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2011.09.18

リュープリンという選択(5)

映画『神様のカルテ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 小樽沖で見付かった男性のご遺体は、JR北海道の社長さんであることが確認されたそうで、とにかく残念でなりません。社長さんの激務とは比べ物にならないかもしれませんが、私も結婚して関西に移住したときに、初めて勤務した職場での激務が続き、夜中の二時、三時まで働いてタクシーで帰宅していたことがありました。そのときに、ふと職場のトイレの窓を眺めていると、「ここから飛び降りたら楽になれるのかな」などという考えが頭に浮かんだことがあります。今になって思えば、それを実践しなくて本当に良かったと思っています。亡くなられたJR北海道の社長さんは、「あのとき心に思い描いたことを実践しなくて本当に良かった」と思うことがないまま亡くなられてしまったわけですが、どうか次の転生では、社長さんが現世と同じ課題をクリアできることを願いながら、社長さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 今となっては、初めてリュープリンの注射をしたあと、右手の握力が落ちてしまったのは、リュープリンの副作用だったのかどうかはわからない。右手の握力が落ちるという現象は、それからも何度か起こったが、その度に、落ちてしまった右手の握力はすぐに回復したので、それほど気にも留めなかった。右手は私の利き腕だが、中学生時代に左利きの男の子のことを好きになり、左手で文字を書く訓練を重ねて来ているため、例え右手の握力が落ちてペンをしっかりと握れなくなったとしても、左手で文字が書けるはずだという過信があるのかもしれない。

 帰宅して、リュープリンの副作用について本格的に調べ始めたとき、実はリュープリンが閉経前の乳がんや前立腺がんの治療に使われる抗がん剤であることを初めて知った。なるほど、だから看護師さんは、一クールなどという表現を用いたのだ。私の身体の中に、ついに抗がん剤が入ってしまったのかと思うと、これまで守り続けていた何かを一気に越えてしまったような気がした。リュープリンが抗がん剤であるということで、ガンモもリュープリンに興味を持ち始め、リュープリンについて、インターネットでいろいろ調べていた。それによると、どうもあまりいいことは書かれていない。

 ゆるやかなカーブを描きながら、ゆっくりと閉経を迎えるのは、既に多くの女性たちが経験されていることだが、リュープリンを注射することにより、翌月から生理が止まってしまうほど急激に女性ホルモンの分泌を止めてしまえば、身体がおかしくなってしまうのも当然のことだろう。リュープリンの副作用でウツになり、自殺を図った人までいるそうだ。その原因は、エストロゲンの低下によるものだとされている。エストロゲンは、低下しても過剰になっても大変やっかいである。

 子宮筋腫ができるのも、エストロゲンが関係していると言われているが、私の主治医であるI医師は、子宮筋腫の成長にはプロゲステロンも関わっているとおっしゃっていた。私の場合、二年ほど前に受けた血液検査では、エストロゲンレベル(エストラジオール値)が下がっているとI医師に言われたものの、生理は毎月ちゃんと来ていて、筋腫もそれなりに成長している。エストロゲンレベルが下がっている証拠に、上半身のほてりなどの更年期障害に似た症状が現れているというのに不思議なものである。実は、エストロゲンは脂肪細胞からも作られるため、脂肪細胞が多い人は、閉経後も乳がんになったりするのだそうだ。ひょっとすると、私の場合も、脂肪細胞からエストロゲンがどんどん作られていて、それが筋腫の成長に関わっているのかもしれない。しかし、卵巣から分泌されるエストロゲンは減少しているために、ほてりの症状が現れているのだろうか。そうだとすれば、脂肪細胞から作られるエストロゲンが、エストロゲン不足のために現れているほてりの症状を緩和してくれたらいいのにと思ってしまう。女性ホルモンは身体の中で一体どのように作用しているのか、まったくもって未知数である。

 週が開けて仕事が始まると、何となく、これまでとは違う感覚を職場でも体験することになった。まず、以前よりも目の乾きがひどくなってしまった。もともとオフィスはエアコンを使用しているために乾燥し易くなっているのだが、ハードコンタクトレンズを愛用している私は、ドライアイ対策のためにコンタクトレンズ装着液なるものを使用して、しばしば目に水分を補給していた。仕事中に目が乾いて来ると、机の上にティッシュペーパーを広げてその上にコンタクトレンズを慎重に取り外し、コンタクトレンズにコンタクトレンズ装着液を二滴ほど垂らしたあと、再び目の中に戻しているのである。しかし、リュープリンの注射のあとは明らかに、コンタクトレンズ装着液を使う回数が増えた。ということは、ドライアイが加速しているということである。調べてみると、やはりドライアイもエストロゲンの低下が原因のようである。

 どうやらエストロゲンは、潤いをもたらす女性ホルモンのようで、やはり更年期障害などでエストロゲンレベルが低下して来ると、性交時に膣の乾きを訴える人もいるようだ。私の場合は、ドライアイのほか、喉の渇きも加速しているように思う。身体が熱いせいもあると思うのだが、以前よりも水分を摂りたい気持ちが強くなったからである。

 そして、仕事中に感じたことがもう一つある。それは、強烈な眠気である。これまでにも、天然のプロゲステロンクリームを使用することで、皮膚を通してプロゲステロンを補給していると、仕事中に強烈な眠気を感じることが何度もあったが、リュープリンの注射のあとにも同じような眠気に襲われた。リュープリンの注射を始めてからの私は、プロゲステロンを補給してはいなかったので、ひょっとすると、プロゲステロンが過剰になると眠くなるのではなく、エストロゲンレベルが低下すると眠くなるのかもしれない。プロゲステロンを補給したときの眠気も、リュープリンの注射による眠気も、どちらもあくびが出るような自然の眠気ではない。あたかも薬で眠らされようとしているかのような、逆らおうとしても逆らえないほど強烈な眠気なのである。

 リュープリンの注射により、私の身体の中に入った薬は、私の鼻の奥や喉の奥に常に控えているような感じである。私はしばしば、鼻の奥や喉の奥に、西洋医学の薬特有の苦い味を感じている。それは本当に少しずつではあるものの、「鼻の奥や喉の奥から、今日の分のリュープリンが溶け出した」と感じているこの頃である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m リュープリンの副作用としてI医師に言われたのは、「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になる人もいる」ということでした。骨粗鬆症についても、エストロゲン不足が原因とされています。エストロゲンは、過剰になると乳がんや子宮筋腫などの症状に悩まされ、不足すると、今回ご紹介したような症状に悩まされてしまいます。そのため、更年期障害があまりにも酷い人に対しては、エストロゲンを足すというホルモン療法も行われています。しかし、私の場合はエストロゲンが筋腫に影響を与えることがわかっているため、足すことができません。また、医師により行われるエストロゲンを加えるホルモン療法に使用されるエストロゲンが天然のものでない場合、乳がんの発症率を高めるというリスクもあります。このように、エストロゲンとは、本当にやっかいな女性ホルモンなんですね。(苦笑)だから、ゆっくりとカーブを描くように閉経を迎えるのが一番自然で身体に負担がないのだと思います。しかし私は、筋腫を小さくするために、リュープリンの注射という選択をしました。リュープリンの注射を二ヶ月、三ヶ月と続けるに従って、エストロゲン不足の副作用も大きくなるようです。そのときはまた皆さんにご報告させていただきますね。

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