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2011.10.05

映画『塔の上のラプンツェル』

経鼻内視鏡初体験(5)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 熊本地方で震度五強の地震があったようですが、揺れを感じた地域にお住まいの皆さん、大丈夫でしたでしょうか。ここ最近の流れからすると、九州地方の地震は珍しいですよね。突然のことで、ずいぶん驚かれたことと思います。どうかお怪我などありませんように。

 本作を鑑賞したのは、映画『まほろ駅前多田便利軒』を鑑賞した四月二十九日のことである。おそらく、私の映画の好みをご存知の方ならば、私が本作を鑑賞したことを驚かれることだろう。実は、本作を鑑賞した当時、私はTOHOシネマズの1ヶ月フリーパスをフル活用していたので、普段、鑑賞しないような作品であっても、思い切って鑑賞していたのである。

 本作は、ディズニー映画として記念すべき五十作目にあたるという。ちなみに、私が鑑賞したのは、吹き替え版である。私が鑑賞した映画館では、吹き替え版しか上映されていなかったのだ。普段、鑑賞することのない類の作品なので、私は軽く構えていたのだが、ピュアなラプンツェルの生き方に感動し、思いのほか作品にのめりこむことができた。

 ひょっとすると子供たちは、こうした作品を鑑賞することで、愛が何であるのかを擬似的に学ぶのかもしれない。本作の中で最も気になる感情は、ラプンツェルの母の利己的な想いである。母の利己的な想いは、決して愛とは呼べない。何故なら、もともとラプンツェルを利己的な目的で連れ去ったことに加え、あたかもラプンツェルのことを考えているようでいて、実際には自分のことしか考えていないからだ。ラプンツェルのことを大切に想い、数々の危険から守るために外に出したくないかのように振舞っているのだが、実は自分の都合でラプンツェルを失いたくないのが見え見えである。そのために、ラプンツェルを十八年間も塔の中に閉じ込めているのだ。行動の先に自分を見ているのか、それとも本当に相手のことを見ているのかで、それが愛なのかそうでないのかは簡単に判別することができる。

 そして、ラプンツェルはもう一人、利己的な人物と関わることになる。それは、逃走の途中でたまたま塔に迷い込んだ大泥棒のフリンである。フリンは盗品を塔に持ち込み、隠すのだが、ラプンツェルはそれを見抜き、自分が塔の外へ出て行くための手段として使う。そして、フリンの助けによって塔の外に出ることができたラプンツェルは、毎年のように、自分の誕生日に見える不思議な光の謎に迫ろうとするのだ。

 その過程において、ラプンツェルは本当の愛の領域に達することができたのではないだろうか。というのも、大泥棒のフリンに恋をしてしまうからだ。現代に置き換えて考えてみると、多くの場合、相手が大泥棒であるとわかった上で、恋を始める人はなかなかいない。例え相手を慕う気持ちが芽生えたとしても、相手の素性を知ったときに激しく葛藤し、自分の気持ちを何とかコントロールして忘れようとしてしまうのではないだろうか。しかし、それもまた、利己的な想いである。何故なら、大泥棒を想い続けることは、自分の得にならないという計算が働いているからである。そうした計算なしに、本能的に惹かれるのは愛だと思う。愛には、自分にとっての損得を計算する隙間がないのだ。

 大泥棒のフリンもまた、ラプンツェルに恋をすることで、人間性も柔らかくなる。二人の愛が真実であれば、例え過去に彼が大泥棒であったとしても、やり直せるチャンスは訪れるというわけなのだ。

 このように、本作の見どころは、利己的な想いと、それを超えた本当の愛に辿り着くことができるかというところにあると思う。不思議なパワーを持ったラプンツェルの髪や、フリンが大事そうに持っていた盗品は、あたかも母やフリンらの利己的な想いを象徴するかのように存在している。だから、利己的な想いを抱えていないラプンツェルは、それらを簡単に手放すことができるのだ。とにかく、曲者たちでさえも味方につけてしまうほどピュアな精神を持ったラプンツェルの行動に釘付けになってしまう作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 後半の酒場のシーンでは、ラプンツェルが曲者たちに囲まれてハラハラドキドキするのですが、さすがはラプンツェルですね。彼女は、利己的な人々の中から利己的な感情を消し去り、その人が本来、持っている人間的な感情を引き出すことのできる貴重な存在なのかもしれませんね。

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» ■映画『塔の上のラプンツェル』 [Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>]
キュートな髪長姫が歌って踊って、愛する人と夢を実現させていく、映画『塔の上のラプンツェル』。 ディズニー長編アニメーション第50作目となる記念作品である本作は、目にも美しく耳にも楽しい、夢のように素敵な作品です。 夢を持ち続けることの大切さ、その夢を愛する人と... [続きを読む]

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