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2011.10.26

映画『わさお』

経口内視鏡初体験(1)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 寒くなって来たので、半袖ジャケットを着て行こうと、通勤バッグの中に忍ばせて行ったのですが、どうやらまだ必要なかったようです。(苦笑)もうちょっとだけ、半袖Tシャツで頑張ってみますね。

 本作を鑑賞したのは、五月二日のことである。実は、世の中に圧倒的に多い猫好きの方には大変申し訳ないのだが、私は猫よりも断然犬が好きである。猫は決して嫌いではないのだが、どう関わったとしても、浅いところでしか関われないような気がして敬遠してしまう。というわけで、犬に関する映画が公開されると、必ずと言っていいほど鑑賞している。

 本作が劇場公開された頃、確か自宅近くの映画館でも上映されていたのだが、上映スケジュールと私自身のスケジュールが合わず、とうとう鑑賞することができなかった。しかし、他の映画館よりもほんの少し遅れて上映される映画館が三宮にあり、その映画館が閉館してしまうというので、その映画館で映画を鑑賞した際に貯めたポイントを消費して本作を鑑賞したのである。ちなみに、「わさお」とは犬の名前なのだが、本作が劇場公開される以前から、ブログでは大人気の犬なのだそうだ。

 舞台となっているのは青森県鯵か沢町である。海辺の町らしく、漁業が盛んである。そこで飼われていた子犬が、交通事故のきっかけを作ってしまったということで、飼い主の男の子から引き離され、東京に預けられる。しかし、その後、子犬は東京から長い長い旅をして、再び鯵か沢町まで戻って来たという物語である。その背景には、子犬の中に、元の飼い主の男の子に会いたいという強い想いがあったようである。子犬が元の場所まで戻って来たときには、毛がわさわさとしていて、もはや子犬というよりもライオンのようだった。

 わさわさとしたそのライオンのような犬との距離を次第に縮めて行ったのは、鯵か沢町でイカ焼き店を営む奥さんである。動物好きの奥さんは、既に犬を何匹か飼っている。奇しくも、そのイカ焼き店には、元の飼い主である男の子も出入りしていた。しかし、最初のうち男の子は、その犬がかつて自分と一緒に住んでいて、とてもかわいがっていた子犬であるとはわからないのだ。

 冷静に見れば、事故が起こってしまったのは、決して子犬のせいではないと感じる。子犬が事故の原因を作るよりも前に、もっと別の要因が作用していたと思うからだ。しかし結果的に、そのときに見えていた範囲でのみ判断が下され、男の子から子犬を遠去けることになってしまった。そうしたことが背景にあり、男の子はトラウマを抱えてしまったようにも思える。

 だからだろうか。本作は、元の飼い主である男の子との再会を感動的に描くというよりも、わさおと名付けられたその犬とイカ焼き店の奥さんとの新たな関係を描いているように思う。

 東京から青森まで戻って来るなんて、わさおの心の中にはよほど強い想いがあったのだろう。映画の脚色かどうかはわからないのだが、わさおがかつて男の子の家で育てられていた子犬だったことを判断する材料として、事故で入院している男の子のお母さんの病院の近くでわさおが病室を見守っているシーンがある。例えこの描写が映画の脚色だったとしても、犬には、こういうことが起こり得る。私が犬好きなのは、犬からの、そうした感動的な歩み寄りを感じ取っているからだと思う。

 東京から帰って来たわさおが、他の犬たちとは違い、すぐにはイカ焼き店の奥さんになつかなかったというのも興味深い。わさおは、まっすぐに元の飼い主である男の子のことを見ていたのではないだろうか。とにかく、わさおのそんなまっすぐな想いを感じさせてくれる作品なのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m わさおはとても味のある顔をしていますね。人間にかわいがられるだけのペットというよりも、自らの意志やこだわりを持って生きているように思えます。今でもイカ焼き店にいるということは、元の飼い主である男の子のところには帰らなかったようですね。

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