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2011.07.16

映画『英国王のスピーチ』

湯村温泉(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 三連休がやって来ましたね。この夏は、どこに出掛けて行っても暑いですが、おまけに超大型台風もやって来ているとか。ここのところ日本はずっと、自然との激しい戦いを繰り広げていますね。

 本作を鑑賞したのは、三月三日のことである。数々の映画賞を総なめにした作品ということで、期待に胸を膨らませながらの鑑賞となったのだが、実際に鑑賞してみると、他の人たちの評価に左右されるよりも、自分自身の感覚で本作を楽しみたかったと思った。

 本作は、現在のエリザベス二世のお父様でいらっしゃる英国王ジョージ六世の物語である。お父様でいらっしゃる英国王ジョージ五世やお兄様でいらっしゃるエドワード八世らの陰に隠れ、静かな日々を送っていた内気なジョージ六世が、ジョージ五世の亡きあと、エドワード八世が王位よりも恋に生きることを選んだことから、お兄様に代わって即位することになる。しかし、子供の頃から吃音(きつおん)に悩まされていたジョージ六世は、人前で堂々とスピーチできる状態にはなく、スピーチ矯正の専門家ライオネルの力を借りて、吃音を克服しようと試みる。

 まず、本作は、素晴らしいキャストで構成されている。吃音に悩むジョージ六世を演じているのは、映画『シングルマン』で優雅な大学教授を演じていたコリン・ファースである。そして、ジョージ六世の妻エリザベスを演じているのは、ティム・バートン監督の内縁の妻であるヘレナ・ボナム=カーターである。ヘレナ・ボナム=カーターと言えば、映画『アリス・イン・ワンダーランド』の赤の女王を演じた姿が記憶に新しい。更に、ジョージ六世の吃音を克服するために全力を注いだライオネルを演じているのは、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでキャプテン・バルボッサを演じているジェフリー・ラッシュである。

 本作の中で注目すべきところは、ジョージ六世とライオネルが結んだ交友好関係だろう。本作には、ライオネルのほうが積極的に、英国王であるジョージ六世と対等な関係を結ぼうとしたように描かれているものの、ジョージ六世はあくまで国王の立場からライオネルと接していたようにも見て取れる。だから、ジョージ六世はライオネルのことをファーストネームでは呼ばない。それでも、本作からは、ジョージ六世がライオネルを頼っている雰囲気が伝わって来る。

 もともとジョージ六世は、ライオネルのやり方を信頼していたわけではなかった。しかし、音楽とともに録音された自分の声が、途中で詰まることなくなめらかであるのを聞いて、再びライオネルのもとを訪れるようになる。私は、ライオネルがジョージ六世の潜在的な能力を引き出すことに成功したことに拍手を贈りたい。誰かを変えようとするとき、その人の持つ潜在的な能力を引き出さなければ、その道はずいぶん遠回りになると思う。例えば、健康面に関してもこれが言えるだろう。どんなに優秀な医師が外から医学的な力を患者に加えようとも、患者自身の持つ能力を引き出さなければ、すぐに解けてしまう魔法のようなものだと思う。患者自身が自分の可能性に気付き、医師を信頼して治療を続けることで、医師の治療は相乗効果をもたらすだろうと思う。

 こうして、ジョージ六世との信頼関係を築くことに成功したライオネルだったが、彼がオーストラリア人であることで、ジョージ六世の側近以外の人たちから受けた風当たりはやや冷たかったように思う。見方を変えれば、イギリス人はこんなにも他国籍の人を差別する傾向にあるのだろうかとも感じた。それは、彼らにとって美しい英語を守るためでもあるのだろうか。映画用に作られた物語として見れば、ジョージ六世がライオネルのことをいつまでもファーストネームで呼ばなかったり、ライオネルがオーストラリア人であることで差別的なことを言われたりするのが気にはなるのだが、事実に基づいた作品なのだから仕方がない。また、良くは聞き取れなかったが、ヘレナ・ボナム=カーターが普段とは違う英語を話していたのも興味深かった。思えば、これらのいろいろな要素が集約されて、様々な賞を総なめにする作品にまで仕上がったのかもしれない。吃音のジョージ六世を見事に演じていたコリン・ファースに大きな拍手を贈りたい。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 吃音のためにうまくしゃべれないジョージ六世を演じているコリン・ファースを、思わず横から助けてあげたくなるような作品でありました。人が何らかの後天的な問題と向き合おうとしているとき、とても励みになる作品だと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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