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2011.06.13

映画『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』

ホットヨガ(二四二回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 大阪の橋下知事は、独創的な考え方をする方ですね。関西電力の原子力発電所が、実際に消費電力の多い大阪や神戸、京都から少し離れた福井にあることを指摘し、原子力発電所は消費電力の多い都市部に設けるべきではないかと発言したそうです。いやはや、それも一理ありますね。とは言え、福井としては、原子力発電所が存在していることで、雇用が成り立ち、活性化されているとの意見もあるそうです。やはり、沖縄の米軍基地の移設と同様、なかなか難しい問題ですね。

 本作を鑑賞したのは、二月十八日のことである。何を隠そう、私は戦争映画があまり好きではない。そもそも、国のために人間同士が殺し合いをする理由が良くわからない上に、スクリーンに次々に映し出される残酷なシーンにも目を背けたくなるからだ。しかし、本作を鑑賞し終えた私は、思いのほか深い感動に包まれた。

 本作は、タイトルの通り、「フォックス」と呼ばれたある日本軍大尉の物語である。「フォックス」、すなわち「狐」とは、彼のことをそう呼んでいたアメリカ軍にとって、「知恵のある者」といった意味合いで用いられていたようである。その知恵とは、決して悪知恵などではない。思わず彼の人望の厚さに魂が打ち震えるような、そんな温かさをも持っているのだ。だから、アメリカ軍にとって日本軍は敵国であるにもかかわらず、「フォックス」に対しては畏敬の念が込められていたのである。

 時代は一九四四年、太平洋戦争末期である。サイパンに残った日本軍の兵士たちをとりまとめていた大場栄大尉は、わずか四十七人という少人数体制でありながらも、様々な知恵を駆使して、十六ヶ月間もの間、アメリカ軍に立ち向かうかたわら、たくさんの民間人を守って来た。もしも大場栄大尉が、アメリカ軍を出し抜くための悪知恵だけを駆使した人であったならば、本作の感動は生まれなかったことだろう。それでは、例え頭が切れたとしても、人間的には問題のある人物の物語になってしまうからだ。大場栄大尉は、ありとあらゆる面において、人々から尊敬される存在だった。それゆえ、日本人だけでなく、敵国であるはずのアメリカ軍からも一目置かれていたのである。

 心に残っているのは、優勢でありながらも、なかなか日本軍を降参させることができないアメリカ軍がやっきになり、日本の童謡などを大音量のスピーカーで流しながら日本軍を探しにやって来るシーンである。懐かしい童謡に心を奪われ、ついふらふらと油断をしてしまい、日本軍や日本人がアメリカ軍の前に姿を現すことを期待していたのだろう。おそらく日本の童謡など、アメリカ軍にとってはほとんど意味不明の歌のはずで、日本語のわかる私が聞くと、まるでアメリカ軍が日本人を馬鹿にしているような印象さえ抱いてしまう。とは言え、その一方で、アメリカ軍がそのような作戦を取っていることに、アメリカ軍の苦戦する様子が現れていておかしかった。

 太平洋戦争が終わろうとしているとき、大場栄大尉がアメリカ軍の基地に忍び込み、捕虜となっている元木末吉と会話をするシーンも印象的である。まずは敵の基地に忍び込むというのに、大場栄大尉のあれほどの余裕に驚いた。まるで隣人が柵を乗り越えて隣家にやって来たみたいな落ち着きようだったのである。大場栄大尉と話をした元木末吉を演じていたのは阿部サダヲくんだが、これまで私は彼のハイテンションについて行けなかったので、彼の出演作は意識的に見送って来た。しかし、本作の中でアメリカ軍と日本軍の間に入って通訳をする彼を見て、このような役柄を演じることもできるのかと彼を見直したのである。

 大場栄大尉を演じているのは、映画『さまよう刃』の竹之内豊くんである。映画『さまよう刃』では、刑事として法に従うか、それとも人間として法から外れた行為を認めるかで激しく揺れ動いていた彼だったが、思えばそうした葛藤を抱える役柄を見事に演じ切っていたことからも、彼は歳を重ねるごとにいい役者に成長したと思うのだ。

 大場栄大尉が頭でじっくりと考えて行動するタイプならば、身体から先に動いてしまうような兵士もいる。映画『20世紀少年』シリーズの唐沢寿明くん演じるやくざ者の堀内である。やくざ者で、身体から先に動いてしまうところからも、大場栄大尉とは対照的な存在かもしれないが、彼の正義感溢れるキャラクターも、本作の中では大いに活きている。

 本作は、実話を基にした作品だそうである。原作となっているのは、大場栄大尉らと敵として戦ったアメリカ軍兵士が書いた物語なのだそうだ。戦争を背景に、これほど人望が厚く、人々が集まって来る人物に出会えたことで、彼と同じ日本人である私たちは、彼の存在を誇りに思えるのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 戦争映画ではあまり感動することはないだろうと思っていたのですが、見事に裏切ってくれました。(苦笑)大場栄大尉を見事に演じ切った竹之内豊くんに拍手を贈りたいと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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