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2011.05.29

映画『ウッドストックがやってくる!』

秋田紀行(6)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。温帯低気圧に変化した台風二号の被害状況が報告されていますね。皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしょうか。今年は例年とは違う何かが次々に起こっているようですので、皆さんもどうかお気をつけください。

 本作を鑑賞したのは、二月五日のことである。台湾出身の映画『ラスト、コーション』のアン・リー監督が、一九六九年にアメリカのニューヨーク州の田舎町で行われた大規模な野外コンサート、ウッドストック・フェスティバルの回想録「ウッドストックがやってくる」をもとに映画化した作品である。本作には、ウッドストック・フェスティバルの野外ライブそのものではなく、ウッドストック・フェスティバルの裏方に回ったスタッフたちの織り成す人間模様を中心に、ウッドストック・フェスティバルが実現するまでの様子が丁寧に描き出されている。

 ニューヨークでインテリア・デザイナーとして働くエリオットは、ニューヨーク州の田舎町ホワイトレイクで両親が営む古びたモーテルの経営状態が芳(かんば)しくないことに頭を悩ませていた。銀行からの借金がかさみ、返済に四苦八苦する状況の中で、銀行からはモーテルの営業停止を迫られていたのである。そんなあるときエリオットは、ホワイトレイクの近隣の町で開催されるはずだったウッドストック・フェスティバルが住民の反対により中止されたことを知り、代わりにこのホワイトレイクで開催できないものかと主催者に持ち掛ける。エリオットの狙いは、ウッドストック・フェスティバルがホワイトレイクで開催されることにより、モーテルの売り上げを伸ばすことだった。驚いたことに、ホワイトレイクでウッドストック・フェスティバルを開催するというエリオットの提案は、思いのほかとんとん拍子に進んで行くことになるのだが・・・・・・。

 エリオットを演じている若い俳優さんは、映画俳優としては本作がデビュー作となるディミトリ・マーティンである。彼を見ただけで、一九六九年という時代が忠実に再現された作品であるように感じてしまう。現代人がその時代の人物を演じると、どこかぎこちなさを感じてしまうものだが、彼の場合はむしろ、彼が現代人であることのほうが不自然な感じである。

 エリオットの母親は、いつもエネルギーいっぱいのかんしゃく持ちである。いつも何かに対して怒っていて、その演技が決して作られたものではなくとても自然体なので、一体この女優さんは何者なのだろうと、鑑賞中、目が釘付けになっていた。こうしてレビューを書くにあたり、映画サイトの情報からわかったことは、意外や意外、映画『ハリーポッター』シリーズで防衛術を教える女教師ドローレス・アンブリッジを演じていたイメルダ・スタウントンだったのである。いやはや、本作における彼女のような演技は、誰にでもできるものではない。演技などではなく、まるで彼女そのもののようである。そして、そういうかんしゃく持ちの母親に対し、父親が大人しいという設定も良く出来ていると思う。エリオットの回想録に基づいているためか、男女としての陰と陽がエリオットの父親と母親の関係性の中に見事に表現されている。

 ウッドストック・フェスティバルには、当初、二十万人以上の人たちが集まって来ると予想されていたようだが、実際に集まったのはその倍以上の人たちだったようだ。そのため、三日間に渡って行われたウッドストック・フェスティバル開催前後のホワイトレイクは大混雑となり、自動車や人の長い長い行列ができて、宿泊施設にありつけない人たちがあちこちでテントを張ったり、車中で寝泊りする人たちも出て来た。しかも、ウッドストック・フェスティバルにやって来た若者たちの中には、ヒッピーたちも多く含まれていて、彼らがドラッグなどを持ち込んだらしい。また、ヒッピーたちは、ウッドストック・フェスティバルの会場のすぐ近くにあった湖を裸で泳いだため、湖の周辺はヌーディストたちで溢れ返ったようだ。

 ちなみに、ウッドストック・フェスティバルの会場となった場所は、ホワイトレイクにある広い農場である。農場をウッドストック・フェスティバルの会場として貸した農場主は、主催者から莫大なお金を受け取るのだった。

 残念ながら、開催当日には雨が降ってしまったものの、全米から四十万人以上の人たちが集まった歴史的な野外ライブは、成功したと言えるのではないだろうか。とは言え、出入りの自由な野外ライブであるがゆえに、チケットを購入せずに参加した人たちも多かったらしい。また、雨のためにライブの中断時間も長くなってしまい、大物アーチストの演奏を聞き逃してしまった人たちも多くいたようだ。他にも、野外ライブの終了後、会場に残されたゴミの山も問題となったようである。

 出入り自由ではないものの、複数のアーチストが参加する野外ライブには、私もガンモと一緒に参加したことがある。確かに座席指定されていないだけに、自分のお目当てのアーチストが登場するまでは、ピクニック気分で広げたビニールシートの上に寝転がって本を読んだり、昼寝をしたりして、のんびりと過ごした思い出がある。また、私自身、野外ライブの混雑ぶりは何度も体験しているので、雨が降ってしまったときの悲惨な状況や、仮設トイレに並ぶ人たちの状況なども手に取るようにわかった。本作を鑑賞する人たちも、そうした自分の経験と重ね合わせながら、ウッドストック・フェスティバルを疑似体験することになるのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m のどかだった田舎町に、全米から四十万人以上もの人たちが続々と集まって来たのですから、それはもう大騒ぎだったようです。実際に参加された方たちは、もう立派なおじさまやおばさまになっていらっしゃることと思いますが、きっと今でもウッドストック・フェスティバルに参加された方たちの心の中には、若き時代の良き思い出として、深く心に刻まれていることでしょう。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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