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2011.06.22

映画『ミスティック・リバー』

私の目指すおばあさんの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 急に夏がやって来ましたね。六月下旬で早くもこの気温だと、先が思いやられます。熱中症で倒れた方も何人もいらっしゃるようで、節電が叫ばれる中での熱中症対策が気になるところです。私は、マジクール相当品を既に活用し始めていますが、楽天市場で探してみたところ、早くもマジクールは売り切れが続出しているようですね。どうか皆さんが、この暑い夏を快適に過ごすことができますように。

 本作を鑑賞したのは、二月二十日のことである。鑑賞してから四ヶ月も経ってしまうと、一体どの映画館で鑑賞したのか、もはやすっかり忘れてしまっている。そこで、スクリーンに映し出されていた内容と映画館の客席の様子を何とかして重ね合わせようと試みたのだが、どうにもこうにも重ならない。はて、私は一体どの映画館で本作を鑑賞したのだろうと疑問に思い、映画の半券まで調べ始めた。しかし、その前後の作品の半券は確かに存在しているのに、本作だけ見当たらない。更に、本作のレビューを書くにあたり、映画サイトを参考にしてみたところ、本作が二〇〇三年に製作されたものであることがわかり、いよいよ首をかしげることになった。ひょっとすると、映画館ではなく、Gyao!で鑑賞したのだろうか。ああ、思い出した。確かその通りだ。間違いない。

 子供の頃から仲の良かったジミー、デイブ、ショーンという三人の男たちが、ある殺人事件をきっかけに、二十五年の歳月を経て再び交わるようになる。とは言え、三人は、ある時期から既に別々の道を歩み始めていた。その大きな分岐点とは、刑事に変装した男たちに三人の中からデイブだけが連れ去られ、監禁されたあげく陵辱されるというものだった。不幸中の幸いにして、デイブは数日後に無事に保護されたものの、その後の人生が大きく変わってしまったデイブの中には、「あのとき、自分ではなく、他の誰かが選ばれていたら・・・・・・」というネガティブな想いが生まれる。一方、そのとき大きな分岐点に立たなかったジミーとショーンは、自分が選ばれなかったことに対し、デイブに借りを作ってしまったような気持ちになっていた。そして、互いに疎遠になってしまうのである。そんな状況の中、ジミーの愛娘が殺害されるという事件が発生し、刑事となったショーンがジミーの愛娘の殺人事件を担当することになる。

 ジミーを演じているのはショーン・ペン、デイブを演じているのはティム・ロビンス、そして、ショーンを演じているのはケヴィン・ベーコンである。大人になった三人の間には、もしもあんな事件さえなければ、おそらく今でも順調に交流が続いていたであろう緊張感が漂っている。そんな緊張感の中、ジミーは愛娘が殺害された夜、デイブが血まみれになって帰宅したことを知る。

 本作を鑑賞していると、映像を通して伝わって来る緊張感に圧倒される。そんな緊張感を形成しているのは、三人の中でただ一人、デイブだけが選ばれて陵辱されたという忌まわしい過去と、愛娘を殺害されたジミーの中に生まれた、愛娘を殺害したのはデイブではないかという強い猜疑心である。

 ある出来事が別の出来事の要因となり、思い込みという自由意思も加わり、また新たな出来事を生み出す。一人の人間が行動を起こすとき、その行動は、時として不必要なほどの広がりを持ちながら第三者に影響を与えることになる。そこには、私たちが繰り返して来ているであろう輪廻転生の縮図が描かれているようにも思える。

 映画を鑑賞する私たちは、物語の流れを食い止めることはできないために、思い込みで暴走してしまうジミーの取った行動に対し、実に後味の悪い余韻を引きずることになってしまう。そんな、特定の地域に根付いたドロドロとした人間模様を詳細に描き出したのは、クリント・イーストウッド監督である。本作を鑑賞し、やはり彼は、人間模様を詳細に描き出すことのできる優れた映画監督だと再認識することができた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 人が何か行動を起こすとき、その行動は必ず過去の何かに起因しているのではないかということについて深く考えさせられる作品です。それならば、デイブをさらって陵辱した犯人たちにも、そうなるに至った何らかの理由が存在していることになります。そう考えると、私たちの一日は、過去からずっと続いている原因と結果の流れの中の、ある二十四時間だけを切り取ったものなのかもしれませんね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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