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2011.09.05

映画『神々と男たち』

大盛りシーフードチャーハンと巨大ワンタンの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m テレビゲームのドラゴンクエストが誕生してから、既に二十五年も経過しているのですね。私は大学時代にずいぶん夢中になってプレイしていましたが、今でも更なる続編がリリースされ続けているのでしょうか。まさか、ファミリーコンピュータ時代の大きなドットのキャラクターが、いまどきの精巧なゲーム機でプレイできるように、現代風のリアルな描写に生まれ変わったりしてませんよね? そんな愛すべきドラクエのキャラクターであるスライムの「肉まん」がファミリーマートで十一月に発売されるそうです。店頭で見掛けたら購入してみようとは思いますが、青色の着色が気になるところです。

 本作を鑑賞したのは、四月十二日のことである。今はもう九月だから、今からおよそ五ヶ月も前に鑑賞した作品ということになる。しかし、本作はエンターテイメント性の高い作品とは違い、私の心の中に確かなものを落として行った。私は、この手の静かな作品が大好きだ。

 本作は、一九九六年にアルジェリアで実際に起こった七人のフランス人修道士の誘拐殺人事件をモチーフにした製作されたものである。フランスの植民地であるアルジェリアで内戦が始まるものの、七人のフランス人修道士たちがアルジェリアの人里離れた修道院に残り、共同生活を続けていた。彼らは日々神に向かって祈りを捧げながら、医師免許を持つ修道士が修道院を診療所代わりにしてイスラム教徒である地元の住民たちを診察していた。

 修道士たちは、武装イスラム集団であるテロリストに怯えながら共同生活を続けるのだが、あるとき、とうとうテロリストが修道院にやって来る。しかし、テロリストに対し、冷静に対処して彼らを追い返してしまうところはさすがである。

 その後、アルジェリアでは次第に内戦が激化し始め、テロリストの活動も活発になって来た。そこで修道士たちの間で、このままここに滞在するか、それとも祖国フランスに戻るかどうかで意見が分かれ、しばらく時間を置いてから結論を出すことになる。その、結論を出すシーンがとてもいいのだ。修道士たちの年齢は様々で、お年寄りの修道士もいれば、世間で言うところの働き盛りという表現にふさわしい修道士もいる。このままここに留まるか、それとも祖国のフランスに戻るかどうかで議論するのだが、最初はばらばらだったはずの意思が、いつの間にか一つにまとまって行く。神に仕える人たちの頭の中は、常に愛に満ちているのだろうか。そんなことを考えさせてくれるシーンだった。

 それでも、普段からキリスト教にはあまり馴染みのない私からすると、日々の礼拝を欠かさず、厳格に戒律を守りながら生きている修道士たちの姿はとても新鮮だった。見えない存在をあれほどの信仰心を持って敬い、行動できることに驚きさえ覚えた。しかし、そんな敬虔な彼らだからこそ、ここに留まるかどうかを決めたあとにみんなで礼拝堂に集まり、静かにワインを飲む姿がとても心の豊かな人たちの姿に映って見えるのである。

 ちなみに、フランス語の原題は良くわからないが、英語のタイトルには"OF GODS AND MEN"と掲げられているので、「神々と男たち」という邦題は、おそらく原題に忠実だと思われる。「神々」と複数形を取っているのは、修道士たちの信仰するキリスト教の神と、武装イスラム集団のテロリストたちが信仰するイスラム教の神とで、神が複数存在しているからかもしれない。同様に、「男たち」とは、修道士たちのことだけでなく、テロリストたちのことも含んでいるのだろう。

 確か、この事件の結末の部分は、まだまだ謎の部分が多いと聞いている。そのため、修道士たちが実際にどのように殺害されたかについては、製作者の想像による描写となっているらしい。それでも、最初から最後まで、修道士たちの厳格な姿が貫かれている。彼らが下した尊い決断に心を動かされながらも、ここアルジェリアに確かに築き上げて来たものがあり、イスラム教徒たちと何とか共存したいという彼らの想いが叶わずに殺害されてしまったという無念さに、心の中にぽっかりと穴が空いたような気持ちになった。それでも、映画としては静かでとても美しい作品として仕上がっているのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 修道士たちからにじみ出ている厳格な雰囲気は、普段、キリスト教にはあまり馴染みのない私からすると、とても不思議な光景に映って見えました。作品全体として、その厳格な雰囲気がベースにあるので、私のような感想を抱く方も多いかもしれませんが、言い方を変えれば、その厳格な雰囲気にどこまでも誘われ続ける作品でもあるのです。

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