリープがあると言われていたのだが、やはり内視鏡検査を受けてみると、明確にわかるものだと改めて知った。そして、診る人が診れば、それが悪性であるのか、それとも良性であるのかは一瞬のうちに区別がつくということも良くわかった。

 そうこうしているうちに、内視鏡のカメラはいつの間にか私のマリリンモンローの口から引き出され、あっという間に経口内視鏡検査は終わった。私は、経鼻内視鏡検査よりも検査に掛かる時間が速かったので、驚きを隠し切れず、
「もう終わったんですか?」
などと言った。口の中に溜まっている唾液をすべて出すように言われたので、顔の横に置いてくださっている入れ物の中に全部出した。そして、施術台が元の高さに戻ると、私は女性医師の机の横に置かれた椅子に腰掛け、女性医師の話に耳を傾けた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 生まれて初めて受けた経口内視鏡検査は、異物感と呼吸ができない苦しさでとても辛かったですね。とは言え、看護師さんの優しい励ましのおかげで無事に乗り越えることができました。やはり、三人掛かりの体制になるのは、検査中に苦しさを訴える人が多いからなのかもしれません。そして、実際に受けてみてわかったのは、おそらく、検査をする側の立場としては、経鼻内視鏡検査よりも経口内視鏡検査のほうが検査を行い易いのではないかということでした。内視鏡のカメラを鼻から入れるのと口から入れるのとでは、やはり鼻から入れるほうが手間が掛かるように思えるからです。ということは、ひょっとすると、今回、経口内視鏡検査を薦められたのは、検査をする側の都合だったのかもしれません。

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