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2011.04.14

映画『デザート・フラワー』

昭和のおばさんから平成のおばさんへの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。津波を伴うマグニチュード八.〇規模の大地震が起こる可能性が高くなっていると聞きました。一ヶ月以内に起こってもおかしくないほどの高い確率なのだそうです。専門家がそのように言っているのだとすると、かなりの警戒が必要ですね。私も、東日本大震災の発生以来、大き目のリュックに避難用持ち出しグッズをまとめています。多くの外国人たちが日本を離れたり、来日の予定を見送ったりする状況の中で、私たち日本人にとっては、ここがふるさとなのだと実感しつつあります。それと同じ気持ちが、東日本大震災で被災された方たちの中にもあるのではないでしょうか。例えどんな日本であったとしても、私たちはここに住む日本人なんですよね。

 本作を鑑賞したのは、映画『アメリア 永遠の翼』と同じ十二月二十六日のことである。映画『アメリア 永遠の翼』をホットヨガのレッスンの前に鑑賞し、本作をホットヨガのレッスンのあとに鑑賞したわけである。公開前から本作の予告編を何度となく目にして、大好きなロンドンが舞台になっているということで、注目していた作品の一つである。

 予告編の雰囲気からして、ロンドンに渡ったソマリア人ファッション・モデルのサクセスストーリーなのだろうと思っていたのだが、本作はそれ以外にも重要なテーマを含んでいた。そのテーマとは、今もなお、一部のアフリカの地域で行われている女性器切除の儀式を告発することである。女性の処女性を保つためや女性の性欲をコントロールするために行われるその儀式は、医学的な方法ではなく、素人が行うため、成人になっても性器に激しい痛みを伴ったり、排尿障害などの症状を伴うことがあるらしい。

 十三歳のときに父親の勧めでお金持ちの年の離れた男性と結婚させられそうになり、ソマリアの砂漠から命からがら逃げ出して、都会の親戚を頼ってロンドンに辿り着いたワリスは、ロンドンで出会った女性の紹介で働くうちに、一流ファッションカメラマンにスカウトされ、モデルデビューを果たす。英語も、歩き方さえもままならなかったワリスは、やがてファッション業界で大きく花を開かせて行く。

 やはり、のちに世界的なトップ・モデルとして活躍しただけに、ワリスには大物になることを手助けしてくれる重要な出会いが用意されていた。ワリスは、それらの出会いをその場限りで終わらせずに、ちゃんと繋げていた。いくつもの細い縁を一時的に繋いだのではなく、しっかりとした太い縁を着実にたぐり寄せたのだ。

 とは言え、本作には、外国人がロンドンで暮らして行くことの難しさも見え隠れしている。ロンドンには確かに外国人が多い。それは、多くのことが税金でまかなわれているからかもしれないが、それだけに、観光客の目から見てもロンドンの物価はひどく高い。それでも、しばらくロンドンに住んでいた日本人の知人がロンドンで出産をしたところ、当時は出産費用も無料だったと言っていた。ただ、今は違うらしい。そんなロンドンだから、外国人が永住権を獲得できるというイギリス人との婚姻に関しても、本当に愛し合って結婚したかなどの厳しい抜き打ちチェックが行われているようだ。

 ワリスを演じているのは、自身もアフリカ出身のトップ・モデルであるリヤ・ケベデである。トップ・モデルに輝いてしまえば、表情も目線も何もかもすっかり完成されてしまうと思うのだが、本作には、まだ完成していない段階のワリスがリヤ・ケベデの演技によって的確に表現されていた。

 のちにワリスは国連大使となり、女性器切除の儀式の廃絶を求めて活動していたようだ。彼女がトップ・モデルとしての成功を収めたことは、アフリカで今なお行われている女性器切除の儀式を廃絶させる運動を起こすために大きな役割を担っていたのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作の中には、仲良くなったイギリス人女性との会話の中で、イギリス人女性は女性器切除の儀式を受けていないことを知り、ワリスがショックを受けるシーンがあります。女性器切除の儀式も、ワリスがソマリアに留まっていれば、「こういうものなんだ」と自分を納得させて過ごしていたのかもしれません。しかし、異国の文化に触れることで、自分の国にはそのような忌まわしい慣わしがあり、それが女性の身体を痛めつける屈辱でしかないことを理解したのでしょうね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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