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2011.05.26

映画『冷たい熱帯魚』

ホットヨガ(二三九回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。どうやら私の住んでいる地域は入梅したようです。皆さんの住んでいる地域はいかがでしょうか。最寄駅までは自転車で通っているため、雨が降るとちょっぴり憂鬱ですが、涼しいのはとても有り難いことです。毎年、梅雨が明けると暑くなりますから、今のうちにこの涼しさを満喫しておきたいものです。

 本作を鑑賞したのは、二月五日のことである。映画館に掲示されていたポスターや予告編から、何となくただものではない作品だろうとは予感していたものの、これほど気持ちの悪い作品とは思っていなかったので、鑑賞したあと、凄いものを観てしまったと思った。とは言え、それで映画としての評価が下がるかと問われれば、決してそうではない。現実と完全に切り離して鑑賞することができたせいか、むしろ私の中での映画としての評価は高く、鑑賞後に思わず映画好きの友人に推薦したくらいだ。

 風呂場で作業するシーンを観たとき、私は映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』の同様のシーンと重ねた。映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』にも正気の沙汰ではない人たちが登場するが、本作にもお金や色に目がくらんだ正気の沙汰ではない人たちが登場する。

 そんな正気の沙汰ではない人たちが、とある一家の弱みに付け込んで、言葉巧みに彼らの自由意思を奪ってしまう。正気の沙汰ではない悪人の親玉である大きな熱帯魚店のオーナー村田を演じているのは、でんでんである。村田の経営している大きな熱帯魚店は、とにかく怪しい。露出度の高いユニフォームを着た若い女の子を店員として積極的に採用しているのだが、まるで色気を使って売り上げを伸ばしているかのようだ。

 それに対し、とある一家の長である小さな熱帯魚屋のオーナーの社本を演じているのは、吹越満さんである。店の規模は違えども、二人は熱帯魚店のオーナーということで、次第に付き合いを深めて行くのだが、村田の仕組んだどす黒い沼に社本一家がずぼずぼと呑み込まれて行くような展開だった。今になって思えば、最初の出会い方からして、社本を自分の思い通りに操るために、村田が社本一家に接近するチャンスを狙い続けていたとしか思えない。

 本作には、最初から最後まで、感動的な愛など一切登場しない。セックスシーンもいくつか登場するのだが、どれも欲にまみれたものばかりである。そう、愛というよりも、人間の欲望がとことん描き出された作品なのである。映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』もそうだったが、ここまで人間の欲望が描き出された作品も珍しい。

 ただ、私にはラストがちょっぴり残念だった。最後の最後まで正気の沙汰ではない人たちを丁寧に描き出してはいるものの、私には、ラストの引き金を弾いた登場人物の深層心理を理解することができなかったからである。とは言え、映画好きの人になら、本作を推薦するだろう。というのも、きっと現実とは切り離して鑑賞してくれるだろうと思うからだ。

 こんな気持ちの悪い作品を世の中に生み出したのは、一体誰なのだろうと映画サイトにアクセスして監督の名前を調べてみると、園子温(そのしおん)という監督だそうだ。おそらく私は、彼の作品を鑑賞したのは初めてだと思う。こんなに気持ちの悪い作品であっても、作品としては高く評価したくなるので、機会を作って、この監督の他の作品も鑑賞してみたいものである。ちなみに本作は、既に世界十カ国以上での上映が決定しているそうだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 鑑賞直後は、「いやはや、凄いものを観てしまった!」と思いましたね。でんでんの演技がまた素晴らしいのです。あれほど嫌味な役を見事に演じ切っています。現実と映画を切り離して鑑賞することができる方で、怖いもの観たさが芽生えた方には、是非ともお勧めしたい作品です。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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