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2011.09.14

映画『アメイジング・グレイス』

リュープリンという選択(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。桜島で噴火が続き、大量の火山灰が降り注いでいるそうですね。三年半ほど前に、私たちも桜島を訪れました。そのとき、マグマ温泉に入ったわけですが、火山があることで温泉の恩恵を受けられる一方で、火山活動が活発になると、現在の鹿児島のように大量の火山灰に悩まされたりするのですね。女性のホルモンバランスと同様、ちょうど良い状態を保ち続けるのは、なかなか難しいのかもしれません。大量の火山灰に悩まされている鹿児島の皆さまにお見舞い申し上げます。

 本作を鑑賞したのは、四月十六日のことである。名曲「アメイジング・グレイス」の誕生とイギリスの奴隷解放にまつわる物語だ。「アメイジング・グレイス」という曲は知っていたが、私はこの曲がイギリスの奴隷解放と密接な関係があることは知らなかったので、とても勉強になった。

 そもそも私は、イギリスで奴隷貿易が行われていたことすら良く知らなかった。十八世紀のイギリスは、貴族階級の人たちが、奴隷貿易で多くの収入を得ていたようだ。しかし、奴隷貿易では、実に多くの奴隷たちが航海中に命を落としたそうだ。「アメイジング・グレイス」を作詞したのは、その当時、奴隷貿易船の船長をしていたジョン・ニュートンである。彼は、奴隷貿易で多くの奴隷たちが航海中に命を落としたことに心を痛めていた。そして、その昔、彼に従事していたウィリアム・ウィルバーフォースがのちに政治家となり、奴隷解放に向けて本格的に動き始めたのである。

 世の中で当たり前のように行われていることに対し、自分の価値観と照らし合わせて疑問を持ち、誰かの都合によって形成された価値観に惑わされることなく自分の価値観で行動することができるのは、とても素晴らしいことだと思う。奴隷制度に対し、ウィルバーフォースは正義感をもって立ち上がった。やがて彼は若干二十一歳にして政治家となり、同志を募りながら、奴隷解放を唱えて行く。

 強い意志を持った人が一つのことを成し遂げるには、それに賛同してくれる強力な同志が必要である。実際、ウィルバーフォースは、素晴らしい同志たちに出会っている。彼と仲の良いウィリアム・ピットが、英国最年少の首相であったのはとても心強いことである。

 英国の国会には、奴隷貿易で利益をあげている議員たちもいた。そういう人たちにとっては、奴隷貿易が廃止され、奴隷が解放されてしまえば収入源を失うことになる。そのため、国会といえども反対意見も多い。そんな欲にまみれた人たちの顔を見ると、「愛に目覚めよ!」と思わず渇を入れたくなってしまう。

 ウィルバーフォースらは、同志たちとともにロンドンのコーヒー店や地方のパブなどで演説をして回り、必死で奴隷貿易の廃止を唱えた。その甲斐あって、わずか一年足らずの間に三十九万人もの世論の賛同を得られたそうだ。しかし、国会に提出した奴隷貿易廃止案は、奴隷制度賛成派の反対によって否決されてしまう。しかも、ウィルバーフォースの身体はいつの間にか病魔に蝕まれていた。

 本作の素晴らしさは、やはりウィルバーフォースが既存の価値観に惑わされることなく、自分なりの価値観で行動したことと、彼の意志をサポートするかのように出会った同志たちとの連携プレイにある。言い換えると、自分の意志をサポートしてくれるような同志たちにまだ巡り合えていないということは、今、自分が選択していることは、魂が望む神の仕事ではないのかもしれないということだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作を鑑賞すると、既存の価値観に対し、「こういうものだ」と思い込んでしまうことは、とても恐ろしいことなのだと感じます。「先人に従え」という言葉もありますが、実際、そうではない場合も多々ありますよね。既存の価値観を鵜呑みにせずに、そこでちゃんと立ち止まり、自分なりの価値観で行動できる人がいたからこそ、改善されたことがたくさんあると思います。既存の価値観を自分の中に吸収するとき、少なくとも一度は立ち止まりたいものです。

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賛美歌「アメイジング・グレイス」というと、日本人にとってはアレサ・フランクリンやヘイリー・ウェステンラ、本田美奈子.らの女声ボーカルのイメージが強い曲。 しかし、この映画『アメイジング・グレイス』では俳優ヨアン・グリフィズが男声でこの曲を歌いあげたり、バグパイ... [続きを読む]

受信: 2011.10.06 03:58

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