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2011.09.08

映画『ザ・ライト -エクソシストの真実-』

my ferryの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 岐阜県で、児童や職員など二千人余りがかゆみやじんましんなどの症状を訴えているそうです。かゆみやじんましんの原因は特定されていないようですが、一部の説によると、台風で花粉を出す稲が飛散したことが原因ではないかとも言われているようです。実は私も、ちょうど台風が通り過ぎたあたりから、とりわけ右腕に、身に覚えのないぶつぶつが出て来ました。それほどかゆくはないのですが、これも台風の影響で飛散して来た稲が原因なのでしょうか。

 本作を鑑賞したのは、四月十五日のことである。エクソシスト、すなわち悪魔祓いの話だが、何と言っても、実話に基づいているところが驚きである。とは言え、私が良くわからないのは、悪魔祓いが必要な状況について、キリスト教圏においてはこうしてしばしば取り上げられているものの、日本のような仏教国においては、本作と同様のケースがほとんど報告されていないということである。悪魔は、キリスト教について回るものなのだろうか。

 日本においては、悪魔の概念は馴染みが薄いが、悪霊という概念ならば存在している。ただし、その悪霊とは、ごく稀に生霊であるケースもあるものの、多くは死者の魂であるケースがほとんどなのではないだろうか。悪魔の場合はそうではなく、死者の魂とはまったく別物である。そう考えると、日本には、キリスト教圏の悪魔に相当するような、死者の魂とは別物のやっかいな存在は、あまり取り沙汰されていないのかもしれない。

 本作で興味深いのは、アメリカに住む神学生の青年マイケルが信仰心を失い、司祭になることを諦めようとしたとき、恩師からエクソシストになることを薦められ、バチカンに渡るところである。バチカンでは、実際にエクソシストの養成講座が設けられているという。作品の中に、その養成講座の様子が盛り込まれているのは面白い。しかもマイケルは、恩師の紹介で、異端ではあるものの、とても実力のあるエクソシストのルーカス神父に出会い、エクソシストの実践に踏み出すのだ。とは言え、最初のうちマイケルは、まさしく自分の目の前で起こっている出来事が悪魔の仕業であるようにはなかなか思えないのだった。本作には、神に対しても悪魔に対しても懐疑的なマイケルが、自らのトラウマを乗り越えながら真のエクソシストへと成長して行く様子が描かれている。

 おそらく本作のねらいは、ホラー映画を世の中に送り出すことではなく、悪魔の存在やエクソシストという職業を真面目に世の中に伝えようとすることなのだろう。だから、仏教国である日本にはあまり馴染みのない題材ではあるものの、エクソシストの懸命な取り組みにはグイグイ引き込まれる。悪魔がとりついていると思われるシーンにも、誇張はないように思える。

 とは言え、やはり私にとっては、悪魔がそれほど身近な存在ではないだけに、悪魔の仕業でそのようなことが起こっているとは半ば信じがたいものがある。しかも、本当に悪魔が存在しているのだとすれば、エクソシストという仕事は、命を落としかねないほどの非常に危険な職業ということになるのだ。命を落としかねないほどの非常に危険な職業の場合、その多くが肉体を酷使する職業なのではないだろうか。しかし、エクソシストの場合、酷使するのは精神だ。ロールプレイングゲームに例えるとするならば、MPが足りなければ敵に負かされてしまうような状況なのである。

 ちなみに、ルーカス神父を演じているのは、映画『ウルフマン』などのアンソニー・ホプキンスである。彼の出演作を鑑賞する度に思うのだが、彼は超人的な役柄がぴったりだ。そして今回も、エクソシストという超人的な役柄を見事に演じ切っている。ひょっとすると彼自身、既に人間という存在を超えてしまっているのかもしれない。

 本作を鑑賞した若者たちがエクソシストという特異な職業に強い憧れを持つかどうかはわからないが、私たちがこうしている間にも、キリスト教圏内においては、悪魔の仕業による霊障に苦しむ人たちを助けるために、エクソシストが命がけで闘っているかもしれないのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ずいぶん前にエクソシストを扱った映画を鑑賞したことがあり、ずっと心に残っていました。確かその作品も、実話に基づいていたように記憶しています。悪魔の存在そのものが、日本ではあまり馴染みがないので、エクソシストという職業が存在すると言われても、実際のところ、あまりピンと来ないですよね。ですので、私は悪霊と交信して霊障を抑える優秀な霊媒師に置き換えて本作を楽しませていただきました。信仰心を失い、トラウマを抱えた若きマイケルが、意外な形で信仰心を取り戻して立派なエクソシストへと成長して行く姿が良く描かれている作品です。

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