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2011.08.25

あるご家族の慣れない小旅行

映画『SOMEWHERE』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 民主党の代表選挙がいよいよ具体的になって来たようですね。派遣仲間と話していたのですが、裏表のない人に代表になって欲しいと思います。私の知る限り、多くの政治家には裏表があり、裏ではお金のことばかり考えていそうでなかなか信頼できません。(苦笑)それなのに、いかにも裏表のありそうな人がトップに選ばれ、舵を取ろうとする世の中もおかしいと思うのです。世間の評価はともかく、少なくとも私の中では、菅総理は表裏のない人に映っていましたので、新しい内閣総理大臣に対しても表裏のない人であることを求めます。

 引き続きシドニー旅行記をお届けしたいところなのだが、平日は写真を整理する時間がなかなか取れないため、今日は電車の中で遭遇した出来事について書いてみたい。

 梅田店でホットヨガのレッスンを受けるために、自宅の最寄駅から大阪方面行きの快速列車に乗車したときのことである。おばあちゃんとお母さん、そして男の子と女の子の二人の子供さんが私と同じ駅から同じ快速列車に乗り込んだ。琵琶湖のガイドブックを持っていたことからすると、どうやら四人で琵琶湖まで出掛けて行くらしい。ちょうど今は青春18きっぷを利用できるシーズンなので、そのご家族が青春18きっぷを使って旅をされているかどうかまではわからなかったのだが、琵琶湖までの往復の旅であることと、大人二人に子供二人という構成からすると、JRが発行している企画切符か何かを利用しているのかもしれなかった。

 それはさておき、新快速列車ほどではないものの、休日の快速列車はそれなりに混んでいる。そのため、あいにく乗車した四人が一緒に座れる座席シートはなく、関西地方の快速列車特有の二人掛けの座席シートのうち一席だけ空いている座席シートが点在している状態だった。おばあちゃんは空いている座席シートに腰を下ろしたのだが、おそらく普段から電車に乗り慣れていないであろうお母さんや子供さんたちは一つだけ空いている座席シートの周辺に立ち、空いている座席シートにお母さんが子供さんたちを座らせようと試みていた。私などは、普段から通勤に列車を利用しているため、見知らぬ人と同じ座席シートに座ることに抵抗は感じないのだが、普段から電車に乗り慣れていないシャイな子供さんたちが、お母さんやおばあちゃんと離れて、一人だけで見知らぬ人と同じ座席シートに座ろうとするとは思えなかった。それでも、長旅を控え、空いている座席シートに子供を座らせたくなるのは親心というものなのだろう。

 お母さんが子供たちに、空いている座席シートに座るように何度も促していると、二人掛けの座席シートに一人で座っていた人がおもむろに立ち上がり、別の空いている座席シートに移った。おそらく、そのご家族に気を遣って、「私は一人ですから、別の空いている座席シートに移動しますので、この座席シートにはご家族でご一緒にどうぞ」という気持ちだったのだろう。お母さんは、その方にお礼を言うと、子供さん二人を連れてその二人掛けの座席シートに座った。女の子は幼稚園くらいだったので、お母さんのひざの上に乗った。少し離れた座席シートに一人で座っていたおばあさんは、その様子を静かに見守っていた。

 快速列車は、大阪駅に着く前に、尼崎に停車した。そのとき、おばあさんのすぐ隣の座席シートが空いた。おばあさんは、子供たちがお母さんと一緒に三人で二人掛け用の座席シートに座っているので、二人の子供たちのうちのどちらかに対し、自分の隣に来るように呼び掛けた。しかし、子供たちはおばあさんと一緒に座るよりも、お母さんと一緒に居たいようで動かなかった。混雑した車両の中で、おばあさんが自分の隣の空いている座席シートを持て余している間に、快速列車は大阪駅に着いた。

 大阪駅に着くと、更におばあさんの前の座席シートに座っていた二人の利用客が席を立ち、その座席シートが丸ごと空いた。ご存じのように、関西方面を走る快速列車は座席シートを回転させることで向かい合わせの四人掛けの座席シートになる。そのことを知っていたお母さんは、おばあさんに、
「シートを倒して」
と素早く言った。しかし、普段から電車に乗り慣れてはいないであろうおばあさんが、その言葉の意味を瞬時に理解できようはずもなかった。おばあさんが、座席シートをなかなか倒せずにもたもたしていると、電車はとうとう大阪駅に着き、扉が開いた。そんなおばあさんに、お母さんが横から手を添えて、空いた座席シートを力任せに倒そうとしていた。残念ながら、私は大阪駅で降りなければならなかったので、大阪駅で勢い良く乗り込んで来るであろうたくさんの人たちのパワーに圧倒されることなく、無事にシートを倒せて、四人が向かい合わせに座ることができたかどうかまでは見届けることができなかった。

 これらの一連の出来事を通じて感じたことは、普段から電車に乗り慣れている人とそうでない人とでは、混雑した電車の中で取る行動がまったく違うということだった。普段から電車に乗り慣れている私たち夫婦ならば、互いに遠慮もなく、空いている座席シートを見付けると、相手の顔を確認しながら座るだろう。また、特に子供さん連れのお母さんの場合、やはり子供さんのことを一番に考えて、自分よりも子供さんを座らせようと試みることがわかった。とは言え、そんなお母さんの想いとは裏腹に、普段から電車に乗り慣れていない子供さんたちは、例え多少窮屈であろうとも、お母さんと一緒に座りたいということが良くわかった。途中の駅で隣の座席シートが空いたために、こちらに来ないかと、おばあさんが子供さんたちに呼び掛けても、お母さんの元を離れようとしなかった子供たちの様子からもうかがえる。

 電車に乗るという行為一つを取っても、その人が体験して来たことによって、取る行動がまったく異なっているのは、とても興味深い現象だった。こうして私は今の自分に足りていない経験を、第三者の経験を通して吸収しようとしているのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 大阪駅では、たくさんの人たちが乗り降りしますが、乗客が降りたあとは、新たな乗客がどやどやと遠慮なしに乗り込んで来ます。新しい乗客は、座ることにやっきになっていますので、おばあさんがシートを倒し終えて、快適な四人掛けの座席シートのスペースを作る前に、新しい乗客によって座席シートが占領されてしまった可能性もあります。もしそうだった場合、彼らが地道に努力して来たことはすべて水の泡になってしまいます。残念ながら、その様子を見届けることはできなかったのですが、四人で向かい合わせの座席シートに座れたことを密かに祈っています。

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